物語の考察のさせ方についての返信
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物語の考察のさせ方について(元記事)
こんにちは㎜というものです。
面白い作品は読者に考察させる内容が含まれていることが多いですよね。
読者にはただ一つの答えではなく、様々な答えを考えさせ、議論させるものが私個人的には面白い作品であると考えています。
そこで、考察について4つの質問があります。
①作品によって異なると思いますが、どういった内容が読者にとって考察し甲斐のあるものになるのでしょうか?
②どういった点(例えば、登場人物の言動、舞台の背景等)に考察させる要因を入れたらいいのでしょうか?
③読者に考察させるので、作者側であらかじめ答えを用意しておいたほうがいいのでしょうか?ただ、私としては答えを用意して作品を書き、考察させるとなると、その答えに導かせる作品になってしまい、読者の考察の答えが1つだけになりそうで不安です。
④そもそも、今の読者に考察させるような作品を好むひとはいるのでしょうか?
みなさん回答お願いします。
物語の考察のさせ方についての返信
投稿者 サタン 投稿日時: : 2
①:面白い作品。考察する要素があるから面白いのではなくて、面白いから考察しています。
②:主に設定。設定を説明しない。描写はする。
③:たぶん考え方を間違ってると思う。読者に推測させる、させたい、という事なわけだから、端的に言えば「推理パートがない推理小説」のようなもの。そもそも率先してやるようなものではない。
けど、一応それを地でやってヒットした作品はある。「ひぐらしのなく頃に」は推測させる余地がないほどにわけがわからず話が進んで、推理させようと作者が動いてヒットした。
④:一定数いるけど、センスや技量、明確なコンセプトが必要だと思うし、ハッキリ言って「推理パートのない推理小説」が面白いとは思えない。
それを面白いものに仕上げるアイディアやセンスが必要だと思う。
「ひぐらしのなく頃に」はホラーとすることで推理パートなど謎の解明がなくても楽しめる形にしたアイディアが凄かった。
アニメを始めサブカルチャーで「考察」という言葉が出始めたのは、おそらくエヴァンゲリオンあたりからだと思う。
エヴァは、物語を進行するにあたって必要な説明はするけど、使徒が何なのかとか何故戦ってるのか(なぜ使徒が攻撃してくるのか)ということをほとんど語らないし、状況と結果から世界観の設定を推察していくしかない。
その多くは描写によって、まあつまり直接表現でなく間接的に表現されているので推測することはできる作りをしている。
記憶に新しいところで新劇場版Qでいうと、シンジが綾波に連れ去られたあと、着替えでトウジの名札がある衣服が出てきて視聴者は「あっ」と察してしまうよね。
要するに、そこで「考察」の余地が入ることになる。
エヴァは基本的にそういう場面がめっちゃ多くて、本当に何も語らない。映像で刺激を与えて「え、なにそれどういうこと?」と思わせるのが上手い。
個人的に言えばQはソレをやりすぎで、開始1分からどーなってんのか意味不明だった。
まあそれはさておき。
基本的に、「考察」が先にあって「面白い話」になるのではなく。
「面白い話」だから読者が勝手に「考察」するので、「考察する要素」を先に考えるのは失敗の素だろうと思います。
エヴァの場合は設定の説明をしないコンセプトなんかなと思える感じで、それがファンの考察に至っただけではないかなと。
てゆーか、これも私個人の考察ではあるんだけど、監督の庵野は元ジブリでナウシカの作画とかしてて、宮崎駿にナウシカの古い時代の話作ろうって言ってたんだよね。そんで宮崎駿がYESと言わなくて自分で作ることにしたのがエヴァ(かどうかはわからんが、時期的には合う)なので、要するにエヴァって巨神兵のことでセカンドインパクトって「火の七日間」なので、設定を語らないんじゃなく語れないんじゃないかと思うんだけども。
まあ、要するに「考察されようと思って作った作品」ではないと思う、という事。設定を説明しないよう努力してたら結果的にそうなっただけではないかと。
でもこれは、言ってしまえば「説明しないで読者に伝える」という事なので、非常に難しいし面倒くさい。
もしやろうとしてるなら、一度チャレンジするのは良いと思うけど、止めたほうがいいと思う。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 物語の考察のさせ方について