魔女の文明史/創作お役立ち本レビュー

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[ 著者名 ] 安田 喜憲 (編集)
[ 出版社 ] 八坂書房
[ 発売日 ] 2004/1

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シルヴィさんの書評

童話や古典のみならず、「ハリー・ポッター」、「魔法少女隊アルス」、最近のものでは「魔法つかいプリキュア」などなど……。
とにかく色々な作品や物語に登場する「魔女」。

「魔女」には、魔法を使う、箒にまたがって飛ぶ、薬を作る、黒いとんがり帽子、夜の集会・サバト、黒猫といったように、色んなイメージが付いています。

そんな中、あなたは「そもそも魔女って何?」と思った事はありますか?
この本はその疑問に、多角方面から的確に答えてくれます。

中世ヨーロッパで発生した「魔女狩り」のみに留まらず、宗教・信仰、環境問題、心理などについて、そして「魔女」は過去のものではなく、形を変えて現代にも存在している事に触れています。

「魔女」を主に据える作品を創りたい方、差別やスケープゴートのメカニズムを知りたい方、当時の宗教や信仰・文化を知りたい方にとって、この本はきっと役に立つ事でしょう。

この本の欠点、残念なところはどこですか?

魔女に付いているイメージについてそれぞれ深く掘り下げて説明されていない所ですかね(あくまで本筋ではないためでしょうが)。

「箒にまたがって空を飛ぶ」というイメージについては多少触れていますが、その他のイメージは(私の記憶が確かなら)あまり触れられていないと思います。
専ら現実世界における「魔女」について書かれているので、魔術辞典的なものとかを期待して読んだら損かもしれません。

この本はあくまで現実世界(+α)の「魔女」について説明している本である事をお忘れなく。

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