物語プロットの2つのコツ「売りを決める」「快感を作る流れ」

小間さんの意見 2017/02/04

「6000字以上の小説においてはプロットに最大の時間をかけるべき!」の記事と被りますが、プロットがあるメリットは実はかなり大きいです。

・ラ研にも書いてありますが、ラストを先に決めて置けば話がぶれることが無い。

・作品の売りを書いて置き、意識しながら書くことで、その売りをさらに強調することが出来る。

もしもプロットを描くのが苦手なのであれば、二つだけ書きましょう
「作品の売り」と「流れ」これだけです。
以下、研究室の記事から夏海公司の『なれる!SE―2週間でわかる?SE入門』(2010/6)を抜粋して説明いたします。

就職先が決まらずに苦悩していた工兵は、システム会社の求人広告のエピソードに感動し、募集に応じたところ、採用面接で持ち上げられて、意気揚々と就職を決めます。
「希望」「期待」「夢」などが冒頭での主人公の心境です。
ところが、実は社員を使い捨てにするブラック過ぎる職場であることが徐々にわかっていきます。

主人公の心で「不安」がどんどん膨らんでいき、専門的な仕事をいきなり立華(ヒロイン)に任され、一日で仕上げろと要求されて「絶望」します。
その後、苦しい試行錯誤の末、なんとか仕事を完遂する方法を見つけ出し、立華に認められて、「満足」「喜び」を得るというのが前半のプロセスです。

「希望」→「不安」→「絶望」→「喜び」

……と、こういった過程を主人公の工兵は辿ります。
当然ながらこの過程はSEとして一人前になるというカタルシス(快感)に必要な布石ですから、外せません。

まずプロットを作る前に「一人前のSEに成長していく物語」と売りを書いて置きます。
そうして、この売りを決して見失わないように、確認できるような場所に書きます。

そうしてから前述のカタルシス(快感)に必要な「希望」→「不安」→「絶望」→「喜び」という流れを書いていくわけです。

あとは主人公が感情を動かされるだけのエピソードを考えるだけです。

そうしますと、「希望」の所で「主人公が浮かれるだけの理由を書かねば」と思い、「希望」の箇所が引き立ちます。
次の「不安」の箇所でも同様です。

売りを書き、流れを書く癖をつける。これだけでも作品のクオリティが上昇します。
やらない手はありません。