小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

手塚満さんの返信一覧。最新の投稿順61ページ目

元記事:良いキャラを作る方法、ストーリーを作る前にキャラクターを作る方法

キャラクターの作り方に悩んでおります。
初めに自分はテーマと、大まかなストーリーを作ったあとに、それにあったキャラクターを作成しているのですが、いざそのキャラをストーリーに組み込んで話を進めた場合、セリフが思い浮かばなかったり、キャラがストーリーに動かされているようで、キャラが淡白に感じます。
これはキャラクターの根幹が定まってないせいでしょうか?

ストーリーを作る前にキャラクターを作っている作家さんもいらっしゃいますが、ストーリーを作る前からキャラクターを作成するにはどうすればいいですか?
その方達はストーリーを作る前に、小説のテーマにあったキャラクターを作成しているだけでしょうか?
アドバイスお願いします

上記の回答(良いキャラを作る方法、ストーリーを作る前にキャラクターを作る方法の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

作家の創作論となりますと、私のような志望者、しかも駆け出しに教えるつもりでない限り、手慣れた人の手法になってしまいます。そのままでは真似られません。

キャラから作るか、ストーリーから作るかですと、実はどちらかだけを先に作るのは事実上不可能だと思います。世界(でありストーリーでもある、要はキャラの置かれる環境)と無関係に成り立つキャラは存在できません。世界と関わることによってキャラが描写されるわけですので。

また、世界(ストーリー)がキャラ(人間なし)で成り立つこともあり得ません。キャラ同士の絡み合いによって世界が形作られるわけですので。キャラとストーリーは基本的に不可分です。とはいえ、キャラとストーリーを同時にぱっと発想するなんて、熟練者でもない限り不可能です。どちらかを優先して考える必要があります。ももすきさんはストーリーを先に考えるタイプのようですね。

ストーリーが先だとすると、キャラは曖昧です。例えば、中世風ファンタジーで「姫が魔物に連れ去られ、騎士が救出に赴き、魔物を倒す」というストーリーを考えたとします。キャラが曖昧なまま、ストーリーを進めると、ドラマが生じにくくなります。キャラの個性設定をまだ際立たせてないからです。姫、騎士、魔物なんてのは数多のパターンがあるわけで、自分の作品を読んでもらうには、それぞれのキャラに他にはないセールスポイントが必要なはずです。

仮の定義ですが、ストーリーがどう話が進むかだとすると、ドラマはストーリーがどう停滞し、どう停滞が打破されてストーリーに戻るかです。ドラマはコンフリクト(葛藤、衝突、矛盾、対立、闘争等々の「あっちか、こっちか」みたいに決められないもの)によって発生します。

上記の、騎士が魔物を倒す、ですと、例えば「魔物が姫を人質にしてしまう」ですね。騎士は、姫を救出しようと魔物に斬りかかれば姫が殺されるという困難に直面します。魔物が姫をさらった目的を明確化すると、例えば「后に迎えるため」。となると、騎士には「救出しようとすると姫が死ぬ、救出しないなら姫は魔物の后にされてしまう」というジレンマが生じてきます。

そうなって騎士がどうするか、と考え始めると、騎士の性格、性格を作る経歴や出自を考えないといけないことに気が付きます。意思決定には性格や経験が大きく関わりますので。例えば、騎士は密かに姫に思いを寄せているのか、あるいは仕える王に極めて忠実なのか、はたまた魔物に強い憎悪を抱いているのか、などです。

こうしてキャラを固めていきますと、ストーリー自体に無理が出ることもあります。例えば「騎士は姫を心底愛しているので、姫にリスクが生じることに耐えられない」とすれば、「魔物を倒す」という解決にできなくなったりします。

ストーリーを変えると、ストーリーに適したキャラにも微妙な変化が生じてきます。「そのストーリーにぴったりのキャラだと、その場面にはこうするはずだ、となると一途な性格ではなくて……」という感じですね。こんな具合で、主にプロット段階で、ストーリー→キャラ→ストーリー→キャラ→…と延々と調整が続きます。
(これを、サブキャラ、モブキャラから見ても自然になるようにやるので、手間ではあるけど、手を抜くと不自然な話になりがち。)

キャラクターの根幹が定まらないから、ストーリーに動かされるだけのキャラになるわけではないと思います。まだ調整が足りてないんです。しかし、キャラがストーリーをなぞるだけの印象になってしまうのは、別の要因が隠れていることがあります。

例えば、なんでも学校の先生の言う通りにする高校生主人公がいるとします(問題が発生すると、すぐ先生に相談し、アドバイスを実行する主人公)。ラストまでそのままだと、学校の先生が事実上の主人公になってしまいますよね。

これが、作者と主人公であればどうか。作者の言う通りにする主人公だと、作者が事実上の主人公になってしまいます。「操り人形」などとも言われるキャラです。演じているが生きていない。操り人形を避けるには、キャラが自分で意思決定する必要があります。

しかし、自分で考えて動かすしかないわけですよね。キャラを設定したら、後はAIが動かしてくれるなんてことは、まだ現状の技術ではできていませんから。できるだけ、「こういう人がいたら、こういうケースではこうするんじゃないか」と想像を巡らせるしかありません。

そのための基礎として、キャラの経歴書を作る人もいるようです。どこ生まれで、家庭環境がどうで、どういう教育を受けて、経歴はこうで、だから性格は、みたいに作るそうです。性格も「怒りっぽい」ではなく、もっとピンポイントに「髪形を貶されるとキレる」とか(お分かりと思いますが、ジョジョの仗助です)。

さらに、キャラにインタビューする人もいます。バトンと呼ばれる手法だそうです。質問表作って、キャラに聞いて答えてもらうわけですね。そのキャラらしい回答だけでなく、複数のキャラに同じ質問をして、どう回答が異なるかもポイントになってきます。

キャラ作りも苦労するわけですね。そこまでして作ったキャラであれば、「こういう事態に遭遇したら、このキャラはどうするか」も考えられるようになるはずです。要は、キャラから発想するなら、とことんキャラを練る必要がありそうということになります。どちらかというと、熟練者向きかもしれません。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 良いキャラを作る方法、ストーリーを作る前にキャラクターを作る方法

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元記事:学園物の主人公を平凡、凡人にしたくないの返信の返信の返信の返信

返信ありがとうございます。
絵のある漫画では伏線を隠しやすいですし、主人公の心情も隠しやすいですよね。それを文章で表現するのはかなりのテクニックになりますね。
ちなみに私の言った推理役も語り部も同一人物な作品は米澤穂信さんの「氷菓」です。

上記の回答(学園物の主人公を平凡、凡人にしたくないの返信の返信の返信の返信の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

なるほど「氷菓」でしたか。アニメ(「氷菓」以外の古典部シリーズも含まれてましたね)では観たものの、原作は読まずじまいになってしまっていましたが、推理役一人称ということになると、興味が湧いてきました。

あくまでもアニメでの印象なんですが、「名探偵」を3人に分割することにより、推理役一人称を可能にしているように思います。

奉太郎:知能に秀でた推理役のコアながら、物事への関心が薄く、知識も充分ではない。
える:好奇心が強いため、隠れた謎や新事実を探し出す。ただし、えるには自分の見つけたものが何かは理解不足の傾向。
里志:興味本位の偏りはあるものの、自称データベースの通り、知っていることが多い。だたし、思考にまで結びついていない。

シャーロック・ホームズですと、上記の特長を全部兼ね備えています。だから、ホームズの内面を語ってしまうと(一人称、三人称一視点)、手品でいえば、種や仕掛けをあからさまに見せながら演じてしまうようなことになってしまいがちです。

ですが、奉太郎ですと、まず解くべき問題はもとより、その問題の特徴などをインプットしてもらわないと動かない。それが、えるの役割ですね。好奇心旺盛ですから、何かを聞きこんで来るのは自然な流れです。

とっかかりとなる情報を得た奉太郎が推理しても、当然ですが、いくつもの可能性が出てしまう。そこで、里志が関連する知識を出すことにより、選択肢を絞り込んでいく。正解候補を三択か二択くらいにしておいて、可能性の高い選択肢から検証にかかる。

こういう感じでぐるぐる回していけそうですね(える→奉太郎→里志→奉太郎→える→…)。簡潔にまとめてみますと、一人称推理役は資質的に欠けた部分があるので、その欠けた部分でトリックの種を隠せている、ということになりそうです。

と考えてはみましたが、やはり自分だと上手くできないタイプの作劇だと感じます(おそらく、とてもわざとらしくなる)。しかし、実際にやれている名作がある以上、できる方、できそうと思った方はどんどんトライすべきだろうと思います。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 学園物の主人公を平凡、凡人にしたくない

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元記事:学園物の主人公を平凡、凡人にしたくないの返信の返信

返信ありがとうございます。
優れた主人公が自分の思考や悩みを分かりやすく説明できるようにしたいです。
とあるミステリーでは主人公かつ語り部が推理役ですが、最後の方まで気づいたことを隠していたり、地の文で読者が謎の答えがわからないようにしていました。
これを活用すれば優れた主人公ですが、読者に納得してもらえるのではと思います。

上記の回答(学園物の主人公を平凡、凡人にしたくないの返信の返信の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

文章推理作品で、一人称主人公が推理役でありながら、推理内容を気づかせないテクニックを用いたものがあるんですか。おそらく、読んで納得できるものなんでしょうね。お恥ずかしいことに、知りませんでした。

コミックや映像作品ですと、そういうことは可能なんです。さりげなく絵を描いておくとか、場面中に重要アイテムを無雑作に置いておくといったことができますから。バトルに頭脳要素が多いジョジョなんかもそうですね。

ジョジョのつい先日放映分ですと、洋上でのバトルで「ヨットの船番号が1のはずなのに2になっている」「血痕が途中で途絶えている」といったことが、敵の正体を暴く鍵となる作りになっていました。

映像には確かにそういうことが描いてある。だけど気が付かないんですね。そんなことが重要だと思って見てないから。だけど後で種明かしされて、念のため見直してみると、確かにそういう鍵となるものがはっきり映像に出ている。これは納得するしかないです。登場キャラも同じ材料から推理したわけですし。

これを文章作品でやろうとすると、自分だと悩んでしまいまいます。文章作品では、名詞を読むたびに、物がはっきり意識されてしまうんです。「船の番号が1」と書いたら、そのことがくっきり浮かんでしまう。「血痕が途絶えている」と書いたら、それもはっきり意識してしまう。

コミックや映像でさりげなく描くように、言葉でさりげなく書く、ということがどうしても難しい。自分的には限りなく不可能に近いです。だけど、書くと目立つからといって伏せておくと、読者からは卑怯に見えてしまう。

参考になさった文章推理作品を知らないので、どのようなテクニックかは分かりませんが、同じような効果を出せそうなら、あるいは別の手立てを思いつかれたのなら、チャレンジする価値はあると思います。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 学園物の主人公を平凡、凡人にしたくない

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元記事:「チートもの」でなくとも必殺技や特殊能力は必要?

「アンチ異世界チートもの」を掲げた作品の構想を練っています。主人公は陰鬱とした展開を経て、奴隷から成り上がっていく粗筋なのですが、序章を途中まで書いて「華がねえ……」という事に気付きました。
例えるなら承太郎がスタンドではなくただの鉄拳で戦うようなものでしょうか。

自己満足で書くならともかく、あわよくばそのテの人の目に留まりたいと思って書いています。その場合にこの華の無さが「斬新な設定」と思われるか、「要件未達成」として流されるか、気の早い話ですが、気になってしまいます。
そのような観点では、やはり目を引く必殺技などは必要でしょうか?

上記の回答(「チートもの」でなくとも必殺技や特殊能力は必要?の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

有名な作品を例に出されたのは重々承知ですが、あえて野暮なことを申してみます。

承太郎が冒頭からスタンドを使えるのは、ジョジョがシリーズを重ねて世界観が読者に周知されているからですよね。人気シリーズゆえの、主人公の特権みたいなものです。第3部「スターダストクルセイダース」からジョジョが始まってたら、相当に面食らうでしょうし、飛ばし過ぎになっていたんではないかと思います(それでも個人的には、「スタンド」に馴染むのは少々時間がかかった)。

第1部の「ファントムブラッド」では、かなり話が進んでから、ディオが「石仮面」を被り、超人化(吸血鬼)しています。それに対して、主人公ジョナサンが「波紋」を伝授されて対抗していく。主人公の能力獲得が後です。これは(作劇的に)そうなるべくしてそうなるものでして、悪がいなかったら正義の出番はないからです。単に正義の超人が出現しても、平和な世間では活躍のしようもない。

一言に「華」といっても、相対的なものです。文脈とは無関係に「こういう能力で、こういう活躍をしたら華」とできるようなものはないんじゃないかと思います。ジョジョ第1部のディオは「華」がありますが、単に復活して第3部で元の能力のまま登場したら、見劣りしてしまうでしょう。なので、ディオにも第3部最強クラスのスタンドを持たせて、新生Dioでラスボスとして君臨させたわけですね。

なにせ第2部では、ディオの力の源たる「石仮面」を作った、医師仮面装着者より格上の「柱の男」たちがラスボスですから。だけど、第1部にはそういう強力な敵は、最初からいるわけではない。だからディオでも充分に強くて怖い「華」足り得た。

ですので、「作品世界で(冒頭なら冒頭での)平均より群を抜いていれば華になり得る」と考えていいと思います。鉄拳でも華になり得ます。正確に申せば、華になるように他のキャラ、舞台を設定するということです。

しかし、冒頭から主人公を華とするのは難しい面があります。いろいろ理由がありますが、例えば先に申したように、正義の味方だと、強さが釣り合うだけの悪がいないと活躍させようがない。

雑魚を蹴散らしたって華にはならない。むしろ、主人公も雑魚化するリスクが生じる。強さの証明にはならないからですね。せいぜい、主人公の能力の紹介程度でしょうか。異能とか魔術を使っても同じです。派手に演出しても、強さの基準が分からないと凄さ、華を感じるのは困難です。

どうしても、敵を克服して証明する必要があります(敵ではなく、天災などでも可)。主人公が強いのかどうか、敵が弱いと分かりにくいんですね。かといって、そこいらを破壊して回るわけにもいかない。そういうのは悪役(ないしは災厄)の役割ですから。

となると、まず強い悪役に目を見張る暴れ方をさせればいいわけです。したい放題のキャラであり、読者に好かれたり感情移入してもらう必要もありません。好きなだけ暴れさせられるわけですから、どの程度強いかも描写は可能です。

まず悪役を登場させ、暴れさせる。例えば、頑丈な扉を蹴破って城に侵入させる。強さを感じやすいやられ役を悪役に立ち向かわせてもいいでしょう。例えば「戦争で圧倒的な強さを見せた戦士」5人が悪役にかかって行ったが、返り討ちにされる。そうしておいて、強い悪役が読者に理解されたころ、主人公が立ち向かえばいいわけです。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 「チートもの」でなくとも必殺技や特殊能力は必要?

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元記事:学園物の主人公を平凡、凡人にしたくない

学園物や現代物の男主人公は顔はイケメンではない普通、勉強も運動も特別得意ではないということが多いです。

凡人が泥臭く頑張るのも一つの魅力かもしへませんが、そういう主人公は馬鹿だったり、嫌な奴に喧嘩に負けてヒロインに助けられ、取り柄はいざというときの機転と発想「だけ」で私は好きではありません。
学園物での主人公が凡人なのは必須条件なのでしょうか。
どなたかご意見をお願いします。

上記の回答(学園物の主人公を平凡、凡人にしたくないの返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

結論を先に申し上げておきますと、凡人主人公は必須条件でも何らかのルールでもなく、単なるコツの1つでしかありません。超人主人公が冒頭から大暴れするのを、分かるように書ける工夫が立てば、やってしまえばいいのです。以下、説明を試みてみます。

半人前主人公が成長する物語ですと、最初は平凡なのはむしろ必須ですね。しかし、そういうタイプの物語ではなく、優れた主人公の活躍をポイントとして描く物語を書きたいとき、どうするかというお悩みだということでしょうか(外してましたら、以下は無視してください)。

冒頭から、優れた主人公が既に存在しているとします。その主人公の一人称小説だとします。すると、優れた人の価値観、思考方法に則って描写する必要が出ます。物語の説明役たる語り手が優れた主人公なんですから、優れた人なりの語りにしないと不自然になります。これが、少なくとも私レベルでは難しいです。私は凡庸で、優れた人の胸中や思考方法が分かりませんから。

天才を描こうとすると、特に難しさがはっきりします。天才は何かを見だだけで、すっと真実が分かる。自分のような凡人の思考過程をすっ飛ばして、さっと結論に気が付いて、問題を解決し、凡人が不思議がるので仕方なく平易な説明を考える(どうも、凡人に分かる説明を考えるほうが難しい人もいる……らしい)。そんな主人公が語り手だと、何を言っているのかさっぱり分からなくなる危険性大です。

そこで天才を主人公ではなく、サブキャラにする。主人公には凡人を据える。すると書きやすくなります(古典では、既出ですが、ホームズに対するワトソン)。天才にくっついていって、自分でもあれこれ考えるけど分からない。すると、天才サブキャラがスパッと解決してから、必要な説明をしてくれる段取りにできます。凡人がどうするかなら、分かりますよね。

書きやすいと申しましたが、読みやすいとほぼ同義になります。リアルでの、物凄く頭のいい人の説明を聞いた数多の経験では、説明がさっぱり分かりませんorz。そういう天才的な人は、自分で何かをやっているときには、もっと省略した思考らしい。先に申しましたが、凡人に分かる説明を思いつくほうが苦になるようです。

読者って、8割が凡人です。いきなり天才の思考、胸中をダイレクトに描かれたって分からない。凡人視点の説明が要るんです。だから、一人称であれば凡人主人公のほうが分かるんです。凡人に分かることしか言いませんから。

頭脳以外でも、子どもの頃から極端にバトルが強いとか、生まれついての超能力者とか、心中を推し量りがたいキャラになりがちです。

もちろん、回避方法はいくつもあります。

(0.傍観者的、あるいは振り回され型の凡人主人公は省略)

1.三人称にする
地の文の語り手も小説のキャラの一人です。三人称なら、語り手を凡人レベルにしておけば、大丈夫です。

2.凡人に能力が突然付与される
異世界転生・転移だと、異世界に行くときに能力を付与される小説は数多ありますね。チートなどとも呼ばれ、異世界では無敵になったりもする。
しかし、元は凡人ですから、凡人のメンタルを持っているわけで、描きやすく、分かりやすくできます。

3.成長物語
最初に「これじゃない」みたいなことを言いましたが、成長過程も描かれると、読者もついて行きやすくなります。いきなりスーパー主人公だから分からないわけで、ゆっくりと超人にしていけば、理解も追いつきます。
ただ、面倒くさいですよね。テーマは超人の活躍なのに、修行とか描いているともたもたしてしまう(作者的にも読者的にも)。もたもたを省いたのが2だと考えることもできます。

4.ジャンルのテンプレ
中世ヨーロッパ風ファンタジーですと、読者にも小説を読んだり、アニメや映画を観たりした経験があります。だから典型的な登場人物なら、だいたい分かる。
たとえ現代劇でも、冒頭で「俺は炎の魔法使いだ」と主人公が言えば、だいたい想像がつく。よく知られたテンプレなら、使ってしまえばいいわけです。

たぶん、まだあると思いますが、これくらいで。

しかし、コミック、アニメ、実写などですと、見たこともない世界で、いきなり見慣れない超人が暴れまわったりすることもあるように思います。なんでそれを文章作品でやっちゃいけないのか、あるいはなんで難しいのか。

これは、仮説レベルの私見ですが、コミック含む映像作品だと、モロに活躍を見せられることがあるように思います。同時に、キャラの内面は描かなくても成り立つ。8割くらいが、目に見える、耳に聞こえるもので構成されているからですね。だから、問答無用でイベントを見せつけて進めてしまえる。

それでもおおよそ分かってしまいます。そこを文章作品と比べてみると、視聴者(ないしはコミック読者)が、文章作品における傍観者型の主人公(ないしは地の文の語りて)の役割を果たしているようなんです。絵で見せてるんだから、絵は想像しなくていい。何を見ているかははっきりしているけど、それが何かを考えるのは視聴者になっているわけです。

理解の流れとして、絵→思考→言葉(=読者≒一人称主人公・地の文の語り手)ですね。一方、文章作品では、言葉→思考→絵と逆です。ですので、「冒頭から、見たこともない世界で、超人が大活躍するシーン」を描くのは、コミックを含む映像作品で可能でも、文章作品では難しいのです。

だけど、もし文章作品でもできるんなら、気にすることはありません。平凡主人公パターンは、そうしないといけないというルールではなく、単に書きやすく分かりやすいためのコツでしかありません。つまり、私のような凡人志望者へのアドバイスであるだけなんです。できる人が縛られる必要はありません。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 学園物の主人公を平凡、凡人にしたくない

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元記事:小説投稿サイトを利用しての悩み2

小説を書き始めて1カ月くらいの小説太郎です。以前小説投稿サイトを始めたけど読まれない、みたいな相談をしたことがあります。

その時他人の作品をもっと読んだ方がいいと言われたので、最近は他の人の作品を読んでいます。それで新しく生まれた悩みが以下のものです。

どうせ人の作品を読むなら、ランキング上位や書籍化された作品を読んだ方が勉強になる気がする。でも嫉妬とか色んな気持ちがあって、なかなか読めない。なんかこういう人気作品を見ていると、すごく気持ちが焦る。別にプロになれるとは思っていない。でも、あわよくば自分の作品も本にならないかなって気持ちもあるのも事実。でも今はコンクールに出すようなレベルでもない。だから今はコツコツ努力して、小説の腕を上げていきたい。

以前は自分の小説が読まれないことにあたふたしていたけど、今は読まれなくても、そんなに気にならなくなった。でも一部の人気作品を意識すると、心が揺れる。俺はなんのために小説を書いているんだろう。これから、俺はどうなりたいのだろう。

そんなことにもやもやしております。どうぞアドバイスお願いします。

上記の回答(小説投稿サイトを利用しての悩み2の返信)

投稿者 読むせん : 1

そんな質問しとったん?へーって感じ。答えた覚えないわ。

あー‥‥ワタシも「他者の作品を読め」派だけど、その理由が根本的に違うわ。
とりあえず、それで自作が読まれへん理由分かったやろ?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同じ1時間を使うなら、お前さんの評価すらされていない駄目そうな作品を読むより、無難に高評価うけてるランキング作品を読むのに使いたいねん。誰だってそうなのよ?

でもって、それを嫌がるのは劣等感に腐っている凡百なワナビー底辺作家層だけ。
本気ならランキングはもちろん、その作品に感想書いた人の作品まで読みに行け。(・∀・)ニヤニヤ

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 小説投稿サイトを利用しての悩み2

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投稿日時:

元記事:おっさん主人公の存在意義

 はじめまして、こんにちは。タイトルにもある通り、いわゆる「なろう系」と呼ばれる作品の中ではおっさんと定義できる年齢の男性が主人公の作品が数多く存在します。現在の流行からは少々外れていますが、一時期はおっさん物の小説がランキングを埋めていました。
 そこで、何故おっさんの主人公が流行したのか、主人公をおっさんと定義できる年齢の男性にする理由や魅力とは何なのかという疑問が私の中に浮かびました。しかし、当方自身はまだおっさんと呼べる年齢ではないので、自分で考えるのにも限界を感じます。なので、この疑問について皆さんのご意見を伺いたいです。

上記の回答(おっさん主人公の存在意義の返信)

投稿者 読むせん : 3 人気回答!

おっさんは英雄でも成功者でもないからです。

老人なら多少学んだ事も特殊経験値も有りますが、おっさんは大した業績も上げられず平凡に老いた自分の姿になります。

つまり平凡主人公の亜種。しかも「平凡すぎて逆にユニーク個体」とかではない、正真正銘な量産型平凡です。

平凡なオッサンだって夢くらい見たいんだよ(笑)

カテゴリー : 流行分析(なろう研究) スレッド: おっさん主人公の存在意義

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投稿日時:

元記事:処女作品の書き直しは必要か?

小説について悩んでいます。

作家でごはんに晒したところ面白い小説というものには辿り着きましたが、いかんせん処女作なので国語力不足に誤字脱字のオンパレード!

面白い話が書けたのは第一歩ですが

実力はないんだから気にしないでとりあえず10万文字書ききってみるか。

勉強しながら日本語を正しく書くようにする

上記の2つのどちらがよいでしょうか?
本人的には気にしすぎると筆が止まってしまうタイプなんですよね。
ただ、国語力不足は嫌で小説を買い始めた、そんな感じです。

上記の回答(処女作品の書き直しは必要か?の返信)

投稿者 t : 0

こんにちは
タイトルにある処女作の書き直しは必要か? とのことですか個人的にはする必要はありません。手直し作業はすでにあるものを使うので楽です、楽なせいで、やり続けても自分のためになるようなものではありません。もしどうしても気になる場合は処女作の世界観、登場人物、設定などなどは同じでいいので新作を書くつもりで挑んでみるのがいいと思います。

”10万文字”、”勉強しながら日本語を正しく書くよう”のどちらがいいかについては、将来自分がどうなりたいか人によって目指しているものやペースによって違います。10万字書きたいなと思ってるなら10万字がよさそうで。べつに書いてもいいけどもっと日本語の勉強したいんだよねと思うならくつろぎながら小説を読むでいいのでは。ご自身の心に聞いてみるのがいいでしょう。

削除されていて分からないのですが間違っていたらすみません、たしか告白から始まるお話でしたか? 
1ページ読んだだけですか。たくさんの文章が使ってあってネット小説ウケしやすそうな切り口で進み、地の文では主人公の考えや感情の機微が伝わってくるそこはよく書けていました。その反面地の文で似たような主人公の暗い気持ちが書き続けてあるせいでテンポが悪くなっていました。

もし小説を読む機会があるなら1回目は純粋に楽しんで読んだ後で、登場人物や舞台をだすタイミング何行目でだしているのかとかなど、話の広げかたと、話を盛り上げるために用意されている材料の多さに注目してみてください。色々な角度から話に焦点を当てています。

10万字書くのであれば、コントラスト(対比)を意識しアイディアの段階から見直してみてください。例えば今のお話では主人公が告白した後で、主人公の外側の人間が主人公を責めるように配置されています。
イメージとしては黒色(主人公の失敗)をさらに黒く(主人公の外側)するような感じですが。手段と目的でいえば、主人公を攻撃することが目的になってしまっているような印象をうけます。この書き方も間違いではありませんが難易度は少々高めです、そもそも小説に間違いはないので何を書いてでもいいのですが。

黒色の隣に白色をおくとことでも黒色は際立ちます。明るいことと暗い話が交互にあるのは大なり小なりどの作品でもやってます、これが処女作だったということを考慮してアイディアの段階から、主人公の失敗をより強調するにはどんな明るいものを持ってくれば、コントラスト(対比)になるか、主人公の失敗と何を掛け合わせれば面白くなるか、組み合わせを考えてみるのもいいと思いますし組み合わせの成功例がプロが書いている小説なので、彼らのやり方(明るい要素を用意しているか)を参考にされてみるのもいいかもしれません。

長くなりましたが、ああしろこうしろというつもりはまったくありません。好きなように小説を楽しんでもらえればと思います。応援しています。
何かの参考になれば幸いです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 処女作品の書き直しは必要か?

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