補足
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味付けについて(元記事)
もう少しやります。
例示した骨格を自分で読み直して思ったのですが、なんかこれってスターウォーズですね(笑
……で、料理の喩えで続けると、ここまでは素材を下ごしらえし、メインと付け合わせをどんな風に皿に盛りつけるか決めたくらいなんですね。
後は味付けをしていきます。スターウォーズで言えば、帝国だとかジェダイの騎士だとかフォースだとか。このへんはSWでは中世風ファンタジーのお決まりの要素をスペースオペラ風にアレンジしているだけで、別に斬新というほどのアイデアではありません。ただし闇雲にごてごてやってもダメで、素材の味に自然にマッチする調理法を考慮する必要はあります。
家庭料理ならこのくらいでいいのでしょうが、店で出す料理としてはそれじゃ物足りないので、最後の決め手として取って置きの秘伝のソースみたいなものがほしいわけです。SWなら、ダースベイダーのめちゃくちゃカッコいいコスチュームとか、デス・スターとかでしょうか?
ここらへんは実はプロットの根幹にはそれほど緊密に結びつかなくてもよいので、作者の自由なイメージ力の見せどころになります。ダースベイダーのコスチュームって間違いなくSWの魅力の一つだと思いますが、あれでなくてもストーリーは成立するでしょ? 作品のウリって、意外とそんなものなんです。
骨格はしっかり作り、ウリはどうにでもなる華麗な衣装で作る要領ですが、どちらも大事な要素です。
あとは、食前酒(プロローグ)とデザート(エピローグ)だけ。例示したプロット案なら、最初に父親に憧れの眼差しを向ける幼い主人公の姿を置いて。物語の前半では父に及びもつかず苦悩する主人公。しかしヒロインを助ける決意をしてからは、なりふり構わず前進し始めます。ここで味付けの一つとして、敵の能力に何か斬新なアイデアが一つは欲しいところ。それを前半に伏線として撒いておいて、クライマックスの最終決戦で意表を突くような秘策を繰り出して打ち破るように持っていければ上々でしょう。そして、苦闘の末にヒロインを助け出して帰還する主人公に憧れの眼差しを向ける少年(誰でもいいです)。
それは、かつて幼い主人公が父親に注いだ眼差しのように……、みたいな。
これが、まあ、デザートということになります。
補足
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
念のため。
「ウリはどうにでもなる華麗な衣装で作る」というのはあくまで物語の飾り・演出的な部分という意味で、キャラの衣装のことではありません。
映画だからダースベイダーのコスチュームがウリになるのであって、ヴィジュアルのない小説では効果が出にくいですし。
カテゴリー : ストーリー スレッド: ストーリーの肉付け、もっとプロットを詳細にするには