新人賞下読みが選ぶ2015年のオススメ小説

2015/10/01(木曜日)サイラスさんの質問

最近、読んだ本で面白ものありましたか?年を食ったせいか、ジジさんの奨められたラノベ以外、ちょっと読めなくなってしまい、なんだかなぁーという感じです。

●下読みジジさんの回答

ラノベですと大人向けにおすすめできるものが思い当たらないのですが、大人向けでなくてよければ雨木シュウスケ氏の『グリモアコートの乙女たち(講談社ラノベ文庫)』(2015/6/2刊行)はよかったですね。

西洋魔女から分離、独自発展した日本の魔女(大和魔女)の学園を舞台にした作品で、「着るだけで魔法が使える謎の制服」、「制服の形状で使いやすい魔法が変わる」というシンプルにして発展性の高い設定と、「その制服に隠された謎を狙う異国の魔法使い組織」、「主人公の復讐劇」というドラマ性が実によく効いた作品でした。

ラノベでなければ、新作ではありませんが遠藤彩見氏の『給食のお兄さん(幻冬舎文庫)』シリーズ (2013/10/10刊行)はおもしろかったです。

自分の店を持つ夢を叶えたシェフの主人公が火事によってその店を失い、小学校の給食室で働くことになる物語ですが、「小学生」という社会問題を給食という観点から切り出しているのが特徴であり、魅力です。

創作意欲があるうちはなるべくラノベの話題作も読まれるべきかとは思います。
インプットはその吸入口の角度を増やすことが重要ですので、着想を得るためにもさまざまなジャンルをかじっておくほうがよいですので。