アクションシーンにおける地の文と台詞の配分・長短について(アンケート)の返信の返信の返信
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サタンさん、いつもありがとうございます。丁寧に各々掘り下げて答えて下さり、とてもためになります。
①わざとらしさを排除しつつ、状況と展開が伝わり切る範疇で台詞を短くまとめる、という形ですかね。言うは易く行うは難しの典型例みたいな感じもしますけれど、ぜひ気を配ってやって行きたいですね。
②戦闘シーン全カット後から説明、は割と目からうろこでした。類似ですと、『主人公の小細工部分をぼかして結果だけ描写、戦闘終了後に小細工の内容解説』みたいなのはやった覚えがありますが、全カット・全地の文は尺の長さ次第ではかなり粋な演出になる気もします。今度やってみますね。
動きのカットとは別の、戦闘としての(優劣の入れ替わりや乱入キャラなど)を考えた『戦闘の流れ』については俺も考えていたつもりですが、確かに仰る通り、『本質的には動きの描写よりも、物語としての流れ』の方が本質的に重要だというのを見落としていた所もあるかも知れません。気をつけたいですね。
戦闘の展開のテンポ、の単位でいう『尺・地の文の配分目安』を考えようとすると、それは戦闘の経緯や規模・流れによるところが多いでしょうから、アドバイスの求め方としても少しズレていたかもしれません。認識を改めねば。
③ここについては追加のお願いで申し訳ないんですが『作風による』部分を含めて、サタンさんの好みで構いませんので『どんな感じが良い』と言ってもらえると嬉しいですね。
ただ、こちらが悩んでいる点としてはまさにサタンさんのご指摘の通りで、何に対するアクセントかの問題はあると思います。
『物語の盛り上がりやその後のキャラ展開を邪魔しない程度の、キャラ紹介を兼ねたプチ戦闘』くらいの物や『主人公の心理的葛藤を代弁するほどよい劣勢と、主人公が答えを見つけることによる光明を代弁する逆転』あたりの要素としての戦闘シーンを目指しているんですが、自分だと長いか短いかわからず、困っている次第なのです。
質問内容にもう少し具体性を持たせた方がよかったかもしれませんね。その旨、スレに追記しておきます。
丁寧かつ、質問そのものの問題点にもやや踏み込んだ回答をありがとうございました。もしよろしければ、もう少しお付き合いいただけると幸いです。
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投稿者 サタン 投稿日時: : 1
>自分だと長いか短いかわからず、困っている次第なのです。
そういうときは書きたい事を「主語+述語」の単文にしてみるといい。
まず
『主人公の心理的葛藤を代弁するほどよい劣勢と、主人公が答えを見つけることによる光明を代弁する逆転』
これは作者が込めたいものをギュッとまとめているけど、それが故に複数の要素が入った文章になってる。
『主人公の心理的葛藤を代弁するほどよい劣勢』と『主人公が答えを見つけることによる光明を代弁する逆転』に分ける。
両方とも状況を現してる文章だけど、前者は『心理的葛藤』を表現したい戦闘で、後者は『答えを見つけた光明』を表現したい戦闘だとわかる。
でも、そもそもこれは戦闘メインの話の中のエピソードではなくアクセントとしての戦闘シーンって話だから、これら『心理的葛藤』と『答えを見つけた光明』は戦闘でしか表現できないわけではないってのが前提にあると思う。
すると他の要素でこれらの描写をすればいいじゃないかってのは言うまでもないが、それ以前に、その戦闘シーンに至るまでの展開で『心理的葛藤』はもう描写出来てるんじゃないのか?という疑問もあります。
戦闘で初めて葛藤が生まれたわけでもあるまいと。そうなる前の段階で既に主人公には何らかの心理的葛藤があると描写されているのでは。
すると、戦闘シーンの前半『心理的葛藤を表現したい戦闘』は「これまでの展開のまとめ」なので、戦闘になるまでに葛藤の描写が済んでいれば短くまとめるほうがクドく無くてテンポがいいと思う。
あくまでアクセントとしての戦闘だから、文庫サイズに対して3000~5000文字くらいとかじゃないかな。
後半の『答えを見つけた光明を表現したい戦闘』は、答えを見つけるのは一瞬で、問題なのはその答えを選べるかという覚悟だと思うので、やはりそういったことも事前に戦闘前の展開で書かれていれば前半より短く1000~3000文字くらいで納まるんじゃないかと思う。
考え方としては、繰り返しこれは アクセントとしての戦闘 だから、問題提起は戦闘以外の要素で事前に済ませてあって戦闘自体はその答え合わせでしかない。
もちろん戦闘メインの物語だと問題提起も戦闘でするわけだからずっと長いシーンになるけども、メインが別で戦闘はアクセントってんなら、長くても1万字はいかないくらいじゃないかな。
でも一方で、例えばこの戦闘シーンが序盤にあるのだとしたら答え合わせをするほど書いていないわけだから、同じ内容の戦闘シーンを書くにしても少し長くなると思う。
例えば「主人公の覚悟」について描写できてない段階で『答えを見つけた光明を表現したい戦闘』を短い文字数で書いたなら、読者に「主人公の覚悟」が伝わってこないから描写不足で都合のいい展開に見えてしまうんじゃないかな。
その場合は「戦闘の中で覚悟が決まる」っていう展開を用意して 主人公が覚悟を決める という描写をするわけだから結果的に長くなる。
その際、スレッドの主旨にあたる「でも戦闘メインの話じゃないし、戦闘長くなるのはどうなんだろう」って思うのであれば、「覚悟を決める」描写は戦闘の外に出して前のシーンで描写できる展開を追加する。
ようは、表現が出来るだけの道具が揃っているか、揃ってれば戦闘シーンは単なる答え合わせなので短く済ませても問題ない。揃ってなければ戦闘中に描写するので結果的に長くなる。
で、その戦闘は長い方が良いのか短いほうが良いのかって話だけど、作者の好みや作風もあるから一概には言えないけど、個人的な好みで言うなら「答え合わせは短いほうがいい」と思うかな。
でも、例えば ヒロインが神霊に呪われてそれを解くために主人公は行動しいろいろ理解したうえでラストは神霊ヒロインと主人公の戦闘になるって感じの戦闘シーンは、メインとしては戦闘ものじゃないけど問題解決の手段が戦闘になるから「戦闘要素の特徴がキャラの押し」であるなら戦闘はキャラ立てにもなるから長めになると思うかな。化物語とかそんな感じじゃない?
同じようなあらすじを書けても、雨の日も神様と相撲を ってラノベでは最終的にヒロインと主人公が戦うわけだけど戦闘シーン自体は数ページくらいだった気がする。戦闘つっても主人公がヒロインと相撲するだけだけど。
同作者でも 虚構推理 の場合は推理と戦闘がごちゃまぜになってるけど、戦闘シーンは長く書いてると思う。
虚構推理こそ戦闘は答え合わせでしかないんだけど、その答えを知った上で虚構で塗りつぶすのが面白味でもあるから長くても楽しめた。
個人的な好みでは、アクセントとしての戦闘は短くていいと思う。戦闘が主旨じゃないし読みたいのは本題のほうだし。けど、ちゃんと本題と絡めて戦闘も楽しむ作品に仕上げてるのなら、戦闘が長く書かれていてもストレスにはならないし、短いと逆に消化不良だと感じる。
なので、こういう回答出されても困るだろうけど、「過不足なく」って感じのが好み。
>あくまで暗示程度というか、前後で明示的に物語が展開されるので、暗示内容は『さわり』程度で良いんですが、一方で絵面的な印象を伴うターニングポイントとして戦闘シーンを入れたいな、という思惑もありまして。
私の想定と合ってるかわからないけど、私ならそう言う場合、書きたい『さわり』までがっつり書いて、本格的な戦闘が始まるぞって場面で邪魔が入ってお開きになる展開にしちゃうかな。
ファンタジーの学園モノとかで、悪役側が本気を出そうとしたところで教師が止めに来るとか、ヒロインかサブキャラが割って入って悪役が興ざめだとか言って去ってくとか、そういう王道テンプレを応用して、書きたいとこだけ書いて不自然なくぶった切るって感じ。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: アクションシーンにおける地の文と台詞の配分・長短について(アンケート)