小説の書き方。ラノベでは苦悩する主人公はウケない!文学とは正反対

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苦悩する主人公はウケない

400万部突破の大ヒットラノベ『鋼殻のレギオス』(2006年3月刊行)は主人公が悩むようになってから人気が落ちたと言われています。

大河ドラマ『平清盛』が歴代ワースト3の視聴率だったのは、主人公が苦悩していたからです。
このドラマでは最後に主人公が築き上げた王国が滅びて終わるという鬱っぷりです。

大人気漫画『ONEPIECE』や『鬼滅の刃』の主人公は苦悩しません。
目的に向かって常に一直線で明るいのが特徴です。

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文学を齧っていると逆にラノベが下手になる

主人公が苦悩した末に破滅する。
というのは『人間失格』のような文学のテンプレです。

小説とは人間の苦悩を描いた物という考えがあります。
文学ならこれで正解なのですが、エンタメの場合は異なります。

主人公が格好良く活躍して悪いやつを倒して、スカッとしたいのです。
特にラノベは主人公になりきって楽しむ願望充足型メディアです。自分の分身である主人公が苦悩する姿など、読者は見たくないのです。

小説が好きな人は文学を齧っていたりするので、ラノベに文学や哲学の要素を持ち込みがちです。

でも、ラノベと文学は非常に相性が悪いです。

エンタメでウケるのは、悩まない主人公がどんどん成長し、成功に近づいていく物語です。

大河ドラマで最高視聴率37.4%を記録した秀吉などは、この典型です。
明るい主人公がどんどん出世していきます。

普通の人は主人公が苦悩した末に破滅する物語など見たくない

普通の人は、主人公が苦悩した末に破滅する物語など、あまり見たくないのですね。
このタイプの物語を熱烈に好きな人もいますが、大衆受けはしません。

エンタメの王道テンプレは、「最初は不遇な立場にいた主人公がどんどん成長し、プラスを積み重ね成功に近づいていく物語」です。

「ジョジョの奇妙な冒険」作者、荒木飛呂彦さんによると漫画はどの回も勝って終わるプラスで締めくくるのがベストだそうです。

主人公が負けるなどのマイナス状態に陥ると、読者の心理状態もマイナスになるので人気に悪影響が出るそうです。

主人公が常に成長し、勝利し、成功に近づいてく物語を読者は求めているのです。

主人公に苦悩はさせないようにしましょう。

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