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ミスリードについて (No: 1)
スレ主 のん 投稿日時:
こんばんは、のんです。
どんでん返しや叙述トリックに憧れて自分でもやっていみようと挑戦しているのですが、ミスリードで躓いてしまいました。
本来の結末にあわせた伏線をひきつつ、「こうなるんだろうな」と読者様に勘違いさせるには、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
思考を誘導しようと偽の伏線に気をやっていると、本来の伏線が疎かになってしまいますし。ミスリードを程ほどにすると、今度はリード自体できなくなってしまいます。
単純に力量不足なのか、そもそも遣り方が間違っているのか。そんな事も分かりません。コツや正しい遣り方等ありましたら、アドバイスのほど宜しくお願いします。
カテゴリー: ストーリー
この質問に返信する!人気回答!ミスリードについての返信 (No: 2)
投稿日時:
すごく単純な話をすれば、クライマックスでいきなり方向転換すりゃいいだけです。
Aが犯人として書いていて、クライマックス手前では既にAだろうと想像できるくらいに「オチを隠すのが下手」な書き方で。
ほんで、クライマックスでいきなり犯人はAじゃなくBでしたと書けばいい。
これだと当然ながら「Bが犯人」ということに無理が出てくる。
だから、この時点でBが犯人であるという伏線を序盤中盤に追加していく。
こうすると、当初のオチである「Aが犯人」というのがそのままミスリードとして成立する。
なにしろ、元々は「Aが犯人」のつもりで(下手に)書いてるわけだからそっちに誘導されるのは当たり前ですね。
一方、「Bが犯人」というのは元は考慮に入ってないため予想しにくく、後から追加した「伏線」という線ではなく点でしか書かれていないのでミスリードの影に潜ませることができる。
ミスリードは、読者の「予想」をコントロールできれば上手くハマります。
これは難しそうに見えるけど、テンプレを応用すれば比較的容易です。
例えば、序盤で主人公が女の子と出逢えば、この女の子はヒロインだって思いますよね。テンプレってのはそういう先入観の塊なので、「このタイミングで出てきたヤツは敵」とか「こういう展開なら次はこう発展するハズ」とか、そういう予想が容易にできます。
なので、それを利用してしまえば予想のコントロールは簡単です。
比較的楽なのは王道路線を書くことですね。
冒険者の主人公がギルド内で困っていると陽気なパーティーが助けてくれて、そのまま一緒に冒険に。アンデット退治でパーティーメンバーの女の子がピンチになって主人公が活躍し九死に一生を得る。助けられた女の子は主人公に寄り添い、頬を染めた。
こんな王道展開があれば、その後の展開は予想できますよね。
ところが、女の子は襲われたときに呪いを受けていて、ギルドに報告し皆が待つ宿屋へ主人公が戻ると、パーティーメンバーは全員女の子に惨殺されていた。という予想もつかない展開に持っていけるわけです。
ちなみに、「アンデット退治で」という文句は例文を書いた後に付け加えました。これはつまり「呪いを受けて」に対する伏線ということですね。
つまり読者を勘違いさせるには、そもそも読者に「こうなるんだろうな」という予想を立ててもらわなければならない。
そのためには「わかりやすい話(王道展開など)」が便利で、もし、頑張って尖った話を作ろうとしているのであれば、逆にミスリード部分はステレオタイプなくらいにわかりやすく簡単な内容にしたほうがいい、と思ったほうが良いでしょう。
古い映画で「ワイルドシングス」という名作があり、ミスリードの連続ですごい勉強になりますよ。
最後にでっかいミスリードがあって、思わず監督に「してやられたよ!」って言いたくなる『スティング』もオススメです。
ミスリードについての返信の返信 (No: 3)
投稿日時:
成る程。嘘を真実のようにみせるのではなく、元々の真実を嘘に塗り替えるのですか。
敵を騙すなら味方から、と言うやつですね。その方法なら私にも出来そうな気がします。
読者様の予想が読みきれない部分も悩んでいたのですが、そちらもお答え頂きありがとうございます。
「お約束」を利用すれば良いのですね。
安心安定が売りのWeb小説でテンプレを破るのは中々の恐怖ですが、納得して頂ける結末を探ってみようと思います。
どうにも、ピーキーな話しか思い付きませんし.……。
『ワイルドシングス』と『スティング』も借りて観てみます! 貴重なご意見ありがとうございます。
ミスリードについての返信 (No: 4)
投稿日時:
よっしゃ、ワイに任せたれ!
どうも、壱番合戦 仁です。
僭越ながら、僕の作品を例に挙げれば参考になるかもしれません。
(でっかいどんでん返しを使っています)
まあ、簡単に記述すると。
謎の少女を暴漢のリンチから助けたら、介抱してくれた。
話を聞くとお兄さんが破壊神になっちゃって行方不明だという。
この時点では誰もがヒロインだと思いますよね。
そうです、確かにヒロインなんです。
でも、実はヒロインは破壊神でもあった……。
という展開ですね。
つまり、A:=ヒロイン、B:=兄、C:=破壊神、D:=謎の少女として定義しまして、それを元に論理式にすると、
C∧B¬C∧A⇔D∵¬ ( ∃B(C)) )∴C∧A⇔D
と記述できるわけです。
心理学的に言うと人格という物は、さまざまな側面を持っています。
この一つ一つの「一面」のことを『ペルソナ』と言います。
(英語で言うとパーソナルですね)
気になったら調べてみてください。
サタンさんの言うようにAからBへパラダイムシフト(突然の転換)を迎えるパターンは叙述的ミスリードの王道です。
ただ、それをやってしまうと、そのキャラの役割までパラダイムシフト(突然の転換)してしまいます。
これだと、続編が非常に書きづらく、ケースにもよりますが、本質的には前キャラの性質を受け継いだまったく別のキャラを書くことになります。
そのキャラの描写に慣れるまでの時間的、技術的コストが、途轍もなく勿体無いと僕は考えています。
参考になれば幸いです。
ミスリードについての返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
私の作品の場合ですと、ヒロインは幽霊少女(悪口)なのですが、本当に死んで幽霊となり、主人公のアパートに転がり込んできます。それから主人公はヒロインに取り憑かれ、家でも高校でも常に一緒にいるはめとなりました。そのせいでヒロインが見えていない周りには、一人芝居をしている危ない奴とヒソヒソされる始末です。
しかし、上記は全て主人公の主観で、本当の幽霊は主人公の方だった。というオチになります。ヒロインは主人公を自分のものにしたくて、死んでいると気付き成仏しないよう、騙していたのです。
ラストではこの事実を読者様にだけ提示して、主人公には勘違いさせたまま、うすら寒い感じで終わろうと思っているのですが......。
つまりどうすれば良いのでしょうか? 折角頂いた貴重なご意見を飲み込めず、申し訳ありません。
後半のご意見に関しましては、ミスリードをミスリードとせず、真実として書いてから、ミスリードに直す。という方法で経験を積んでから、最初からミスリードとして書く。という次のステップに進みたいと思います。
貴重なご意見ありがとうございます。
ミスリードについての返信 (No: 5)
投稿日時:
ミスリードでしたら生徒会の一存の葵せきな氏がやっていましたね。
主人公たちが旧生徒会メンバーの日記帳を見つけて読み、書き手の「僕」に対してツッコミを入れていきます。
日記だけ読んでいくと「僕」は男のように思えますが、実はボクっ娘だったと最後に判明します。
ネタバレになるので名前は伏せますが、最近のラノベですと敵Aと敵Bが連絡を取り合っているシーンを何度か描かれますが、その中に一度だけ敵Aと敵C(黒幕)が連絡を取り合っているシーンが入っています。この敵Cは既に登場していて、ラストで黒幕だったと判明します。「あの時敵Aが喋っていたのはBじゃなくてCだったのか!」っていうタイプです。
ミスリードについての返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
生徒会の一存のそのお話は読んだことがないのですが、彼の作品はノリが安定していますので目に浮かぶようです。
コメディタッチなゆるいミスリードというのも、良いものですね。ネタが思い付き次第、挑戦してみようと思います。
▼敵Aと敵Bが連絡を取り合っているシーンを何度か描かれます
隠れ蓑たる「お約束」を自分の手で作り出すのですか。考えてもみませんでした。
確かに、その方法でしたら幾らでも応用がききそうですし、言われてみれば納得なのですが。衝撃的です。
貴重なご意見ありがとうございます。
ミスリードについての返信 (No: 8)
投稿日時:
マジシャンが観客の前でポケットに手を入れたとします。
観客は当然、ポケットから何を取り出すのだろう、と注意しますよね? しかし、マジシャンが取り出したのは何でもないハンカチ。それで額の汗を拭きます。
そして、トークなり軽いパフォーマンスなりを進めつつ、ハンカチをポケットに戻します。で、再びポケットから手を出した時に、何かを隠し持っているんです。
そんな寸法。
まあ、文章でこう説明してしまうと見え見えかもしれませんが、実際に目の前でやる一連の自然な動作の中だと、けっこう気づかれないものらしいです。
ポケットにハンカチを「入れる」という行為が、同時に何かを「出す」という行為を兼ねているということが、盲点になるんですね。
こういう呼吸を小説に応用するなら、どんなことが考えられるか? です。
例えば。
やや極端かもしれませんが、『名探偵コナン』の毛利蘭が実はコナンくんを狙う組織の大物だったという大ドンデン返しは、成立するでしょうか?
少なくともそのままやったらまったく成立しないのは、考えるまでもなくお分かりと思います。意外すぎて視聴者が納得してくれないのが目に見えているからです。
読者の予想は裏切れ。しかし、期待は裏切るな。
これはエンタメ・ストーリーの大鉄則ですが、これにも反しています。蘭がいずれコナンくんの正体を知るにせよ知らずに終わるにせよ、視聴者の大半は彼女の幸せな前途を期待していると思われるからです。そういうキャラとして作られているんですね。
長く続いて人気の定着した作品の場合、主要キャラの設定を安易に変更するのはマズイのです。
では、これから新規に作る物語に、蘭のようなメイン・ヒロインを登場させる場合はどうでしょう?
他の方が指摘されているように、ラノベやアニメではテンプレの力を利用して似たような印象のキャラを作るのは、わりと容易にできます。
そういうヒロインが実は黒幕だったというオチは成立可能だと思うのですが、難易度は高そうです。読者に好感を持たれたヒロインを悪役にするのは「期待を裏切るな」に反しますし、好感を持たれないヒロインでは意味がありません。そういうところに手を突っ込んだトリックは、アンフェアという印象も与えやすいのです。
そこで、やるならば伏線が重要ということになります。
要は「意外な結末」と「読者(視聴者)が納得してくれる」ということが両立すればよいわけなので、そういう誘導をするのは伏線が大きなポイントになると思われます。
ところがミスリードがらみの伏線というのは、やっかいなものなんですね。
伏線が目立ちすぎるとオチが見え見えになってしまう。かと言ってぼかしすぎると読み過ごされてしまって伏線として機能しない。そういうジレンマがあるからです。
それを回避する方法はいくつか考えられますが、一つの手として、
・伏線に2つの意味を持たせる。
というのがあります。マジシャンがポケットに手を入れる時、「何かをしまう」「何かを取り出す」という2つを兼ねているのと同じです。前者はダミーで、真の目的である後者を隠しているんですね。
新作の場合、もとより序盤で主要キャラの魅力を読者に印象づける必要があります。その方法としては説明や外見描写よりもエピソードを用いる方がよく、やや大袈裟にやってもそれほど不自然に見えません。
別にミスリードを狙っていなくても序盤にそういうエピソードが必ずあるはずなので、目立ってかまわないんですね。むしろ目立つように書くのが当然。
そこに、仕掛けにつながる伏線を潜まてみるのはどうでしょう?
上に書いたことは、あくまで一例に過ぎません。
『名探偵コナン』のような人気作品に登場する、悪役化が不可能と思えるキャラ。もしそういうキャラを悪役にするドンデン返しを作れという無理難題を命じられたらどんなやり方が考えられるか? そんなことをあれこれ思考実験してみるのは、けっこう良い課題になるのではないかと思います。
ミスリードについての返信の返信 (No: 10)
投稿日時:
▼伏線に2つの意味を持たせる。
どんでん返しは終盤で事態がひっくり返るのが常だと思います。しかし、伏線に2つの意味を待たせ、そこを分岐とすれば。終盤の手前から、伏線を起点に事態をひっくり返すことが出来ますね。クライマックスがよりいっそう盛り上がりそうです!
▼悪役化が不可能と思えるキャラを悪役にするドンデン返し
本家の方では当然悪役にする気などないでしょうし、味方一直線で難しいですね。良い修業になりそうです。
貴重なご意見ありがとうございます。
分岐というより、ダミーの狙いを目立たせて、本当の狙いを隠す感じかな (No: 12)
投稿日時:
分岐というより……。
小説を読んだりアニメを観たりしていて、「これは何かの伏線だな」と思ったこと、ありませんか?
そう思われてもかまわない伏線もありますが、ミスリードがらみだと少々まずいわけです。簡単にネタを読まれてしまいますから。
なので、そこをいかに気づかれないようにするかという工夫です。
例えば普段は控えめなキャラが、親友が理不尽な目にあっているのを見てムキになって怒ったとします。そういうのは本当は芯が強い真っ直ぐな性格とか、友達想いとか、性格の良さを印象づけるエピソードとしてわりに使われるんじゃないかと思うんですね。なので多少大袈裟にやってもそれほど不自然に見えないことが期待できるし、そのキャラへの読者の好感度もアップするという一石二鳥。
ところが、そのキャラには実はひた隠しにしたい秘密があって、親友の窮状が偶然それに触れていたから思わずムキになってしまったというのが真相だった。そんな感じの段取りです。
分岐というより、ダミーの狙いを目立たせて、本当の狙いを隠す感じかなの返信 (No: 13)
投稿日時:
本来の意図に気付かれないようダミーも含ませるのなら、伏線ごと目立たせてダミーの裏側にまで目がいかないようにしてしまおう。と思ったのです。
あまくさ様が用いられたマジシャンの例をお借りしますと、【ポケットからハンカチを出し、仕舞うまで】を伏線と捉えている状況です。【ポケットから出す】がダミーで、【ポケットに仕舞う】が本来の意図ですね。
卵が先か鶏が先かのようなパラドックスが生まれそうですが、様はダミーにより注目を集めたいと思っただけです。
あまくさ様は【ポケットに仕舞う】をダミーに、仕舞いながら同時に【取り出す】を本来の意図と定めているのですよね。
この方法ですと、【ポケットに仕舞うと同時にこっそり取り出す】までが伏線となりますので、伏線自体も目立つことはありません。一度引っ掛かったことが有る人でもなければ、本来の意図までは到底気付けないでしょう。
ですが、どんでん返しの伏線は、想起できなければ意味がありません。伏線自体も、ある程度は目立って良いと思うのです。
分岐と表しましたのも、2つの意味のうちどちらを取るかで、物語の相貌が反転するようにしようと思いまして。
そんなターニングポイント染みたものを伏線と呼べるかは私も疑問ですが......。良いこと思い付いたと舞い上がり、ズレたことを言ってすみません。
分かりやすい例までありがとうございます。お約束を隠れ蓑にと言っても、そう簡単なものではなかったので助かりました。
貴重なご意見ありがとうございます。
ミスリードについての返信 (No: 9)
投稿日時:
お役に立てれば幸いです。
と、ちょっと文章がおかしかったので訂正です。
敵Aが謎の幹部らしき人間と電話でやり取りするシーンが劇中に何度か挿入されます。敵の幹部にBが登場。連絡を取っていたのはこの人間だと判明します。
が、実は最初の一回だけは敵Cと連絡を取っていました。当然別人なのでBとは口調が違いますが、二回目以降は全部Bなので読者は気づかず騙されるか、気づいてもCの正体や意図まではわかりません。
実はCは味方側に潜り込んでいるスパイで、チョイ役で一回だけ登場しています。ラストでCが黒幕だったと判明するので、Aが連絡を取るシーンはCが敵だったと暗示する伏線というオチでした。
また別の話になりますが、親友同士のAとBがとある場所で魔剣を発見します。この魔剣は手にした者を狂わせる危険なものですが二人は知りません。
魔剣に近づくA。次の瞬間、画面が切り替わりBの最期が描写されます。
A「あの時感じた狂気は魔剣のせいだったのか? オレは、オレはBをこの手で……!」
という台詞で終わります。
これだけ見ると魔剣を手にしたAがBを殺したように見えますが、実は魔剣を手にしたのはBでした。なのでAの台詞は、正しくはこうなります。
A「あの時感じた(Bの)狂気は魔剣のせいだったのか? (襲い掛かってきたとはいえ)オレは、オレはBをこの手で……!」
となります。狂ったBから身を守るために反撃してしまい、殺してしまったというのが真相でした。
ミスリードについての返信の返信 (No: 11)
投稿日時:
最初に伏線をひき、後からパターンを作ったのですか。間に挟むより想起しやすく、違和感も持たれにくそうですね。
反対に、勘違いさせる要素を出してから更に含みを持たせておいて、後で裏切る。との方法も、バランス調整が難しく不安ではありますが、そのぶん破壊力もましそうです。精進あるのみですね。
貴重なご意見ありがとうございます。