ネタをひねるとはどういうこと?/新人賞下読みが回答

2015/07/13(月曜日) 23:53:51 ノギ・ネイさんの質問

陳腐な素材を使う上で気をつける最大のポイントとは?の回答ありがとうございます!

やはり(少なくとも公募では)名称ではなく、「テンプレをどう覆していくか」あるいは挙げていただいた資料の紹介文からするに、「テンプレを背景に何を描くか・際立たせるか」が勝負なのですね。
ひとまず名称はこのままで書いてみようと思います。

我ながらまぎらわしいことに、文中に出した「ゾンビ」の語はたとえだったのですが、ご紹介いただいた資料は別の機会のためにメモしておこうと思います。ありがとうございました。

ご回答をいただいて、ふと新しい疑問というか、これまで漠然としていた疑問を思い出してしまったので、追加質問をしてもよろしいでしょうか。

物語のひねり方についてです。
私は物語を「ひねる」という感覚がいまひとつよくわかりません。
どんでん返しが複数回起きたら「ひねっている」ことになるのでしょうか?
しかし、そのひねり方がテンプレでは意味がないですよね?
これもたとえばの話なのですが、先程の例で、

動く死体(『ゾンビ』)だと思われていたが、実は『極秘製造されていた臓器移植用の特殊なクローンが暴走した存在』だった

→そのクローンの母体となっていたのが、実は特殊な遺伝子を持つ主人公の母だった
→同じ遺伝子を持つ主人公はゾンビ風クローンの王となる素養を持っており、現支配者の母を倒すことで世界を平和に
→その後、祝福しに駆け寄ってきた妹に花束に隠したナイフで刺殺されてデッドエンド
→と見せかけて、自我のあるクローンのひとりだったメインヒロインが、密かに自分の臓器を主人公に分けて助け……

……といった感じで展開していくとしたら、ジジ様のおっしゃるような「ひねり」の条件を満たすでしょうか?
それとも「そもそも最初のネタバレ時点でネタとして力が弱いから、小手先でひねったふうにしてもダメ」といった評価になるのでしょうか?

私の上記の例では、「何ひねり」くらいできているでしょうか?
「こういう程度ではひねっているとは言えない」「これこれこのくらいすればひねっていることになる」といった、目安というか、何か考え方の基準になるようなものはあるでしょうか?

急いで書いたので文章に失礼があったりわかりにくいところがあったら申し訳ありません。
ご回答いただければありがたいです。

●下読みジジさんの回答

ひねり=独自の魅せかたの工夫……という感じのものです。

ですので回数ではありません。
また、挙げていただいた例も、この場合はあてはまらないものとなります。

ひとつの素材を他人が思いつかない角度から見、ネタにするのがひねりなのですが、その意味でも例に挙げた2作品、土橋真二郎氏の『FAKE OF THE DEAD』(2014/9/25)、花沢健吾氏の『アイアムアヒーロー』(2009/8/28)は参考になるかと思います。


コメント

  1. 兵藤晴佳 より:

    笹本祐一『ARIEL』のあとがきで、吉岡平がこう評価を述べています。
    「ここでこのパターンを持ってくるか!」
    「このパターンをこう外すか!」
    ひねりというのはこういうことかと。

    確かに、「星のシャルロット」は秀逸でした。

  2. まい より:

    私も質問者さんと同じく「ひねりとは?」で悩んでいたのですが、なんとなく掴めた気がします。

    「ひねり」の例に上げた作品、アイアムアヒーローしか読んだことありませんが、
    あれはゾンビ物でなくても成立します。
    対して質問者さんの「ひねった」あらすじは、ゾンビ物でなくては成立しない。

    「ひねり」は目的でも手段でもなく、テーマを掲げた時の副産物というか、「テーマを伝える方法を考えた結果、こうなって(ひねって)しまった」もの、だと理解しました。
    もしくは「伝えたいテーマ」と「描きたい題材」をぶつけて得られたダークマター?