設定の細部は決めてから? それとも書きながら追加?の返信
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設定の細部は決めてから? それとも書きながら追加?(元記事)
いつもお世話になっております。
ヴィクトリアン風な架空国家を舞台とした、長編小説に挑戦中のやとうです。
夏の終わりからのバタバタが落ち着き、やっとゆっくりと小説に向き合える余裕ができたのですが、
過去に書いたものを読み返す中、「物語の設定」についての悩みや疑問で手が進まなくなっています。
皆様の創作活動のご経験などを伺えればと思い、お邪魔しました。
現在は、一章の改稿&その続きの段階です。
長編小説の結末やだいたいの大筋は決めたものの、
勢いで書いて文章まで進めてしまったため、色々とその後の設定などを曖昧にしたままで、とりあえず一章の起承転結まで書きました。
その中で「このシーンは、重要にしたいけれど後へどう繋げよう」という箇所や、
主人公たちを取り巻く社会背景や、サブ?な人間関係など詳しくはせず、
その後にどう関わるか、などなど大事なことを…
書いた時にはその場の勢いを優先していて、最低限の情報のみで固有名詞や用語も濁して進めていました。
今になってそれらを読み返すと色々な箇所が気になり、
次に進むためには何から手をつけるべきかで迷ってしまいました。
今後次の話を進めるにあたって、
①このまま当初の予定通り書いてから辻褄合わせをする
②一旦止まって必要な情報を追加しなおし、次に行く
③細部まで詰めてから再スタート(その場合はどこまで?)
などなど、
この先を書くためにはどう進めていくのがスムーズに続けられるのか、
手法や創作の経験などについて、皆様もご自身の創作などでお忙しい中、恐縮ですがご助言いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
設定の細部は決めてから? それとも書きながら追加?の返信
投稿者 ヘキサ 投稿日時: : 1
おひさしぶりです~。
以前話題に上げていた拙作のほうは、16万字弱で脱稿させていただきました。
お先に失礼~とドヤ顔決めたいところですが、今は次作の構想中で、また別方向の難易度の高さに唸っている最中です。
で、私も1派ですかね。途中で手を加えるのは危険という気持ちが強いです。
2は当初のプロットとのズレが出た時にやったことがあります。出した情報、まだ出していない情報のチェックをしてコピペを駆使して整理し直しましたが、止まってしまうほど大がかりに&完璧にはやりすぎないようにしています。
3は……よほど致命的なミスを犯していない限りはやりませんかな。
で、こういう言い方をするのはちょっと僭越ですが、やとうさんの「国名は架空だけどモデルは実在の国」という舞台セッティングは私もよくやるタイプでして、これの利点は「史実に忠実にしなくても読者に大目に見てもらえる」というところです。これが与える精神的余裕というのは、私にとっては馬鹿にならないものでして、ずいぶんと執筆時の心の支えになっていた、と思います。
そして、細部が気になる人向けの話をしてみようかな。
昔「シナリオを数行しか書かない」という方がGMのTRPGに参加させていただいたことがあるんですが、ぐうの音も出ないほど筋の通ったストーリーで、その要点を極限まで絞った密度の濃さに唸らされたことがあります。
そのシナリオを見せて頂く勇気は、当時はなかったのですが、今になるとそこに一体何が書かれていたのか、想像できるようになりました。
それはおそらく――仕事もので、主人公達は仕事を達成することだけに集中していればよかったのですが――GMが考える必要があったのは「依頼人の思惑」「依頼人の敵の思惑」これだけだったのではないか、ということです。
人の気持ちは変わりやすい、と思う方も多いかもしれませんが、目的意識を持っている人の気持ちを変えることは、実は非常に難しい。ここを守っている限り「キャラがぶれない」でいられる、ということがわかったんです。
その世界観の技術的に無理だとか不可能だとか、そのへんはどうとでも都合がつけられたりします。そのキャラクターがその意図でいる限り、ストーリーはそう進んでいく。私にとっては上杉鷹山の名言「為せば為る」を思い起こさせる話でした。
……なんかちょっと自分語り入っちゃって恥ずかしいんですけれども、創作時にけっこう本気で気合いを込めているところなので、参考になりましたら、と思います。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 設定の細部は決めてから? それとも書きながら追加?