小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

あまくささんの返信一覧。投稿の古い順1ページ目

元記事:テーマを優先させる(葛藤を狙う)のか、どんでん返しを狙うのか

 あるサイトで小説を公開しています。その話について、展開に迷っています……。
 万が一読んでる人がいたらまずいと思ったので、名前はあえてサイトで使っている名前にさせていただきました。
 ‎
 ネタバレありきで小説の全貌をお伝えするので、どういう展開で小説を書けば読者に面白いと思ってもらえるか、意見が欲しいです……。

 小説自体は、『愛した人を殺すかどうか』みたいなところがテーマになっています。というか、タイトルがそんな感じです。

 主人公のメアリは人魚です。人間に恋をしたため、呪いにかかって作中では下半身が人間の姿になってしまっています。
 ‎一応この小説は既存の『人魚姫』オマージュなのですが、それと少し違うのが『メアリは人魚に死ぬほど戻りたい』と思っているところです。
 人魚は自分が人魚であることに誇りを持っているので、人間の足であるのが嫌なんですね。だから、恋をした人間を殺して、人魚に戻ろうとしています。
 ‎
 ‎メアリが恋をした人間の名前はサフィアと言います。二年前から陸に上がって探していますが、見つかっていません。

 小説は、主人公メアリが海賊としてある戦いをしたところ、ラムズという男に出会うシーンから始まります。
 その後、彼と一緒に旅を始めます。そして途中で、ラムズはメアリに告白をして「俺のことを好きになって欲しい」と言います。そのあと、メアリはラムズのことを少しずつ意識して、好きになりそうになったりならなそうになったり──の、もどかしい感じが続きます。
 
 ラムズは人間ではないのですが、どんな種族なのかは分からないようになっています。

 そしてここからネタバレなのですが、

 メアリが恋をしたサフィア──これは、ラムズです。サフィアの見た目とラムズの見た目は違いますが、それはラムズが見た目を変える能力を持っているからです。
 ‎私としては話のどんでん返しを狙うため、ラムズ=サフィアというのはクライマックスまで隠すつもりでいました。

 むしろこの話はメアリが主人公の話というよりは、「ラムズがいかにして自分が殺されないように立ち振る舞うか」みたいな話だったかもしれません……。それを、誰も知らない体で進めて、クライマックスで全てが分かる、みたいにしようと思ってたんです。

 ですが!
 ‎そもそも、ラムズがメアリに告白した時点で、読者からしたら『今後メアリはラムズを好きになるんだろうな』みたいに思うと思います。
 ‎それなのに仮にサフィアがラムズと全く別な男だった場合、『サフィアは単なる初恋の相手。その人を殺すかどうか迷うだけの話』になってしまいます。

 だからおそらく読者は、『サフィア=ラムズ』説を唱えるか、『ラムズを殺すかどうか迷う展開』を予測すると思います。

(ですが、今の時点では、メアリの人魚の呪いは『【人間】に対して恋をすると呪いが発動する』という形になっています。ラムズが人間じゃないことはみんなが知っている以上、『ラムズを殺すかどうか迷う展開の予測』は不可能になります。
 ちなみに、この呪いは神様がメアリにかけたんですけど、神様が間違えたんです。それに関する話はおそらく今回とは関係ないので省略します)

 ‎それならもはや最初から、「サフィア=ラムズなのでは?」と読者に思わせておいて、途中からメアリもそれに勘づき、
 ‎
「ラムズがサフィアだったらどうしよう。このまま好きになったらまた呪いが解けない。殺せなくなっちゃう。でも、ラムズは人間じゃない以上、やっぱりサフィアじゃないのかな? 私の呪いは、人間に恋をしたから発動したはずでしょ?」

 みたいな葛藤のストーリーにした方がいいんでしょうか……?

 わたしは、「ラムズがサフィアだったー!」っていうのは、かなりのどんでん返しになるかと思ってたんですけど、
 ‎そのどんでん返しを狙うよりかは、
‎「サフィアがラムズかもしれない。そしたらこのまま好きになったらいけない。でもちょっと惹かれる……」
 ‎みたいな葛藤を描いた方がいいんでしょうか……?

 そしてクライマックスで「本当にラムズはサフィアなのかな?! そしてメアリは殺せるのかな?!」を狙ったほうがいいんですかね……?
 
 ‎どっちが面白くなるんでしょうか。

 そもそも、「ラムズ=サフィア」っていうのは、はっきり言って読者からしたら「うん知ってた」みたいな展開になっちゃうんですかね? どんでん返しになりませんかね……?
 ‎
 ‎情報が少なくてすみません。もしもまだ足りない情報があれば、聞けば答えます。どなたかお力を貸してくれると、大変嬉しいです……。

上記の回答(テーマを優先させる(葛藤を狙う)のか、どんでん返しを狙うのかの返信)

投稿者 あまくさ : 0 投稿日時:

はじめまして。あまくさと申します。

自作をめぐって似たような悩みをかかえているため、興味を持ちました。

私の場合は、5年以上前にラ研に投稿した作品がベースないなっています。そのストーリーがやや単純すぎたかと反省し、ヒロインの正体をめぐるドンデン返しを追加して全面改稿を試みました。ところがラストにそういうのを仕込むと、中盤までの主人公のヒロインへの想いや葛藤が迷子になってしまいかねないことに気づいてしまい……。
有効な解決策が思いつかないままその作品は一旦封印し、時々思い出しては考えている状態が続いています。

そういった自分の体験も踏まえて、主人公の葛藤とドンデン返しのどちらかを優先しなければならないとしたら、葛藤をとった方がいいのではないかと考えます。

ただ。

どちらかを優先するということではなく、設定を見直すことによって葛藤とドンデン返しを上手く両立させる道はないでしょうか?
お悩みのようなケースにかぎらずドラマに葛藤を仕込んだ場合は、ラストに何らかの着地点を用意する必要があります。それがないと読後感がモヤっとしてしまいますから。
ならば、ドンデン返しを葛藤解決のキッカケとして有効利用するような持っていき方(序・中盤の流れや伏線も含めて)はないか? ということです。

そんなことを念頭に置きながら、御作の粗筋を拝見しました。で、気になった点がいくつかあります。

(1)
呪いは人間に対して恋をすることによってのみ発動するということですね?
ところがサフィア=ラムズは人間ではないのに、呪いがかかってしまっています。その理由づけも気になったのですが、それについては後述します。
まず確認したいのは、

・主人公はラムズが人間ではないことと、姿を変えられることを知っているのかどうか?

・読者にもラムズが人間ではないことを早めに知らせるのかどうか?

この2点です。
ご質問の文面を読んだかぎりでは、どれも早めに知らせることになっているように思いました。
ここは、以下の4つの要素が絡み合っていて、けっこう複雑です。

ラムズは人間ではない。 → 人間に恋をすると~という呪いとの関係。
ラムズは姿を変えられる。 → ラムズは実はサフィアであることがバレバレにならないか?
主人公はそのことを知っているかどうか?
読者はそのことを知っているかどうか?

この4つの組み合わせを変えるだけで読者の印象が大きく変わる可能性がありそうなので、慎重に考慮する必要があると思います。

(2)
最終的にサフィアとラムズのどちらが主人公にとって「本命」なのか?
サフィアとラムズは同一人物(同一悪魔?)なわけですが、ドンデン返しを狙うからには主人公も読者も物語の終盤近くまでそれを知らないわけです。ということは、主人公(読者)の心の中ではそれまでは二人は別人ということのなるので、どちらに強い想いがあるのかはけっこう重要なポイントじゃないかと。

一案としては、中盤の流れの中で主人公の想いがサフィアからラムズにしだいに移り、そのことがラスト前の主人公の葛藤の最大値に繋がり、ドンデン返しで葛藤解決のキッカケが見える、というプロセスが考えられます。これなら、葛藤とドンデン返しの両立が図りやすいのではないかと。

(3)
サフィア=ラムズは人間ではないのに、呪いがかかってしまった。その理由づけは?

この件は、(1)(2)のどちらにも係わってきます。だから、ここは実はかなり重要なポイントなのではないかと思います。
で、考えていらっしゃる理由づけですが、

>ちなみに、この呪いは神様がメアリにかけたんですけど、神様が間違えたんです。

これでしょうか? だとすると、安直すぎるかもしれません。だって、これだけで葛藤も何もすべて一気に解決してしまいませんか? 一番決定的な解決にポッと出感があるのは、どうかと思います。
また、ラムズは人間ではなく変身できるなどの情報は伏線として機能するので、読者も色々考えてくると思うんですね。それが、神様の間違いでは拍子抜けされてしまう気がします。

なので、

・呪いの設定そのものを見直す。

あるいは、

・呪い発動が間違いと気づくことに、主人公自身の知恵や行動が関与しているように描く。

・神様の間違いで最終的に解決するにしても、そのまえに主人公自身が苦しみながら葛藤に立ち向かい、何らかの決断をする姿勢は示しておく。読者がその姿勢に共感・同情し、「もう、神頼みでも何でもいいから、彼女を助けてやりたい」という願望を起こさせるのが狙いです。人事をつくして天命を待つ、という感じでしょうか?

そういった要素を入れた方がいいのではないかと。

方向性としては、こんな感じかなと思いました。

カテゴリー : ストーリー スレッド: テーマを優先させる(葛藤を狙う)のか、どんでん返しを狙うのか

この書き込みに返信する >>

元記事:ミスリードについて

 こんばんは、のんです。

 どんでん返しや叙述トリックに憧れて自分でもやっていみようと挑戦しているのですが、ミスリードで躓いてしまいました。
 本来の結末にあわせた伏線をひきつつ、「こうなるんだろうな」と読者様に勘違いさせるには、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
 思考を誘導しようと偽の伏線に気をやっていると、本来の伏線が疎かになってしまいますし。ミスリードを程ほどにすると、今度はリード自体できなくなってしまいます。
 単純に力量不足なのか、そもそも遣り方が間違っているのか。そんな事も分かりません。コツや正しい遣り方等ありましたら、アドバイスのほど宜しくお願いします。

上記の回答(ミスリードについての返信)

投稿者 あまくさ : 0 投稿日時:

マジシャンが観客の前でポケットに手を入れたとします。
観客は当然、ポケットから何を取り出すのだろう、と注意しますよね? しかし、マジシャンが取り出したのは何でもないハンカチ。それで額の汗を拭きます。
そして、トークなり軽いパフォーマンスなりを進めつつ、ハンカチをポケットに戻します。で、再びポケットから手を出した時に、何かを隠し持っているんです。

そんな寸法。

まあ、文章でこう説明してしまうと見え見えかもしれませんが、実際に目の前でやる一連の自然な動作の中だと、けっこう気づかれないものらしいです。
ポケットにハンカチを「入れる」という行為が、同時に何かを「出す」という行為を兼ねているということが、盲点になるんですね。

こういう呼吸を小説に応用するなら、どんなことが考えられるか? です。

例えば。
やや極端かもしれませんが、『名探偵コナン』の毛利蘭が実はコナンくんを狙う組織の大物だったという大ドンデン返しは、成立するでしょうか?
少なくともそのままやったらまったく成立しないのは、考えるまでもなくお分かりと思います。意外すぎて視聴者が納得してくれないのが目に見えているからです。

読者の予想は裏切れ。しかし、期待は裏切るな。

これはエンタメ・ストーリーの大鉄則ですが、これにも反しています。蘭がいずれコナンくんの正体を知るにせよ知らずに終わるにせよ、視聴者の大半は彼女の幸せな前途を期待していると思われるからです。そういうキャラとして作られているんですね。

長く続いて人気の定着した作品の場合、主要キャラの設定を安易に変更するのはマズイのです。
では、これから新規に作る物語に、蘭のようなメイン・ヒロインを登場させる場合はどうでしょう?
他の方が指摘されているように、ラノベやアニメではテンプレの力を利用して似たような印象のキャラを作るのは、わりと容易にできます。
そういうヒロインが実は黒幕だったというオチは成立可能だと思うのですが、難易度は高そうです。読者に好感を持たれたヒロインを悪役にするのは「期待を裏切るな」に反しますし、好感を持たれないヒロインでは意味がありません。そういうところに手を突っ込んだトリックは、アンフェアという印象も与えやすいのです。

そこで、やるならば伏線が重要ということになります。
要は「意外な結末」と「読者(視聴者)が納得してくれる」ということが両立すればよいわけなので、そういう誘導をするのは伏線が大きなポイントになると思われます。

ところがミスリードがらみの伏線というのは、やっかいなものなんですね。
伏線が目立ちすぎるとオチが見え見えになってしまう。かと言ってぼかしすぎると読み過ごされてしまって伏線として機能しない。そういうジレンマがあるからです。
それを回避する方法はいくつか考えられますが、一つの手として、

・伏線に2つの意味を持たせる。

というのがあります。マジシャンがポケットに手を入れる時、「何かをしまう」「何かを取り出す」という2つを兼ねているのと同じです。前者はダミーで、真の目的である後者を隠しているんですね。

新作の場合、もとより序盤で主要キャラの魅力を読者に印象づける必要があります。その方法としては説明や外見描写よりもエピソードを用いる方がよく、やや大袈裟にやってもそれほど不自然に見えません。
別にミスリードを狙っていなくても序盤にそういうエピソードが必ずあるはずなので、目立ってかまわないんですね。むしろ目立つように書くのが当然。
そこに、仕掛けにつながる伏線を潜まてみるのはどうでしょう?

上に書いたことは、あくまで一例に過ぎません。
『名探偵コナン』のような人気作品に登場する、悪役化が不可能と思えるキャラ。もしそういうキャラを悪役にするドンデン返しを作れという無理難題を命じられたらどんなやり方が考えられるか? そんなことをあれこれ思考実験してみるのは、けっこう良い課題になるのではないかと思います。

カテゴリー : ストーリー スレッド: ミスリードについて

この書き込みに返信する >>

元記事:ミスリードについての返信の返信

▼伏線に2つの意味を持たせる。

 どんでん返しは終盤で事態がひっくり返るのが常だと思います。しかし、伏線に2つの意味を待たせ、そこを分岐とすれば。終盤の手前から、伏線を起点に事態をひっくり返すことが出来ますね。クライマックスがよりいっそう盛り上がりそうです!

▼悪役化が不可能と思えるキャラを悪役にするドンデン返し

 本家の方では当然悪役にする気などないでしょうし、味方一直線で難しいですね。良い修業になりそうです。

 貴重なご意見ありがとうございます。
 

上記の回答(分岐というより、ダミーの狙いを目立たせて、本当の狙いを隠す感じかな)

投稿者 あまくさ : 0 投稿日時:

分岐というより……。

小説を読んだりアニメを観たりしていて、「これは何かの伏線だな」と思ったこと、ありませんか?
そう思われてもかまわない伏線もありますが、ミスリードがらみだと少々まずいわけです。簡単にネタを読まれてしまいますから。
なので、そこをいかに気づかれないようにするかという工夫です。

例えば普段は控えめなキャラが、親友が理不尽な目にあっているのを見てムキになって怒ったとします。そういうのは本当は芯が強い真っ直ぐな性格とか、友達想いとか、性格の良さを印象づけるエピソードとしてわりに使われるんじゃないかと思うんですね。なので多少大袈裟にやってもそれほど不自然に見えないことが期待できるし、そのキャラへの読者の好感度もアップするという一石二鳥。
ところが、そのキャラには実はひた隠しにしたい秘密があって、親友の窮状が偶然それに触れていたから思わずムキになってしまったというのが真相だった。そんな感じの段取りです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: ミスリードについて

この書き込みに返信する >>

元記事:参考作品を読めない謎のメンタルブロック

前回質問した直後に引越しの諸手続きに追われて自分が書き込んだ事を失念しておりました。解答いただいた方にお礼ができずに申し訳ございません。

本日の相談なのですが、初めてライトノベルを書くにあたって、参考として先日誰もが知る代表的なラノベを1冊買ってみました。しかし、どういう訳か心理的に謎のブロックがあり、中々読み進められません。
「読んだら負け」みたいな謎の対抗意識が湧いてきます。イマドキな単語や文体を読み進めていくと「オタクが文豪ぶりやがって」と、全くのブーメランな感想を抱いてしまい、嫌悪感から読むのを止めてしまいます。
人間的に非常に浅はかな状態だとは思いますが、自分では上手く処理できません。
私の場合は極端な例ですが、物書きであれば多少は他者の作品に似たような感情を抱く事も無くはないのではと思い、質問させていただきました。

どうすれば、他人の作品を読めるようになるのでしょうか。

上記の回答(参考作品を読めない謎のメンタルブロックの返信)

投稿者 あまくさ : 1 投稿日時:

>どうすれば、他人の作品を読めるようになるのでしょうか。

どうすればと聞かれてもね。
普通は読めますから。

>「読んだら負け」みたいな謎の対抗意識が湧いてきます。

「働いたら負け」とか言いますが、あれはネタですから。「読まなければ負け」と考えた方がいいです。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 参考作品を読めない謎のメンタルブロック

この書き込みに返信する >>

元記事:処女作執筆に当たって、願望と技量の釣り合いが取れないことについて

始めまして、ヤマネコと申します。
この度、創作活動を少し前に始めて、処女作を執筆しております。
しかし、「あれを盛り込みたい」「これをああしたい」という願望が山のように連なっているため、現実で持っている私の現在の技量ではそれら願望を再現しきれないところがあります。
結果として、執筆が滞り、どうしても完成の目を見ることができない状態にあります。

実のところ、小説の処女作を書こうと試みたことはこれが始めてではなく、何回も何回も同じ壁に当たって執筆を挫折してしまいます。
ラ研のサイトは一通り閲覧したのですが、解決策が「処女作は自分で駄作だと感じても良いから、とにかく完成させる」という記述があります。が、私の場合欲張りなのでしょうか、願望が実現できないと途端にモチベーションを維持することができないのです。
こんな私が、処女作を描ききるにはどうしたら良いでしょうか?

拙い文章ですが、何か意見などを頂けましたら、ありがたいです。どうか、よろしくお願いします。

上記の回答(処女作執筆に当たって、願望と技量の釣り合いが取れないことについての返信)

投稿者 あまくさ : 3 人気回答! 投稿日時:

>「あれを盛り込みたい」「これをああしたい」という願望が山のように連なっている

それはむしろ作家を目指している方としては有利な資質ですよ。少なくとも書きたいことが思いつかないよりは、ずっと素晴らしいです。
ただ、まだ一作書き上げた経験がないためゴールが見えず、途中で嫌になってしまうのではないでしょうか。

書きたいことが山のようにあるのなら、それをまず紙でもパソコンでもいいから箇条書きにしてみましょう。
書き出すだけ書き出したら、それを眺めて一本のストーリーにまとめるにはどうしたらいいか考えてみるといいです。その際、主人公を決めて、そやつが具体的に何と何をしてストーリーが進んでいくのかエピローグまで作っちゃってください。(この段階で、箇条書きにした中に余分な要素があることに気がつくかもしれません)
箱書きというのをご存知ですか?
もし知らなければググって調べてみることをお勧めしますが(「そのくらいのことはとっくにやってるよ!」というのだったら、すみません)、簡単に言うと漠然とした粗筋でも設定資料集でもなく、実際に執筆するときに書くべき具体的なシーンの連なりをメモ書きする感じのものです。
慣れないとこれはこれでけっこう難しいかもしれませんが、書き方自体は他人に見せる企画書ではないので自分しか分からないような雑なメモでもいいのです。なので、ゴールも道しるべもない状態で執筆そのものをはじめてしまうよりは楽です。

>現実で持っている私の現在の技量ではそれら願望を再現しきれないところがあります。

もしそうなら、この箱書きを作っている段階でもそういうことはかなり洗い出されます。その結果モチベーションを失ってしまうようでは何をか言わんやですが、それでも騙されたと思ってやってみてほしい理由は以下の2点。

・事前準備の段階で問題点が洗い出されるのは、それだけでも有益。何かしら気がつくことがあると思うし、最悪そこで心が折れて断念したとしても、実際に書き出してから挫折するよりも時間のムダが省けます。

・首尾よく箱書きを完成させることができたとしたら、後はそれに肉付けするだけで執筆は進みます。
 このように作業を進めたとしても途中で挫折しないという保証はありませんが、少なくとも途中で何を書けばいいかという道しるべと、目標とするべきゴールは得られます。徒手空拳で未知の大海原に漕ぎ出すような無謀な執筆よりはモチベーションが支えられると思います。

 ……あと、もう一つ。蛇足かもしれませんが。
 欲張りだから、書きたいことが多すぎるからというのは、挫折する本当の原因ではないかもしれませんよ。
 どうやったって、相当に根気のいる作業なんです。小説を一本書き上げるというのは。続かない本当の理由は、たぶんそれだけ。できない理由を自分で考えて納得してしまうというのは、やめた方がいいです。

カテゴリー : その他 スレッド: 処女作執筆に当たって、願望と技量の釣り合いが取れないことについて

この書き込みに返信する >>

現在までに合計1,254件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全251ページ中の1ページ目。

ランダムにスレッドを表示

創作のやる気の出し方教えてください

投稿者 常花 回答数 : 3

投稿日時:

はじめまして。常花と申します。 一次創作について、相談したいと思ったところ、こちらを見つけ、利用させていただきました。 私は... 続きを読む >>

リアルな表現

投稿者 沖野 回答数 : 2

投稿日時:

小説を書く際の表現や物事についてです。 医療行為のシーンで、少しリアルから離れた設定にしようと書いたものが、読者さんから「この... 続きを読む >>

世界観と地の文について

投稿者 匿名 回答数 : 6

投稿日時:

率直に申し上げますと、私は今スランプに陥っています。 世界観が上手く作れず、地の文を書いていても発送がありきたりな部分に陥ってしま... 続きを読む >>

ランダムに回答を表示

元記事:中世ヨーロッパで剣と魔法の世界が書きたい

タイトル通りです。ネットで色々と調べているうち、ちょうどナーロッパなる言葉があることを知り、そうなることは避けたいと考えています。
良い資料や小説(漫画やアニメ、映画もいいことにはいいんですが、活字に慣れるためなるべく小説がいいです)がありましたら、厚かましいようですがよろしくお願いいたします。

上記の回答(中世ヨーロッパで剣と魔法の世界が書きたいの返信)

投稿者 手塚満 : 1

中世欧風で剣と魔法ということでしたら、古典になりますが「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」(J. R. R. トールキン著)はどうでしょうか。加えて、その前日譚の「ホビット」。

ただ、読んでみても面白みに欠けるかもしれません。「指輪物語」は大変長いので読むのが大変だったりもします。しかし、中世欧風の剣と魔法、加えてドラゴンやら亜人種族やらを打ち出した、事実上の元祖です。

ただし古典ですから、現代的なドラマの工夫とかはありません。魔法やらドラゴンが出るだけで面白がられた時代の作品と割り切ったほうがいいでしょう。翻訳を読む限りは、、低年齢層を意識した感じもあります(特に「ホビット」)。

しかし、元祖だけにジャンルも成立しておらず、参考となる先行作品は神話・伝承くらいですので、シンプルに「中世欧風の剣と魔法」を打ち出しています(低年齢層への配慮も、その点はメリット)。そのため、設定の参考資料としてはとても分かりやい。

トールキンは設定マニアなのか、「指輪物語」世界の設定は作中に留まらず、膨大に作ったようです。ウィキペディアで追っかけてみたことがありますが、全容を掴むのは自分には無理でした。それだけに、探せばいくらでも発見があるということにもなります。

視覚的には、幸いなことに実写映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ3作、同じく「ホビット」映画3作があります。

映像作品は仕組みや歴史などの設定を読み取るのは不向きですが、小説と合わせて読めば「こういう論理的な設定から、こういう絵を引き出せばいいのか」みたいなことが分かります。映画版は今見ても面白いのも利点でしょう。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 中世ヨーロッパで剣と魔法の世界が書きたい

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

元記事:三人称一元視点を書くコツと注意点

 先日、三人称一元視点についてとある作者様と話していました。
 しかし作者様には理解がしがたい説明になってしまったらしく、作者様を混乱させてしまったような気がします。
 良い機会なのでみなさんの意見を聞いて、偏っているところがあるなら、自分の認識を改めたいなと思い、スレを立てさせていただきました。

前提としてその作品は、
・作者は三人称一元視点だと思って書いている。
・しかし、読者からは作品は視点ブレが多いと指摘されている。
・少なくとも、シーンが切り替わると、前のキャラとは別のキャラクターに焦点があたり、そのキャラのことを描いてしまっていたりする。結果的に複数の視点から作品を構成してしまっている。
・描写も、三人称よりで、一人称のようではない。

 と私は思っています。

 で、私が認識している三人称一元視点というのは、

・カメラ位置としては、視点主がハンディカメラを持っているような視点になる。
・少し主人公と離れた位置から三人称を用いて主人公が知りえない状況、知らないことも書けたりする。
・しかし基本的には一人称と同じ表現にする。

 というものでした。

 相手方の三人称一元視点の主張は、

・地の文に語り部キャラクターの主観が入っていない。(作者の主観は入りうる)
・カメラは視点主のそばにいる。基本的には視点主の立ち位置から撮影し続けて、たまに視点主の内部に潜って心の声を録音し、また離れる……そんなイメージ。

→これは、たぶん「三人称一元視点」をググると最初に出てくるサイトからそのままコピペしてきたやつだと思うんですが、まあ、大体合っているのだと思います。
 主観、というのは、思い込みは書けない、ということなのかなと思います。
 嘘は書けない、みたいな?
 でも、主人公はこう思っている……というのは書けそうな気もしますが。
 また、カメラ位置はいわゆるゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじである、ということでしょう。

 でも、この考え方って落とし穴がある気がするんですよね。
 主人公とは別の存在なので、心情がいわば吾輩は猫であるの猫の視点から主人公を描くみたいな認識になりますよね。
 そうすると実質視点主とは別キャラクターの思考が存在することになります。
 これは読者からすればとても混乱するような気が、私はしました。

 気がするだけで、確信はないので、みなさんに突っ込んでもらおうかなと思った次第です。

 例えば、主人公がなにか食べ物を食べたとき、
「まずそうに食べた」という描写は、三人称ならありですが、一人称だとかなり違和感がある表現だと私は思いました。まずそうな表情をしている、という、客観描写ですよね。

「まずいと思った」、もしくは「まずい」と言い切っちゃっていいと私は思ったんですが、たしかに目玉おやじを通して描かれているならその主人公の表情を読みとって「まずそうな表情」と書いても問題ないような気はします。

しかし、それだと三人称一元視点のメリットが薄いし、場合によっては別のキャラクターの視点から描かれる神視点だと読者は勘違いしかねないのではないか、思いました。

 そこで質問です。

 みなさんは三人称一元視点を書くとき、意識していることはなんでしょうか。
 また、どうしたらうまく書けるようになるのか、上達方法などもあれば教えていただければ嬉しいです。

上記の回答(誤字訂正)

投稿者 ドラコン : 1

誤字訂正です。失礼しました。

【誤】「「三人称一次元」で」
【正】「「三人称一元視点」で」

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 三人称一元視点を書くコツと注意点

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

元記事:ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレ

私は以下のように考えています。

・リアルで成功する空想が誰にも持てない
・変化が早すぎて、現実を舞台にした作品は賞味期限が短くなる
・現実世界は複雑過ぎて、読者も作者も理解できない

ファンタジーはリアルと違って、成功できるし、変化がないし、単純だから良いのです。
なにより希望が持てるの売りだと思います。
進撃の巨人や約束のネバーランドのようなダークファンタジーでも、ファンタジーなら主人公が逆転できる希望が持てます。

逆に、闇金ウシジマくんのような現代日本を舞台にした物語は、どうしても重苦しく絶望的になります。
ウシジマくんの登場人物は、進撃の巨人や約束のネバーランドのキャラよりも、安全で快適な世界で暮らしていますが、彼らが逆転して幸せになることは、まず不可能なのが特徴です。

でも、エレンやエマなら、圧倒的な絶望にも押しつぶされないで、逆転できそうな気がします。

ラノベを読む読者は、楽しくすっかとする話、承認欲求を満たせる話を求めているので、逆転の希望が持てる異世界ファンタジーが王道となるのではないかと思います。

また、そもそも日本人は時代劇のようにワンパターンな物語が好きだという特徴があるのではないかと考えています。
例えば、水戸黄門で一度だけ印籠を出さなかった回があったそうですが、その時はTV局にクレームが殺到したそうです。
つまり、型通りの物語を求めている人が多いということです。

このため、なろう系のようにテンプレ化した異世界ファンタジーが求められているのではないかと考えています。

あなたのご意見を投稿いただければと思います。

上記の回答(ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレの返信)

投稿者 ユキヨシ : 1

 私は「問題を暴力で解決する選択をさせやすいから」と考えています。
 ライトノベルはエンターテイメントであり、読者を楽しませる娯楽であるために必要な要素は、すなわちセックスと暴力です。
 具体例を挙げれば、イケメンと美少女と萌えキャラ、カーチェイスと銃撃戦、そして肉弾による突撃です。
 つまり魅力的なキャラクターによるバトルとアクションであり、エンターテイメントにおけるバトルとアクションとは問題を暴力によって解決するプロセスであります。

 現代日本を舞台にした場合、殺人鬼が徘徊していようと怪獣が暴れていようと、「ごく普通の高校生」である主人公が戦う必要も理由もありません。
 家族や学校といった共同体に守られており、そして警察や自衛隊という統制された暴力を供給して脅威を排除するシステムが確立しています。
 ここを無視して現代日本でバトルものをやると「警察はなんで出てこないんだろう?」という疑問が頭をもたげてくるわけです。
 そもそも現代において、たとえ相手が悪人であろうと暴力に訴えれば傷害や殺人となってこっちが警察に捕まります。
 仮面ライダーの本郷猛だって、法律に則って考察すると良くて過剰防衛、多くの話数において殺人で起訴される可能性があるとか。

 そのため、
・一般社会から隔絶された裏世界をメインの舞台にする(幽々白書やfateシリーズなど)
・主人公を政府やそれに類する架空の組織に所属させる(フルメタルパニックや東京レイヴンズなど)
・警察や自衛隊をメインに据える(平成ガメラシリーズや仮面ライダークウガなど)
 などなど、設定に一手間加える必要が出てきます。
 この一手間がとても「一手間」とは言えないほどの手間であることは、上記作品の概要を調べていただければわかるかと思います。
 亡国のイージスやガンダムUCの作者である福井晴敏氏は「日本でダイハードみたいな話をやるにはどうすればいいか」と考え、自衛隊をメインテーマに決め、それに関する法律や歴史を調べたそうです。

 現代日本を舞台にしてバトルものをやるのにこれだけハードルが高いなら、中世風ファンタジー世界を舞台にしようと考える人が多いものむべなるかな。
 多くのファンタジー世界において警察はないか能力や権限が限られており、近代的な軍隊(規律の取れた常備軍)は存在しません。
 それでいて人間の脅威となるモンスターや、人間であっても夜盗や山賊が跳梁跋扈している修羅の国です。
 生き抜くためには暴力に頼らざるを得ないし、暴力に頼ったとて、咎められることもないのです。

 現代とファンタジーの暴力に対する価値観に違いが、「リアルで成功する空想が誰にも持てない」ことの要因だと考えています。

 人間ほど同種を殺害する動物は他にいません。
 なぜなら、同質の知性、同等以上の体格・体力を持った相手を殺害しようとすれば、死に物狂いの反撃を受け、相手を殺害できても自分も重傷を負う可能性が大きいためです。
 しかし人間は違います。
 直立二足歩行を行い、両手が自由になった時、その手で武器を使うことができるようになりました。
 木の枝に石をくくり付けただけで、最初の一撃で致命傷を与えて反撃を受けることなく、無傷で相手を殺害できる可能性が高まりました。
 人間にとって暴力により敵対者、競合者、邪魔者を排除する行為は、低コスト、低リスクで合理的な選択でした。
 もちろん時代が進めば暴力に頼るコストとリスクはどんどん上昇し、現代ではご法度ですが、人間の歴史からすれば、暴力が合理的な問題解決手段であった時代の方が長いわけです。

 物語において、主人公は様々な困難に直面します。
 それがわかりやすく目に見える敵であることも多く、その場合敵対者を皆殺しにしてしまえば自分たちを脅かす相手がいなくなってハッピーエンド……となるかどうか、現代とファンタジーで明暗分かれるかと思います。
 合理的で非常にわかりやすい問題解決手段が封じられ、自分(主人公)に不利なルールを押し付けられている……現代ものをそんなふうに感じている人も多いのではないでしょうか。

 と、あれこれ現代ものの不利な点を挙げましたが、私は上記の通り、剣と魔法のバトルより銃撃戦とカーチェイスの方が好きです。
 読むのも書くのも観るのも、現代ものかSFで、実の所ファンタジーに関わるのはゲームくらいです。
 魔王を倒してめでたしめでたしもいいですが、大暴れのあときちんと法廷で無罪を勝ち取り悪人を裁く現代劇も私は好きです。
 もっとも、現代劇での大暴れの後始末が面倒で、いつもプロットに悩むのですが。

カテゴリー : 流行分析(なろう研究) スレッド: ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレ

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

トップページへ

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

質問、相談をする!
コメントは4500文字以内。
返信通知設定(必要なければ外してください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ