- 主人公が活躍し続ける
- 主人公がスゴイと、褒められる
- 主人公がおいしい思いをする
- 主人公視点での物語が続く
人気のラノベは必ずこれを守っています。読者は主人公になりきって、物語を楽しむからです。
「主人公=読者」そのため、主人公こそ誰よりも活躍しなければなりません。
読者に快感の感情体験を与えること。
小説、特にラノベのおもしろさとは、それが、ほぼすべてと言って良いです。
そのために必要なのが、挙げた4つの項目です。
ヒロインと主人公のダブル主人公物はウケない
なろう系以外のラノベを読むと、主人公よりヒロインキャラを立たせるため、ヒロインに焦点を当てている作品が、未だに多く散見されます。
ただ、近年においては、こういったダブル主人公系でヒットしたのは『86―エイティシックス』 (2017/3/10)くらいで、これも電撃大賞という看板があったためだと考えています。
大ヒットラノベ「ロクアカ」 (2014/7/25)の羊太郎先生は、最初に主人公グレンのキャラを徹底的に立たせ、終始、主人公を活躍させています。
羊太郎先生の次のシリーズとなる「ラストラウンド・アーサーズ」(2018/7/20)ではヒロインを立たせるダブル主人公型の構成になっているのですが、ロクアカほど人気にはなっていないです。
『ラノベ恋愛不要論』『ヒロインいらない論』
なろう系では『ラノベ恋愛不要論』『ヒロインいらない論』まであります。
主人公が活躍できてさえいれば、ヒロインは必要はないというものです。
実際に少年ジャンプの大ヒット漫画でも、恋愛要素がまったく無い物が主流です。
ルフィも竈門炭治郎も恋愛しません。
ヒロインなんて飾りです。エラい人にはそれがわからんのです
ラノベがかつてヒロインを重視していた理由
ラノベがヒロインを重視していたのは、ラノベが確立された2000年代はギャルゲーやエロゲーの全盛期であり、これらの影響を強く受けていたからです。
近年においては、少年ジャンプと同様に、別に恋愛要素はそれほど重要ではないことがわかってきています。
現代の読者は、あまりヒロインに興味を持ちません。安易なハーレムなどやると、逆に読者ウケが悪くなるというプロ作家さんもいます。
主人公の出番をヒロインが食ってはいけない!
読者が最も興味があるのは主人公であり、ヒロインはあくまで主人公を立たせるための脇役。
その脇役にすぎないヒロインが、主人公の出番を食うと、明らかにおもしろくなくなる傾向があります。
読者が自己投影するのは、主人公のみ。
主人公を活躍させることこそ、小説の基本です。