プロットの続き⑦
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プロットの続き⑥(元記事)
追い詰められたオロトⅠ世はついに奥の手を使った。
なんと彼は、神の力が宿る特殊な名前「真名」を自らに名付けていた!
そして王は『創造神イ・フィミルリャ=バラーラインテ・フォ・オロトⅠ世』と化した。
神器「羽之御世創之剣」(はねのみよつくりのつるぎ)を鞘から引き抜き、「現之墨」(あらわしのすみ)をつけて【ありとあらゆる神代の魔物達を凌ぐ千匹の物の怪が、創造の神を弑する者に死を与えるためにこの世に現れた】と青の国の図書院に住む維持神ラガルテ=セ・レナが持つ世界書に遠隔で記述した。
すると本当にその通りになってしまった。
これこそが創造神の権能である。
後世に「千の強き者」として語り継がれることになるこの神代の化物達。
彼らが一斉にレイヤを含む「フォエイタンス」全実行部隊へ襲いかかった。
叫びが叫びを呼び、血で血を濯ぐような酸鼻極まりない死闘の火蓋が切って落とされた。
あらゆる死線を潜り抜け、血路を切り開く。
オロトⅠ世の元へ辿り着いたころには、屍山が累々と積み上がり、血河が滔々と流れていた。
『拳聖・レイヤ』と『創造神オロトⅠ世』の頂上決戦が静かに始まった。
プロットの続き⑦
スレ主 壱番合戦 仁 投稿日時: : 0
(戦闘シーンは割愛させて頂きます)
『拳聖』は死闘の末、オロトⅠ世を弑した。
だが、レイヤの体の傷は二度と元に戻らないほど悪化していた。
殊に千の強き者達によって幾重にも強力無比な呪いを傷口にかけられていたのである。
自らが何年かのうちに死ぬことを悟ったレイヤは、維持神「ラガルテ=セ・レナ」の元を訪れた。
すぐに応急措置を施されたレイヤはある事をセレナに希う。
レイヤは「アイルと僕の余命を等しくしてくれ。
思いっきり楽しく生きて、それから『あ~、楽しかった!』って言って、最期は一緒に手を繋いで、二人で逝きたいんだ」と願ったのだ。
セレナは神術によってその望みをかなえた。
その日から、レイヤとアイルの最後の蜜月が始まった。
カテゴリー : ストーリー スレッド: 処女作後編「アンズとデイゴの花を君へ」のプロットについて