返信一覧の表示
ヴィランについて (No: 1)
スレ主 みりん 投稿日時:
最近、ディズニー映画になるような作品を作りたいなーと思っています。
そこで、魅力的なヴィランを書きたいと思い立ちました。
ところが、私が考えると、どうも昼ドラの悪女みたいになってしまいます。
魅力的なヴィランの条件というものがありましたら教えてください。
カテゴリー: キャラクター
この質問に返信する!ヴィランについての返信 (No: 2)
投稿日時:
ディズニー映画の悪役も昼ドラの悪女も、キャラ造形自体は大差なくて描写や演出の差でしかないんじゃないかなという気がする。近年のディズニー映画で自分が観てるのはアナ雪、シュガーラッシュ、ズートピアくらいですけど、どれも黒幕キャラはそれなりにえげつないことしてるし。まあ同時に、そういうふうに生きざるを得なかった背景、境遇、因果、めぐり合わせの不運みたいなものもなんとなく想像できて、血の通った人間だなあとちゃんと納得できるところがディズニー映画の練られてるところだなとも思うわけですが。それに比べると昼ドラの悪女は主人公やヒロインを追い詰めるための舞台装置というか、悪役のための悪役になっちゃってる瞬間がどうしてもあるよね。どんだけ恨んでても財布やたわしをステーキにしたりはしないもん。差があるとすればそのへんかなと思う。露悪的な方向で演出過剰になってないか、っていう。あくまで演出の問題なので、本質的なキャラクターのアイデンティティとかメンタリティはあんまり違わない印象。人間の抱く悪心なんて類型化してしまえば結構普遍的なものだし。
あとはまあ、物語のスケールの問題かなとも思う。昼ドラは小市民の小市民的な生活が主軸じゃないですか。かりに王宮やら大奥やら社交界を舞台にしたシナリオでも基本的には密室劇で、私生活がテーマ。そうするとそれにぶつける悪役も、小市民的な悪役にならざるを得ないし、悪事のバリエーションも私生活にダメージが及ぶようなたぐいの嫌がらせに偏りがちになる。ディズニー映画って、そんなにオタクじゃないから例外もあるかもしれないけど、主人公の個人としての成長と、社会的な善の達成が齟齬なく両立していて、わたしにとっての善いことがみんなにとっての善いことでもある。いきおい悪役も、わたしにとっての的であると同時にみんなにとっての悪になる。だからブレない。後味が悪くならない。
別にディズニー映画が単純な勧善懲悪でしかないっていう話ではなくて、映画としての思慮深さっていうか、対立の構図をどのようにとらえるかという演出的な解釈の問題が本質なのではないかなという印象。いずれにしても悪役そのものの造形の差異というのはほとんどないと思う。執筆においては、小市民的な感性とか、私の領域をまもる保身の意識をあまり絶対視しすぎないで、登場人物に外的な目的をきっちり与えておけば、たとえ昼ドラの悪女みたいな言動をしていても、印象として昼ドラの悪女みたいにはならないのではという気がします。
ヴィランについての返信の返信 (No: 3)
投稿日時:
>にわとりさん、コメントありがとうございます!
>そうするとそれにぶつける悪役も、小市民的な悪役にならざるを得ないし、悪事のバリエーションも私生活にダメージが及ぶようなたぐいの嫌がらせに偏りがちになる。
私のヴィランが昼ドラ的だなと思ったのは、これが原因かもしれません。
主人公の少女の両親を月の国に幽閉して、財産を横取りし贅沢三昧している悪女という設定でした。
困っているのが両親を事故で失ったと聞かされ財産を奪われた孤独な主人公だけというスケールの小ささが問題だったのかもしれません。
月の国を冒険して最終的には両親を取り戻し、ヴィランを倒してハッピーエンドかなあ、と
大枠を考えていたんですが、ヒーローもうまく絡められないし、贅沢三昧しているだけの悪女を殺すのも
あんまりだし、ドラゴンに変身したらマレフィセントになっちゃうし、
どうしたものかなーと考えていました。
>主人公の個人としての成長と、社会的な善の達成が齟齬なく両立していて、わたしにとっての善いことがみんなにとっての善いことでもある。
このような状態を作れるような、スケールの大きな敵を作ることに注意します。ヴィランの目的を贅沢に暮らしたいだけじゃなくて、もっとわかりやすく悪いことさせるよう考えてみます。
でもそれで言うと「白雪姫」のヴィランの女王は「自分が世界一美しくあるために邪魔な存在を消す」というスケールの小さい私的な願望達成のために動くのに、なんかわからない魅力がありますよね。不思議だと思います。
ご意見とても参考になりました!
ありがとうございます!
ヴィランについての返信の返信の返信 (No: 4)
投稿日時:
>でもそれで言うと「白雪姫」のヴィランの女王は「自分が世界一美しくあるために邪魔な存在を消す」というスケールの小さい私的な願望達成のために動くのに、なんかわからない魅力がありますよね。不思議だと思います。
鏡よ鏡よ鏡さん、職場で一番美しいのはだあれ? と訊いていたら昼ドラ感が出たと思いますが、ここで世界というスケール感を出してきたのが白雪姫だと思っています。私の彼氏に近づくすべての女よりも美しくなりたい、っていう程度なら動機のはっきりしたプライベートな目的意識ですが、世界一っていうのは正直ちょっと個人的な願望の域を超えている。鏡さえなければそもそも存在すら認知できなかった相手を殺すほど恨むって相当のことだよ。また、標的にされた白雪姫にしても世界スケールで恨まれたら逃げ場がないし、これってどうしようもなく理不尽ですよね。その時点で社会的な意味でも悪なんですよあれは。世界で一番、って言い出した時点で、私的な領域の話が公共性を帯びてくるわけです。シュガーラッシュの黒幕もこのタイプでしたね。一番であることに取り憑かれたために悪に堕ちていった人物像。
まとめると、嫁の美貌に姑が嫉妬するのが昼ドラで、嫁や娘でなくとも誰であれ自分より美しい人間は死ねと思っているのが白雪姫の継母です。この差は大きい。
ヴィランについての返信の返信の返信の返信 (No: 5)
投稿日時:
>まとめると、嫁の美貌に姑が嫉妬するのが昼ドラで、嫁や娘でなくとも誰であれ自分より美しい人間は死ねと思っているのが白雪姫の継母です。この差は大きい。
なるほど。
義理の娘を殺そうとする、というのは悪行を強調する要素でしかなく、本質的には無差別殺人で、白雪姫が死んだらまたほかの美しい女性を殺してまわりかねない残虐性を備えているという訳ですね。
単なる身内いびりと訳が違う無差別殺人犯(未遂)な点、
世界一を狙うというところでスケール感を演出しているという点、この辺りが「白雪姫」の女王の魅力につながっている訳ですか……。
個人的には鏡や毒林檎などの魔法アイテムもオリジナリティがあって(童話が原作ですが)魅力的だと感じます。
上記のような点に気をつけて、もっかいキャラクターを考え直してみます!
お付き合いいただきありがとうございました!
ヴィランについての返信 (No: 6)
投稿日時:
ヴィランについて
どうもみりん様。先日は私のスレッドに書き込みしていただきありがとうございます。
魅力的なヴィランを作るには、そのキャラクターの悪事に関する動機や思想が重要となりますね。
動機の面に関しては一応ありきたりだとしても、思想面の魅力である程度補うことは可能です。
ヴィランの動機としては王道中の王道である世界征服ですが、世界征服をするという要素だけではありきたりなものとは言えません。
大事なのは世界征服を目論んだ理由です。
信念もなくただ単に世界を私物化したいだけならばヴィランとして及第点は与えられません。
個人的には「世界をより良いものにするため」「先の礼とは逆に不幸な己を生み出した世界に復讐するため」などといった工夫が必要でしょう。
……まあ私は人生経験がまだ浅い人間なので、参考にならない持論を並べるのはここまでにして、私の好きなヴィランを紹介したいと思います。
※これから紹介するキャラクターは有名作品のキャラクターばかりなのでみりん様が既にご存知のキャラクターがいるかもしれません。ネタバレが多い解説になりますのでご注意を。
1.サウザー(北斗の拳)
北斗の拳はサウザーに限らず強烈な悪党が多い作品ですが、代表して彼を紹介しました。
サウザーは南斗聖拳108派の頂点に立つ南斗鳳凰拳の伝承者で、自らを聖帝と名乗りこの世の覇権を握らんと目論みました。
その一方で聖帝十字陵なる陵墓の完成を目指し、反乱を起こせない子供達に重労働を負わせます。
さらに作中屈指の善人であるシュウを殺害し、当時本作を読んでいた読者からの憎しみを一心に集めました。
そんな暴君としか呼べない彼ですが、師匠と過ごしていた頃の彼は心優しい少年でした。
そんな彼が豹変してしまったのは15歳の時です。彼は師匠から「目をふさいでこれから襲ってくる敵を倒せ」と命じられ、それを成し遂げます。しかし目隠しをとった時、地面に伏した師匠の姿を見てしまうのです。
誰よりも愛していた師匠を自らの手で殺してしまった。まだ15歳の少年だったサウザーはこの重い哀しみと苦しみに耐えることができず、この日から愛を捨てた暴君に変貌してしまいます。
2.ラウ・ル・クルーゼ(機動戦士ガンダムSEED)
クルーゼはクローン人間のキャラクターで、寿命が短い失敗作として生み出されてしまいました。
このことで彼は自分を不遇な身体で誕生させた父とそれを招いた人類の競争を憎悪し、世界を滅ぼさんがために暗躍します。
彼はガンダムシリーズの中でもかなり異質な悪役です。
一応これまでのガンダムシリーズにも、人類を滅ぼそうとする者は何人かいました。逆襲のシャアにおけるシャアや、Gガンダムにおける東方不敗マスターアジアなどです。
彼らは二人共「地球に住む人類を滅ぼすことで、地球を再生させる」という大義を持って行動しています。つまり世界をより良くするために動いていたのです。
しかしクルーゼは最後まで己の憎しみを晴らすためだけに動きます。
元より短い命しか残されていないのならば、自分もろとも世界を滅ぼす。
その思想は狂気的としか言いようがありませんが、その狂気に至る過程が悲しすぎることから多くのファンに愛される悪役です。
3.夜神月(デスノート)
最後に紹介するのがデスノートの主人公、夜神月です。
厳密にはヴィランではないのでしょうけど行動、思想、目的がどう考えても悪役としか見えないためあえてここで紹介します。
彼は元々学業に優れる恵まれた学生だったのですが、高校時代に偶然校庭に落ちていた本作のキーアイテム「デスノート」を拾い、狂気の野望に手を伸ばしていきます。
それが犯罪のない世界の創造です。悪人は死ぬべきである、という思想から彼はデスノートを使って犯罪者を次々と『裁いて』いき、自らが新世界の神にならんと暗躍します。
――以上が私の主観に基づく魅力的だと思った悪役達です。
ヴィランとしての要素を求めすぎた結果、狂気的な人格のキャラクターが多くなってしまいました(汗)
参考になれば幸いです。
ヴィランについての返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
マリン・Oさん、どうもです。
こちらこそ、コメントありがとうございます!
>魅力的なヴィランを作るには、そのキャラクターの悪事に関する動機や思想が重要となりますね。
いま、ちょうどそれを考えなきゃなーと思っていたところだったので、ご意見とても参考になりました!
かゆいところに手が届く的な、絶妙なタイミングでした(笑)
>個人的には「世界をより良いものにするため」「先の礼とは逆に不幸な己を生み出した世界に復讐するため」などといった工夫が必要でしょう。
今回は、後者の意見を参考にしてなにか考えてみようかと思います。
少しイメージが広がったので、蜃気楼からアイディアを形として召喚できるように頑張ります。
ご紹介いただいた3キャラクターについては、サウザーさん以外は知っていました。
北斗の拳は、「お前はもう死んでいる」「あたたたたたたたー!」のやつでしょうか。
間違っていたらすみません。それくらいしかイメージがありませんでした。
クルーゼさんは、むかし友達に円盤を押し付けられ見た記憶があります。
確か、仮面をかぶっているキャラでしたよね。
薬を飲まないといけなくて、その訳が最後のほうで明かされたような……
何分大昔の記憶なので汗
SEEDは、それよりもキラが「戦いたくないのにー!」って言いながら種が発芽して
銃?を打ちまくって敵をせん滅するシーンがすごく印象に残っています(笑)
あとアスランとカガリがいちゃついて欲しいと思って見てました、、。
デスノートは、藤原さんの実写映画とLの外伝映画だけ見ました。
あとTwitterで流れてくるマンガの月の顔芸にいつも笑わせてもらっています。
あの人、ほんとうに悪い顔しますよね。確かに主人公とは思えない(笑)
……良い教材に触れる機会があったのに、顔芸に笑ったりしている場合ではありませんね。
でも私基本的に主人公に感情移入してみるクセがあるので、
敵役がくるって笑ったりしてるの見ると面白くなっちゃうんですよね……。反省。
世界を滅ぼす願望と、支配願望に分かれる感じでしょうか。
世界スケールのヴィランを作りたいと思っていたので、
滅ぼす願望もあり、というのは良いヒントになりそうです。
あれ、これさっきも書いたかな。まあいいや。
クルーゼさんのようにうまく同情させるのは難しそうですけど、
人間味のあるキャラにするには必要な過程ともとれるし、、
アイディアを形にするには時間がかかりそうです汗
でもいいヒントをたくさんいただきました。
ありがとうございます!
ヴィランについての返信 (No: 8)
投稿日時:
もう今更感がありますが・・・・「ヴィラン」の特徴はある種の潔さがある気がします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「邪魔なやつは死ね」みたいな。昼ドラはイビリ装置であるのに対しヴィランは即死イベント。端から殺す気できます。
更に言うと昼ドラ悪女のほとんどは「なんか悪女自体も可哀想」なのも多い。そんな悲しみからヒロインやヒーローに執着する。
一方ヴィランはあくまで「邪魔するものを排除」が目的で、ヒロインにもヒーロにも根本的には執着がない感じ。彼らにあるのは野望とその地位を守るディフェンディング・チャンピオンの矜持(きょうじ)。ある意味愛と勇気だけが友達(笑)
たしかリトルマーメイドなんて悪徳金融業者のようなタコの魔女が、ヒロインに借金完済されそうになって【このままじゃ利益が出ねぇ!!】とヒロインの邪魔に出る。彼女の理想は【貸し剥がしこそ正義!!】なんですよね。
ヒロインそれ知っていて借りに行くんだけど(笑)
=====================================
逆説的に正義とは何かというと、一般的には「悪いことをしている奴を止める」事が正義とされています。悪いやつが世界征服をしていて、それを邪魔するのが正義。
あるいみ「人の邪魔」こそが正義でもあるのです。
近年のディズニーヒロインなんかは、けっこう問題児が多い印象。「これマッチポンプやん・・・・えぇ~?・・・」みたいなの多い。
正義のお邪魔虫たるヒーロー・ヒロインが、敵対関係になった人物と「理想の妥協」し、納得するのに対し、ヴィランは妥協を許しません。こっちの要求100%推敲のために徹底します。
止まれるのが主人公なら、突き抜けちゃうのがヴィランかな?
ヴィランについての返信の返信 (No: 11)
投稿日時:
読むせんさん、こっちでもコメントありがとうございます!
明日明後日と全くここを見れないっぽいので今日返信。
あっちは早く流れてくれるのを待つばかりっす。
>「邪魔なやつは死ね」みたいな。昼ドラはイビリ装置であるのに対しヴィランは即死イベント。端から殺す気できます。
確かに。そうですね。
私の構想中のヴィランが主人公のお金を奪って贅沢三昧している、
というのはラプンツェルの育て親が近いのですが、
彼女がラプンツェルを育てているのは、生かしておかないと意味がないからという理由があってのことなので、
他のヴィランとはちょっと違いますもんね。
>リトルマーメイド
アースラの例えw
突き抜けたキャラクターを考えてみます。
ご意見参考になりました!
誇り高い異形たち (No: 9)
投稿日時:
ヴィランという概念がイマイチよく分かりませんが、要するに悪役ということでいいですか?
一応ググってみたところバットマンのジョーカーの顔に遭遇しました。なるほど、ああいう感じか(笑
あのタイプの悪役は突き抜けている感んじがいいんですね。非現実的なほど誇張されていて、人間が悪になったのではなくて、悪そのものが形象化して服を着ているようなキャラクター。どこか悪であることを楽しんでいるようにさえ見え、1日に3度は悪事をはたらかないと気分が悪くて夜も眠れなさそう。
そんな誇り高き悪の権化ながら、隠し味にどこか悲哀も漂うのがポイントかな。
ディズニー的な名悪役の多くは感情の振幅が大きく、心理描写も目一杯誇張されています。大袈裟に誇張した表現がゆるされるのが悪役のいいところで、ヒーローだとそういうわけにいかないでしょう?
正義の味方というやつは、多少やんちゃなところがあっても根は「いい人」であることを運命づけられています。倫理性という制約があるわけです。そのためあまり極端な行動をとることができず、悪役とくらべて精彩を欠く結果になりがちです。
制約のない悪役は大胆でためらいが無く、機を見るに敏。活き活きとした行動力を表現できます。同時に、邪悪でありながら時には視聴者(読者)のハートをつかむほどの悲しみを背負う自由も持っているんです。
彼ら、何かを背負っているんですね。昔のディズニー映画の単純素朴な悪役は、何かを背負っている雰囲気だけあって何を背負っているのかよく分からない感じもありましたが、最近はヴィランを主人化した物語も人気があるようです。
ヴィランに物語を与えて背負っているものを具体化する見せ方も魅力的ですが、彼らの悲しみの本質は少し違うような気もします。それは自由奔放な振る舞いの影にかくされた「(作者に)異形として生み出されたこと」の悲しみかもしれません。
そういう悪役の登場する物語と言えば、日本なら『ONE PIECE』あたりでしょうか。
誤字 (No: 10)
投稿日時:
主人化 → 主人公化
わかるとは思うけど、一応訂正します。
誇り高い異形たちの返信 (No: 12)
投稿日時:
あまくささん、コメントありがとうございます!
>ヴィランという概念がイマイチよく分かりませんが、要するに悪役ということでいいですか?
ですです。特にディズニーの悪役のことをディズニーヴィランズと言ってハロウィンなどで
プロモーションされているようです。
あとは、MARVEL映画の敵もヴィランっていうのかな、そんな感じです。
>あのタイプの悪役は突き抜けている感んじがいいんですね。非現実的なほど誇張されていて、人間が悪になったのではなくて、悪そのものが形象化して服を着ているようなキャラクター。
確かに誇張されていますね!
リトルマーメイドやアラジンの映画は、幼稚園のときはヴィランが怖くて見れなかったですもんw
物語に期待されるような、わかりやすい悪を考えてみます。
>正義の味方というやつは、多少やんちゃなところがあっても根は「いい人」であることを運命づけられています。
なるほど。耳に痛い話です(笑)
>日本なら『ONE PIECE』あたりでしょうか。
ワンピースは、ハリウッドでドラマ化が進んでいるんでしたっけ。
しかもドラゴンボールのように変形されるんじゃなくて、原作に忠実に作られるとか。
いきなりハリウッドとは驚きましたが、海外の方にもウケる素養が敵役にもあるんですね。
制作費も大変なことになっているらしく、とっても楽しみです。
ヴィランの持つ悲しみって難しいですね。
憎むべきキャラクターを作るとしたら、同情させる必要もなさそうですし。
でも人間味を持たせるには、悲しい過去を背負っていたほうが手っ取り早そうですし。
ヴィランから考えると話がうまく組み立てられないみたいなので、
ほかの部分から詰めて行こうかなと思いました。
ご意見参考になりました!
ヴィランについての返信 (No: 13)
投稿日時:
悪役で必要なのは、本物の気品だと聞いたことがあります。あとは悪役ほど敬語、というものもあります。背筋が美しいというのも。あとは、成熟した大人という点です。悪役ほど美しく、というのが鉄則で。あとは着ている衣装の美しさ・シルエットですね。
品のない顔で図体でかくてニヤニヤしてふんぞりかえってるだけの悪役は見るに堪えずにイラついてしまうものだからでしょうかね。物語見てもらえなくなるじゃないですか。
綺麗な悪役でたとえるなら、ダイ・ハードは悪役に姿勢の美しく見目整ったバレエダンサーを使ってますし、白雪姫の女王は品がある風格だし、フリーザ(白いトカゲ妖怪)はめっちゃ敬語ですよね。
むしろヒーローの方が口が悪かったり子供っぽかったりするものです。対して姫は限りなく上品で気品のある、茶目っけのある純真な面を忘れてはいけないものです。
ディズニーはあくまでファンタジーなので、幻想的な雰囲気に悪キャラでも仕上げることは重要だと思います。
作者さんの言う、昼ドラの悪女が分からないので、「性格的な面」を言っているのかが分からないのですが、ふるまいや言葉選びなどは重要です。
それにしても、ウォルト・ディズニーの作り出す悪役は見た目は美しくても本気で酷いことをしでかす悪役を描くものだと思って、最近再び「白雪姫」を観てびっくりしたほどです。幼いころの思い出はあいまいだったので、昔から見た目と雰囲気だけで白雪姫の女王が好きだし、だいだい悪役の見た目の方を子供時代から好きになってたのですが、実は映画をしっかり観ると白雪姫の女王のその性格ややってることの内容の卑劣さには、もう本気で頭に来たものです。そして「怒りん坊」の究極のツンデレさには感銘をうけて泣きました。だってあんなに白雪姫につんつんしてたのに、彼女が毒リンゴで窒息してしまったと知ったらぽろりと涙を流して一目散に悪者を捕まえに行こうと走っていったのが怒りんぼうだったんですから。ウォルト・ディズニー、巧い、と思いました。それまでは怒りん坊は子供心に怒ってばかりの気難しいおじいさんというイメージしかありませんでした。子供時代のものは大人になっても観てみるものですね。
ちなみに、セーラームーンの悪役も私が好きな「黒」「紫」を多用していて、エレガントなロングヘアだったし見た目は好きでした。内容は覚えていません。なにしろアダルトな悪役が多くて見ていて引き立つものだったので。なので子供ながらにセーラー戦士の見た目は…(ダサッ)て思ってました。ファンのかたごめんなさい。
そして私は美形好きなので、ディズニーで一番好きなキャラはオーロラ姫です。
ただ、悪役というものにも、過去や成り立ちが存在するものなので、顔色が悪い悪役もいます。
ただ、悪役関係ないキャラでも、目の下にクマがあるから悪役に見えるという人がいますが、それ安易すぎる考えで、そういった悪い方に勘違いされやすい顔立ちの人は人生に疲れ切ってしまっている、現行で太刀打ちできない悩みを抱えているからこそくる顔立ちというものもあります。見た目で勝手に判断したり、騙される人はこの世にはいるものですからね。一方の人には怒ったように見える顔でも、他の人には実は悲しみを抱えているそのままの人の顔に見えるものです。
逆に脂ぎって太って頬が真っ赤になったような、人の生き血を吸ってきたような悪役もいるものです。しっかりして真っ当そうに見えても平気で人を騙す胸糞の悪い悪者なんて現世には五万といるものですからね。
騙されない見る力が必要です。
だから、ようは見た目じゃない。ということもあります。
性格の面では悪役はとにかくひたすら悪役にてっさせることで勧善懲悪を成り立たせることができると思います。悪役の過去や理由を付け加えたいなら、必ずどこかで悲哀をにじませる表現をぽろっと付箋で使うことも必要になると思います。
あとは部下をがつがつ引っ張っていくのが悪役ですね。あれはヒーローにも無いような力があるものです。
女性が悪役にしろ男が悪役にしろ相当の統率力や影響力があるものです。あれは社会のマネージメント力にも、使い方をただせば使えるようなものもありそうですね。
あと一つ、言っている言葉遣いでは無く、言っている言葉の内容自体を気を付けて聞くことが大切です。なかには丁寧な言葉で悪口暴言を吐いて人を傷つける酷い人間もいます。むしろ、口が悪い男口調の人の方が人を傷つけるワードを使わない人が多いものです。言葉丁寧なら何言っても許されるなんて思ったら大間違いですからね。それこそ品性のないことです。言葉で傷つけられて自分をガードするために強い口調・男口調にならざるを得ない人もいるものです。
悪役というのは書くのは難しいと思いますが、あなたも挑戦者ですね。
ヴィランについての返信の返信 (No: 15)
投稿日時:
アルファさん、コメントありがとうございます!
>作者さんの言う、昼ドラの悪女が分からないので、「性格的な面」を言っているのかが分からないのですが、ふるまいや言葉選びなどは重要です
昼ドラの悪女、と言ったのは、私の考えたヴィランが意地悪な継母ポジションにも関わらず、
嫁をいびる姑みたいな雰囲気というか、チープというか、二流、三流の悪役しか思いつかなかったから
昼ドラ的と言いました。
やっぱり、昼ドラに比べるとディズニーは一流という気がするんですよね。
世界規模で興行して毎回成績も優秀ですし。
なので、どうせだったらディズニーヴィランを参考に悪役を考えれば魅力的な悪役を生み出せるかなと思った次第です。
昼ドラも素晴らしい作品はあると思いますけどね。
でもやっぱりたわしをお皿にのせて食べさせようと?するなんて露悪的が過ぎますよね。
>白雪姫
私も白雪姫すきですよ!
でも最近見てなかったので、また見たくなりました。
>オーロラ姫
オーロラ姫も素敵ですよね。
私はどうだろう。ミーハーですが、アリエルとラプンツェルが好きですね。
陸or外の世界に憧れて、行動を起こして憧れの世界へ飛び込んでいく勇気、天真爛漫さ、
そういうものに惹かれます。
>悪役というのは書くのは難しいと思いますが、あなたも挑戦者ですね。
あなたも、ということは、あなたも挑戦者なんですね^^
悪役を描ききり、もちろん、主人公の成長も描く、というのは難しいですよね。
感動する作品を作りたいと思うんですけど、それもまた難しいです。
もっと研究しなくちゃいけませんね。挑戦者同士、頑張りましょう^^
ヴィランについての返信 (No: 14)
投稿日時:
主人公に敵対するキャラということで、少し区別してみたいと思います。主に次の2つになるように思います。
・悪役(ヴィラン)
・敵対者(アンタゴニスト)
悪役は悪いと知りながら悪いことをするわけで、読者に嫌悪感を抱かれないならキャラ作り・イベント描写が失敗と見るべきです。魅力的な悪役、と考え出すとジレンマに陥りがちです。白雪姫の「お后様」であれば、身勝手で白雪姫を殺害しようとしたわけで、誰もが「懲らしめてやりたい」と思うようなキャラに仕立てられています。
一方、敵対者は主人公の邪魔になる存在です(ライバルも敵対者に入ります)。おとぎ話ですと、例えばシンデレラの義理の姉たちがいます。シンデレラを蔑み、舞踏会に行かせまいとはしているけれど、それ以上のことはない。争点は「王子の愛」で、その争奪において非道とまではいえないわけですね。実際、ガラスの靴の判定に応じて敗北している。それで充分、という感じの敵役です。こういうのが敵対者です。
シンデレラの義理の姉はわき役に近いものもありまして、魅力的とはいえません。しかし、引き立て役ではありますね。主人公の行く手に立ちふさがり、主人公に敗れることにより、主人公の強さを引き出しています。そういう点で、敵対者の役割をきちんと果たしているように思います。
古典的といってい名作の「ドラゴンボール」ですと、主人公の悟空より明らかに強い敵役として初代ピッコロ大魔王が出てきます。主人公の敵というよりは、世界の敵ですね。悟空が修行して勝つわけですが、悪が滅びたカタルシスが大きかったような気がします。いなくなってスッキリする存在。ですので、初代ピッコロ大魔王は見事な悪役であったと思います。
初代ピッコロ大魔王が今際に生み出したのが2代目ピッコロ(大魔王)。世界を滅ぼしたい魔王というよりは、ただただ悟空に勝ちたいという意思が、当初から見え隠れする敵役でした。主人公の悟空に勝っては欲しいけれど、2代目ピッコロがいなくなればいいという感じはしなかったと思います。2代目ピッコロは敵対者であっても悪役には徹してないからですね。
悪役(ヴィラン)であれば、作品世界に不快感をもたらし、存在自体が嫌悪感を生じさせれば成功だと思います。主人公は「こいつ(悪役)を排除したい」という気持ちを抱く。悪役に魅力があるとすれば、いなくなったらスッキリするという点でしょうか。かゆい背中みたいなもんです。
普通に魅力があるとすれば、敵対者でしょう。主人公が乗り越えるべき壁です。悪役性はあってもいいんですけれど、主人公との対立を重点的に浮き彫りにし、主人公が「こいつに勝ちたい」と思うように描ければ成功だと思います。
ヴィランについての返信の返信 (No: 16)
投稿日時:
>手塚満さん、コメントありがとうございます!
アンタゴニスト、という言葉は恥ずかしながら初めて聞きました、、。
確かに、シンデレラのトレメイン夫人&姉妹は、ヴィランとしてあまり活躍してませんよね。
パレードとかでも、アースラやジャファー、白雪姫の女王、ハートの女王、マレフィセント
辺りが人気で、ディズニークラシックとして人気が高く、ディズニープリンセスの一員でもある
シンデレラの敵役にも関わらず、ヴィランとしてそこまで活躍していません。
悪さが足りない、小粒感があるからと思っていたんですが、ヴィランというよりアンタゴニストに
分類されるような敵対者だったんですね。
>悪役(ヴィラン)であれば、作品世界に不快感をもたらし、存在自体が嫌悪感を生じさせれば成功だと思います。主人公は「こいつ(悪役)を排除したい」という気持ちを抱く。悪役に魅力があるとすれば、いなくなったらスッキリするという点でしょうか。かゆい背中みたいなもんです。
倒した時に、カタルシスが生れるような悪役を考えたいと思います!