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物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか? (No: 1)

スレ主 大野知人 投稿日時:

 質問はタイトル通りなのですが、事情を軽く説明します。

 一カ月ほど前から制作中だったロボットアクション物の原稿が昨日の明け方に書きあがったのですが、我ながら大変面白くない作品に仕上がりまして、ここに持ってくる前に書き直すことにしました。
 既に独りよがり状態の面白くなさがあったので、相方に推敲を依頼したところ「主人公に『夢』みたいなものが無くて、個々の事件に対処するだけの作品になっているのが原因ではないか?」と言われまして。

 俺の作品の場合はまさしくその通りなのですが、世の中には『とある魔術の禁書目録』みたいに『主人公が何かをしようとしているわけではなく、たまたま陰謀に巻き込まれて阻止するために動く』タイプの物語もあるわけで、物語の主人公にはどれくらいの『目的意識』が求められるのかなと疑問に思い、質問しました。
 ご意見いただければ幸いです。

カテゴリー: キャラクター

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人気回答!物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信 (No: 2)

投稿者 ヘキサ : 8 No: 1の返信

投稿日時:

おひさしぶりーでございます。

私のおすすめは「後の先」タイプです。どういうことかっていうと、最初は巻き込まれだけど、そのうちに自分のやるべきことを見つけて積極的に動き出すようになる話。

ですので、私の物語では「そろそろ主人公側の反撃ターンかな」という転換期があります。これってけっこう意識して攻めに出る気持ちがないとできないので、自分の作品がそういう様になっていない、と気づいたってのは重要だと思います。そこからが始まりってことで。

なんか意味わからないようでしたら申し訳ありませんが、応援してます。ではでは

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信 (No: 6)

スレ主 大野知人 : 1 No: 2の返信

投稿日時:

お久しぶりです。ご意見ありがとうございます。

俺の尋ねたいこととしては『最初から最後まで貫徹する目標がある必要があるか?』なので、少し書き方がアレだったかな。
いわゆる、『お姫様を助けに魔王の城に行く』とか、『恋人の病を治すために薬を取りに行く』みたいなのですね。

ちょっとヘキサさんの答えとは違う質問だった気もするので、俺の問い方が悪かったんだと思います。
でも別の面で参考になりました。ありがとうございます。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信の返信 (No: 9)

スレ主 大野知人 : 1 No: 6の返信

投稿日時:

 追伸。すんません、もっかい読み直してから俺の方でヘキサさんの文章を誤解していたことに気付きました。

 普通に真正面から参考になりましたし、『質問に沿ってない気もする』などと失礼なことを言ってごめんなさい。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信の返信の返信 (No: 19)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 9の返信

投稿日時:

混乱させたようで申し訳ない、今ちょっと長く書く気力がなかったもので。短いと伝わらない、という反面教師にしてください……。

「後の先」の対比でよく使われる「先の先」ってのは、展開が早すぎて読者を置いてきぼりにしやすいんですよね。なので、他の方がいくらか言及されていますが、攻撃に転じるタイミングをいつにするのか、はもちろん大事。たいていモラトリアムな学生は遅かったり、刑事ドラマみたいな仕事ものだと早かったりってのがある。

で、言っちゃなんだけど後手後手にまわるってのは悪手だと思ってます。下手すると物語が完結できない、スッキリした終わりにならないんで。

そして、「後の先」を究極まで極めた展開が西部劇のクイック・ドロウ(抜き撃ち)だと思ってます。どういうことかっていうと、銃を先に抜くってのは、その人が一方的に殺す気持ちがあるってこと。クィックドロウは相手が銃を抜いたのを確認した後で抜いているので、正当防衛が成立するんです。そのうえで相手より早く撃たないと死ぬので、まさに「後の先」ここに極まれり、って感じだと思ってます。だからハリウッド映画とかとは相性いいんですよねー。

うっぴーさんも「なろう系はファンタジーの皮を被った日常もの」と仰っているので、終わりが明確でないweb小説では、無理にこの形をとらなくてもいいんじゃないかとは思ってます。以上補足でした。

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 20)

スレ主 大野知人 : 0 No: 19の返信

投稿日時:

補足ありがとうございます。
長い文章を書きづらい時ってありますよね……。というか、今まさに俺がそうなので短めの返信になってしまいますが。

『対応』から『陰謀を潰す』方へと積極的な方向へ切り替えることをちゃんと明示することが大事なのかなって、思ったりしました。
ありがとうございました。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信 (No: 3)

投稿者 玄翁 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

こんばんは。
巻き込まれ型の主人公で対処するためだけに動く、だとかなり味気ないのかなと思いました。読んでないので断定するべきではありませんが。

そこで主人公が事件に対処する以上にアグレッシブに動くための動機があった方がいいかと思います。

少し思い出しましたが、からくりサーカスで冒頭メインキャラの加藤鳴海が同じくメインキャラである才賀勝と出会うシーンです。
鳴海は勝に何者かに追われていて助けて欲しいと言われますが、通りすがりの赤の他人である勝にそう言われても困惑してしまいます。
しかし勝を追っている者が中国武術の達人である鳴海の拳を受けても平気でいる事、彼自身がゾナハ病と言う他者を笑わせないと発作によって呼吸困難になり死に至る謎の奇病にかかっていて傍らにいる勝を笑顔にしないと自らの命にも関わる事などから行きがかり上とは言え彼を助ける・・・と言う感じでお話が展開していきます。

ちょっと長かったですが、要は主人公の側に積極的に動かざるを得ない事情を作ってしまうのが手っ取り早いかなと思います。

目的意識と言う点では、相棒の杉下右京がそう言うタイプでしょうかね。
彼の場合は自分から事件に首を突っ込むのですが、警察内部でも自分の仕事ではない、閑職に置かれているので、なら自分も勝手にやりますよ、とばかりに自分のやりたいように動き回ります。
彼はその敏腕ぶりもさることながら、真実を明らかにするためなら悲しい結末になることも辞さないと言う彼なりの正義感のために警察内部からも疎まれています。

長々と例ばかり出して恐縮ですが、どちらの場合も巻き込まれる主人公にも積極的に動く動機を与えることで、ただ事件に対処する以上の面白みが出てくるかなと思います。

まあ、私が挙げた例に寄らず、大野さんなりに面白いと思える作品に練り直してみてください。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信 (No: 7)

スレ主 大野知人 : 0 No: 3の返信

投稿日時:

ご意見ありがとうございます。
からくりサーカス、相棒共に読んでない&アニメ・ドラマを見てないのですが、わかりやすいあらすじ紹介を交えたご意見、参考になります。

『自分から行動する』ではなく『厄介事が起こったときに好んで首を突っ込んでいく』と言うキャラクター作りは確かに面白いかもしれません。

原稿頑張ります。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信 (No: 4)

投稿者 s.s : 0 No: 1の返信

投稿日時:

私はとある魔術の禁書目録を読んだことはないので、悪しからず。

主人公が目的を持つ意味は、物語の着地点を読者に伝え、その着地点に興味を持ってもらうためと、主人公に感情移入させるためにあるのだと、私は考えます(他にも色んな効果がありますがとりあえず、二つ
とにかく、主人公は目的を持った方が得策なのは確かだと思います。

とあるは前述の通り読んだことがないので、邪推の域をでませんが、主人公は陰謀に巻き込まれ命に関わるレベルで困った状態に陥ってるはずです。勿論、その主人公は衣食住の揃った平穏な生活を再び送るべく努力すると思います。
こう言う展開を作ると、読者は死にたくありませんし、衣食住の揃った平穏な生活を送りたいと思うので主人公に感情移入することができます。
更に、読者は主人公がこの先どうやってこの困った状況を解消するのか、興味が湧き話の続きが気になるのです。
この流れがしっかりと作られている場合、夢や目的などと同等の役割を持つと思います。
これは鬼滅の刃も同じで、あの作品ではヘキサさんが言ったみたく目的化してますよね「鬼になった妹を元に戻す」と言う。

これまた、大野さんの作品を読んだわけではないので、予想なのですが。
相方さんが件のロボットアクションを読んであまり面白くないと思う理由は二つ、主人公に感情移入できていないか、もしくは、巻き込まれたとしてもそこまで深刻な状況ではないか、のどっちかだと思います。
どちらにせよ、この問題を解決するには『夢』を持たせるのが手っ取り早いのです。

質問の回答なのですが、目的意識というのは常にあり続けるべきです。
刑事ドラマで序盤で殺人事件が起きたのに、刑事達が事件を解こうとせず別のことをしだしたら、面白くありませんよね(コメディー系だったら面白いかも…
刑事は序盤で起きた事件(これは読者にこの事件を解決する話だと暗示させ、興味を惹かせる)を解かないとは、見ている側からしたら期待外れです。
刑事は事件を解くのが仕事なのでこれが夢にとって変わっているにも関わらず、事件を解かなかったら、見ている側としたら好感は持てませんよね。
だから、刑事ドラマの刑事は基本、全力で四六時中、事件のことを考えているのだと思います。

予想ばかりで話してしまいましたし、正直、うまく説明できてる気がしないのですが、何かのお役に立てれば幸いです。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信 (No: 8)

スレ主 大野知人 : 0 No: 4の返信

投稿日時:

ご意見ありがとうございます。

そうですね、結構『日常感のある物語』を作ろうとして、緊迫したシーンや強い意志のこもったセリフのようなものを作れていなかった記憶はあります。

『こういう事をしたい!』とアクティブに動くにせよ、『何とかしてこの場を切り抜けないと!』と受動的・に対応させるにせよ、差し迫った状況が足りなかったのかもしれません。
気を付けて作りなおします。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信 (No: 5)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

>物語の主人公にはどれくらいの『目的意識』が求められるのかなと疑問に思い、

それは一般論で考えない方がいいと思いますよ。
今回の場合、現に大野さんご自身が、

>我ながら大変面白くない作品に仕上がりまして、

と。
まあ、謙遜も入っているかとは思いますが、どこか物足りないと少しでも感じていらっしゃるのなら、お知り合いの指摘は良いアドバイスになっている可能性がありそうです。
巻き込まれ型であってもかまわないと思いますが、「アクティブな目的意識」というよりも、やはり「夢」。あるいはハート。または感情の振れ幅。
御作を実際に読んでみないと分からないわけではありますが、そういう成分が少し足りていない所はないか点検してみるといいかもしれません。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信 (No: 10)

スレ主 大野知人 : 0 No: 5の返信

投稿日時:

ご意見ありがとうございます。

今回の場合は作品そのものの参考にするかとは別に、『今後の他作品のために一般論を聞きたい』と思ってのスレッドなので、割と一般論を語ってもらえると嬉しかったのですが……。

添削の視点アドバイス、ぜひぜひ参考にします

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信の返信 (No: 12)

投稿者 あまくさ : 0 No: 10の返信

投稿日時:

一般論なら。
主人公がアクティブかどうかではなく、冒頭から作品の方向性を明確に示すことが重要なのでは。読者にとっては物語に引き込まれやすく、読み進めるための道しるべになるからです。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信の返信の返信 (No: 14)

スレ主 大野知人 : 0 No: 12の返信

投稿日時:

追伸、わざわざありがとうございます。
作品の方向性自体か……。割と毎回決めて書いてるつもりだけど、今後はより意識してみますね。

状況、かりそめの目的、セントラルクエスチョン (No: 17)

投稿者 あまくさ : 0 No: 14の返信

投稿日時:

>作品の方向性自体か……。割と毎回決めて書いてるつもりだけど、

作者が決めるのは当然ですが、それを冒頭で読者に伝えた方がよいということは言えるかもしれません。
で、エンタメストーリーは、ほぼイコール主人公が何をするかなので、この二つの要件を併せて考えると主人公の目的意識を最初から明確にした方がよいという考え方になるんじゃないかと。

ただし、これはあくまで有力な考え方の一つということで、最適解とまで言えるかどうかは疑問。なぜ疑問かと言うと、それだと主人公の設定を狭く決めすぎじゃないかと思うのが一つ。それとプロット論的にもヘキサさんの言われる「後の先」タイプが否定されてしまうからです。

個人的には私も主人公が冒頭からいきなり何かを目指しているよりも、後の先的流れの方が自然に思えるし、好みとしても好きですね。
しかし問題点はあります。
ラノベの場合、ストーリーは「主人公の行動」を軸にして作られる傾向が強いと思うんですね。(一般小説は必ずしもそうではない)
なので、「序盤で主人公が何をしたいのか見えてこない」という状態は読者にイライラされてしまうことがあるみたいです。
ソースは私。以前、このサイトの投稿室に上げた作品にそんな感想を書かれたことがあります。

で、対処法。
まあ、私思うにということですが、それでも最初から主人公に一貫した目的を与えるのは必須とまでは言えないんじゃないかと。

1)主人公の目的意識ではなく、状況によって方向性を示す。

2)前半では主人公に「かりそめの目的意識」を与える。

などでもクリアできる話だと思えるからです。
2は実は三幕構成の基本的な考え方です。主人公はストーリーの中間あたり(ミッドポイント)で「真の目的」を発見しますが、前半でも暗中模索ながら仮の目的は持たせる感じ。それと、仮の目的にプラスして「セントラルクエスチョン」を作ることによって前半・後半の一貫性と牽引力を強化します。

いずれにしても重要なのは、方向性をしっかり決めるだけではなく、序盤のできるだけ早い段階、できたら冒頭で示した方がいいということですね。

サタンさんへの返信を拝見して (No: 18)

投稿者 あまくさ : 1 No: 17の返信

投稿日時:

サタンさんへの返信を拝見して、一応追記してみます。

連作短編で大きな秘密がしだいに明かされていく。そして主人公の当面の目的意識がそれに絡んでいない。そういう構想の場合、全体の流れがかなり進むまで何が作品のウリなのか読者に分からない(または、ぼやけている)という状態になりやすいと思います。
それだと1話1話に個別のウリを盛り込まなければならないということになりかねないので、ちょっと大変かも。ですから、全話を通しての一貫性を何かの形で最初から作っておく方が楽かもしれないです。
ただ。
世界観が共通している、全話に共通した要素や小展開が漫然と入っているというだけだとウリとしては不十分なので、そこをどう対処するか考えることは不可欠かとは思います。

そういうのの好例として、私的には『まどマギ』をよく例にあげています。内容的には御作とぜんぜん違うでしょうが、あれは1話1話のどこに視聴者が離れないための仕掛けを入れるかという設計がすごいんです。
また『まどマギ』の主人公は終盤になるまで世界観の真相にまったく気づいていないので、一貫した目的意識なんて無いのは当然なんですね。しかし12話を通して段階的に真相に迫っていくストーリーになっていて、その理解の進展が主人公と視聴者で同じ歩調をとるように作られていました。
あれは参考になるかもしれません。

サタンさんへの返信を拝見しての返信 (No: 21)

スレ主 大野知人 : 0 No: 18の返信

投稿日時:

二つも追記ありがとうございます。
今割と情報が混乱してて、また長文を書ける状態でもないので、内容をまとめて返信できないのですがぜひぜひ参考にさせていただきます。
ありがとうございました。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信 (No: 11)

投稿者 t : 0 No: 1の返信

投稿日時:

上条さん、美琴さん、アクセラレータさん。『とある魔術の禁書目録』の主人公は上条さんではなくて、アクセラレータさんでもいいわけです学園都市のことがちゃんと表現できていれば、女性の美琴さんでもいい。
『目的意識』で、誰が、各キャラが、日々どんなことを考えているかが大事なのではなく。
誰がどんな信念を持っていてもいいです。上条さんの立場、上条さんの視野・視点から見える学園都市や出会う事件は、アクセラレータさんや美琴さんがもし同じ場面に遭遇したとしても、上条さんと状況も対処法も、心の感じ方も違うはずです。

もし『夢』のない主人公が、簡単に事件を解決できたら、妬む者や主人公の能力を疑う者がでてくるかもしれませんね。また、『夢』のない主人公が事件を解決している時間で同級生は遊んでいたり、塾に行って勉強しているかもしれませんね。
私達がまさに小説を書いている時に、
世間では友達とLINEしたり、漫画読んでいたりしているわけです。
周りの人間がいま何をしているか、あげはじめるとキリがないのですが。そういったことは物語の中の主人公にも起きています。こういったことを書けているか。
書くにしても何を選べばいいかで、『とある魔術の禁書目録』は学園都市で暮らすとはこういうことだよと、上条さんが学園都市での生活を表現できていたので、個々の事件に対処するだけの作品になっていませんでした。

作中に書かれていないことは、起きてないのではなく、存在していないのと同じことになってしまいます……。
応援しています。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信 (No: 15)

スレ主 大野知人 : 0 No: 11の返信

投稿日時:

ありがとうございます。

なるほど。tさんの意見は前に誰かに言われた『緩急を付けなさい』と言うやつに近いかもですね。
目的を持つことよりも、『主人公が大筋でしていること』と『そうじゃないこと』をちゃんと区別したうえで丁寧に描写することが大事なのか……。
うーん。難しい。でもだからこそ正しいことに思える。

ちょっとしばらく悩んでみます。
ご意見ありがとうございます。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信 (No: 13)

投稿者 サタン : 0 No: 1の返信

投稿日時:

エンタメ主人公には何かしらの目的意識がなければならない、と思ってた時期は私にもありましたし、事実それが流行の時期もあったと思います。
ヘキサさんが「後の先」と秀逸に例えられた巻き込まれ系全盛期の頃がまさにと思います。『灼眼のシャナ』とかが流行ってた頃かなと思う。もうちょい前からかな。
何も特徴がない高校生を主人公としながら、やがて目的を持って行動しはじめ……というのは実に良い展開で、今も色褪せないと思う。
どうでもいい余談だけども、この後の先はターニングポイントで目的を見つけるタイプとミッドポイントで目的を見つけるタイプに分かれるけども、個人的には後者が好き。

でも、正確には当時からもマイナー(あるいは一部作品のみ有名)だっただけで「ただ旅をするだけ」という主人公に目的は何もなく、旅先の現地で出会ったトラブルを解決したりヒューマンドラマがあったりという作品もあるにはありました。
そして昨今では。
Web小説が台頭してきてから、「主人公は世界を守るために~」とか「主人公には最終目的があって~」という主人公に強い目的意識がある大長編は、当然ながらその目的達成までの道のりが長くなってしまい、目移りしがちのWebという媒介の特性上「飽きやすい」というデメリットが生まれてきていると思う。
逆に、一話完結の連作など、つまり「主人公に目的はないが、その話その話で小エピソードをやって終わり」という作品は、飽きるもなにも「その話は一話で終わる」ので「物語」に飽きることはなく、設定に興味を持てば読み続けてくれる。これはWebとは相性がいい。
そんなわけで、Webが流行り始めてからのWebの人気作って「主人公に目的はない」タイプはすごい多いと思う。
異世界転移モノなら「とんでもスキルで異世界放浪メシ」とか「居酒屋のぶ」とか。

>主人公に『夢』みたいなものが無くて、個々の事件に対処するだけの作品になっているのが原因ではないか?」
この友人の言から推察するに、主人公(主人公側)の行動原理じゃないかなと思う。
そりゃ盗賊に襲われりゃ自衛するのは人として当然の行為。仲の良いヒロインなり仲間を助けに行くのも当たり前の展開。
ただ、そういうのが続くだけ。なのでは。
だからご友人は「何か一貫して追えるものを用意すべきでは」と思ったのでは。
でも、もし行動原理と言われて何か思うところがあるとしたら、これは解決法は簡単だと思う。
ようは主人公(ないし主人公に属する者・キャラ)に「芯」となる個性がないって話だから。
ご友人が言うように「何か夢を追う主人公の姿勢」でもそれは個性になるので、別にご友人の言を否定しているわけでもないです。
例えば、むちゃくちゃ世界観無視して例えますけども、ロボにAIが搭載されてて話もできるんだけどこのAIが紳士なエロオヤジみたいな言動、とか。
こうすると主人公には特に個性がなくとも主人公に属するロボがイかれてるので、その関係性の個性を読者は追って読むことができる。
また余談だけども、よくこういうのを「キャラの掛け合いが売りで~」と言う人がいるけども、これは読者視点からすると「そのキャラ同士の関係性を追いたくなるかどうか」って話だから、ただくっちゃべってるだけじゃダメなんですけどもね。掛け合いに追いたくなる二人のドラマがなきゃ。

で。
こういう芯を作ると、主人公に作れば主人公は芯に従って行動するわけで、主人公に属する何かに芯を作ればその関係性が主人公の行動になるわけで、そして読者はそれを読むわけで。
例えばエロAIの例で言うと、「なにこれ、私の写真? なんでこんな記録が」「それは私の宝物ですマスター。ああっ消去しちゃダメ」とか「久々にメンテするけど、どこか不調ある?」「マスター、記憶領域に不足があります」「写真消せよ」「写真だけではありません。動画も音声も、昨夜のイビキも再生できますよ」「おまえ消せよぉ!」とか。そういうフリをしとけば、単独行動した主人公がピンチになって、ロボが助けに来て襲ってきた盗賊かなんかが「なんでこのアジトがわかったんだ!」「なんだあのロボ、搭乗者もいないのに動いてやがる!」とかって感じの展開が書けて、
まあ例えが長くなったけど、端的に書けば「主人公がピンチになってロボが助けに来る話」というただそれだけの小話を書いても、これは「二人の関係性」の話だからちゃんと追えると思うし楽しめると思う。
ロボの変態性が主人公を救ったってオチになるしね。

まあ、言い方を変えると、といっても何度か書いてるけど、ようは読者に「何を追って読んでもらいたいのか」って話。
今回の例は別に「私の案を採用して」ってわけじゃないのであえて世界観ガン無視で使い物にならないものを書いたけども、
既に書き上げてるのなら「この場面は何を追って欲しい」という部分があるはず。書いてるときに気が付かなかったのなら推敲して自分で探してみてほしい。
そしたら、「それ」について追っていける「芯」を作ればいい。
ご友人の言から察するにそれは主人公に類するものではないかなとは思うけど。という話でした。

ほんで、そういう芯があるのなら、その芯を追っていく内容を書けば読者はついてくるので、特別凄いストーリーを用意する必要もなくて、一話完結でかるく読めるものが なろう などWebで人気になったりしてると思う。って感じ。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信の返信 (No: 16)

スレ主 大野知人 : 1 No: 13の返信

投稿日時:

毎度毎度、長文で丁寧な返信ありがとうございます。

一般論を聞きます、と言っておいて何なんだけれど、俺が今回作っていた作品の場合だと『主人公が日常生活を送る中で世界観に隠された秘密が徐々に明らかになっていく』んだけど主人公は特に謎解きをせずに読者が『アレはこういう事じゃないか?』と考える余地を作りたかったのです。
ただ、その過程で主人公本人の感情表現とか考え方をちゃんと描けていなかったのかなぁと思ったり。

主人公の考え方の『軸』とか『好み』みたいなのは割とはっきり考えて作っているし、そことは別に思考の『穴』みたいなのも設定して、ある程度書いていたつもりだったんですが、描写不足かなぁ……。

皆さんに意見を聞いてみた感じですと、決して『一貫した目標』とか『夢』みたいなのが必要な訳では無くて、『どう考えてその行動に至ったか』みたいなのを丁寧に描写していくことの方が大事だなと感じました。
本当にありがとうございました。

概ね質問内容が解決しましたので、『俺はどうしても言いたいことが有る!』みたいな方がいらっしゃらない限りは今後このスレッドへの返信は控えさせていただきます。

重ね重ね、皆さんの返信ありがとうございました。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信 (No: 22)

投稿者 手塚満 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

目的と対になる動機はどうお考えでしょうか。以下、少し説明してみます。

1.目的(意識)だけが独立して発生することはない

「とある魔術の禁書目録」の主人公 上条当麻を目的意識を(少なくとも強くは)持たない例としてお考えですね。確かにそうだと思いますが、別の視点から見てみると、違って見える可能性もあります。

主人公に強い目的意識があるとします。平たく言えば「○○を成し遂げたい」などでしょうか。しかし目的意識だけが独立して発生するかどうか考えてみると、どうもありそうではありません(あるとしたら神の啓示などかも)。

主人公に目的が発生するには動機があったはずなんです。なぜ何かを成し遂げようと、主人公が思ったのか。どこへ向かうかが目的(未来)であれば、どこから来たのかが動機(過去)です。

2.作者が目的だけを意識すると主人公がブレやすい

目的意識だけがあると、キャラがブレがちです。目的達成に近づくのが、どこからやってもいいからです。出発地点不明でゴールだけが決まっているようなものです。どこから出発してもいいなら、物語を終えるのはすぐにやれてしまいます。

しかし、それでは言葉通り、お話にならない。そこで目的達成を邪魔する要素を入れて、話を引き延ばすことになります。主人公が四苦八苦してるんだけど、なんでそんなことをしているのかが分からない状態に陥りがちです。

そこで動機が必要になるわけです。動機がはっきりすれば、目的もはっきりしてきますし、何より動機と目的を結ぶ線がストーリーとして(作者的に)見えても来ます。そうなると、主人公がブレないように話を進める工夫も思いつけて来ます。動機と目的を結ぶ線は見えているのですから、意図的、効果的にブレさせて波乱を作ることも可能です。

3.作者は全て知り、主人公は見える範囲だけしか分からない

ただ、以上は作者的な視点であって、作中の主人公視点は別物となります。お考えの「とある魔術の禁書目録」が、まさにそういう例ですよね。

主人公 上条当麻は目の前の困っている人を助けたいだけです。勝利条件は、普通に平和に暮らせる、というつつましいものでしかない。直接的な動機は「目の前の人を助けたい」ですが、その動機の動機となるのは上条当麻の「困っている人を見過ごせない」性分でしょう。この辺り、説明不能・不要な部分(主人公の性格形成過程)に設定を押し込むテクであるように思います。

目的意識も上条当麻的には常に明快です。困っている人が困らないようになりさえすればいいんですから。しかし強敵の仕業であるため、強敵を倒さないと目的達成できないと判明するわけですね。そこで目的意識「他人の困りごとを解消する」の目標(手段)が「目の前の敵を倒す」になります。

しかし敵には背後があって→中ボスがいて→ラスボスがいて、と次々と目標が書き換えられていきます。上条当麻的には「どこまでやれば、このキャラの困りごとが解消するんだ」となるでしょうし、緊張感も高まっていきます。読者も同じです。

作者だけは、主人公がどこまで行くのか知っています。作者は「困っているキャラの悩みを解決するには、これこれを達成する必要がある」とプロットを作って進めているわけですから当然ですよね。

4.主人公がいつ、どこまで正しい目的を知るかは、作者の狙い次第

言い換えれば、作者的には主人公の目的(意識)は存在するということです。目的の明確化のためには動機も与える。動機は主人公にも分かっていますが(でないと主人公が行動を起こさない)、目的は主人公が知り得る範囲でしか発生しない。知り得る範囲でしか目的意識も持てません。

主人公に、いつから、どれだけ目的意識を持たせるかは、作者の狙い次第ということになります。最初から作者の考える目的を主人公が把握していれば、ラストまで目的意識を持つことになります(ときには揺らがせたりするとしても)。

変化する状況に戸惑う主人公を描きたいなら、作者が考える目的を小出しにすることになるでしょう。ときには偽の目的でミスリードもするかもしれません。揺るがない主人公なら作者の考えた目的を序盤で与えることになるでしょう。

これらは、読者にどういう感銘を与えたいか、という作者プランに依存します。感情移入は主人公に起こる/起こすわけですので、主人公の心情の動きが読者の感情の動きです。

5.まとめ

長くなりますのでまとめますと、

・動機と目的をつなぐ線がストーリーとなる。
・作者は主人公の最終目的を作っておく。
・主人公が最終目的をどの程度知るか、どう意欲(目的意識)を持つかを、作者が制御する。
・以上は、読者にどういう感動を与えたいかでやりようは決まる。

となります。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信 (No: 23)

投稿者 ふ じ た に : 0 No: 1の返信

投稿日時:

もう終わっているスレみたいですが、色々と意見があったほうが理解しやすくなるかもしれないですし、選択肢が増えるかもしれないので、書き込みさせていただきますね。
返信については、なくても全然大丈夫ですよ!

巻き込まれ系の型の一つに、それまで主人公は受動的だったけど、後半で何かしら主人公が決意して行動するのは、よくあると思います。
初めから目的がある主人公ももちろんいますけどねー。
他のパターンはちょっと今は思い出せなかったです。申し訳ないです。

さて、スレ主様のご質問にあった「夢みたいなものを持たせたら」っていう相方様からの助言ですが、
何が原因なのかなぁって、過去の自分の経験から推測してみました。

1、もしかしたら主人公の背景(設定)が物語に活かされていない可能性。
別にその主人公じゃなくても、別の人物でも成り立つような話になっている恐れがあるかもって思いました。
この場合ですと、描写をどうこういじればいいレベルではく、プロットを見直すレベルになっちゃうかもしれないですけど……。

2、主人公の変化が分かりにくい可能性。
確か前のスレで書いている作品は、短編連作って書かれていたような気がしますけど、短編連作の場合でも全体を通しての変化が必要になると個人的に考えています。
なので、主人公が置かれておる状況が分かりやすく変わっている必要があると思うんですけど、スレ主様の他の方のレスを見ると、『主人公が何かをしようとしているわけではなく、たまたま陰謀に巻き込まれて阻止するために動く』『主人公が日常生活を送る中で世界観に隠された秘密が徐々に明らかになっていく』とあるので、主人公の変化についてあまり触れていないんですよね。だから、その点はどうなっているのかなって思いました。

下読みしてくれた方が『個々の事件に対処するだけの作品』と言っているならば、全体を通しての変化が弱い可能性があるかもって感じました。そのため、変化を持たせるために例として「主人公に目的を持たせたら?」って思われたのかもって、あくまで推測ですけど私は感じました。
最初に主人公の目的が書かれていて、最後に主人公が目的を達成されていたら、全体を通しての変化が分かりやすいかなって思いました。
主人公にわかりやすい目的はなくても、できなかったことが最後に可能になっているとか(成長)、立場が変わっているとか(成長・出世)、メインキャラとの関係性が変わっているとか、そういう変化は必要かなって思いました。

3、謎解きの構成になっていない可能性。
他の方の返信で、『秘密が徐々に明らかになっていく』とありましたけど、ミステリーみたいに最後に謎が解き明かされる構成なら、最初は謎が提示されていないと話の変化が分かりづらいのでは?って思いました。

また、主人公自身が謎を追わない物語なら、謎解き自体は物語的には付属品みたいになり重要度が低くなると思うので、それ以外で主人公を立てる工夫が必要になると思うんですけど、それが上手くいっていないため、その工夫の一つとして、「目的」を挙げられたのかなって思いました。

以上、あくまで推測で個人の意見ですが、書かせていただきました。的外れな可能性もあるので、全然当てはまらなかったら流してくださいね。
何かしらお役に立てば幸いです。ではでは、失礼しました。

物語の主人公には、アクティブな目的があった方が良いのだろうか?の返信 (No: 24)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

ロボット物の主人公って基本、夢とか持っていても、踏み躙られる系だと思う(笑)

あー・・・・ロボット系って基本【戦争】と【SF】が強く出てくる要素になると思うんです。

どちらのエッセンスも個を踏みにじる悲劇性が見せ場になりやすい的な。
もともと【死亡フラグ】って戦争ものやSFものでの「あるある」をラベリングしたものだし。変に憧れや夢を持っている操縦士キャラは死ぬよねー(´・ω・)(・ω・`)ネーみたいな。鮮やかな希望は無惨に死ぬ前の布石でもあるし、そういう形で「魅せ場」になりやすい

アクティブ目的とロボットって割と相性悪い気はします。

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 一カ月ほど前から制作中だったロボットアクション物の原稿が昨日の明け方に書きあがったのですが、我ながら大変面白くない作品に仕上がりまして、ここに持ってくる前に書き直すことにしました。
 既に独りよがり状態の面白くなさがあったので、相方に推敲を依頼したところ「主人公に『夢』みたいなものが無くて、個々の事件に対処するだけの作品になっているのが原因ではないか?」と言われまして。

 俺の作品の場合はまさしくその通りなのですが、世の中には『とある魔術の禁書目録』みたいに『主人公が何かをしようとしているわけではなく、たまたま陰謀に巻き込まれて阻止するために動く』タイプの物語もあるわけで、物語の主人公にはどれくらいの『目的意識』が求められるのかなと疑問に思い、質問しました。
 ご意見いただければ幸いです。

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