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ラノベと一般小説の文体の違いの返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

本質的には、文体そのものはあまり関係ないと思います。
かなり抽象的な意見になりますが、
基本ラノベはエンタメで、文芸でその正反対に位置するのは純文学だろうと思う。
これはあくまで「エンタメ」を物差しとして見た場合の意見ね。
そして、一般文芸といっても範囲が広いけど大衆向けならそれなりにエンタメは色濃い。
だから、正直なところ「ラノベ」と「大衆小説」はエンタメ度合いが違う(その色合いが違う)だけで基本的には大して違いはない。

でも明確にラノベと大衆小説はジャンルが違うという印象があるのではと思う。
モノ自体は大して違わないのに結果は大きく異る時点で、これはモノの取り組み方に違いがあるのではと私は考えています。
持論でしかありませんが、
「ラノベ」はエンタメ色が強く単純に面白さを表現しているので、つまり「これ面白いだろ」という表現。面白さや楽しさを強く表に出してる。「これが面白いんだよ」という表現。
ターゲット層はあくまで10代なので、わかりやすく「面白いもの」を提供する。
対して「大衆小説」はエンタメの色はあるけどターゲット層である読者は大人なので、「こういうのどう思いますか?」と面白さを読者に投げかけ、読者に自分の中で作品の面白さを見つけてもらうという表現だと思う。
ターゲットの読者は大人なので、面白さをラノベほど直接的に提供しなくても読者自身でそれを見つけ出す経験と頭を持ってる。
だから「投げかける」って表現が読者の中で面白さに昇華する。

そういう「投げかける」って表現は読者が考えて面白さを理解しなきゃ面白くないし、それを理解できる経験を積んでないとさっぱりわからないので、対してラノベは10代向けだけど直接的に「面白さ」を表現してるのでラノベのほうが簡単に楽しめるしあまり考えなくていいため、現状ラノベは20代30代にも好まれているのだろうと思う。

ちょっと脱線したけども、ではどうすりゃ一般文芸っぽく書けるのか、って言うと、根本から「面白さ」の表現手段が違うと考えているので、同じように考えるのは無理だと思う。
だから、言い方を変えると、面白さの考え方を変えるだけで問題なく書けるんじゃないかなと。まあ両方やってるとそのスイッチ作りが難しいですが。
ラノベにも考えないとわからないような作品や展開はあるし、大衆小説にも面白さの直接表現をしてる作品もあるし、絶対こう、って話をしてるわけではないのだけど、ようは考え方の話。
10代の子供に向けて書く手紙と、40代50代の大人へ向けて書く手紙とで、その手紙の内容が同じだったとして、では、その文面(文体)も同じものですか? ってこと。
相手を意識すれば言葉も変わるし、書き方も変わる。でも本質的な内容は変わっていないでしょう。
子供に向けた手紙に「あなたはどう思われますか?」なんて投げかける内容は書かない。
でも子供向けでも「キミもこう思うかな?」くらいの投げかけは書くこともある。

描写とか言い回しとか資料の正確さとか、ガワを整えることで「それっぽく」はなると思うけど、そもそも本質的に「10代向けの手段」で大人向けの作品を書いたところでいくら描写や言い回しに凝っても小手先にしかならんでしょう。
作品、創作物の話なので別にどっちが上質かって事ではなく「だれ向けか」って話です。
それなら、拙い文章であろうと経験不足で描写が雑であっても、真っ当に「大人向け」に書かれた作品のほうが、私は読めると思う。
テーマにある「投げかけ」が伝わりさえすりゃ、こっちで勝手に考えて盛り上がることが出来るので。
そして、手紙で例えたけど、そもそも「そのように」書いてりゃ拙いなりにちゃんと書けてると思うし、描写や言い回しについてはその後じゃないかなと思う。

ラノベと一般小説の文体の違いの返信の返信 (No: 4)

スレ主 エア : 2 No: 2の返信

投稿日時:

サタンさんへ

ご意見ありがとうございます。

>10代の子供に向けて書く手紙と、40代50代の大人へ向けて書く手紙とで、その手紙の内容が同じだったとして、では、その文面(文体)も同じものですか? ってこと。
的確な意見ですね。思い返せば私が書いたものは、20~30代に向けて書いている感じだったと思います。

ラノベと一般小説の文体の違いの返信 (No: 3)

投稿者 s.s : 0 No: 1の返信

投稿日時:

やはり、話し言葉の有無なんかが顕著に違いが現れるのでないのでしょうか。
文末に「さ」とか「ぜ」とか付けるのがラノベぽい文章で、普通に「だ」「である」なんかで終わらせるのが文芸ぽい? 文章だと思います、言い換えればとっつき易い文章がラノベで、少しまわりくどい言い回しが使われるのが文芸というような感じです、あくまで私見ですが。勿論、例外もありますけど。
単純明快、スラスラと内容が入ってくるのがラノベ。奥ゆかしさがあり作品に没頭できるのが文芸、みたいな感じがします。
文学調な文体で作品を仕上げたいのならば、書きたいシーンや、心情などを、デッサンするときのようにしっかり観察し、それを少し冗長に書くとそれぽくなるかもしれません。
とにかく、練習あるのみだと思います。納得できる作品が出来るよう頑張ってください。
曖昧糢糊な返答で失礼しました。

ラノベと一般小説の文体の違いの返信の返信 (No: 5)

スレ主 エア : 0 No: 3の返信

投稿日時:

s.sさんへ

ご意見ありがとうございます。
ラノベは口語体、一般文芸は断定的な文体が一般的みたいですね。

>文学調な文体で作品を仕上げたいのならば、書きたいシーンや、心情などを、デッサンするときのようにしっかり観察し、それを少し冗長に書くとそれぽくなるかもしれません。

なかなか難しいですが、頑張ってみます。

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ラノベと一般小説の文体の違いの返信 (No: 6)

投稿者 ヘキサ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

ああ……なんとなくだけれど、確かにエアさんの文体って良くも悪くもカジュアルな雰囲気を漂わせている気はしますね。

ちなみにノベル道場から逆算して純文学のカテゴリのも読んできましたが、やっぱりなんか”柔らかい”感じ。よく言えば親しみやすいけれど、「この内容ならもう少し固めに書いた方が締まる気がするんだけど……」と思ったのも事実です(私の感覚評価は根拠がなくて困るかもしれませんが)。

私はテキトーに固めに書いたら思っていた以上に固くなってしまった、ということがあるんですが、今まで読んだものから影響を受けていることは間違いないので、エアさんが今までどんな作品を読んでいたか、にもよるかもしれません。

ゴリゴリ硬質の文体の作品って……すみません、これと思い浮かぶものはないです(注:多すぎて)。主食がライトノベルの私でもけっこう見つけるの簡単だと思うのですが。古典とか歴史ものとかミリタリーものとか、兄弟の影響でハヤカワSFとかも読んでいたりしたんですが、あのへんかなぁ……。翻訳ものって、固い文体なのに笑えるところはしっかり笑えたりするんですよね。

今の持ち味を活かすもよし、理想の文体を見つけるまで読み漁るもよし。なんとなくインプット不足なんじゃないかと勘繰ってしまうのですが、そのへんどうなんでしょう?

ラノベと一般小説の文体の違いの返信の返信 (No: 7)

スレ主 エア : 0 No: 6の返信

投稿日時:

ヘキサさんへ

ご意見ありがとうございます。

純文学も読んだ事はありますが(今持っているものでは羽田圭介さん、村田沙耶香さんなど)、大衆小説と比べてもピンとこないのですよね。
ライトノベルも頻繁に読むのですが、こちらは口語体で書かれている気がします。

ラノベと一般小説の文体の違いの返信 (No: 8)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

例えばラノベでは、キャラのセリフに特徴を持たせようとしますよね。お嬢様ならお嬢様口調みたいな。テンプレに当てはめてやや誇張した喋り方をさせ、それによってキャラを書き分けようとする。そうしないと読者に分かりにくいという意見を何度となく聞きました。

しかし、一般小説ではあまりそういう考え方はしません。本来、現実の人間はいつも同じような喋り方をするものではないですし。型にはめすぎるとリアリティをそこない、人物造形の底も浅くなるため、むしろそういうことは避けるべきだと考えられています。

そういう考え方の違いから、結果的に文章の感じに差異が生じてくるという側面があるんじゃないかと。

どちらの方が質が高いという話じゃなくてね。
やや乱暴に言い切ってしまうと、ラノベというのは「字で描くマンガ」みたいなところがあります。ただマンガやアニメより小説の方がレベルが上ということはなく、むしろ日本のマンガ・アニメはかなりレベルが高くて部分的には小説より優れているんじゃないかと思っています。

だいぶ前に出版された書籍に、純文学系の研究者がラノベをテーマにした考察をラノベ形式で執筆したというのがあったんですね。
それの中で印象に残っているエピソードがあります。
主人公は芥川龍之介を研究している大学院生か何かなのですが、ラノベ読みの十代の女の子と一緒に電車に乗ります。ふと隣の座席で文庫本を読んでいる女の子の横顔をみると、うっすらと涙を浮かべていたと。
で、主人公は思います。
少なくとも芥川龍之介を読んで泣いている人をみたことはない、と。

あえて捻くれたことを言えば、そういうのは感動ではなく感傷に過ぎないと言えなくもないのですが。
しかし、人の心をシンプルに揺さぶる力があるって、けっこう凄いことなんじゃないかとも思うんですね。
頭の良すぎる人が何かこじらせて生み出す小難しそうなものって、実はロクでもないんじゃないかってわりと本気で思ったりします。

というわけで、どっちが良いとか悪いとかじゃないのですが。
一般とラノベの違いは文体ではなく内容なんだろうと思います。内容によって必然的にそれを表現するための最適の文体があるはずなので、結果的に文章も違ってくるのだろうと。
ラノベは、キャラや部分的なアイデアなどのパーツは分かりやすくテンプレ的に作りますが、それらを材料にしてストーリーの面白さだけを徹底的に追及するんですね。その点ハリウッド映画も似たところがあるので、ハリウッド式シナリオ術はラノベとの相性がかなりいいように思っています。

ええと。

ここまで、ラノベと一般小説の違いについての個人的な考察っていうだけの話になってしまっていますね(汗
ご質問は、

一般文芸っぽい文体(文学調)を書くには、どうすれば良いのですか?

でしたっけ?

それはですね。
誰かの受け売り、他人の真似事ではない、あなた自身の「伝えたいこと」を見極める。かな?
自分独自のオリジナルな考えや想いって、他の人に分かってもらうのが難しいものです。通り一遍の言葉やストーリーでは説明できないはずです。
なのでどうしてもそれを伝えたいと思ったら、どう表現したらいいか寝ても覚めても考えているという感じにならざるを得ません。その結実として、ユニークな表現、ユニークな文体、ユニークな物語が生まれる。

……こういうのが普通の「文学」っぽい小説家の考え方じゃないかと。

でもそういうのって立派ではあるけれど、言ってしまえば独りよがりと表裏一体なので。

エンタメの理想形は、作者が書きたいものを書くのではなく、読者が読みたいものを書くことです。

……なんてね。
実際それが理想だと思ってはいるのですが、作者にしたら書きたいものを書けないんじゃつまらないから、なかなかそうはできないんですけどね。

ラノベと一般小説の文体の違いの返信の返信 (No: 10)

スレ主 エア : 0 No: 8の返信

投稿日時:

あまくささんへ

ご意見ありがとうございます。
>誰かの受け売り、他人の真似事ではない、あなた自身の「伝えたいこと」を見極める。かな?
自分独自のオリジナルな考えや想いって、他の人に分かってもらうのが難しいものです。通り一遍の言葉やストーリーでは説明できないはずです。

テンプレに頼らないという解釈でよろしいでしょうか?
でも、読者が読みたいものを書くのは難しいですよね。作者が書きたいものじゃなかったら、たとえそれが売れたとしても嬉しくないですから。

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タイトル:ラノベと一般小説の文体の違い 投稿者: エア

たまに一般文芸を書くことがありますが、どうもラノベ文体になってしまうことがあります。
ラノベと一般文芸の文体は、どう違うのですか?
一般文芸っぽい文体(文学調)を書くには、どうすれば良いのですか?

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