ラノベ読者層は高齢化しているのか?/新人賞下読みが回答

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2015/10/04(日曜日) アタタさんの質問

以前、新聞かなにかでオタクの高齢化が進み、30・40代も多いという記事を見ました。

そうだとすると、これまで中高生向けと考えられていたラノベの読者層にも変化が出てくるのでは? と考えています。

ジジさんは下読みをされていて、そういった流れを感じますか?
またこれから読者層の変化による作品の変化は起こると思いますか?

よろしくお願いします。

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●ノーマッドさんの意見

アース・スターノベル(2014年創刊)というラノベレーベルの想定読者層が20代~40代の社会人でした。
なろうの人気作を書籍化してるレーベルです。
既に大人向けは育ちつつあり、そのメインストリームはなろうの流行り物・・・かも知れませんw

●下読みジジさんの回答

すでにノーマッドさんがコメントしてくださっていますが、「小説家になろう」の台頭による主人公の高年齢化(とはいえ転生して若くなりがちですが)、メディアワークス文庫(2009年12月16日創刊)を筆頭に拡大しつつある大人向けラノベの登場、確かにひとつの象徴と考えられますね。

ただ、ラノベというメディアの中心読者対象層は、今後しばらくは中高生男子から動かないものと考えています。
アニメなどを考えていただくとわかりやすいかと思いますが、主人公はたいがい少年や少女です。

それはアニメのテーマや構造が、少年少女を中心に据えてこそ成立するものであり、ユーザーもまたその「形」でのテーマや構造に慣れ親しんでいるからこそです。これはラノベもまたしかりですね。

「男子」を中心に据えた構造性を持つのがラノベであり、60代無職の元サラリーマンを主役に据えるなら、ラノベよりも適した「構造」が存在しますので。
単純にまとめてしまえば、「ラノベとはかくあるべし」という思いをユーザー自身が持っているからこそラノベは中高生男子向けの看板を掲げ続けるだろうということですね。

しかしながら、「なろう」やメディアワークス文庫を中心にした大人向けラノベのジャンルがラノベの派生系として発展している事情は、やはりユーザーの年代が大きく関わっているでしょう。そして同時に、「選択肢」を増やせる程度にラノベ業界が成熟し、分化を成立させられる商売に成りおおせたとも言えるかと。

長々と語ってしまいましたが、上記の理由により、

ジジさんは下読みをされていて、そういった流れを感じますか?
またこれから読者層の変化による作品の変化は起こると思いますか?

まだしばらくは変化せずに進むものと考えています。

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