小説をうまく書けるようになりたいという人に対して「今の売れ筋を30冊読んで」と返すと必ず反応が悪い。
執筆にチートはないんやで……。— りょうと かえ (@seki198) 2018年8月7日
りょうとかえさんのこちらをツイートを読んで、まさしくその通りだなと思いました。
私は以前、以下のようなツイートをしたことがあります。
なろうからプロになるために必要な資質、なろう適正があると考えています。
なろう適正とは1・ランキング上位作品を読み込んで、読者の好みを正確に知る分析能力。
2・自分を殺して読者の好みに合わせた物を書き続けられる適応能力。
何人ものプロ作家さんにお会いしての結論です。
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2018年7月27日
このツイートに関しては、自分を殺す必要はないと、プロの方から反論をいただいたりしましたが、読者の好みに合わせた物を書くという点については、異論はまったく出てきませんでした。
ラノベの教科書はラノベ
小説家になろうから作家デビューした人たちは、ほぼ全員が今現在のランキング上位作品を読み込んで読者の好みを分析し、それに合わせた作品を書いています。
ラノベの教科書はラノベ、とにかく読者の好みに合わせるのが人気を出すための最適戦略なのです。
プロ作家は小説を読むのが好き
また、プロ作家は小説を書くのが好きなだけでなく、小説を読むのも大好きです。
あるなろう作家さんは、世界最高峰の文学作品とされるドン・キホーテが好きだ!とおっしゃっていました。なろうの作品だけでなく、歴史的名作に触れているのは驚きでした。
他にも銀河英雄伝説をほぼ暗記するほど読み込んでいる人や、本が好きなので、図書館から歩いて5分のところに住んでいます。という人もいました。
彼らにとって、人気作品を30作読み込むというのは、それほど苦にならないのです。だって、小説を読むのが好きなんですから。
逆に、昔から言われている俗説に、「小説家志望は小説を読まない」というものがあります。これは芽が出ない人の特徴の一つとされています。
つまり小説を書くためには、今現在の人気作品を読んで分析するというのは、昔から必要とされてきた伝統的な勉強法なのです。
小説の人気を出したい人は、とにかく人気の小説をたくさん読むところから始めてみましょう。