大沢朔夜さんの質問2016/02/02
ジジさま。はじめまして。大沢朔夜と申します。
早速ですが、質問させていただきます。現在下手の横好きと言うか、実力と書きたいものとのギャップに悩んでおります。
これまでラノ研に数本作品を投稿させていただき、キャラクターの魅力や、萌え、ギャグなどの描写についてはおおむね好評をいただいてきました。
一方でバトルものを投稿した際には、戦闘シーンの冗長さや淡々とした文章などが不評でした。つまり現状、自分にとってバトル描写は苦手分野と言うことです。
こちらの研究室には「長所を生かして欠点は無視する」というアドバイスがあります。しかし自分の中では、バトル要素のある作品をこれからも書き、バトル描写もがっつりやりたい気持ちがあります。書きたいものを書かないと、創作に対する気持ちそのものが委縮してしまうと思うので……。
「バトル描写は苦手」と割り切って萌えやギャグに重点を置くべきか、書き続ければバトル描写も上手く(少なくとも要領よく)なると信じて遠慮なく書くべきか、アドバイスをお願いします。
●下読みジジさんの回答
しかし自分の中では、バトル要素のある作品をこれからも書き、バトル描写もがっつりやりたい気持ちがあります。書きたいものを書かないと、創作に対する気持ちそのものが委縮してしまうと思うので……。
ご自身の中ですでに答が出ているお悩みかと思いますが、一応私の私見を加えさせていただきますと。
近日中に賞への応募を考えているなら、人から褒められた部分を中心に考えるほうが無難ですし、その予定が未定/近日中ではないなら、1度バトルとじっくり向き合ってみるのがよいでしょうね。
長所というものは、たいていの場合は他人の客観的な目によって発見されるものです。
嗜好というものは自身の内に深く根づいたもので、自覚することによって発見/発現するものです。
長所と嗜好、どちらが重いかと言えば、それはもう自分の中に根づき、自分の目や心で見出した嗜好でしょう。
ゆえに、短期でなにかしらの結果を出す必要性がないなら、嗜好を優先するほうがよいですね。
ですので、まずはバトルを徹底的に研究してください。
格闘から戦争まで、小説、コミック、映画、アニメ、無数に存在します。好きな作品だけでなく、手当たり次第に絨毯爆撃していくのです。
インプットの角度を増やすことによって、描写自体の完成度や彩りを増す効果が期待できますし、知識を得ることで説得力や心情描写の深みを表現できる可能性も高まります。
苦手を克服するのにもっとも効果的な方法は「数」です。
目的を定めたインプットを多数行い、アウトプットしていく。
ただ書くだけでなく、書くための原材料を取り込むことについて考えてみていただければ。