映画のノベライズ作家になるには?二次創作の経験が役立つ!・作家、紙吹みつ葉さんに創作に関する10の質問

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紙吹みつ葉と申します。

現在はcomicoノベルで「正しい猫のかぶりかた」連載中です。
現在発売中の「おいしい給食」は、給食をこよなく愛する数学教師と、同じく給食を愛する中学生が「どちらがよりおいしく給食を食べるか」を競い合う「給食バトル」のお話です。

そして同時に、給食を通した「コミュニケーションの物語」でもあります。

(AMGとのタイアップ記事です)

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おいしい給食

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ⓒ紙吹みつ葉/中公文庫

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Q1: 『おいしい給食』の映画をノベライズするにあたって、もっとも重視した点を教えてください。

「文字でしかできない心理描写」「映像だけだと伝わりにくいところ」を補完することに注力しました。

映像だと、セリフ(もしくはモノローグ)がなければ何を考えているかわかりませんので、そこをより想像しやすいように意識しました。

Q2:原作がある作品をノベライズするには、二次創作をするなどの訓練が役立つでしょうか?

とても役立つと思います。個人的に、ノベライズは「公式の二次創作」という意識が強いからです。

もちろんお仕事ですので、案件によって要求されることも違います。

それもあって個人的な二次創作と勝手が違うところも当然ありますが、本質的にはそこまで違うものではないと思っています。

Q3:長編小説を一巻書き上げるのにどのくらいの時間がかかりますか? 書き直しはどれくらいするのが適性でしょうか?

ある程度準備の済んだ状態でも、1ヶ月半から2ヶ月くらいはかかるかと。内容自体がほぼ決まっても「シーン用のプロット」を作ってからそのシーンの執筆に入るので、そのシーンにプラスして原稿以外の文章を書いていることになります。

昔は1ヶ月で書けたこともあったのですが、出来上がりなど考慮すると最終的に今のやり方が一番効率が良いです。

書き直しに関しては「書き上がった時間以上の時間をかけない」を意識しています。人は一度疑い出すと色んなものを「直すべきもの」に思えてきてキリがなくなるので。

Q4: 小説のアイディアが浮かぶのはどんな時ですか?

最近はランニングしてるときに浮かぶことが多いです。ランニングのときは、ヒマなので意識して創作のことを考えることもあります。

それ以外だと創作ではないことを考えているときや、むしろなーんにも考えてないときにふと思いつくこともあります。

Q5: 人気を出すためにはタイトルが非常に重要です。タイトルをどのように考案されていますか?

正直苦手です。難しいですね、タイトルって本当に。

最近はやはり「大体どんな感じの内容かわかる」ほうがいいのかなーという方針で考えることが増えました。

Q6: キャラクターをどのように考案、作成されていますか?

作品によってやり方が結構バラつくのですが……共通項として必ず考えるのが「物語開始前」と「中盤から終盤」でどう違うのか、どう変化していくのかを意識して作っています。

もちろんキャラによっては変化しないこともあるのですが、基本的には変化を楽しんでもらいたいと考えて作ることが多いです。

Q7: ストーリーを考える際に重視していること、気をつけていることがありましたら、教えてください。

「このお話は、どんなことを楽しんでもらうのか」を意識することです。

ストーリーだけに限らないのですが、「作者が伝えたいこと」「書きたいこと」だけに注力してしまうと、「読者が感じる楽しさ」を見失いがちになってしまうので。

Q8: 小説では文章の読みやさが重視されます。リーダビリティを高めるために、どのような工夫、訓練をされていますか?

工夫、でいえば「一文での情報量を調節する」「『読んだとき』に想像しやすいような流れやまとまりを意識する」「『シーンで見せるべきこと』『地の文でちゃちゃっと説明したほうがいいこと』を意識する」など……でしょうか。

これらを意識した上で「とにかく書く」「直す」、が訓練に当たるかな、と。

ただたくさん書くだけでは意味がないので、やはり「意識して書く」「その意識がうまく行っているか確かめる」作業が大事かと。

そして「うまくいっているかどうか」がまだわからない段階では、誰かに読んでもらうことが一番「確かめやすい」と思います。

AMGではこの辺りが非常にしやすいので、学生の頃大変お世話になりました。

Q09: 執筆のモチベーションを保つために、どのような工夫をされていますか?うまくいかない時はどうやって乗り越えていますか?

モチベーションが落ちそうだなと感じたら、他の創作に触れるようにしています。私は面白いものを見ると「面白い楽しい私も創作したい」と触発されるタイプなので。

ここ何年かで自覚したのは、同じ内容の作品一つにかかりきりになるより、他作品も一緒に作っているほうがモチベーションが落ちにくいことです。

執筆がしんどくなったらネタ出しやプロット作業、ネタ出しやプロットに疲れたら執筆、みたいに「状況の違う作品」があるとモチベーションが落ちにくいように感じました。

Q10: 最後に、映画のノベライズをしたいと思っている方達にアドバイスをいただけますでしょうか?

「作家としてデビューしていない人の中で、映画のノベライズをやりたい人」という認識で回答します。

ノベライズにも、色んな形があります。「映像作品をほぼそのままの形にするもの」「映像作品にないエピソードやシーンを足したもの」「映像作品世界やキャラを使った、お話自体はエピソード自体はオリジナル」などなど。

お仕事になると、ただやりやすい二次創作ができるとは限りません。

どういう形態にも対応するのに、「オリジナル作品」を作る技術も大いに役立ちます。「二次創作をする感覚」「オリジナルで作る感覚」両方持っていて損はありません。

紙吹みつ葉さんはAMG出身の作家です。
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