ラノベの主流な購入層は、30代、40代になっているようです。
若い子がラノベを読まないのはLINEやTwitterなどの影響で長文読解能力が落ちているから、という理由もありますが、
おそらく単純にラノベの値段が高くなっているからという理由が大きいです。— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2018年10月19日
文庫ラノベの値段は30年前に比べて200円近く上がっている!
ラノベが出始めた1990年代は、文庫ラノベは450円ぐらいでしたが、今は650円ぐらい。大型本のなろう系は1000円以上もします。
これが5巻以上のシリーズになってくるとするなら、出費は5000円以上。大人でも購入を考える金額です。
子供の貧困化の影響で、子供のお小遣いは少なくなっていますが、ラノベの値段は上がっています。
ラノベは10代の子供が楽しむものではなくなっている
ラノベは本来、10代の子供でも楽しめる小説として値段の安い文庫本としてスタートしましたが、現在は、少子化、子供の貧困化などを背景にして、その前提が変わってきています。
なろう系は、小説投稿サイト「小説家になろう」から書籍化された作品群のことで、小説家になろうの主な読者は30代男性です。
経済力が高い層を狙っているので、1000円以上の大型本という値段設定になっています。
10代、20代の若者はアニメになったラノベしか読まないと言われています。
これはお金を無駄にしたくないからです。
ラノベは人気になると10巻以上のシリーズになります。あまりにも長いシリーズになると、金銭的問題から一巻を買うのを躊躇してしまいます。続きが気になっても、10巻以上もそろえるとなると、7000円近い出費になります。
それなら質が保証されたアニメ化作品しか買わないとなるのは仕方がありません。
つまり、現在のラノベは経済力のある30代以上の男性をメインターゲットにし、彼らから支持され人気が出たらアニメ化されて、下の年齢層にも波及していくという構造になっています。