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最近の学園ラブコメ作品に思うこと (No: 1)

スレ主 まち 投稿日時:

タイトルにもあるとおり、最近の学園ラブコメ作品に対して思っていることです。

個人で調べた限り、最近のラブコメ作品の流行りだと思われる展開は

「クラス内では根暗だけど、実は隠れイケメンな主人公」が
「トップカーストに位置するヒロイン」に対して何かをしでかし
「ヒロインがそれを理由に一目惚れ」して
「周りを巻き込むドタバタな日常」が始まる。

みたいな感じだと認識してます。

ただ、この展開だと「物語の本筋」がない作品になってしまうのでは?と私は思っています。

学園ラブコメというジャンルにおいて「ヒロインと付き合う」というのは、もはや当たり前、恒例行事、お約束みたいなものであって作品としての最終目標は別に必要ではないかと。

例えば「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」だと
「本物を見つける」という最終目標があり、その目標を達成する過程で、ヒロイン絡みや自分自身の問題を解決したり色恋沙汰に巻き込まれたり――という流れが繰り返されます。

「僕は友達が少ない」だと
「気兼ねなく接することができる友達を作る」という最終目標があり、それを達成する過程で以下略。

これらと同じで、やはりラブコメというジャンルであろうと、物語の本筋に沿った最終目標を設定した方が良いと思ってます。

なんか意味不明な文章になってしまって申し訳ないです。

簡潔にまとめると
「ラブコメに物語の本筋なんか必要ねぇんだよ、主人公とヒロインがイチャコラしてれば物語なんて単調でいいのさ」という考え方をしている人の意見を聞いてみたいのです。

カテゴリー: その他

この質問に返信する!

人気回答!最近の学園ラブコメ作品に思うことの返信 (No: 2)

投稿者 あまくさ : 4 No: 1の返信

投稿日時:

ラブコメだろうと何だろうと、物語に本筋は必要です。
ただし「本物を見つける」とか「気兼ねなく接することができる友達を作る」とか、そういうカッコよさげな事柄だけが本筋ではありません。作者が「主人公とヒロインがイチャコラ」する話を書きたいと決めたのなら、それも立派な本筋ですよ。

それと。

「主人公とヒロインがイチャコラしていれば単調でいい」ということはありません。ドタバタ・コメディだろうとシリアスだろうと単調じゃだめです。「主人公とヒロインがイチャコラ」しつつ、内容が豊かでなければ。そういう作品は内容が豊かなはずがないと思っているのだとしたら、それはひどい偏見です。小一時間、猛省をうながしたい(笑

本筋と、単調かどうかは別問題。立派そうな目的があるかどうかも別問題です。(作劇の技術としての「主人公の目的」はあった方がいい。ただし、それはあくまで技術的な問題です)

繰り返しますが、作者が「主人公とヒロインがイチャコラする物語」を書こうと決め、想定読者がそれを好むなら、それこそが本筋なんです。そういうところに「中途半端に」シリアスな展開をまぜこもうとすると、想定読者にしらけられかねません。
そういう状態を「本筋からはずれる」と言います。

つまり「ブレる」ということが最もダメなのであって、「本筋」の内容に貴賤はありません。

最近の学園ラブコメ作品に思うことの返信の返信 (No: 3)

投稿者 まち : 2 No: 2の返信

投稿日時:

なるほど。
ついでに最近の男性主人公についてもお聞きしたいです。

恋愛に興味がない、色事より好きなものがあるタイプ

色事にガツガツしてないけど、異性には好かれておきたいタイプ

色事に興味は有るけど好みの異性との出会いがないタイプ

どれが最近の流行としてキャラが立っていると思いますか?

最近の学園ラブコメ作品に思うことの返信の返信の返信 (No: 5)

投稿者 あまくさ : 0 No: 3の返信

投稿日時:

最近の流行というのを的確に把握できている自信はないし、提示された条件が少なすぎて何とも言えないところはあります。

が。
いくつか言えることはあります。

1)恋愛に興味がない、色事より好きなものがあるタイプ

2)色事にガツガツしてないけど、異性には好かれておきたいタイプ

3)色事に興味は有るけど好みの異性との出会いがないタイプ

2と3には「けど」があり、1には無い点に注目。そして、2と3の「けど」は微妙に違います。

2はキャラの性格を薄めている「けど」です。「普通」「あたりまえ」なだけで面白くありません。

3はストレートな恋愛ストーリーに1点、「好みの異性との出会いがない」というポイントを設定しています。つまり物語をスタートさせるてこになり得る「けど」です。ただかなりありふれた設定ではあるので、やはりこれだけだと弱いですね。

1もこれだけでは物語がスタートはしませんが、

◎1を選択するということは、作者自身が何か書きたいことを持っていると思われる。

◎そもそも恋愛モノにこだわっていないので、多様な可能性にチャレンジできる。

ということは言えるので、キャラは立てやすいかもしれません。

ただし。
1・2もこれだけだとつまらないという話であって、アレンジの技術、付加する要素の斬新さなどによって面白いストーリーに化けさせることも可能です。

最近の学園ラブコメ作品に思うことの返信 (No: 4)

投稿者 サタン : 2 No: 1の返信

投稿日時:

うーん……
正直、あまくささんの回答がぐうの音も出ないほどの正論で、それ以上ない。
本筋に貴賤はない。それは良し悪しではなく、単に読者の好みによるところで「あなたは好まなかった」というだけに過ぎない。

学園ラブコメ全盛期の頃には、たしかにプロ作品の中でも「コレ何がしたいの?」って作品はあった。
イチャコラしてるだけで内容皆無、良いイラストレーターがついたから売れてるだけじゃねえの、ってのが。
でもそれは、「私個人がその作品の本筋を読み取れなかった」というだけで、本筋はちゃんとあったでしょう。
なにしろ、当時このように内容皆無と言われてた作品の代表格が「僕は友達が少ない」だと思うためです。
アレの何が面白いのかさっぱりわからなくて、何度も読み返した。

こうした本筋を読み取る事について、またその貴賤について、良い例が「日常モノ」でしょう。
日常モノは、例えば「謎を解く!」とか「恋を叶える!」といった本筋はあまり設定されることがありません。
なぜなら、「謎を解く」だとジャンルはミステリになりますし、「恋を叶える」だとラブコメ・ラブストーリーになってしまうためです。
日常モノは、そうしたテーマや話の本筋を日常にあるモノに依存するから日常モノなわけで、世界を救うような派手でわかりやすい目標が設定されてる作品と比べると、本筋は読み取りにくいものとなるでしょう。

ですが、スレ主さんの発言も一部理解できるところもあると思います。
それは、私の回答と混ざった理解になりますが、
ようするに「ラノベの本筋(主人公の目標)は『わかりやすいモノ』であるほうが良い」のではないか、という提案です。
これはその通りで、あくまで対象年齢が10代に設定されてるライトノベルにあって、10代にも理解しやすい・わかりやすいモノであったほうが「話が理解しやすくて良い」と答えることができるでしょう。

そのため、ラノベの読者層にもわかりやすくするために、あえて主人公(あるいはヒロイン)に明確な目的を設定することは良くあることだろうと思います。
例えばラブコメで言うと、ヒロインには重大な秘密があった、とか。主人公は平穏な生活を望んでいる、とか。
こうすると、「ヒロインの秘密を守るための話である」という物語になるし、「主人公が平穏を維持しようとする話」だと理解できる。
すなわち、「わかりやすい本筋」で話が見えてくる。
物事は難しく語るより簡単にわかりやすく話すほうが難しいので、ライトノベルの読者層にもわかるように工夫している「わかりやすい本筋」があるほうが上等であるという判断もできます。

でも、少し言葉はキツくなりますがスレ主さんの場合、単に「本筋を読み取れてないだけ」なので、これについてはあまくささんの意見以上の回答はなく、「単調でいい」なんてことはないです。
まあ、日常モノなどの場合はドラマチックな起承転結を読むジャンルではないので、ストーリー自体は非常にシンプルで大した捻りもない場合も多いです。
でもそれはストーリーではなくキャラの私生活の描写で本筋を表現しているのだし、たとえば漫画「よつばと」などは物語自体には本筋らしい本筋はありませんが、子供らしい自由でアホな行動をする主人公の私生活の描写によって「この物語は主人公よつばの日常の物語だ」と理解できますよね。
確かにストーリー自体は「シンプル」な作品も多くありますが、それは圧倒的な表現力とシンプルなストーリーにあって山と谷をおさえた起伏ある物語作りが出来る実力のある作者が成せる技です。
「単調」ではないでしょう。

言葉の問題で「シンプル」=「単調」と考えれば単調な物語もありますし、それは許容できる設計です。
ただ、これは表現の仕方が違うだけで、本筋をストーリーで語らず描写で語っている形だろうと思います。
未熟ながらも(と断言するのは失礼極まるが) なろう では放浪系で人気を得てる作品がけっこうありますね。
「とんでもスキルで異世界放浪メシ」とか。
物語の本筋ほとんどないけど、ブレずに読ませてくるのでセンスが良いですね。
こういうのは「物語」を読んでる以上は賛否があるし、特に漫画と違って文章のみの小説ではその表現が「物語」に依存しやすく、また読者もそのような先入観があるため「内容皆無」と批判も多いですが、
実際、やろうと思ったら並々ならない実力を持っているか、あるいは作者が持つセンスがピタリと一致するかでないと、描写の内容が読者に伝わらず表現が完成しないので、すなわち本筋が読み取りにくくなり、「何をやってるのか、何が言いたいのか、まるでわからない」という出来になりやすいと思う。
批判の多くには「○○してるだけじゃん」みたいな意見もありますが、それで読み物として成立してる時点で結構凄いことやってます。

最近の学園ラブコメ作品に思うことの返信 (No: 7)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

>>「ラブコメに物語の本筋なんか必要ねぇんだよ、主人公とヒロインがイチャコラしてれば物語なんて単調でいいのさ」という考え方をしている人の意見

A、たまごかけご飯は最強だから ですね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ストーリー重視とかは、最終的に「シナリオのためにキャラを捨てて行く」ことになる。
日本のクソ実写映画も基本そっちです。漫画のシナリオを形だけなぞって、置き去りにされた俳優たちの醜態が目にうるさい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
せやね・・・・実写版「進撃の巨人」とか。成功するはずないんやで。
あれ日本では普通に無理だろう。同じやるなら脚本ふくめてオール韓国でやった方がいい。

38度線という見えない壁にはばまれた閉鎖空間、義務化された徴兵制。スパイとして潜り込んでくる北朝鮮の工作員、それらが日常に潜むことを、彼らなら肌で理解している。そんなピリピリした日常を知らない、理解できないオール日本人キャストでやっても浮くわよ普通に。
俳優さんたちだって、年単位の準備期間も無しでは、あのキャラにもストーリにも没入できるはずないやん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
比較的成功している実写映画に『銀魂』があります

銀魂って「物語の本筋なんか必要ねぇんだよ、!!主人公とヒロインがお下劣コントしてれば物語なんて単調でいいの!!!いいの!!」って話です。
 
世界観の空気はともかく、必要なのは個々のキャラのバック・グラウンド・ストーリーなので、個人の努力で多少はどうにかなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
似たようなキャラものである「ワンパンマン」とかも実写化しやすいと思う。

・・・・実は「ドラゴンボール」と「ワンピース」はストーリー重視ものなんやで!!!作るの無茶!!
==========================

・・・・・実写映画の悪口をならべましたが、どういう事かと言うと、

【ストーリー重視作品は、「シナリオ」と「キャラクター背景」とのガチンコ勝負である】と言うことを言いたい感じ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ストーリー重視作品は、メインストーリという物語①とキャラの背景ストーリー②③サブキャラの背景④⑤⑥とか・・・・を上手く噛ませて、最終的に①が一番大きく出しゃばってもらわないと成立しません。

有名な悲恋「ロミオとジュリエット」なんかは、①両家の仲が殺人発生するほど険悪。
①主役男ロミオ(キャラ背景・・・なんと別に無い!!)
②主役女ジュリエット(キャラ背景・・・お嬢育ちすぎる14歳。世間知らず)

という凄まじいものです。ニセコイなんか目じゃないほどメイン・キャストのキャラ設定が空っぽ。こうしないとシナリオ上手く回んないからだよ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
女性には分かりにくい例えばかりで申し訳ないけど・・・・要はシンプルいずベストなんやで。

最近の学園ラブコメ作品に思うことの返信 (No: 8)

投稿者 手塚満 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

> 「ラブコメに物語の本筋なんか必要ねぇんだよ、主人公とヒロインがイチャコラしてれば物語なんて単調でいいのさ」

まあ、別にラブコメに限らなくてもいいと思います。実写ドラマのシナリオのコツで、ほぼ同じことを見聞きしました。とりあえず、実写ドラマのシナリオについて寄り道になります。ご容赦をお願いします。

1.名優の演技力

「シナリオに物語の本筋なんか必要ねぇんだよ、主人公とヒロインがイチャコラしてればストーリーなんてなくていいのさ」
さらに、
「シナリオはストーリーで魅せようなんてするな。ストーリーを工夫するな」

という感じです。こういう類の話を再三再四、繰り返し言ってました。

実は実写ドラマであっても、最初は私はそう思えませんでした。ストーリーが詰まらなくては、いくら役者さんが頑張っても台無しになるんじゃないか。ですが、ちょっと思い出したこともあります。おそらく都市伝説の類かとは思うんですが、

「名優がレストランに入り、席でメニューを読み上げると、居合わせた客は皆感動して泣いた」

という話です。さすがに実際には起こりそうもない気がしますが、名優レベルの演技力を示唆するものだと思います。つまり、なんでもないことでも演技力次第で感動を呼び起こせる。メニューで泣けるんなら、シナリオなんざどうでもいい。下手にシナリオに魅力があると、かえって名優の演技の魅力と分裂を起こしかねない。

2.キャラ志向のラノベ

ラノベはキャラ小説だとよく言われます。まずはキャラを立てて、そのキャラの魅力で物語を動かせとか。そういう点では、上記のシナリオ指導の言も当てはまる部分はあります。ただ、それだけではなさそうです。

もちろん、ストーリーの魅力もよく言われます。面白いストーリーを書け、という要求が間違っているはずがない。設定もそうですよね。見せびらかすとたいていいけませんが、物語やキャラに対するの縛りなどで有効に働かせることができる。いい設定だって魅力になる。

でも、どれも最大限に盛り込むべきかと考えると迷います。魅力、売りの要素を乱立させていいのか。おそらく駄目です。天才なら全部盛り込めるかもしれません。しかし読むのは一般人を想定しなければなりません。たとえうまく書けたとしても読み手を選んでしまう。エンタメ狙いとしてはリスクの高い戦術です。

3.何をどう見せるか

シナリオに再び立ち寄りますと、シナリオは途中段階のものです。最終的には役者が演じて、編集して、1つのドラマや映画に仕上げる。観客・視聴者が見て感動するのは役者の演技です。実写では人間が演じますから、膨大な情報量を持っています。だから演技の巧拙が直接的に、最大に仕上がりに影響します。

ラノベでキャラ重視ですと、さすがに実写ドラマと同じとはいえません。役者の演技、映像効果、演出等は読者の脳内で行われます。この読者の脳内という点は重要です。ドラマ、映画だと見せたいものを見せたいように直接的に出すことができる。

4.文章作品は読者が絵を描く

だけど文章作品は読者の言語からのイメージ再生能力に依存するわけです。キャラも目いっぱい、シーン描写も目いっぱい、ストーリーの工夫も目いっぱい、ドラマの緊張も目いっぱい、見たこともないアイテムや生物もてんこ盛り、では読者がパンクしかねません。作者は1時間、あるいは何日もかけてち密に考えて作りますが、読者は読む速度そのままでそれらを脳内に再現しないといけません。

アピールするものを絞らないといけないわけです。ラブコメラノベであれば、気楽に読めることを期待するんじゃないでしょうか。中盤の山場があるとして、主人公とヒロインの会話が、そこまでのち密な設定、膨大なストーリー情報を前提に理解しないといけないとしたら、気楽に読めるものにするのはかなり難しいはずです。

5.負担と気楽さのバーター

恋愛要素のあるコメディだ、ということになれば、むしろその場その場のノリだけで分かって、笑えて、ときどき泣けるものにしたほうがいいことも多いはずです。もちろん、そこまでで積みあがってきたものが皆無とはいいません。出だしと中盤は違うし、終盤はもっと違うでしょう。

ただ、その違いを理解の深さで出すべきではありません。印象の深さで出すべきです。個々のイベントや台詞の記憶に頼らず、なんとなく「こういうキャラだな」という感覚の深まりを重視する。そういう違いです。

ラブコメに分類されるものが、全部が全部そうであるべきとは言いません。その場のノリの連続では、読後に何の話だったかイメージできず、ラストの感動は作りにくいでしょう。しかしここまで説明しましたように、

> 「ラブコメに物語の本筋なんか必要ねぇんだよ、主人公とヒロインがイチャコラしてれば物語なんて単調でいいのさ」

というタイプの作品の存在価値も確かにあります。そういうタイプの作品が嫌いであっても構いませんが、逆にそういうのが好きな人もいるということが想像できないのは、エンタメ志向としてはかなり損ではないかと思います。

6.作者の方針が最重要

そう申し上げると、スレ主さんへの反論、お考えの否定と思われるかもしれません。別の面がある、ということを強調しましたので、そう取られてもやむを得ない面はあります。

しかし、個々の作者の個々の作品の執筆方針が最重要であることは留意すべきです。いろんな方針があり、各方針に優劣がないと割り切ることも大事です。

スレ主さんのご質問文からは、「もしかすると自分の執筆方針は間違っているのではないか?」という疑問を少しですが感じます。ご自身の方針と、一部の受けている作品がどうも違うことにかすかな不安をお持ちなのかもしれません。

研究熱心ならそう感じることがあるのは普通なのですが、他人は他人と割り切るべきでしょう。割り切らないと、少し行き詰ったときに「もしかして、少しは方針転換したほうがいいか」と迷いが生じたりします。そして、変えていいかどうかよく分からないまま、作風が物語途中で変わったりする。

そういうのが最も危険です。確信のない変更はブレていることがほとんどで、そういうブレは作品の魅力を下げます。フリーハンドの創作者なら、自分が感動するもの、確信していることで書くべきです。他人が何を好んでようが、作ってようが気にする必要はありません(ただし、知っておくのは肥やしにはなる)。

最近の学園ラブコメ作品に思うことの返信の返信 (No: 10)

投稿者 サタン : 1 No: 8の返信

投稿日時:

ちょいと横から。
>1.名優の演技力
ドラマや映画、そしてゲーム製作の場面では、少し事情が違います。
それは、基本的に一人で書く小説と違って、ドラマなどは複数の人が集まってチームで作ってる、というところです。
似たようなことがAVGなどシナリオメインのゲームにも言えます。
ゲームシナリオには背景や立ち絵そして声優による演技・BGM・ついでにゲームとしてのゲーム性があるので、あまりシナリオが出しゃばるとよくありません。
例えば、「視覚情報として絵がある」というのに、文字で一生懸命に背景描写を書いても無駄というか邪魔だし、キャラについても同様。
キャラの場合は絵とさらに声がつくので、そもそも小説とは演出の考え方が違ってくる。
地の文ではなくト書きで演技の説明文を書く事はあるけど、小説の場合はそのト書きを物語の中に入れなきゃいけない。シナリオの場合は物語の外に書いて演者に任せなきゃいけない。
シナリオで演出して、おなじ事を演者も演出して、となると、ただくどいだけの表現になってしまうので、任せるところは人に任せてしまったほうが、例えば「演技力」に任せたほうがキャラは立ちやすい。
なので、「イチャコラしてるだけのシーン」てな場面はエロゲなんかにはよくあります。
まあ、ドラマと違って演者がアドリブしにくいゲームシナリオ(テキストが表示されるので、書いてある事以外のアドリブはしにくい)では、割とシナリオ側がしっかり作らんと声優に丸投げ出来ないですが。

小説は物語がメインになる(なりやすい)ですが、シナリオは演者・キャラ・ゲーム性など他のものを引き立てるために物語がある、という感じです。
もちろん、中には物語がメインになる映画やゲームもあります。
これは例えば「黒澤明監督作品」とか「北野武監督作品」とか、「誰が作った作品かが注目されてる」って作品に多いと思う。
ゲームで言うと、Fateシリーズなんかがそうですが、メーカーの社長や代表がシナリオを書いてるメーカーさんなんかは物語メインになってたりしますね。まあぶっちゃけシナリオ担当のワンマン会社によくある。物語を引き立てるために絵や声や音がついてる感じの作り。
こういうのは少なくないけど、基本的には、チーム戦の場合計画にないシナリオ(など一部)が出しゃばるのは良くないので、確かにシナリオはあんま物語を工夫しないほうがいいですね。

でも、基本一人で作る小説の場合はというと、他人に任せることが出来ないので、しっかり工夫して物語の中に収まるようにしないと、いくらキャラ小説とはいえ同じ考えで書いてたら
>どれも最大限に盛り込むべきかと考えると迷います。魅力、売りの要素を乱立させていいのか。おそらく駄目です。天才なら全部盛り込めるかもしれません。しかし読むのは一般人を想定しなければなりません。たとえうまく書けたとしても読み手を選んでしまう。エンタメ狙いとしてはリスクの高い戦術です。
こうなってしまうのではないかな、と思います。

最近の学園ラブコメ作品に思うことの返信の返信の返信 (No: 11)

投稿者 サタン : 0 No: 10の返信

投稿日時:

>例えば「黒澤明監督作品」とか「北野武監督作品」とか
「監督作品」でパッと思いついたんで黒澤監督と書いちゃったけど、黒澤明監督作品は別にストーリー主体じゃないかw

承認欲求の充足 (No: 9)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

スレ主様が前半に示されている「最近のラブコメの流行」に沿って、少し考えてみます。

1)「クラス内では根暗だけど、実は隠れイケメンな主人公」が
2)「トップカーストに位置するヒロイン」に対して何かをしでかし
3)「ヒロインがそれを理由に一目惚れ」して
4)「周りを巻き込むドタバタな日常」が始まる。

4以降は「主人公とヒロインがイチャコラ」するだけになってしまう場合もあるかもしれませんが、1~3には物語としてのコンセプトは含まれているように思います。

1では、主人公が人間関係において不遇な状況(キャラクター・プロブレム)におかれていることと、実は隠れた真価を秘めているという二つの現状が設定されています。

2では、主人公を不遇に追いやっている状況を「スクール・カースト」と規定し、それを打破する行動を主人公が起こします。(そういうことと本人が自覚している必要はありません)

3は2の結果ですね。カースト下層の主人公にトップカーストのヒロインが一目惚れするという「大逆転」が起こっています。

このように見ていくと、1~3は上手く書きさえすればけっこう面白いストーリーになる要素が含まれているように思うのですが、いかがでしょうか?

問題は。
ここまでで終わってしまうと「問題提起だけ」になってしまうという弱さはあるかもしれませんね。

ヒロインが主人公に惚れるのは問題提起に対する一応の解決にすぎないわけで、それだけで満足して後は主人公とヒロインがイチャコラするだけだと、読者によっては物足りないと感じてしまうのかもしれません。

で。

じゃあ、1~3の先に何があるのか、です。

ここで、最近よく言われる「承認欲求」という言葉をキーワードとしてあげておきます。

1~3だけでも読者にそれなりの満足感を与えることはできそうです。それは、トップカーストのヒロインに惚れられることによって主人公≠読者の承認欲求(認められたいという欲求)が満たされるからです。

ただし、承認欲求には2種類あると言われています。
それは「他者承認欲求」と「自己承認欲求」。前者は「他人から認められたいという欲求」、後者は「自分を認めたいという欲求」です。

上記の1において、主人公には何らかの「真価」があることが示されているんですね。多くの場合それは読者だけが知らされていることで、当の主人公さえも十分に自覚していなかったりします。この設定によって読者は、主人公の真価を知っているのだけれど物語中の誰もそれに気づいていないという苛立ちを覚えます。そして苛立ちは「皆、コイツのよさに早く気づいてやれよ」という期待感を生みます。

なので、2において主人公がヒロインに対して起こす行動は、主人公の真価に関わる何かでなければいけません。そして「ヒロインが主人公に一目惚れした」のは、ヒロインが主人公の真価の第一発見者になったという意味を持ちます。

以上のような心理の流れによって、1~3の展開は主人公≠読者の「他者承認欲求」を充たしてくれるわけです。そして、1~3の発展形は主人公の「他者承認欲求」を深めることによって「自己承認欲求」の充足(主人公自身が、ありのままの自分を発見する)という方向性ではないか、ということも見えてきます。

これが、1~3の展開の「本筋」になります。ここを見誤って主人公の真価やヒロインが主人公に一目惚れするイベントを不適切に配置してしまうと、効果がでなかったり取ってつけたような印象を読者に与えてしまうことになります。
そこを間違えないということが「本筋」という言葉の意味なのです。

スレ主様が例に挙げられていた「本物を見つける」「気兼ねなく接することができる友達を作る」というような最終目標の成否は、上記のような本筋に沿ってエピソードを適切にストーリーに絡ませることができているかどうかにかかっています。

そのような意味で、

>これらと同じで、やはりラブコメというジャンルであろうと、物語の本筋に沿った最終目標を設定した方が良いと思ってます。

と仰っていたのだとしたら同意できます。
しかし繰り返しますが1~3の流れの中に本筋はちゃんとあるんですね。なので、スレ主様が「物語の本筋」ということをどのうように捉えているのかが気になった次第です。

質問の文面を拝見する限り、スレ主様は「本筋」と「テーマ」を混同されているところがあるような気がしました。私の勘違いでしたらお許しください。

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タイトル:最近の学園ラブコメ作品に思うこと 投稿者: まち

タイトルにもあるとおり、最近の学園ラブコメ作品に対して思っていることです。

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「クラス内では根暗だけど、実は隠れイケメンな主人公」が
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「ヒロインがそれを理由に一目惚れ」して
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みたいな感じだと認識してます。

ただ、この展開だと「物語の本筋」がない作品になってしまうのでは?と私は思っています。

学園ラブコメというジャンルにおいて「ヒロインと付き合う」というのは、もはや当たり前、恒例行事、お約束みたいなものであって作品としての最終目標は別に必要ではないかと。

例えば「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」だと
「本物を見つける」という最終目標があり、その目標を達成する過程で、ヒロイン絡みや自分自身の問題を解決したり色恋沙汰に巻き込まれたり――という流れが繰り返されます。

「僕は友達が少ない」だと
「気兼ねなく接することができる友達を作る」という最終目標があり、それを達成する過程で以下略。

これらと同じで、やはりラブコメというジャンルであろうと、物語の本筋に沿った最終目標を設定した方が良いと思ってます。

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