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駄作だなあと思う小説とは? (No: 1)
スレ主 文吉 投稿日時:
質問です。
皆さんが読んでて駄作だなあと思う小説って何ですか?
また、その具体的な駄作たらしめる点などがあれば教えてください。
盛り上がる部分に欠けるとか、伏線が回収されてないetc.
よろしくお願い致します。
カテゴリー: その他
この質問に返信する!駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 2)
投稿日時:
人としての自尊感情を壊してしまう、「毒」のある小説でしょうか。
個人的には、好きなのが「少女小説系」なので、駄作だと感じてしまった小説として挙げたいのは、かの「次郎物語」ですね~。
この作者さんも、まず恐らくは「イチ時代まえの日本人の男性」に常としてあった「無知」のゆえに、謂わば「儒教の闇」あるいは「中国哲学の毒」とでもいうべき弊害を、観念的にさえも知っていなかった。
それなるがゆえに駄作を書いてしまった、と個人的には感じています。
おなじ儒教っぽい(?)カンジがする小説にしても、「中島敦」などはカナリ面白かったんだけど……。
転じて駄作でないのは、人を破壊する「毒」のない小説だと感じますが、それには「どんな哲学が毒になりうるのか」を把握しておくべきであり、そのために狭くない勉強などが欠かせないでしょう。
そうしておけば、いまの時代を生きていながら無遠慮に女性たちなどへ「儒教小説」を押しつけて得意がるような、バカな男にはならなくてもすむでしょう。
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51sGn7wATNL._SX322_BO1,204,203,200_.jpg
なお自尊心には毒にならないけど「価値観」を壊してしまう小説もあります、これは見ようによっては「国家に毒」なのかも、わからないけど……。
駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 3)
投稿日時:
ドラコンと申します。「さすがにこれは『駄作』だ」と判断せざるを得なかった例を三つ上げます。いずれも「反面教師」ですね。
1、表紙(題名、表紙絵、あらすじ)と、本文にズレを感じるもの。
『後宮双妃の救国伝 ~ふたりの妃は喧嘩しながら国を救う~ 』(柳なつき、メディアワークス文庫)
https://books.rakuten.co.jp/rb/16497162/?l-id=search-c-item-text-02
リンク先の通り、表紙絵がコミカルで、題名・あらすじから「ダブル主人公モノ」との印象だった。そのため「『喧嘩するほど仲が良い』二人の主人公が協力し合いながら、国を救う」との、コミカル路線の話を期待した。しかし、実際には、副主人公が正主人公を一方的にイジメているドロドロ路線、活躍は正主人公のみで、副主人公の出番はほぼない、そもそも国の危機自体がご都合主義でよく分からなかった。
2、世界観に合わない描写が散見されるもの。
『後宮の月は、南天に舞う 臥龍(がりょう)城の奸臣』 (柏てん、PHP文芸文庫)
中華時代劇風ファンタジーで、『論語』をはじめ漢文を読み下しで多数引用している。にもかかわらず、「メートル」「ホットライン」「タイミング」といったカタカナ語が散見される。コミカル路線ならまだしも、真面目路線でカタカナ語の散見は、興醒めである。
3、テーマやストーリーが全く理解できないもの。
『偽りの神仙伝―かくて公主は仙女となる 』(鳥村居子、二見サラ文庫)
文章が分からない箇所が多い。一応、テーマは「病弱な姉を護ること」「唐の玄宗皇帝対神仙の代理戦争」とのこと。ただ、両方共出てくる必要性が感じられなかった。オチもないし、プロローグにもなっていない。一読して、「一体何をしたかったのか?」が正直な感想。
駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 4)
投稿日時:
青空坂上1条線(千歳さんの処女作)
書いてるときは、主人公=大野、ヒロイン=たかはる&サッキー、サブメンバー=こーやん&キリカのつもりで書いてたけど、
3条線まで書き上げて、千歳さんの文章執筆能力が少し上がった状態で読み返してみると、
主人公はサッキーとこーやんのW主人公体制、サブメンバーがたかはるとキリカで、大野のポジションが完全にいらない。
主人公として語り手担当かと思いきや、視点移動が多すぎて語り手でもない。
人気回答!駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 5)
投稿日時:
個人的にすごい現象を味わったのは近藤史恵「サクリファイス」っすね。
初めて新書版で買って読んだ時、駄作すぎてキレて本を捨てた記憶があります。
で、その後に鬱病になって仕事を辞めてしまって、2年くらいして体調と鬱が収まってから、図書館で文庫本の「サクリファイス」を何の気なしに借りて読みかえしたら充分に面白い小説だった。
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体調や精神状態、年齢、健康状態によって読める内容や理解できる内容って変わるんですよね。
現代に於(お)いては作品以上に【読者のコンディション】は物凄く大切な項目かと思います。
胃の弱っている人に満漢全席とか拷問なんよ、お粥とか離乳食とかからじゃないと飲み込めないの。
なので、こうしたら駄作になる、こうしたら駄作回避っていうより『欲している人に適切に提供できる事』の方が大事と思うやで(;´∀`)
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ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
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人気回答!駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 6)
投稿日時:
ぶっちゃけ本当の駄作は覚えてない。記憶に残らない。
ただ、駄作というか作品に対して見方が変わった作品があって、それが映画「ミスト」っていうパニックホラーなんだけども、
まあこれがラスト最悪で、はじめて見たときは なんでこんなんにしたん? って作者に対して胸糞悪くなった。
んで、それがすごく引っかかって作者の考えを知りたくなってネットでだけどちょっと調べたんよ。
「ミスト」自体は有名な作品でスティーブン・キングの代表作の一つでゲームのサイレントヒルの元ネタってことで、それを知ってたから映画を見たんだけども、だから多少精神的に暗い感じは予想してはいたものの、全体的に展開が納得できなくて何も報われないラストは特に受け付けられなかった。
調べはじめてすぐに、映画版のラストと原作版のラストは違うと知った。なるほど映画用にいろいろ変えた結果こんなんになったのか、と思った。
ところが原作者のスティーブン・キングは映画版を大絶賛してて、「この結末のほうが素晴らしい」的なことまで言ってた。日本語訳の記事だからニュアンスしかわからんかったけども。
いやいやいや。
そりゃエンタメ特化のラノベじゃないけど、頑張ってる人が報われなくて頭おかしい迷惑なやつらが助かって、これはねーよ、クソじゃねーか、と。
で、そっから考えに考えた。
結局、映画版も原作版も「先が見えない恐怖」と「その先にある絶望」って感じのを表現しようとしてて、それがまずある。これは否定できないこと。
で、それをどう面白くするか、というのが物語を作り構成する人の腕になる。
あれ、そうすっと映画版ミストって実は名作なんじゃねえの? これすげえよ。俺は嫌いだけど。って思った。
そういう考えが出来てからは、「自分の好み」での話と「作品として」の話は評価が別になるし、「作品のアイディア」と「それを組み立てる技術」も話は別になる、って思ってて、
だから、作品アイディアは良いけどそれを表現する技術に乏しい作品でも面白いと思えるし、アイディアは凡だけど表現が良いって場合も面白いし、自分の好みに合わないものでも作品としての面白さを理解することが出来るようになった。
なので、それらひっくるめて「駄作は?」となると、作品に対して真摯に接しているのであればど素人の作品であろうと駄作とは感じない。
玄人の作品でも雑だと駄作感が垣間見えることもある。大人の事情で執筆を受けたシリーズとかは「プロだからちゃんとまとめてきてる」という一点がなければ駄作だと思うのは結構ある。プロだから駄作になってないだけ、みたいな。
でもまあ、それは私個人の感覚であって、「大人の事情」って時点で書けば売れるシリーズだから、ファンもいると思うしタイトルは出さないけども。
長々と何が言いたいのかってーと、
>盛り上がる部分に欠けるとか、伏線が回収されてないetc.
そういうのは意外と違うと思うかな。
「盛り上がりにかける」というのは言い換えれば「作品の魅力を押し出しきれてない」からで、更に言い換えると、これは「読者が作品の魅力を十分に読み取れていない」から盛り上がりに欠けてしまう。
でも、そこを「読み取れる人」にとっては十分に盛り上がってるように思えるし、魅力的な内容に感じる。
もちろん、読んだ人100人が100人とも「ちゃんと読み取れる」ように書くのが作者の務めではあるから、これは技術不足で作者は反省すべきなんだけど、本質的に駄作になる原因ではないと思う。
「伏線が回収されていない」というのも、回収しないことが完成品であるならそこを読み取れてないだけだし、技術不足で回収しきれなかったのならやはり技術不足・経験不足なだけで、つまり「上手く書けなかった」だけで駄作ではないと思う。
駄作は上手く書けても駄作だから。
あ。
映画の話で思い出した。確実に誰もが駄作だと思うだろう作品。
映画監督の、エド・ウッドの作品。
マジでやべえくらい駄作。
以前何かで聞いて興味持って見てみたけど、駄作なんてもんじゃなかった。
ただ、エド・ウッド作品は、これまで書いてきた私の価値観とは合わなくて、エド・ウッドはあくまで「面白い作品を作ろう」と頑張って真摯に映画に向き合ってるんだよね。
面白い映画を作ろうと頑張って、とんでもない駄作しか作れなかった。
才能ってのはあるんだな、と思うと同時に、こんなに才能なくても映画監督になれる、生涯映画を作り続けて酷評され続けてそれでも辞めなかったという凄い人だとは思うかな。
ここまで来ると「駄作」であることが才能で、エド・ウッドが評価されたのは死後だけど、おかげで今では歴代最低の映画監督として、たぶん映画業界じゃ知らん人はいないレベルの名前になってる。
ちなみに最初に書いた通り、エド・ウッド作品は見たはずなんだけどタイトルも内容も覚えてないw
Wikipediaで作品タイトルのページから無料で映画が見れる(英語)んだけど、確か 怪物の花嫁 を見たんだよなと思ってちょっと確認しに行ったら「あれ?これだっけ?」って感じだったw
エド・ウッドに学ぶなら、駄作の遠因となるのは「冗長」だろうね。
長レスで結論がそれでは自虐だわな。
駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 7)
投稿日時:
僕的には商業主義的でなくて娯楽性にかけ、読者がどう言う物を欲してるかのマーケティングをしておらず、作者がプライドが高くて哲学的で押し付けで知性をアピールしようとするだけの作品じゃないですか。エンターテイメント、エンターテイナーになろうとせず哲学の押し付けとアピールばかりの雰囲気、高尚さばかりで大衆性がない。
後自分と読者の感性のずれを自覚していない事とか。パワーがないとか描写力とか中盤が冗長とかでなく。
駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 8)
投稿日時:
あくまでも個人的な考えですが、ゲームをノベライズすると、どうしても無理が出て来ます。
私としては、シリーズ化されていますが「FF11」ですかね。
これは、このサイトの別の場所でも発言していますので、かぶる部分も多分にありますが、今回は気にいらない部分をしっかりと述べたいと思います。
①主人公達の強さがはっきりしない。
正直、強いのか弱いのか解らない。ゲームでは難敵であるモンスターを一撃で倒すかと思えば、思わぬ敵に苦戦を強いられたりする。同じゲームのプレイヤーならば、「いや、ありえんだろ」と思う。
また、序盤のモンスターに中級の魔法を使用する。本来は明らかなオーバーキルで無駄(最初期のエリアに出現する「ヤグード」に、「ファイアⅡ」を使用)。
②ゲームの設定の無視
ゲームでは1つしか持てないアイテム(レアと呼ばれる物)を、じゃらじゃら持ってたりするし、他人に受け渡しが出来無いアイテム(EXと呼ばれる物)を交換したりする。そこは何か理由付けが欲しいところだけど、何の説明も無い。
また、時間経過で治る状態異常(呪い)が永続する。反対に、「竜騎士の竜」の説明は、まあそういう解釈で良いかと思うが、別に街に連れて入れないという理由が無い為、ややこしい。
③設定自体の矛盾
皆を守りたいという願いがあって守備職(ナイト)を選んだキャラクターが、守りの道具である盾を使わずに両手持ちの大剣を使い、守備を捨てて攻撃寄りになっている。
元が守備職なので、火力自体は大した事が無い上、それでは戦士が居る意味が無い。アタッカーである戦士が守備をやり、守備職であるナイトが攻撃をしている。ゲームの設定として考えるなら明らかにおかしい。
同じ様に、盾役が不在なのに戦士が守備を捨てて、ろくすっぽ当たりもしない武器を振り回すのはネタでしかない。
④物価の謎
ゲームでは高価なアイテムを、キャラクターが安易に購入している。彼らの財力が豊かであるかと言うと、中級冒険者なのでそうでもない。
※「ミスラ風山の幸串焼き」って、販売NPCから直に買うと、えらい高いのですよ。だからこそ、みんな自作したり競売を利用する訳で……。
ゲームが元ネタであるのに、そのゲームの設定が余り関係無いのって、どうなのかと思います。
もっとも、ゲームと現実は違うのだから、実際の世界では譲渡や売買が不可能な物なんてのは基本的に存在しないし、同じ物をいくつだって持つ事も出来る。
殴られれば痛いし、生命がHPで管理されていないから、一発で死ぬ事だってある。ノベライズするってのは、そういう事なんでしょうね。
駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 9)
投稿日時:
平坦な小説。無難な小説。打って出てない小説。人の顔色をうかがっているような小説。設定だけ面白そうで、構成とかキャラ造形とかがダメダメな小説。
この辺ですかね!
駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 10)
投稿日時:
駄作って、自分だけで完結してる作品だと思う。どこかの段階で誰かに読んでもらって、面白いと言ってもらってない作品はやっぱり駄作になると思う。漫画家も一回は編集さんが読んで、雑誌に載せるかボツにするか決めてから雑誌に載せる。映画の「ワイルドワイルドウエスト」もウィルスミスが言ってたけど、「演者も監督も編集者も全員が最高に楽しく仕事出来た。けど、売り上げは散々だった。自分達が楽しいのと、観客が観て楽しいのは別だった。この映画は観客を忘れていた。」
全部自分だけでやるんじゃなくて、誰かに読ませて、面白いつまらない、どこが面白いどこがつまらないを聞いて修正しないと駄作になると思う。
駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 11)
投稿日時:
そんなのあったかなあと思ったら、思い出しました。『無邪気な神々の無慈悲なたわむれ』は駄作です。プロローグが何のつながりもなくただ1シーンとして書かれ、特にそれが後からなんだったか明かされることがない。
島に遊びに行きますが、そこの子どもたちの狂気の原因も、怪しい双子の正体も、島で崇められている生き神様(子ども)の関わり方も、その島の真相も全く明かされず、終始、狂気をはらんだ子供達が大人に襲いかかってくる話です。そこに「なんの理由も明かされな」くて、読むの疲れました。
飽きたよ、残虐シーン・・・意味あるの、これ・・・と途中から疲れてきます。
駄作だなあと思う小説とは?の返信 (No: 12)
投稿日時:
自分にも好みはありますが、嫌いというより好みでない作品もあります。
駄作というより、あぁ長続きしないな。売上後半から減りそうだな。アニメ化したら余りいい評判にはならなそうだなというものはあります。
特に、なろう系はそれが多いかと思います。10年以上前は、それほど異世界転生やチート系などは今より多くない上、まだブームになっていなかったです。ですが、今もういいよという位に飽きられ、中には杜撰にしたものから打ち切って未完成のもあれば、と当たれば勝ちという形で次々と生んで打ち出してる感じですね。
正直、今のなろうの多くは駄作もとい書籍化コミカライズ化アニメ化しても不人気落ちと思えます。