小説の書き方講座。初心者が長編小説を書くための7つのステップアップ

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まずは1つ。500~800文字くらいの掌編小説を書いてみましょう!

最初は小説を「1日1行を書くこと」を目標にすると良いです。
最初のステップは簡単にクリアできることにします。最初から「1日3千文字書くぞ!」などと高い目標を立てると挫折しやすいです。初稿は25%の完成度でOKです。プロは平均5回は改稿します。

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一日一行を書くことを目標にする

小説の書き方講座。小説を書くための最初の3つのポイント

最初は「1日1行を書くこと」を目標にすると良いです。
最初のステップはとにかく簡単にクリアできることにします。最初から「1日3000文字書くぞ!」などと高い目標を立てると、挫折しやすいです。

何かを習慣化するには約66日かかりますが、1日1行を書くことを続けて、執筆を習慣化させてしまえば根性を出さなくても書けるようになれます。

1行書けたら、もう1行書いてみたくなり、気がついたら波に乗って2000文字くらい書けていたりします。しかし、最初の1行を書くまでが、とにかく大変なので1行書けたら「今日は大成功!」と、自分自身を褒めてあげましょう。

最初は、難しいことは考えず、書きたい話を好きなように書くのでOKです。

最初は2000文字以下の掌編小説を書きましょう!

最初は掌編小説(2000文字以下)を書く。
次に短編小説(約6000~1万6千文字)を書く。
自信がついたら長編小説(約10万文字)に挑戦する!

小説を書いたことがない人が、いきなり長編小説(1巻約10万文字)に挑戦すると挫折しやすいです。

これは運動をしたことがない人が、いきなりフルマラソンに挑戦するようなものです。まず簡単な掌編から始めて、小説を書くための基礎体力をつけるのが、挫折しないための正しいステップアップです。

最初は500~800文字以内の掌編小説を書いてみることをオススメします。

掌編小説を書くことのメリット

  • 自分は小説が書ける!という自信がつく
  • 限られた字数、2000文字以内で起承転結を作ることで、構成の勉強になる
  • アイディア出しの練習になる。良い掌編を書ける人は長編の名人である場合が多い

小説は完結させて始めて経験値が入ります。掌編小説をたくさん書き上げることは、ゲームで言えば、雑魚モンスターを倒してレベルアップする期間です。
長編小説は、ボス級モンスターだと思ってください。いきなりボスに挑めば死にます。

掌編小説を書くのは、初心者のトレーニングとして最適であると、ラノベ最大手の電撃文庫編集部も認めています。 参考文献・書籍「城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド」(2014/1 刊行:電撃文庫)

最初は2000文字以内の掌編小説、次に6000文字くらいの短編小説を25%の完成度で良いので書き上げることを目標にすると良いです。

掌編小説の書き方。5つのコツと物語の基本テンプレ
掌編小説を書くための5つのコツ オチを最初に決めて、そこに落とし込むようにストーリーを考える(掌編はオチが重要) 描写は必要最低限に 登場人物の数は多くても3人。(2人で十分) お題を決める タイマーを使って40分以...

小説の書き方講座。掌編小説の書き方。5つのコツと物語の基本テンプレ

小説を書き上げるコツ。初稿は25%の完成度でOK!

●創作における良い完璧主義
25%の完成度で良いので最後まで作品を仕上げてから、改稿して全体の完成度を上げる(プロ作家のやり方)。
●悪い完璧主義
第一章を何度も改稿し続け、途中で飽きて、挫折!(初心者が挫折するパターン)

Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグは「完璧を目指すよりも、まずは終わらせろ」を会社の方針にしています。
これは小説の執筆にも言えることです。

「作家が自分自身に物語を言い聞かせているのが、初稿というものなんだ」

by 5500万部を達成したベストセラー作家テリー・プラチェット 

初稿とはあなたの物語を発見するために書くものです。

初稿のことを「発見稿」と呼ぶ場合もあります。初稿が完璧である必要はないのですね。

完璧にこだわって一作も書かなければ、腕は上がりません。

また完成させなければ発表もできませんから、ヒットする可能性は永遠に0です。
失敗に終わっても良いので、とにかく小説を書き上げましょう!

プロ作家の場合、長編小説を平均5回は改稿するそうです。
500万部万部以上を売り上げた人気作『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(2008/8 刊行)の第1話は、十回以上修正が加えられたそうです(2話と3話も同じくらい修正したそうです)。

とりあえず、てきとうでも良いので書いてみて、あとから改善する。
これがベストな小説の書き方です。

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挫折の要因その1。途中で何度も作品を読み直すのはNG!

小説を書き上げられない最大の要因は、完成させる途中で何度も読み直して、修正をすることです。

これをすると自分の小説に飽きます。
どんな名作であっても10回も読み直せば、飽きてつまらなくなります。これは自分の小説であっても同じです。

熱を保ったまま一気に最後まで書き上げてから、気になる部分を改善してください。

書き上げるのに時間がかかると、もしかして私の小説って、おもしろくなくない? と不安になって挫折しがちになります。
2ヶ月くらいで、一気に最初のクライマックスまで書いてしまった方が良いです。

挫折の要因その2。最初から傑作を書こうとする

私が運営している『小説の創作相談掲示板』で、もっとも多い悩み相談の1つが「傑作を書こうと意気込みすぎるあまり一行も書けません!」というものです。
対策は以下の3つです。

  • 駄作を作る勇気!
  • 自分の才能(価値)を証明することにこだわらない。
  • 小説を書くことを楽しむ

プロ作家になった人に話を聞くと、だいたい長編小説を7~10作仕上げたくらいのタイミングでデビューしています。

最初から傑作を書けた人はほとんどいません。
初めて書いた小説でラノベ新人賞を受賞した方に話を聞いたことがありますが、実力がともなわないままデビューすると、次の作品が出せずに苦労するそうです。

小説の執筆とは、実はダーツの的当てに似ています。

ダーツは実力者になっても、狙った的に的中させるのは簡単ではありません。
逆に実力不足でも、運が良ければ、狙った的にヒットさせることが可能です。

しかし、実力がともなわないまま運でデビューしてしまうと、的中率が低いので、次の企画が通らない、書いても書いても書籍化されないとなって、心が折れてしまいます。
作家に一発屋が多いのは、実はこれが原因です。

焦らず、ゆっくりと実力を高めた方が良いのです。

文豪・夏目漱石は、小説家の弟子たちに対して、次のような言葉を送っています。

「どうぞえらくなってください。しかし、あせってはいけません。牛のようにずうずうしくすすんでいくことがだいじです。
(中略)
根気です。世の中は根気の前には頭をさげますが、火花は一瞬で忘れてしまうでしょう」

新人ラノベ作家が一発屋で終わる理由とは?実力不足と切られるショックの大きさ
(AMGとのタイアップ記事です)新人作家が一発屋で終わる理由は、大きく2つあると思います。1つは、デビュー作がヒットせずに出版社から打ち切られた際のショックから立ち直れないから(栄光からどん底に)。2つめは、たまたまアイディアが...

最重要。楽しく小説を書きましょう!結果ではなく過程を楽しむ

楽しくおもしろく小説を書こうね!

ベテラン作家さんによると、自分の小説をつまらないと思って書くと100%おもしろくない作品になるそうです。
逆に、「俺の小説は超サイコー! おもしれー! 俺って天才!」と思って書くと、誰かからおもしろいと言ってもらえるそうです。

脳科学的にも「これ好き!」「おもしろい!」という内発的動機付けによって行動すると、おもしろいアイディアを閃きやすいことがわかっています。

作家デビューした人が一発屋で終わる原因の一つは、次に書く小説も必ず書籍化されなくてはならない、というプレッシャーがあるからです。
アメリカで行われた実験によると「人は成果を求める欲求が強まると、失敗を恐れて創造性が減る傾向にある」ことがわかっています。

結果にこだわりすぎると、楽しくなくなり、楽しくないから、結果がでなくなるという悪循環になります

ラノベ作家・黒九いなさんは、プロになれた理由を『小説を書くことを続けた』のが最大の要因だと語っています。
続けるコツは小説を書くことを楽しむことです。

プロ作家になれた最大の要因は『楽しみながら続けたこと』。ラノベ作家・黒九いなさんに創作に関する18の質問
(AMGとのタイアップ記事です) Q0:自己紹介をお願いいたします。 黒九いな(くろくいな)と申します。 アミューズメントメディア総合学院(AMG)ノベルス学科(現在の小説・シナリオ学科)東京校卒業後、第19回えんため大賞特別賞を受賞...

小説家にとって最も大切なのは書き続けること。書き続けるのに必要なのは、楽しむことです。

もっとも楽しいと思えるクライマックスから書くのもオススメ

世界で5億部売れた超ヒット作『ハリー・ポッター』(1997年刊行)の作者J・K・ローリングは、全7巻として構成したこの小説の第7巻の最終章から書き始めたそうです。

このように、もっともテンションが上がるクライマックスから書き始める作家さんは多いです。

冒頭から順番に書く必要はなく、おもしろいと思えるエピソードから書いていくなど、あなたが楽しく書けるやり方をすればよいのですね。

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