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オミクロンさんの返信一覧。得点の高い順3ページ目

元記事:王道ヒーロー物における葛藤・成長について

自分はOVAゲッターロボに感化されて単純明快で爽快なヒーロー系作品を作りたいと思っています。
しかし、ゲッターのような王道ヒーロー系からはどうも小説で重視されている「キャラクターの過去・葛藤・成長」というものがあまり見えてきません。

例えば、チェンゲや新ゲッターの流竜馬からは彼が抱えている過去・目標がよくわからない他、心身ともに始めから成熟しているので成長要素も見いだせません(もしかしたら自分の目が節穴なだけかもしれませんが)。

自分としては流竜馬のような葛藤や成長などを挟むより小気味よくドワオと暴れてくれるヒーローを作りたいのですが、それだとどうしてもキャラ造形のセオリー上薄っぺらなキャラに思えてしまうのです。

どうすれば深みと単純さを両立させたヒーローキャラを作り、読者を楽しませることができるのでしょうか?

よろしくお願いします。

上記の回答(王道ヒーロー物における葛藤・成長についての返信)

投稿者 オミクロン : 1 投稿日時:

 オミクロンです。まず辛辣なことを言わせていただきますが、「単純さ」と「深さ」の両立は至難です。というかぶっちゃけ矛盾してます。「深さ」を言いかえるのなら「思慮深さ」に該当すると思いますので。詳しく説明したいと思います。

 私の所感では、単純キャラの強みは「既に精神が完成している」ことにあります。だからどんなことでもブレないし、見ている側も安心できます。
 逆に葛藤や成長といった要素を組み込んだキャラの場合、「精神構造が変化していく」ことが物語の華となります。

 お分かりいただけるでしょうか? 「既に完成しているのに変化していく」んです。最高の硬さと最高の柔軟性は両立しえないんです。仮に成立するとすれば、そのどちらかが偽りでしかありえません。
 なので「キャラが薄っぺらくなるから」といった薄っぺらい理由で、矛盾する「深さ」を付与すると大失敗すると思います。
 やるのならキャラクター設計や、物語をしっかり構成したうえで計算に計算を重ねてやるものです。

 この成功事例がありますので、そちらを紹介します。私の愛読書である「HELLSING」の「アーカード」です。
 彼は不死身の吸血鬼で、最強で、無敵です。やりたい放題します。(命令の範囲内なら)人間を殺すのが大好きですし、人間に殺されるのも大好きです。ですが同時に、人間でいられなかった自身に対する失望もしています。有名な場面を引用すると、

「俺のような化け物は、人間でいることにいられなかった弱い化け物は、人間に倒されなければならないんだ」
「やめろ人間!! 化け物にはなるな。私のような」

と宿敵相手に懇願しています。

 なので彼のやりたい放題っぷりは、黙っていると鬱るから狂人の仮面を被っている。という「演技」です。その深奥には不死の苦しみがこの上なく刻まれています。それを作中のとあるキャラが解説しています。これも引用しようと思います。

「あの男は幾年月を超えてきたのだろう。幾千幾万もの人々の絶望を喰らってきたのだろう。
 だがもはや彼には何もない。城も領地も領民も、思い人の心も彼自身の心も。闘争から闘争へ。何もかも真っ平になるまで、歩き歩き歩き続ける幽鬼。
 私にはね、インテグラ。あの吸血鬼が、あの恐ろしい夜の世界を統べる不死身の化け物が、ひどく哀れな哀れな弱々しく泣き伏せる童に見える」

 これを踏まえると、葛藤を前提として単純さを「演じる」のならば十分に可能な範囲だと思います。参考になれば幸いです。

 長文になりましたが、最後にもう一度だけ要点を伝えたいと思います。

 キャラが薄いからという理由で葛藤を後付けしたキャラに成功例はないと思います。それならばまだ、単純さに突き抜けた方がいいです。もし葛藤をも描きたいのなら、物語とキャラクターを緻密に設計してください。

 以上です。長文失礼しました。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 王道ヒーロー物における葛藤・成長について

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元記事:ライトノベルのメインヒロインが献身的な性格なのはNG?

自分にはとりあえず書きたいジャンルの小説が一つあります。
その世界観の中で、どうしてもメインヒロインを主人公が大好きな健気で献身的な性格の子にしたいのですが、どうしてもラノベのメインヒロインにするには弱いような気がします。
主人公の性格をクールにして、バランスを取ろうかとも思ったんですが、そうすると今度はやりたい内容が崩れてしまいます。
普通の成長型の主人公のヒロインとして、そうしたタイプの子はやはりかみ合わせが悪いのでしょうか。主人公とヒロインの性格の組み合わせ方などもできればご教授していただけると幸いです。

上記の回答(ライトノベルのメインヒロインが献身的な性格なのはNG?の返信)

投稿者 オミクロン : 1 投稿日時:

 オミクロンです。参考になればと思い私見を述べさせていただきます。

 まず主人公とメインヒロインの性格の被りがNGかと言われると、一概には言い切れない。という部分があります。サタン様がおっしゃった通り、やりようはいくらでもあります。

 なぜそのヒロインが薄いと思えるのか。理由は単純で、「特異な動機」が見えないからです。「わざわざ異世界から助けに来てくれたから、できる限りの努力はしよう」とヒロインの献身の動機を私は読みます。

 この動機って、すごく一般的だと思います。よほど世界観が正直者が馬鹿を見るか、荒廃したダークファンタジー風でない限りはですが。要は良心を持つ人間ならば、そう考えるのが妥当(当然)な域でしかないのです。そうなれば当然持ち味は生まれようがないですよね。

 また追記部分を深読みしない場合、「助けてくれたんですね! 素敵! 抱いて!」くらいの単純さです。

 なので献身の動機に、一ひねり以上加えることが必須となります。

 例えば、そのヒロインからすれば主人公の世界は理解の及ばぬ異世界です。何かの拍子に主人公の琴線に触れて、裏切られない確証はどこにもないという「恐怖」から逃れるために、身も心も捧げるという「演技」に徹します。ですが行動を共にしていくと主人公の真の性根に触れ、「演技」が「本物」にシフトしていく。

 または必要で仕方のなかったこととはいえ故郷から連れてきて、その世界の争いに巻き込む。その罪悪感の裏返しで献身に徹する。というのも手です。(物語後半らへんで過労がたたって倒れ、病床のベッドの上で泣きながら主人公に謝罪をする。とすると個人的にはおいしいと思います)

 私がたった数分で思いついた拙い案だけでも、物語の発展性は大きく増し、ヒロインに味が出ると思います。いずれにせよ何らかの「真の意図」がなければただの現地妻で終わってしまうと思います。

 私がこの案で伝えたいのは、「裏のないコインはない」ということです。特に献身系統に関しては、その大変さから何らかの意図や見返りを暗に求める場合が多いです。(特に現実では遺産相続に関することとかありそうですよね)それがないのは、無償の愛という唯一にして絶対の例外のみです。

 CALBEE様はこれを失念しているのではないのかな~と思います。

 あとウルトラCとして、サブヒロインとメインヒロインを逆転させるという手もあります。最近では「ようこそ実力至上主義~」で似たような現象が起きていましたね。(サブヒロインが人気すぎてメインヒロインが空気化ってやつです。NARUTOのヒナタもこれに当たるのかもしれません)

 まぁ参考になれば幸いです。駄文、失礼しました。

カテゴリー : キャラクター スレッド: ライトノベルのメインヒロインが献身的な性格なのはNG?

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元記事:僕の作品読み返してみましたが、作者の僕が見ても問題点まみれで糞つまんないです。

まず最初に言えることは、出発地点から間違っていました、という事です。
読者の趣味嗜好を完全に無視してしまいました。
嗜好調査、というか読者のニーズを完全に読み間違えたかもしれません。
もともと、習作で終わらせる気はさらさらなく、習作を書くなら別のものを書くつもりでした。
執筆ペースの関係で今も書けていません。
ニッチなニーズを狙って書いた作品なので、リピーター様ありきでもあるのです。
でも、アクセス解析を参照してもリピーターはほぼ皆無、おまけに思い当たる読者層は自分の知り合いか身内だけでした。
いままで、いろんな方の作品を読ませていただきましたし、評価もアドバイスもしてきました。
でも、彼らの作品は僕の作品よりもずっと面白いです。
何故ならば、大抵の作者様は純粋に読者を楽しませるために書いているため、色んな意味で下心が無いのです。
なので同じアマチュアであるにも関わらず、しかも初心者の書いた作品にも面白さという側面では僕の作品は劣ります。
いっつも気にしていたんですけどね。
僕の作品はやっぱり糞つまんないのですよ。
キャラクターの会話に大した掛け合いもなくてつまんないし、展開もなんか暗くて読者ぶっちぎっちゃって、独り善がりだし、「作者が自分の言いたいことを書くために書いている」という意図が透けて見えるような、駄作のような気がしてきました。
言いたいことを伝えようとしながら、趣味と読者受けを両立しようと必死に書いていたので気付きませんでしたが、少なくとも僕が読者ならコレは読みたくないですね。どうしてだろう?
それに、何故かおかしいです・・・。
自分の作品がつまんないことは、薄々分かってはいたからこそ、皆さんにアドバイスを求めたのですが、どうも過去の自分のスレッドを見返すと、技術的なことなどについて質問している節がほぼないんですよね。
僕は、本当は何をききたかったんだろう・・・?

僕の意見としては、キャラクター設定のレベルから考え直す必要があると思います。
キャラクターを見直すという事は、キャラクターの挙動も変わるわけで、するとストーリーの流れも大幅に変更せざるを得ない可能性が出てきます。
前編に関しては文章表現レベルでは正直手が負えないところまで、世界設定もキャラクター設定も物語の大筋も書いちゃったので、もしかして一度没にするべきでしょうか?
文章表現レベルよりも深い位置にある設定レベルに問題があるわけですから、その方が良いかもしれません。
もし、まだ改善の余地があるのならば、手加減為無しで袋叩きに批評してください。
今までは、これから書く物に対して捕らぬ狸の皮算用をしていただけですが、今回は既に書いたものに対して問題があると気づきましたのでどうか忌憚なきご意見を賜りたく存じます。
障害云々かんぬんに対する配慮は、人権を侵害しない程度まで取っ払っちゃってくださって構いませんので、リンチに掛けるくらいのつもりでフルボッコにして頂けばと考えています。
ただ、しばらくは立ち直れなくなると思いますので長所3:短所7くらいの割合でお願いいたします。
「○○というキャラがキモイのでどうにかしろ」「あの展開はナイよね、最低だからやめた方が良い」くらいの誹謗中傷も甘んじて受け入れるつもりです。
では、ご意見をお聞かせください。
皆様の回答をお待ちしております。

上記の回答(僕の作品読み返してみましたが、作者の僕が見ても問題点まみれで糞つまんないです。の返信)

投稿者 オミクロン : 1 投稿日時:

 オミクロンです。参考になればと思い、辛辣ではありますが意見を述べさせていただきます。

 作品の方を少しだけ拝見しました。「他人に読ませる気がない」というのが第一印象です。それも内容や設定の問題ではなく、文章作法の段階です。

 過去他の方にも述べましたが、適切なタイミングでの改行が行われていません。詳しくは【第2研究室、基本的な文章作法、改行を活用する】に書かれています。

 ここで詳細を書くと長くなるので割愛しますが、見た瞬間に膨大な文字の羅列が目に飛び込んでくるのです。分かりますでしょうか。文章。ではないのです。文字の羅列なのです。その時点で「うっ」となります。

 この解答欄をご覧いただければわかると思いますが、長い文章であればあるほど改行による読みやすさは飛躍的に変わります。まずそこに対する配慮をすべきだと思います。

 次に。この一連(NO8まで)の返信や、質問文を読むに。「言いたいことをそのまま書いているだけ」と感じます。作品内にも似たような傾向を感じます。要は自己完結してしまっているのです。もっと言えば独善的です。

 質問文が最たる例で、聞きたいことがまとまっていないのです。私の視点からすると、「結局あなたは何を聞きにこの質問を投げたの?」ということです。

 少なくとも読み取れる質問内容として、「自身の作品への愛の欠如」「文章作法の問題」「キャラクター設定の問題」だと思います。ですが他にも尋ねたいことがあるのが読み取れます。要は質問内容が絞れておらず、曖昧なのです。

 挙句質問者である竹牟様自身が、「本当は何を聞きたかったんだろう」って。分からないことが分からないまま、助言を求めても回答ができないのです。JJ様が匙を投げるのも仕方ないと思います。

 仮に。最期の数行に書いてある、キャラクター設定の問題と展開の問題を聞きたいのなら。それ以前の文章のほぼ全てが蛇足です。もっと酷なことを言えば、全体を通してみると支離滅裂なのです。これも要点を酷く霞ませている要因であることを自覚してください。

 なので。作品や質問文に決定的に不足してるのは、冷静さです。推敲の前段階といえば伝わるでしょうか。「自分の書いた内容は、大まかにでも他人に理解してもらえるのか」という視点が、不足ではなく決定的に欠如しているのです。

 私個人の勝手な想像ですが。竹牟様は質問や作品を投稿する際に、一度でも自身の書いた文章を見直したでしょうか? 恐らく10分でも間を開けて読めば、伝えたいことがこの文章では伝わらない。と他人が言えるほどなのです。

「でも自分は一晩寝かせた」とおっしゃいましたが、あの表現は比喩です。「他人が理解できるようになるまで徹底的に推敲しろ」という意味です。

 文章において「てにをは」一つですら試行錯誤をして頭を抱えることがあるのに、見直したから大丈夫。程度の温いやり方では独善と誹られても仕方のないレベルです。

 そして。極限まで酷ですが、言動が矛盾しています。「誹謗中傷まで甘んじて受ける」と抜かしておきながら、いざそう言われれば「お前の書き方が悪い」と責任転嫁。前述の支離滅裂で要点を得ない文章と、他人に見せる努力をしない独善さを考えると、精神的にも未熟に見えます。

 インターネット上の。かつ匿名の世界において、実年齢は考慮に値されません。誰もが平等な「名無し」なのです。

 総括に入ります。

 以上の大問題点。「他人に見せる際にすべき最低限の努力」「他人に理解してもらうために必要な最小限の冷静さ」この2点を手にしない限り、目にも映らない扱いをされても致し方ないと思います。

 もしこれを「自分の持ち味だ。口を出すな」というのなら、文章を書く才能が絶無です。潔く筆をおくことをお勧めします。

 これは純粋な助言ですが。よく高校などで行われる「小論文」のテストをこなすことをお勧めします。

 あれの目的を極端に言えば、「必要最小限の字数で、可能な限りわかりやすく自分の主張(研究)を述べる」ためのものです。まさに今竹牟様に不足しているものを補う、最良の手だと思います。

 超長文、酷評、失礼しました。

カテゴリー : 流行分析(なろう研究) スレッド: 僕の作品読み返してみましたが、作者の僕が見ても問題点まみれで糞つまんないです。

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元記事:表現技法と「憎悪の理由」へのご意見募集

 オミクロンです。現在進行形で執筆中の長編も、終盤に差し掛かってまいりました。皆様の温かい助言あって、ここまでこれたと思います。此度もまたいくつか助言を頂きたく、ここに投稿させていただいた次第です。よろしくお願いいたします。

 本題に入らせていただきます。まず一つ目の質問は、「主人公在籍での三人称多元視点メインの可否について」です。

 物語のある決定的な出来事から、当初は主人公一人称視点の基本文体(地の文)から、三人称神視点に基本文体がシフトします。そしてさらなる決定的な出来事による主人公復活まで徹底しているのです。ですが主人公は死亡も離脱もしていないのです。

 主人公を主人公から一時的に引きずりおろし、主人公含む中心人物の人間関係を主人公に据えるといえばいいでしょうか。私はこれを「主人公が自分自身すら見失う」のと、「主人公以外の人物の掘り下げ」という理由で使用しております。

 ここで問題なのが、主人公という存在がいながら、全体俯瞰のような視点が長く(おおよそ20万字ほど)続くということです。もちろん主人公が復活した後は、基本主人公の一人称視点に戻ります。さらに復活直後に「自分自身すら見失っていた」という主人公の独白(地の文)が入ります。

 皆様に評していただきたい一つ目は、この技法はありか、なしか。という点です。もちろん忌憚なき意見もお待ちしております。

 次なる質問に参ります。内容としては「一人称視点で恣意的に五感情報を書かない技法はありか、無しか」という点です。似通っていて申し訳ありません。

 一人称視点における五感情報の重要性については重々把握しています。視覚のみならず嗅覚、聴覚、触覚、味覚を過不足なく文章に組み込むことにより、情景描写がよくなることは承知の上です。

 ですが先述の「自分自身すら見失っていた時期」や、「蛇足のため省略したさほど重要でもない時期」に度重なる無茶を主人公は重ねます。その結果、主人公から五感情報が徐々に失われ、最終的には色彩以外の視覚と聴覚以外を全喪失します。

 要は徐々に痛覚(感覚)が薄れ、味を感じなくなり、匂いが区別できず。色彩すら失われていくのです。

 これももちろん終盤で人物会話でネタばらしをします。ですがそれまでは完全シームレスに五感情報を著しく欠いた一人称視点文章が続きます。皆様に評していただきたいのは、この技法の是非についてです。

 最期の質問に参ります。これは技法とは関係がありません。単純に意見を募りたく書きました。内容としては、「人間はどんな存在に対して絶対的な不快感を抱くか」という内容です。

 ここで書いた「不快感」の意味において、五感情報や容姿、因縁は関係ありません。一片の対話の余地もなく、微塵の躊躇もなく「排除」したくなるような感覚です。

 憎悪であり、嫌悪であり、軽蔑でもあり、不寛容でもあります。作品中にも書いていますが、まさに「不倶戴天の敵」という意味です。

 私はこの理由に、「自分とはほんの少しだけ、だが決定的に違うIFの姿」という同族嫌悪のようなナニカを理由に据えました。分かりやすくするのなら、Fateのエミヤが衛宮士郎に抱く感情を、逆に衛宮士郎がエミヤに抱いている。とでも言えばいいのでしょうか。

 ですが個人的にはもう一押し「絶対的な不快感」の理由が欲しいところです。なにかアイディアがあれば教えていただけると幸いです。

 以上です。よろしくお願いいたします。後、私自身が少々繁忙期に入った関係により、返信が非常に遅れる可能性があります。ご容赦ください。

上記の回答(表現技法と「憎悪の理由」へのご意見募集の返信)

スレ主 オミクロン : 1 投稿日時:

 皆様、貴重なご意見ありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。

 皆様の批評を頂き、数点、捕捉したいところができましたので追記のようなものをさせていただきます。

 まず前回もご指摘いただいた多元視点による混乱についてです。此度もご指摘を頂いた結果、ようやくズレに気づくことができました。

 私の勝手な想像ですが。恐らく登場人物Aの三人称一元視点、登場人物Bの三人称一元視点、登場人物Cの……。というのがシームレスに混同していると皆様は解釈したのかなぁと感じました。

 これはろくすっぽに意味も真に解さぬまま、三人称視点と私がほざいたのが原因です。申し訳ありません。

 あの視点は「語り手視点」で執筆しているといえば解釈は変わるでしょうか。物語全体を俯瞰する、超越者(作者、読者視点)です。ニンジャスレイヤーの地の文=サンです。私が以前投稿した拙文は、主人公の一人称視点と、ナレーション視点で書いた。という感じです。

 そこに関する批評を書いていただけると嬉しく思います。

 これを踏まえて次に参ります。最初の質問の意図のようなものになります。サタン様の提示した、でも三人称視点にするだけで~の部分に関する追記のようなものにもなります。

 作者(私)の意図として、このやり方を選択した詳しい理由がいくつかあります。

 一つは投稿の通り、決定的な瞬間から人称視点を徹底して変えることにより、主人公が自分自身すら見失うことです。それまでは基本、主人公の一人称視点ですので、変化が出るかなぁと思いました。

 もちろんその「決定的瞬間」も、作者にしか分からないようなものではありません。いつの間にか愛していた異性が、主人公自身の背中で息絶えるというシーンです。

 そしてこれは二つ目にもなりますが、それによって主人公は半ば自暴自棄に近い形になります。混乱と絶望、自責と後悔で心情が埋め尽くされます。

 このような負でカオスな心情を一人称で書くと、物語が進まなくなってしまう。という懸念が私の中にあるのです。しかし実際の物語状況は躊躇なく進行するので、「主観心情による物語の停滞」を防ぐ狙いがありました。

 最後に。「語り手視点」で書かないと、複雑に絡み合った人間模様を私は描けないからです。絶望後の主人公と共に旅をする仲間の中で、特に情景描写を書くべきキャラが3名いるのです。

 一人は、心が壊れかけた主人公を利用してでも自身の目的を果たしたいキャラ。
 一人は、(対外的に見れば)主人公の華麗なる転身へ嫉妬するキャラ。
 一人は、主人公が壊れた直接原因を意図せず引き起こしながらも、それに気づけないキャラです。

 さらにアクの強いところがあります。二人目のキャラは三人目のキャラに片思いしており、三人目のキャラは主人公に片思いをしています。

 このどう足掻いても内部崩壊必至の人間模様を書くのに、私は「語り手視点」がベストかなぁと判断したのです。要は崩れる寸前のジェンガを眺めるといった感じでしょうか。

 さて。次の意図に進みます。「五感が遮断されていく一人称視点」と書きました。これも少し齟齬があったので、追記をさせてください。簡単かつ簡潔に表現すると、こうなります。

 進行初期:書かれる一人称視点の五感情報:視覚(色彩含む)、聴覚、嗅覚、触覚。

 進行中期:視覚(色彩含む)、聴覚、触覚

 進行末期:視覚、聴覚

 要は書かれてしかるべき情報がどんどん減っていくという感じです。さらに具体例を提示させていただきます。

 目の前に広がっている光景はまさに楽園と呼ぶに相応しかった。頭を垂れた【金色の】稲穂がどこまでも続き、樹木には艶を放つ【赤や橙といった】果実がこれでもかと成っている。視線を映せばよく耕された『であろう』土地に、【青々とした】瑞々しい野菜が実を付けていた。
 吹く風は髪を揺らす程度で、息を吸えば手入れされた土壌の匂いと仄かな潮の香りが鼻腔を満たすに『違いない』。稲穂のささやきと波間のざわめきは、疲れた心を夢へと誘うほどに穏やかだ。

 【】内は本文では恣意的に削除する部分で、『』内はあえてそうした表現です。

 この文で主人公は、色彩と嗅覚を失っていることを暗に伝えたいのです。そして物語終盤で、「実はこれくらいの時期から、感覚が薄れていったんだよ」とさせたい意図があります。

 最後に。憎悪の理由に「異物」や「某少年A」を挙げてくださりありがとうございます。

 主人公とラスボス(自称神)の関係は、「同じような出生、似たような生い立ち、ほぼ同等の才能、類似した力を得る手段」がありながら、全く違う今があるという感じです。

 超長文、駄文、失礼しました。引き続きご意見をお待ちしております。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 表現技法と「憎悪の理由」へのご意見募集

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元記事:ヒロインの性格付けの動機

自分はとある創作で、とあるヒロインを書きたいと思ってます。
普段は落ち着いた性格なのですが、異世界から呼び出された(救世主の)主人公のことが好きで好きで仕方なくて(最初からいきなり)、主人公を振り向かせるためにはどんなぶっとんだことまでやってしまうみたいな女の子です。

しかしその理由付けが思いつかなくて、自分は小さい時に辛い思いをしていた時に「主人公のことを夢で毎日見ていて夢の中で支えてもらっていた」っていう乙女チックな設定にしようかと思ったんですが、それだと最初から主人公が好きなことに対して少し弱すぎるかなとも思いました。
皆さんはどう思われるでしょうか。

上記の回答(ヒロインの性格付けの動機の返信)

投稿者 オミクロン : 1 投稿日時:

 オミクロンです。参考になればと思い、意見を述べさせていただきます。

 単純に身も蓋もないことを言えば、「一目ぼれしました!」でいいかと。自分の知ってるキャラで、主人公のヒロイン候補に初対面で性癖全開にして求婚したサブキャラがいますし。性別は逆ですが。

 逆に個人的な考えでは、夢で主人公のことを~ という風になると若干引きます。もちろんその夢になんらかの「理由」があり、そうなるに足るもので、後でしっかり回収されれば納得いきますが。

 多分CAL様の考えに近いキャラとして、ワンピースのボア・ハンコックがいると思います。女性しかいない島という特殊な環境こそありましたが、冷静に見てみるとぶっちゃけチョロインですよ。彼女。

 とはいえ彼女は「誰よりも美しいから自分以外は見下してもいい」という高慢なキャラなのに、あっさり過ぎるほど落ちた。というギャップがあり、キャラが立っているので認められた感じはしますが。

 ストーリー関連やキャラクターの人間関係といったことが分からない以上、これくらいしか言えないのが申し訳ないです。

 兎にも角にも人間の恋心というのは複雑怪奇ですので、二度三度と「練り」をしてみるのもいいんじゃないかなぁ。と思います。駄文失礼しました。

カテゴリー : キャラクター スレッド: ヒロインの性格付けの動機

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元記事:真似をすることは善か悪かというテーマにした物語がみつからない

真似や模倣は教育に繋がるといわれてるが、作品や学校とかで悪い部分を真似をしてる人がいるのに何故か真似をすることの善なのか悪なのかというテーマにした物語が探してもなかなか見つからないのですよ。
そのテーマが作者がつまらないと思ってるから作りたくないからなのか、それとも読者などが受けないからなのか、恵まれないのでしょうか?

上記の回答(真似をすることは善か悪かというテーマにした物語がみつからないの返信)

投稿者 サタン : 1

そのテーマがつまらないというか、深掘り出来ないから、かなぁ。
「Aは善か悪か」で考えた場合、「Aが善の場合」も「Aが悪の場合」も多くのケースを取り扱ってそに起こるドラマの末に、主人公ないし物語はどういう結末(回答)を出すかって話になるから、「善」と「悪」の対立・衝突を書くことになるんだけど、
模倣って善も悪もなく、ただの学習だから、「善を学ぶ」と「悪を学ぶ」で、別に「模倣」自体は対立してないっていうか。
「模倣されるモノ」の善悪の話でしょ、これ。
真似が悪いわけじゃなく、悪いことが悪いんだよね……?
だから、直接的にはテーマにならない。深掘りできない。
やるなら、「模倣」を別のものに例える、それこそ「教育」とか。すると「教育は善か悪か」という話になって別角度からのテーマになるけど深く切り込めるので無いことはないんじゃないかな。
あるいは「模倣の能力を持った主人公のバトルもの」とかなら割と良くあると思う。この場合は「模倣」は手段になってテーマは別のものになると思うけども。

そもそも「手段」は文字通り「テーマを伝えるための手段」として物語の中で扱うのがやりやすいから、どうしてもテーマになりずらいんじゃないかな。
例えば「模倣」でパッと思い浮かんだのが『ギャラリーフェイク』って主に贋作を扱う美術商の話なんだけど、贋作や模倣は手段として使ってテーマは別にあるし、模倣じゃないしタイトル忘れたけど「自殺」って一つの手段を扱って複数人の主人公の人生を書きながらいろんな自殺を遂げて最後に後悔を残したりして逆に「生きてること」をテーマにしてるオムニバス作品があって、あとは『走れメロス』なんて「走る」って手段で書いてるけどテーマは別にあるし、
やっぱ「手段」は「手段」として扱うのがやりやすいから、じゃないかな。
模倣を繰り返す男の人生がどうなるかって感じで書けば書けないことはないテーマだと思うし、やりようはあると思うけど、
例えば「本気で生きること」ってテーマで書くとしたら、「何かに対し本気でやる」ってことを書くだけだけど、この「何か」に様々なワードを入れれば「恋愛」でも「競争」でもそれだけで様々な物語が作れるけど、
一方で「模倣は善か悪か」ってテーマで書くと、結局「模倣」するだけだから「善の模倣」を書いても「悪の模倣」を書いてもやってること同じだし、前述したけど善か悪かは「模倣されるもの」のことで模倣自体の話ではないし、やれる幅が狭くないかな。
「模倣」というか「贋作」とかで「贋作技術の紹介」とか「贋作の世界」とかを書くんであれば馴染みのない世界を見れて面白いと思うけどさ。
そこらへん考えると、「テーマを伝える手段」として扱うのであれば使える要素だけど、「テーマとして扱う」場合、少なくとも私には掘り下げにくくて使いにくい要素かな。
やってやれないことはないが、私にはできない。幅が狭くて扱うには難しいと思う。

カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: 真似をすることは善か悪かというテーマにした物語がみつからない

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投稿日時:

元記事:ぶっちゃけたこと、聞いていいですか?

昨日はやる気満々なこと書きましたけどー、なんか丁度私が利用し始めたのと前後して散発的にトンチキな荒れ(議論とは絶対言わない)方してるみたいで、よく読んでも記事主がトンチキな場合もあるけど反論してる方も大概同レベルでトンチキなことがあるみたいで、作品掲載したり記事書いた時にそういう同レベルな争いに本人無視して利用されたら、すっっっっっっっっごい嫌なんですけど、今までそういう事に加担して来た人達としてはどうお考えなんですか?
昨日しかり為になる助言は貰ってますけど、その辺やっぱすごい不安なんですけど。

上記の回答(ダメリカは謝罪文出せやッ!!)

投稿者 ごたんだ : 0

ぶっちゃけネッコの嵐は、99%ダメリカが原因でここで先輩風吹かせているヤツはボケナス揃いで、こういうヤツらが世界のメインカル業界に入り込み暴力的なしがらみを増やして、どんな血の雨が降り出すかッ!? 今からゾクゾクして来ますニャン!!!

カテゴリー : その他 スレッド: ぶっちゃけたこと、聞いていいですか?

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投稿日時:

元記事:男性向けラブコメにおけるヒロイン視点の割合と役割について

今、男性向けラブコメのプロットを作っているんですが、ヒロインの視点を多めに入れることについて、どうしようとなってしまったので、スレを立てさせていただきました。

形としては、
「主人公の一人称で進み、大きなイベントが終了するごとに、ヒロイン視点が入って主人公を褒める、好意を抱く」
みたいな流れです。
両片思い状態、いろいろあった後、最後は主人公から気持ちを告げ、ヒロインがそれを受け入れて終わりとなります。

視点の割合は主人公8割、ヒロイン2割で、主人公の行動を見るヒロインの気持ちの流れも書きたかったため、その視点と感情描写が多めになっています。

迷っている点として、中盤から終盤にかけ、ヒロインが自身の視点で主体的に動き、そのエピソードを経て自分の気持ちを再確認するという部分があることです。
それをやると割合が主人公7割、ヒロイン3割くらいになってしまう上、
「主人公視点の物語なのに、ヒロインが主体的に動くエピソードがあるのはおかしくない?」
と思いました。

なので考えられる方法として、

プロット1 
あくまで視点は主人公に固定し、決まったシーン以外、ヒロインの気持ちは見えないようにする。
そして最後に、「実は私も……」のようなカタルシスを生む展開にさせる。
主人公視点8割、ヒロイン1~2割ていど。

プロット2
主人公の言動に合わせて、ヒロインの心の揺れ動きも描写する。
視点の変更をすることで関係性の変化や掘り下げをし、最後の盛り上がりへ繋げる。
主人公視点7割、ヒロイン3割ていど。

のどちらかかなと思います。

やってみたいのは二番目のプロットで、ヒロイン視点のある男性向けラブコメも好きなんですが、テンプレから離れたことをやるのに怖さもあるため、質問させていただきました。

個人的には、視点がヒロインへ移っても最終的に、「主人公(読者の方)」が美味しい思いをするという展開を変えなければ、ヒロイン視点のエピソードを挟んでも問題ないとは思っていますが、勢いで書いてから、「うわぁ……」ってなりそうだったので……。

長くなりましたが、どちらのプロットがいいか、男性向けラブコメにおいてヒロイン視点の有無や効果など、ご意見などありましたら、よろしくお願いいたします。

上記の回答(男性向けラブコメにおけるヒロイン視点の割合と役割についての返信)

投稿者 ふ じ た に : 0

すみません、サイド様がお考えの「両片思い状態」の仕掛けが分からないので、どういう風に描けば効果的なのか答えにくい気がしました。

ただ、プロット2に近い作品を最近読んだ気がしますよ。
「ネクラとヒリアが出会う時」という村田先生の作品で、勘違い系のラブコメで視点が交互に入っている構成でした。
このお互いの勘違いが面白いので、交互の視点がすごく活かされていたと思います。

執筆、応援しております!
ではでは、失礼しました。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 男性向けラブコメにおけるヒロイン視点の割合と役割について

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