小説を書き続けるコツ。原稿を一行書けたらゲームを一時間して良いというルール。

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

発想の最大原動力は締め切り

発想

甲賀忍法帖などで知られる作家の山田 風太郎は「発想の最大原動力は締め切りである」と語っています。

約束した以上は書かねばならないという切迫感から、アイディアが出てくるそうです。
フリーランスは時間を自由に使えるので、怠けないために、締め切りという強制力が必要なのですね。

多くの人がフリーランスではなく、会社に雇われる生き方を選ぶのは、外からの強制力がないと毎日働けないからです。

アマチュア作家は、締め切りがないので、毎日、小説を書くのがとても難しいと言えます。

小説家にとって最も大切なことは書き続けること

原稿執筆

プロ作家さんにインタビューすると、小説家にとって「もっとも大切なことは書き続けることだ」と答える人が多いです。

僕は漫画がずーっと売れなくてね。「アンパンマン」も50歳過ぎてからですから。それでも、ずっと書いていました。
(中略)
ダメになる人を見ていると、書いていない。書かずに理屈ばかり言っている。売れなくても時間があれば、そのぶん書けるじゃない。

byアンパンマンの作者やなせたかし

アンパンマンの作者やなせたかしさんは、売れなくても、ずっと漫画を描いていたそうです。ダメになる人の特徴とは「書かなくなることだ」と、彼は漫画家の西原理恵子との対談で語っています。
参考・書籍『毎日かあさん3 背脂編』(著者:西原 理恵子)より

裏を返せば、いかに書き続けることが難しいかということです。
夏目漱石も『我輩は猫である』の原稿を書くのが大変で、他人に代わって欲しいくらいだと愚痴っています。
(雑誌編集者の高浜虚子に宛てた手紙より)

原稿を一行書けたらゲームを一時間して良いというルール

2ちゃんねるの創始者ひろゆきは「原稿を一行書けたらゲームを一時間して良い」というルールを自分に課しているそうです。

自分を甘やかすことで、逆に原稿を書く力にするそうです。
最初の一行を書くまでが大変で、一行さえ書けたら、気分が乗ってきて3000文字は書けます。

このことは脳科学でも証明されています。
東大教授である池谷裕二さんは、その著書の中で「何事も始めたら半分は終了」と述べています。

例えば、人が寝るのは眠くなるからではなく、「寝室に入って灯りを消して布団を被るから」睡魔がやってくるのです。
「やる気」も同様で、作業を開始するから気分が乗ってきて、物事を成し遂げられます。

小説の場合も、PCの電源を入れ、机に座り、最初の一行を書くことで、脳が執筆モードに入って、どんどん文章を書くことができます。
この最初の一行を書くまでが、とにかく大変なので、目標は「一行だけ書くこと」に設定しておくと良いのですね。

真理は単純でも実践は難しい。行動の最初のハードルを下げよう!

ステップアップ

実は、ダイエットを100%成功させる方法があります!

ジムの人によると「ラーメン、パスタ、パン、ピザ」の4つを食べないようにすれば、誰でも確実に痩せるそうです。
真理は単純でも実践するのは難しいという良い例です。

小説家にとって最も大切なことは書き続けることです。これも単純だけれど、実践するのは難しい真理の1つです。
毎日一行だけ書くことを目標にして、真理を実践しましょう。

行動の最初のハードルを下げれば下げるほど、目標は達成しやすくなります。

タイトルとURLをコピーしました