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伊藤真琴さんの返信一覧。得点の高い順1ページ目

元記事:効率と主人公交替の返信の返信の返信の返信

>一つ伺いたいのですが、
読み進めると一つどころじゃない件について。

>男性読者にとって、「お母さん」はフィクションでどういうものでしょうか。
フィクションではどういうもの、と言われても困っちゃうかな。
読者にとって、ということは、作者として書き手として「母親」のポジションに求めるものって意味じゃないんだよね。
一般的に求められるものという意味で答えると、単純に「母性」です。
言葉を変えれば「甘えられる」「かまってもらえる」「世話をしてくれる」「自分のことを考えてくれる」「何をしても見捨てない」まあ包容力みたいなもんかな。
一般男性が母親に求めるものって意味ではなく、逆説的だけど「こういう女性は母親っぽい」というイメージね。
これは個人的な見解だけど、私自身それらを求めてはいないが、例えば私が何かヤバいことをしでかして誰もが見放すけどこの女性だけは私を見放さなかった、という人がいたとして、正直私はそういうのに弱い。
そんなことされたら男として、こっちも今後なにがあっても相手を見捨てることは出来ないじゃん? 血の繋がり云々じゃなく、生まれてからずっと母親は私にそうしてきたから、そりゃ母親は見捨てないでしょ、という感じ。
だから、求めてるものというよりは、男としてそれをされると弱い、という部分の回答になるね。
フィクションでそこを強調されるとやっぱ母親感を感じる。ま、リアルでやってたらマザコンと子離れできてない母親で気持ち悪いけど。
母と息子の関係性ではもちろん、母と娘の関係性でも同じように読み取れるので、そこは自分が男性読者であるからでしょうね。
……ちなみにこれは「母親っぽさ」の演出のようなものの話であって、自分の母親は全然こんなんじゃなかったですよw わりかし放任主義でした。

>女性のレポ漫画(うちの三姉妹など子育て系を除く)では大体母ちゃんは強い、
女性から見ると「母は強し」の部分が強調されるのですね。やはり、一番身近な家族というコミュニティの中で同じ女性間で一番上の人物だから、という認識になるのかな。

>尊敬できる師匠とはどのような人物ですか。
臭いこと言うけど、背中で語ってくれるタイプの人。
あれこれ言わずに行動を示してそれを弟子に見せ学ばせる。まあ、これも現実に言ったら非効率で「てめえの口は飾りかよ!」ってキレそうだけど。
弟子と師匠が信頼し合い心が通じてるから成立する関係で、私はそういうの無理な人なので、たぶん出来ないから憧れてるんだろうね。
>彼が捕まったらまずどういった対応を考えますか。
リアルなら、たぶん捕まったことに対して釈放を求めるとかどこかに訴えるとかそういうのは何もしないな。
師匠ってことは何かの技術を持ってるわけでしょう。すると、まあ薬師なら薬を扱ってるわけで、師匠が捕まったら薬の管理も出来なくなるので、仕事の周囲にあるものを師匠が帰ってくるまで問題ない状態に整理して、そのあとで師匠と縁の深い人物かなんかに相談に行くかな。
私、けっこう薄情なんですよ。熱い行動とか絶対しない。

>わざと人前で腕(今回はレベルの事)を落とすような方だったらどう思われますか。
前提がな……
医者と自分との関係性によっても感じ方は違うと思う。
先述した母性の話じゃないけど、何があっても見捨てないと決めた相手なら、医者には何も言わず勝手に患者連れてくるアホをとっちめる。その前に一応医者には忠告するか。
そこまででないなら、正直、知らん。
これこのまま続けてたらやべえな。なんか言い訳みつけてさっさと関係を断とう。と考えると思う。
自分に被害がこなさそうなら黙って自分も見て見ぬ振りをするかな。

>かまってちゃんぶりをサッパリ魅せる方法はありますか
かまってちゃんって、大した用もないのにちょろちょろするからかまってアピールに見えるんですよ。
だから、「ちゃんとした用」を作っておけばいいだけ。
「薬の保管場所がわからず誰かに聞く」「何の道具を使うべきか迷って誰かに相談する」「大事な用で急いでたら誰かとぶつかる」それらの「誰か」がたまたまいつも同じ人だったとして、別にこれは「かまってちゃん」には見えない。
ぶっちゃけ、昔の王道少女漫画の主人公ってたいがいメンヘラ気質なかまってちゃんでしょ。やってることだけを客観的に吸い出せば。
それをかまってちゃんに見えないようにしてるというか、なってるというか、そのように書いてるので、少女漫画が参考になると思う。
「かまってちゃん」で探すと、そもそもかまってちゃんキャラを書いてる作品は「かまってちゃんに見えるよう書いてる」ので、適当な少女漫画の主人公を見て、それがなぜかまってちゃんに見えないのか、と考えたほうがいい気がする。

上記の回答(返信)

スレ主 伊藤真琴 : 2 投稿日時:

 回答ありがとうございます。こう言うと何ですが、普段自分が慣れない感情的な恩義、理屈を捨てて庇ってくれているという事自体に、自分とは違う(と仮定した上で)何かを裏切れないといった感じですかね。わからないからこそ尊いし、ある意味アホな優しさをもつそのままの君でいて みたいな。
 氏はご自分を薄情だと仰るけど、童磨(某有名作品で一見朗らかな教祖だけど極彩色の表の顔以前に内面は感情零のサイコパスだとされる)だって、自分が救ってやったとはいえ幸せな親子を見たらほぼ無意識で心地良いと思うし、大嫌いな人(今回は両親)はシャットアウトして部屋の汚さばかりを並べ立てても心のどこかで不快に思ってる。
 一般的に想像される範疇の理想より少し、いやかなり低いと保険をかけてるだけ氏も例示した人もそんなひどくないでしょ、と思ってます。
 ぶっちゃけ本当に薄情なのは、人の気持ちを奥まで 搾り取るだけ操っといて平気で切り離せる人の事でしょ。ぶっちゃけ自分は生まれつきこれだし認めたくないから足掻いてるだけだよ。飽くまで感情的な範囲なので互いに一理あるなとも思いますけど。

 男女と母ちゃんの話については了解いたしました。

>臭いこと言うけど、背中で語ってくれるタイプの人。
 こういうのって、薬匙の加減と相通じますよね。自分がそうでないからかいっつも饒舌になってしまいますけど。

 「ちゃんとした用」の件に関しては元主人公(ヒロイン?)の過去を利用して少し時間を経たせれば、ほぼ毎日働き詰めで勉強の時間がとれない主人公に軽く勉強のアシストもできるはずだ。理解のある彼クンじゃないけど、兄ちゃん的に頼れる奴なら自然と相互を思いやる関係もできる筈。こっちも逆説的かもしれない、というか今思いついたんですが自分の核や我が強すぎると思われがちだけど、実は自分に不利だからこそ超ミーハーで色々な意見を知りたがり、いっそのこと凄い他人の為なら百眼並に神経張れるけど、少し油断したり自分の事となると言葉も汗もおぼつかなくなり超絶クソかまってちゃんになる「キャラカテゴライズ」を開き直れば逆にさっぱりするかもです。
 テレパシーレベルで理解できますとかいう感じじゃなくって理解できないけどまあそいつの世界なりを崩さないでおこう、みたいな感じですかね。
 たとえば三国志だって、イケメンにされがちな周瑜や荀彧だけじゃなくって脂習(コレステ高そう)や李膺(孔融の師匠)とかもっと端っことかまで覚えてナンボだし、どんなフェードアウト気味の三枚目キャラにも魅力ありまくりだし(※演義だけだと思うけど)約束は言葉より行動で命を懸けて守るのってむっちゃ感動しません? 
 少女漫画的にすると女主人公の炎のような内面を客観化しづらく、書きやすくても扱いづらいんですよ。何より個々の作品が好きでもこのやり方は自作ではゴメンだねって感じ。
 コレクションしましたよ。相反する考え方に無関心寄りで1歩引いて好きだから500人ぐらいまでならなにも見ずに書けますもん。
 ホレないワケないでしょ。
 はー、今日言えてよかった。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 効率と主人公交替

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元記事:効率と主人公交替の返信

サタンさんしか呼んでいないかもですが。あと前の作品もどこにあるのか分かんないから読んでいませんが。湧いて出た\('ω')/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読みやすいです。ちょこちょこ入れてくる旧仮名っぽい感じの使い方も「ん?読み方分かんない」とかにならない程度で、かまえずに和風スチパンっぽい世界感も察せられる感じ。

難を言うと進行とジャンルが分かりにくいです。
 例えばこれがガチ目の推理作品だと言われたらプロローグっぽい情景は全て推理材料なので集中してピースを追いますが、ガチホモなら「別にいらん口上かな?」と読み飛ばしかねないです。

 どちらにしろ問題定義【①都で薬師さまに成った長男、②母親の出産電報?とかを受けて故郷に駆けつけてみると、③薬師の給料の仕送りで、少しは裕福になっているとばかり思っていた実家に、強請やタカリが群がってしまい、むしろ貧窮してしまっていたのを知り、④それを解決せんと奮闘する】

が分かりにくくなってしまっているかも?先入観なく初めて読んだ読者的には「そういう事」を書いているのかな?と読み取りました。

上記の回答(効率と主人公交替の返信の返信)

スレ主 伊藤真琴 : 1 投稿日時:

 もくもくナイスパ(*'▽')d

 大体あたりだと思います(細かい事は省く)
 結構昔に考えてた冒頭のひとつなのでジャンルが定まっていないという難点に同意いたします。(一応中国とか韓国とかモンゴルとか意識してます)
 推理というより欲を言えば青年漫画的な挫折起立、凡人難問(推理は天才組だけど核は凡人が握る系)モノ、未熟主人公系、欠乏解消、友情構築にさらっとした恋人への庇護……とちょっとまとまってない感じかな。最後には地元のコネか実力か人望で薬屋を開く話としたら綺麗にまとまるじゃない?

カテゴリー : ストーリー スレッド: 効率と主人公交替

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元記事:効率と主人公交替の返信の返信の返信の返信

スレ主さんのバイタリティには尊敬の念さえ感じるけども、以前プライベートメッセージのほうでやり取りしてた時にも似たような事言ったと思うけど、タダでやってる以上はこちら側の気まぐれに合わせてくれんと、いい加減金取るよ。
プロットの作り方は人それぞれなので、手段・方法をそちらが決めたらまず私がその方法を勉強しないと評価しにくいから予習しなきゃいけなくなる。
「評価くださーい!」と、行動しないよりはしたほうが断然良いしそこはスレ主さんの良いところだとも思うけど、私は、プロットはプロット板で目についたら気が向いたときに書き込みするくらいにしか今は反応してないので、それで返信なけりゃ諦めてください。

上記の回答(了解しました)

スレ主 伊藤真琴 : 1 投稿日時:

ごもっともです。まあ運が良ければぐらいって事で。
ただ一つ誤解しないでほしいのは、20万を10万に要約(?)するので製品版と大差なく、超閑話を削った無駄のない文が出来上がる(だけど伏線やサブちゃん、メインのいずれかがガタガタになる)って話です。
けど読むのに絶対一苦労だと思うので、やっぱり普通に書きます

カテゴリー : ストーリー スレッド: 効率と主人公交替

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元記事:プロを目指す上で。

はじめまして、名無しの三平と申します。自分はひっそりとラノベを書いているのですが、やっていくうちに疑問に思ったことがあり、そこで皆様の意見を頂戴したいと思い、こうして掲示板に書かせていただいた次第です。

自分はプロを目指してるのですが、まだしがない新人であっても、読者に受けるものを書いていくべきでしょうか? それとも自分が思いついたネタをとにかく小説という形にしていくという反復(?)創作をしていくべきでしょうか?

現在、いくつもネタがあるものの、小説という形に落とし込むことに躊躇しています。どうか、皆様の意見をお聞かせ願いたいです。よろしくお願いします。

上記の回答(プロを目指す上で。の返信)

投稿者 伊藤真琴 : 1 投稿日時:

そうですね。三平さん
読者にはおおむね3パターン存在します。
①自分に同調する作品を捕捉的に読みたい
②テンプレに従いながらも意外な切り口から読みたい
③完璧に自分とは違った異界を見つけたい

あと変則的ですが「アンチとしてこの作品を読む」

どのファンを重点的に味方につけたいか、という点に着目するといいかもです。
勿論三平さんが書きたい作品を描くのが一番ですが「楽しさが分かる」作品であれば読者は勝手に食いつきます。

最初は好きなように書いても構わないし、ロジカルハジケリスト目指しても構わない。
表現者は、描いている最中は実は意外と作品自体に無関心だと聞いたことがあります。「えるたんハアハア」みたいな事を言っても、どこかにバネがないと作品は作れないのです。

おそれる事はありません。まずはヘタでも好きなことを適当に書く。作者と読者の感性はどこかで繋がっているのでその人たちのために冷静になって構成者のように見直す。そして最後にくすっとくる小ネタやフレーバー文をつめて雰囲気を整え最終確認。

もう少しわからないことがあったら聞いてくださいね

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: プロを目指す上で。

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元記事:力isパワーみたいな、正しい力学は受けないのかな……。

 お久しぶりです。今どきの無双系の流行について質問です。
 正確ではないとは思いますが今って大体努力なしで女にもててついでにムカつく野郎が落ちぶれればラッキー みたいなのの亜種多いじゃないですか。自分も何作かこれで練習して伸びましたけど、やっぱある時期を過ぎるとバーチャルな魔法空間みたいなのって夢みたいなもんなんですかね。(SAOとか)キリトや司波みたいに一介の高校生が活躍し始め、その努力が年とともに省かれて、今や大衆によって過程が消去されたそこがもう魔法に似たもんだと思ってます。
 それが主流で今の中高生ってこういうのがかっこいいと思っている物に自分の好みは逆らっているなぁという感じです。書いてて気持ちいいなと思ったキャラはバキの勇次郎とか伊達臣人とか、(恋姫の貂蝉卑弥呼とか)みたいな、本当の意味で物理に訴える系の骨太のキャラなんですけど、男女問わずこういった需要って今無いんですよね……。主人公との恋愛は絶対ないタイプなので気兼ねなく書けるのが利点だと思いますが。
「俺物語!」みたいなアレンジを加えるのがベターなのか、色物キャラとしてメインに据えるか。(現在は脇役Aの関所の門番ですが)(例えば薬屋の独り言みたいに時代の潮流を掴んで且つなろう読者には新鮮に映る作品ってのがある意味正しいとは思うけど)
 別にリアリティとか求めていない部分もあるけど、なんか手に届きそうだけど筋肉でたやすくひねりつぶされるようなキャラを潮流に合わせすぎず逆らいすぎず書くコツってありませんか? しかも下読み段階ですが私の読者層って女性率高いなーって思うだけにカテエラ感半端ないです。変なギャップで萌えとか趣味じゃないです。
裏設定なんですけど
メイン3人からして、白キャラ→しっかりしすぎてるので終盤まで涙禁止 赤キャラ→ほほを赤らめさす二次創作予防のため顔全体を赤めに設定した 黒キャラ→裏表があるのに暗黒微笑が世界一似合わない系キャラ といった感じで、逆に二次創作映えしそうな感じではあるのですが、本編で肝心の女性が釣れないのではないか? という不安もあります。

これらのバランスをどうすればいいのか教えてください

上記の回答(お二人ともありがとうございます)

スレ主 伊藤真琴 : 0 投稿日時:

少々お時間の都合で、翌朝に返信いたします('◇')ゞ

カテゴリー : キャラクター スレッド: 力isパワーみたいな、正しい力学は受けないのかな……。

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元記事:自分の小説を面白くしたい

はじめまして、スガヤヒロと申します。
この度は自分が書いた小説の批評をお願いしたく相談させて頂きました。
「小説家になろう」https://ncode.syosetu.com/n6543ek/
なろう系異世界チート転移ものです。約15万文字の分量になります。「ライトノベル一冊の分」という目標のもと、初めて書きました。
自己評価
・竜頭蛇尾を欠き、場面転換時に大きく話の方向性を変えました。それで主人公のキャラがちょっと出たのですが、構成上、複数の視点で世界観を補完していくので主人公に感情移入しにくかった。
異世界と元の世界を行ききするとい設定上、日常に戻れるように主人個のメンタルがほとんど変質しないストーリーとライトノベル一冊分というペースでの展開がweb小説の文法い合わせられなかった。短く、分かりやすい文。はできてると思います。
あと、設定も甘い自覚があります。

「小説家になろう」では数字という評価の可視化がなされます。
これが結果なのでしょう。
数字では測れないモノを知りたくて投稿させていただきました。
お時間を取らせてしまいますが、批評の程お願います。

上記の回答(自分の小説を面白くしたいの返信)

投稿者 【本人から削除依頼】 : 1

 小説のほうへの作者さんご本人の明記、お手数をおかけしまして申し訳ありませんでした。

 小説への感想ですが、最後まで読み通すどころか、最初と最後を少し読んだだけで、しかもどうして辛らつな物言いになってしまいます。しかし、正直、誠実に申し上げてはおりますので、失礼の段は深くお詫びし、ご了解をお願いいたします。

 まず、文章面での読みにくさが問題となると思います。いかに面白い物語を構想できたとしても、表現方法=文章で読者が戸惑うと、面白さに行き着く前に読了を諦めてしまいかねません。

 プロローグですと、例えば以下のような書き方です。

>  俺を大御神と祭り上げてくるこの少女の名前はスイさんと言うのだが、
>  俺の些細な一言一句に一喜一憂するので気を使うのだ。

 読点(、)で改行し、次の行で字下げまでしてしまっています。ラノベでは短文&改行、左側(下側)が白いほうが読みやすい。短い文は分かりやすいし、1行の長さが短ければ目を走らせる距離が減って楽。確かにそういう面はありますが、このような無理矢理に改行と字下げを入れることではありません。これでは読みにくさを増してしまいます。

 続く部分もです。

>  美少女に起こされるのは大変ありがたいとはいえ。
>  ここ三日ほどこんな感じに頭を悩ます朝を迎えている。

 こちらは1行目が句点で終わっていますが、普通は読点にすべきでしょう。これも無理矢理に短文化したものでしかなく、読みやすさが損なわれてしまっています。

 ラノベは文章が上手くなくていいとよく言われます。それは読みにくいような下手さでもいいということではなく、文章に凝る必要はない、文章の上手さで唸らせる必要はない、といったことだと思います。読みやすく、一読して分かる文章である必要がありますし、そのためのコツを形だけ無理に整えても意味はありません。

 念のため、最後の章も読んでみましたが、冒頭とあまり変わらない感じです。もし今のスタイルで書き慣れてしまっているとしたら、意識的に分かりやすさを尊重して書くようにすることが必要となって来るように思います。

 1シーンでの描写も、情報を出す順序に難があるように感じられます。例えば出だしからのスイを描写する以下の1行。

>  青緑色の髪のオーガの少女が奏上してくる

 流行りではオーガといえど美少女ってあります。だけど、上記では「オーガの少女」としか分かりません。主人公にはよく見えているので読者も姿かたちを想像します。オーガですから、恐ろし気なモンスターを思い浮かべる可能性があります。

(なお、天子に言上する「奏上」を主人公が使っている点、皮肉っぽさがないため、大御神扱いに辟易しているらしい主人公と合わない。主人公が作者の執筆意図を知ってしまっている可能性がある。キャラが作者の意図を知っていると不自然になりがち。)

 少し後でスイについて、ようやく次の描写が出てきます。

>  美少女に起こされるのは大変ありがたいとはいえ。

 ここでようやく「美しい」がスイのイメージに付加されるわけです。「美少女」と示すのを遅らせる理由が分かりません。むしろ、(角のある)美少女としておいて、こんなに可愛くても実はオーガ、という描写順序ではないでしょうか。情報提示の順序を間違えているため、目を引きにくくなっています。

 読者は単語ごとにイメージを想起して、どういうことなのか想像していくしかありません。最初は白紙状態、そこへ文章から喚起されるイメージを描いて行くわけですね。そういう読者の目を引くポイントや、読者のイメージしやすさに対する配慮がうまく機能していない感じがします。

 1シーン内のことに留まりません。このプロローグ全体でも情報提示が読者に興味を持たれるような伝え方になっていません。感覚的にですが、8割くらいが分からないのです。

 例えば(誤字脱字を除いても)、

「ジャージ姿のオーガ少女って?」
「いるべき『あちら』って?」「言いづらい事情って?」(なお、言い『ず』らいは誤用)
「スイさんが一喜一憂する事情は?」
「先輩って誰?」
「日本語で話してるみたいだけど言葉の壁って?」
「白金髪の女性って誰? なぜ目をつぶって立ってるの?」
「黒い白無垢? 元オーガって、元って何?」
「採光(光を取り入れること、またはその技法)が差し込む?」(「換気が吹く」みたいな変な感じ)
(……この後もずっとこんな感じなので、ここいらで)

という感じで疑問ばかりが次々と湧いてきます。それらの疑問は全く解消されません。

 主人公と(亜人)女性キャラがいて、何か話したり、朝飯だったりするのは分かります。でも、それが目を引くわけではありません。目を引こうとしているものが多すぎます。目を引こうとしている、というのは、上記のように「それは何だろう?」とは思うものの、何なのかは記述していないものです。

 目を引いて読み進めたくさせる大事な要素は、確かに「それは何だろう?」という疑問です。冒頭でまだキャラが立つどころか、読者からすると初対面で赤の他人同然のキャラに興味を持たせるには、「何だろう?」は大事です。「全部分かっちゃった」ではキリはいいですが、先を知りたくなりませんよね。

 ですが、あれもこれも(下手すると1行ごとに)「何だろう?」では、逆に萎えます。「この話はさっぱり分からない」となって絶望してしまいます。8割は分かるようにしないといけないのです。おおよそ分かる、だけど気になる点(残り2割)がある、という状態ですね。「8割は分かったぞ。それなら後2割もクリアしてやる」と思わせるように書いてくれないと、読み進められません。

 それでも本編が始まるらしい「異世界への追憶」の第一節「田舎―引っ越し―」まで読み進めてみました。のっけから名前と年齢です。誰だよ、となりました。作者さんとしては、「プロローグの主人公だよ、一人称だし」と思えるかもしれません。でも読者は作者の心づもりは分かりません。だって書いてないから。

 それでも読み進めてみると、プロローグとは全く関係なさそうな状況が描かれています。
>  芝刈りに行くおじいさんも、川に洗濯にいくおばあさんもいない。

という、なぜそんなことを言い出すのか分からない一文が挟まっていたりもする。

>  ほとんど初対面の実家は成り上がりの豪農じゃ無理じゃね?

も「成り上がりの豪農」をどうイメージすべきなのかが分からない。その後も、主人公が一人で実家にいる理由が説明されていますが、唐突、かつバラバラに家族の状況だけ出しているため、かえって状況が読み取れなくなっている。

 他の家族がどうしているか、この節に必要でしょうか? それで主人公に目が行って、主人公の理解が深まったりするでしょうか? 個人的にはそうならないと思います。とはいえ、このシーンで他の家族がどうしているか、作者として想定することは必要です。問題は何をどこまで描写するか、つまり読者が話を理解するための適切な情報提示に難があるということです。

 地の文、すなわち主人公の思考も脈絡なく駄々洩れしている感じがします。一人称なんだから、主人公が思ったことを全て言語化すると自然、とお考えになっておられないでしょうか。そうではありません。地の文の主な役割は状況を示すことです。一人称でも、きちんと語り部の役割を果たさせるべきです。

 小説は学校の作文とは大いに異なります。学校の作文ですと、執筆者が何を見聞きして、どう思ったか、きちんと書けることが求められます。物事を正確に他人に伝える練習だからですね。

 しかし、今お書きになっているのは小説です。伝えるべきなのは「楽しさ、面白さ」です。正確であることは求められません。読者ごとに細部の想像が違っていても何ら問題ありません。一人の読者が読んでいて混乱しなければOKなのです。

 大事なことなので言葉を変えまして。読者がしたいのは、美味しいところだけのつまみ食いです。たらふく食わされたいわけではありません。特に美味しくもない(=面白くもない)ものでお腹いっぱいになりたくはないのです。

 サタンさんは、おそらく豊富なご経験から読み通してみることがおできのようです。私は一読者を脱することができない経験の浅い者であるため、お示しの作品を読み進めることはできませんでした。理由は上記の通りです(できれば気を取り直してもっと先まで読みたいとは思っていますが、必ず読むと言い切れる自信はありません、すみません)。

 それでも申し上げられることがあるとすれば、「一読して8割が分かって、目を引くツカミのイベントを出だしに置いてください」でしょうか。

 ストーリーを先取りしたらしいプロローグは不要と思います。主人公の内面語りも不要です。その代り、白無垢キャラメインでイベントを起こせば、目を引けそうな気がします。テンプレ的なものだと、例えば押しかけ女房パターン(現代版でいえば「美少女が空から落ちてきて、いきなり主人公に抱きつく」等)をもっと前面に出すとかでしょうか。

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: 自分の小説を面白くしたい

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投稿日時:

元記事:オチを考え方を教えて下さい!

最近掌編小説の執筆を始めた初心者なのですが、執筆中にオチを考えても思いつきません。><
頑張って考えたり、ネットで調べたり、色々試行錯誤しているのですがどうすれば思いつくのか分からないです!
オチはどうやったら思いつくのでしょうか!教えて下さい!お願いします!

上記の回答(オチを考え方を教えて下さい!の返信)

投稿者 サタン : 4 人気回答!

書きたい内容を一文で表現してみ。
例えば「勇者が魔王を倒す話」みたいな。余計な設定は一切排除して、主語と述語のみの単文で、「主人公が何をする話」となるように。
これが出来ればオチは簡単。
「勇者が魔王を倒す話」は、文字通り勇者が魔王を倒す話なんだから魔王を倒さないと終わらないでしょ。
だから「魔王を倒す」がオチ。

じゃあ例えば「主人公がヒロインと恋愛する話」はどうか。
これも「恋愛する話」なんだから「恋愛」しなきゃ話にならない。
でも、その恋愛の結果が書かれていない一文になってるから、こういう曖昧なまとめ方をすると「恋愛した話」と考えて、「恋愛した」がオチになってしまう。
例えば恋愛不感症の主人公と恋愛脳のヒロインがいて、ヒロインが他人の恋愛を見て羨んでるんだけど主人公にはそれの何が良いのか理解できない。ヒロインにそう意見をぶつけると、それから恋愛脳のヒロインは主人公に恋愛の良さを伝えようとしはじめる。学校でも休日の自宅でも。一生懸命なヒロインに主人公はへんてこな回答をしながら「恋愛」についてを学んでゆき、ふと、ヒロインの様子がおかしいことに気がついて気にかける。これを切っ掛けに主人公は自分たち二人が今していることが恋愛なのだと答えを出すと、ヒロインは「そういうことです」と頬を染めてうつむいた。
とまあ、「恋愛する話」だとこんな話になる。
オチが「恋愛すること」なので、恋愛したら終わりだから。
ちなみにわかりにくいかもしれんから、どーでもいい事だけど補足しとくと、この例はヒロインの遠回しすぎる告白というコンセプトね。だからそれを理解して告白に答えを出したところで話は終わって「恋愛する話」としてる。

そんなわけで、この場合「恋愛」を結果(オチ)ではなく過程に置きたい場合は「ヒロインのアプローチに主人公が根負けする話」とかになる。
同じように思えるかもしれないが、だいぶ違う。オチが変わるし過程も変わる。

そこんとこよく考えて一文にまとめてみて、イメージと違うようなら視点を変えて何度も試行してみる。
よくある異世界転移とかだと、まず「主人公は日本に帰還できるのか・できないのか」の二択から絞って、「できない」のであれば異世界でのゴールはどこなのか「自分の領地を脅威から守ること」であるなら、その「脅威」を設定して、盗賊や他国の侵略や同じ転移者で世界を破壊してでも日本へ帰還しようとしてるボスを用意するなどスケールを上げていって、「この脅威を退けられたらもうOKだろう」ってとこを落とし所にして、するとこのボスを倒して領地を守ったって事がオチになる。
ちなみにこの話を一文にまとめると「主人公が自分の領地を脅威から守る話」になる。
「同じ転移者がボスで~」とか「ボスの目的は日本へ帰ることで~」とか、そういう設定は主人公には関係ないことなので、一切省いてシンプルにする。

こんな感じで一文にまとめてしまえば、その一文の述部に当たる部分がオチになるのでオチは明確になります。
私の場合は「思いつく」と言うよりは、こうやって「導き出す」感じです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: オチを考え方を教えて下さい!

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投稿日時:

元記事:女子キャラの設定をどう作れば良いだろうか…

中々異性の設定が上手くいかず、名前はどうにかなるが口調や仕草、女性(女子)が感じる物の感覚がうまく決められません。
皆さんどう言ったように異性のキャラクター設定を作っていますか?

上記の回答(女子キャラの設定をどう作れば良いだろうか…の返信)

投稿者 手塚満 : 2

こういうご質問は割とあるんですけど、ほぼ根っこから間違っているのが通例でしょうか。このご質問では「口調や仕草、女性(女子)が感じる物の感覚」に表れています。そういうものから発想しようとすると詰まると思います。

結論を先に申せば、「設定はキャラの個性を表すもの、個性から設定が出てくるもの」なので「各キャラの物語上の役割が先、性別等の属性や特徴は後回し」となります。以下、少し説明してみます。

1.性別等のキャラ属性はキャラの個性ではない

「女性/女子」は人類の約半数にもなる大枠の分類の1つですけど、そんな大分類から1人の個人/キャラクターを規定することは不可能です。仮にスレ主さんが男性だとして、「男性(男子)が感じる物の感覚」って、説明できますか? 具体的に考えようとすると、「自分はこれをこう感じるが、あいつは同じものでも違うように」とかなりませんか?

これが例えば平均的などの統計的にどうか、ということなら説明可能かもしれません。例えば「ここにある重い岩を持ち上げられるのは、男が多いだろう」とか(第2次性徴で男性は骨格筋が発達する等の理由)。

2.個々のキャラは平均的なものではない

しかし、考えようとしているのは個々のキャラクターのはずですよね。すると「この大岩は自分には無理だ、しかしレスリングメダリストの吉田沙保里(元)選手ならできそうだ」みたいになります。「吉田沙保里(元)選手は女性だから力が弱いはず」なんて考えられません。統計的な大枠から個々は規定できないわけです。

フィクションでも同じです。まず個々の個性あるキャラクターがあって、その個々のキャラクターに属性の1つとして性別があるに過ぎません。キャラクターは物語上の必要あって登場しますから、役割/機能がある。その役割/機能に沿って設定します。

3.性別などのキャラ属性は演出にすぎない

性別は例えば別のキャラとマッチングさせるなら、そのキャラの異性としておく。これはキャラの役割/機能に属しますが、そこから個性が出てくるわけではありません。カップルにするために必要だから性別を違えておくに過ぎない。

そうでもないなら、もうただの演出です。キャラをイメージしやすいよう、多少の具体化をするに過ぎません。それも作者が与えるのはいくつかの記号に過ぎず、具体的なイメージは読者が作ります(文章作品だから)。作者から性別で個性を打ち出してはいない。なぜなら具体的にイメージしているのは読者だから。

4.キャラの個性は物語上の要請から導き出される

作者が与えるのはキャラの機能、役割です。そこからしか個性は出せません。このイベントのこの役割をこなすにはこういう性格要素がないといけない、とか出てきます。それで個性が規定されていき、次第に具体化されます。例えば、サブキャラAが主人公の行動を起こす役割があるとして、「ドジでハプニング起こして主人公にフォローさせる」のか「賢明で主人公を善へ導くためにアドバイスする」のか、といった選択でサブキャラAは具体化されていきます。

5.性別等の属性はキャラの見える化のための特徴や演出

そのうえで、サブキャラAが読者に視覚イメージを喚起しやすいよう、女性→10代後半→可愛い→ロン毛→…と特徴を与えていくわけです。その部分は演出です。個性ではありません。繰り返しますが、作者の与えた言葉=記号から具体的イメージを喚起するのは読者だからです。読者に想像してもらう部分で、作者がキャラの個性を出すのは不可能です。

台詞とて物語のストーリー進行やドラマ展開、シーン作りの要請から出てくるものです。台詞に持たせる情報で、喋るキャラの個性が形作られていきます。キャラが女性だとして「女性らしさ」はせいぜい役割語をどうするか程度です。末尾が「よ/わ/の」等で終わることが多い、とかですね。もちろんそんなことでキャラの個性が作れるわけではありません。個性でないところから、キャラの行動、言動を決められるわけではありません。

6.読者の利便性のためなら属性の演出すら捨てる

役割語どころか、ぶっ飛んだ話し方、癖を付与することだってありますね。例えば「とある魔術の禁書目録」シリーズでは、極めて奇異な台詞の言い方をする重要サブキャラが頻出します。その話し方が男っぽいか女っぽいかみたいなことを超越している感じです。

これは台詞を発した途端、どのキャラか分かる工夫です。性別よりも誰かが大事ですから。なにせ文章作品では絵が見えてませんからね。絵を作るのは読者です。その読者がイメージするに便利なら、役割語等で性別感出すよりは、「誰なのか」が大事なわけです。つまり、やっぱり個々のキャラ自体が、その属性より優先ということです。

7.まとめ

まとめますと、

・各キャラの物語上の役割、機能で設定を作る(キャラの主要部分)
・各キャラの視覚等のイメージ演出としての性別などの属性を設定に付与する(補助的な部分)

ということになります。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 女子キャラの設定をどう作れば良いだろうか…

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ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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