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アクションシーンにおける地の文と台詞の配分・長短について(アンケート)の返信の返信

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アクションシーンにおける地の文と台詞の配分・長短について(アンケート)の返信(元記事)

>質問①アクションシーンでの台詞回しについて。
地の文ならともかく、セリフはやはり短めかな。
というのも、動きの多い戦闘中に「そんな長台詞してる暇ある?」って思っちゃうため。だから、もちろん「そういう暇がある展開」なら全然長台詞書く。例えば戦闘中の作戦会議とか。
または、セリフと最低限の地の文だけで戦闘の様子がわかるように会話で戦闘の流れを描写するというのもある。
そうしないと地の文がめっちゃ続くことになっちゃうしね。
ただ、やりすぎると説明的なセリフになるというか、わざとらしいセリフになるからセリフに落とし込めるものと落とし込めないもので自分の中である程度のルールは決めてる。

>質問②アクションシーンでの地の文について。
ワンカットの具体的指針はないかな……。
さすがにセリフなしはほとんどしないけど無いわけじゃないし(例えば遠景で戦闘を見てるシーンとかセリフ少ないほうが遠景っぽさが出る)、地の文を短めにってのはワンポイントでやることだと思ってる。私は戦闘の地の文は多め。
表現次第だけど、あんま多用できないけど気に入ってる表現は、戦闘シーン全カットで地の文で解説しちゃうって形。
 その戦闘は瞬きのあいだに終わっていた。衆人環視のもと彼らの動きを理解できた者は果たしていただろうか。
みたいに前振りして、そこから戦闘の様子を解説しちゃう。
私の例文が下手だからいまいちピンと来ないだろうけど、最初に挑発的なことを書いて後から冷静に本題を書くっていうエッセイだかを書くテクニックの応用。
漫画でも時々解説パターンの戦闘描写があるしと思ってやってみたら、上手くハマって我ながらなかなか読めるシーンになった。
リアルタイムなスピード感は無いけど、とにかく瞬時の出来事だってことは解説っていう長い地の文があっても読者に伝わる。

あと気にしてることは、戦闘の流れかな。
スレ主さんが言う
>『攻撃を受けて、受け身を取りながら着地、辺りを見回してから反撃に移る』くらいの一連の動き
こういう流れのことじゃなくて、「戦闘開始、味方が優勢」「新手が出てきて劣勢」「攻勢は一転し撤退するが本隊と分断されて逃げられない」「窮地の中、主人公が奥の手で敵を倒す」みたいな、戦闘全体の流れ。あるいはこれら要素の中の流れ。
この例の場合4つの要素があるけど、この1要素がワンセンテンス。
「戦闘開始」から「味方が優勢であることを印象付けられる演出」までのワンセンテンスの流れ。
その要素4つを持って一つの文脈になって、戦闘の全体像が理解できる。という考えね。
読者が読みたいのは「文章」ではなくそれによる「情景」でもなく、物語、強いては「展開」だから、どう展開するのかという要点がしっかりテンポよく書けてりゃ基本的にはテンポのいい戦闘シーンに見える。
これはあくまで私個人の考えだけど、キャラクターの一挙手一投足を書くことは些末な事で、キャラがどう動いたかなんてのはどうでもいいことだと思ってる。
だから、スレ主さんが言う ワンカット に対する具体的な指針は持ち合わせていないし、言うなれば「流れを邪魔するな」というのが指針になる。
キャラの動きはどうでもいいと言っても書くは書くわけだからね。そこを重要視していないってだけで。
それより戦闘の展開の要点をテンポよくあるいは効果的な演出をもって見せたいから、その流れの邪魔をしない程度、という具合。

>ミステリが主題となる作品(つまりアクションが主軸でない作品)にアクセント程度にアクションシーンを入れる場合の『純粋なアクション部分』だけの長さについて。
作風によるんじゃないかな。
さすがにアクション主体じゃないのにアクションが作品の大部分を締めてたらジャンルに疑問符を浮かべるけど、
いや、でも、うーん……
答えに窮するのは、SFだと割とアクション長めなのが多いよねって思ったため。
例えばアニメ作品だけど「PSYCHO-PASS」とか「攻殻機動隊」とか。
後者は完全にSFアクションになるか。
でも提起されてるのは「アクセントとしての戦闘」だから戦闘が内包されてるジャンルは違うか。
そうすると、身もふたもないけど、「アクセント」と言ってる以上は「アクセント」の枠を超えない文量が適切じゃなかろうか。

というのも、そもそも分量で考えないので、適量としか言えなかったりする。
例えば「戦闘というアクセント」っては、これは「何に対するアクセント?」と考える。いろいろあると思う。「物語のクライマックスとして」とか「キャラクターの表現として」とか。
そうすると、「物語の盛り上がりを見せる」のが戦闘の主旨であり、「キャラクターの個性を押し出す」のが戦闘の主旨であると言える。
だから、「それが出来る分量が適切」であって、主旨によって変わる。
戦闘メインの漫画や小説でも、例えば最序盤のキャラ紹介的な戦闘シーンは「キャラを見せる戦闘」だから戦闘メインなのにそんなに長い戦闘シーンじゃないでしょ?
戦闘の主旨によって変わるわけで、ジャンルによって変わるわけではない。というのが私の考え。

なので、戦闘じゃないけど同じ主旨かなと思えるもので、コメディ作品のシリアス展開って基本的に嫌いなのよね。
シリアス展開は戦闘と違って明確な終わりが見えずらいから、主旨を超えて延々とやって本編に浸食してきたりする。長編ラブコメ終盤のシリアス展開とか。

アクションシーンにおける地の文と台詞の配分・長短について(アンケート)の返信の返信

スレ主 大野知人 投稿日時: : 1

サタンさん、いつもありがとうございます。丁寧に各々掘り下げて答えて下さり、とてもためになります。

①わざとらしさを排除しつつ、状況と展開が伝わり切る範疇で台詞を短くまとめる、という形ですかね。言うは易く行うは難しの典型例みたいな感じもしますけれど、ぜひ気を配ってやって行きたいですね。

②戦闘シーン全カット後から説明、は割と目からうろこでした。類似ですと、『主人公の小細工部分をぼかして結果だけ描写、戦闘終了後に小細工の内容解説』みたいなのはやった覚えがありますが、全カット・全地の文は尺の長さ次第ではかなり粋な演出になる気もします。今度やってみますね。

 動きのカットとは別の、戦闘としての(優劣の入れ替わりや乱入キャラなど)を考えた『戦闘の流れ』については俺も考えていたつもりですが、確かに仰る通り、『本質的には動きの描写よりも、物語としての流れ』の方が本質的に重要だというのを見落としていた所もあるかも知れません。気をつけたいですね。
 
 戦闘の展開のテンポ、の単位でいう『尺・地の文の配分目安』を考えようとすると、それは戦闘の経緯や規模・流れによるところが多いでしょうから、アドバイスの求め方としても少しズレていたかもしれません。認識を改めねば。

 ③ここについては追加のお願いで申し訳ないんですが『作風による』部分を含めて、サタンさんの好みで構いませんので『どんな感じが良い』と言ってもらえると嬉しいですね。

 ただ、こちらが悩んでいる点としてはまさにサタンさんのご指摘の通りで、何に対するアクセントかの問題はあると思います。
 『物語の盛り上がりやその後のキャラ展開を邪魔しない程度の、キャラ紹介を兼ねたプチ戦闘』くらいの物や『主人公の心理的葛藤を代弁するほどよい劣勢と、主人公が答えを見つけることによる光明を代弁する逆転』あたりの要素としての戦闘シーンを目指しているんですが、自分だと長いか短いかわからず、困っている次第なのです。

 質問内容にもう少し具体性を持たせた方がよかったかもしれませんね。その旨、スレに追記しておきます。

 丁寧かつ、質問そのものの問題点にもやや踏み込んだ回答をありがとうございました。もしよろしければ、もう少しお付き合いいただけると幸いです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: アクションシーンにおける地の文と台詞の配分・長短について(アンケート)

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