状況、かりそめの目的、セントラルクエスチョン
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追伸、わざわざありがとうございます。
作品の方向性自体か……。割と毎回決めて書いてるつもりだけど、今後はより意識してみますね。
状況、かりそめの目的、セントラルクエスチョン
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
>作品の方向性自体か……。割と毎回決めて書いてるつもりだけど、
作者が決めるのは当然ですが、それを冒頭で読者に伝えた方がよいということは言えるかもしれません。
で、エンタメストーリーは、ほぼイコール主人公が何をするかなので、この二つの要件を併せて考えると主人公の目的意識を最初から明確にした方がよいという考え方になるんじゃないかと。
ただし、これはあくまで有力な考え方の一つということで、最適解とまで言えるかどうかは疑問。なぜ疑問かと言うと、それだと主人公の設定を狭く決めすぎじゃないかと思うのが一つ。それとプロット論的にもヘキサさんの言われる「後の先」タイプが否定されてしまうからです。
個人的には私も主人公が冒頭からいきなり何かを目指しているよりも、後の先的流れの方が自然に思えるし、好みとしても好きですね。
しかし問題点はあります。
ラノベの場合、ストーリーは「主人公の行動」を軸にして作られる傾向が強いと思うんですね。(一般小説は必ずしもそうではない)
なので、「序盤で主人公が何をしたいのか見えてこない」という状態は読者にイライラされてしまうことがあるみたいです。
ソースは私。以前、このサイトの投稿室に上げた作品にそんな感想を書かれたことがあります。
で、対処法。
まあ、私思うにということですが、それでも最初から主人公に一貫した目的を与えるのは必須とまでは言えないんじゃないかと。
1)主人公の目的意識ではなく、状況によって方向性を示す。
2)前半では主人公に「かりそめの目的意識」を与える。
などでもクリアできる話だと思えるからです。
2は実は三幕構成の基本的な考え方です。主人公はストーリーの中間あたり(ミッドポイント)で「真の目的」を発見しますが、前半でも暗中模索ながら仮の目的は持たせる感じ。それと、仮の目的にプラスして「セントラルクエスチョン」を作ることによって前半・後半の一貫性と牽引力を強化します。
いずれにしても重要なのは、方向性をしっかり決めるだけではなく、序盤のできるだけ早い段階、できたら冒頭で示した方がいいということですね。
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