小説を書けば書くほど自信を喪失する状態からどうやって脱出する?新人賞下読みが回答

小間さんの質問 2017/10/13

『プロのクリエーターを目指すなら「誰のためになにをすることが自分にとって最重要なのか」を考える』での回答ありがとうございます。毎回丁寧なご返答頂き、感謝の言葉もございません。

大変申し訳ありませんが、追加で質問させてください。

〇書けば書くほど自信を喪失する状態からどうやって脱出するべきか、出来ればお教えください。

 ご自分を含めて「誰のためになにをすることが自分にとって最重要なのか」、これをお考えください。

これに対する答えは「読者に楽しんで頂き、なおかつ自分が楽しめること。ウインウインの関係を築き上げること」です。勿論理想論ですが。

更に言うと、設定で読者の興味を引けるようなキャッチーな物ばかり書いてはいますが、描写や世界観などは私自身の持ち味である筈なので、そこに見向きされない状態が少々辛くはあります。
どのような描写にするか、どのような設定にするか考えるのが最大の楽しみですので。

多分我侭な事を言っているだろうという自覚はありますし、そもそも自分の持ち味である筈のものが魅力に乏しいのだろうとも思います。

また、私は今比較的評価を受けている立場にありますが、恐らく運が良かっただけで、別の場所に行ったらまた評価が違うのだろうとも思います。
ヒット作品を1作書いた後は、滑っても良いから短いスパンで量産すれば何とかなるという計算のもとにやっていましたし、実際に何とかなってしまいました。

ですが私には創作能力など無いのではないかという感覚がずっとぬぐえません。
どうも評価の方ばかりが先走っているような気がします。

また、他の著者を見ていると人気のある方は何かしらの長所をしっかりとお持ちです。文体、話のリズム感、設定等……。
プロで言えば西尾維新さんに代表されるような、個性の強い方が人気です。またそういった著者の方が尊敬を集めたり信奉されていたりします。

自分にそういった何かがあるかどうかはわかりません。というか、おそらくありません。
私はただ女性読者が読みたいと思えるものをリサーチしたに過ぎません。
言い換えればそれしか私には成せることが無かったのに、評価されている現状に強い違和感を感じます。

長くなりましたが、こんな現状故に、書けば書くほど自信を喪失するという状態になっています。

この状態を打破するには、やはり自分の持ち味を見つけて磨くというのが最善でしょうか?
何かしらコメント頂けると助かります。

下読みジジさんの回答

基本的にモチベーションが下がるのは、「自分の求める対価が与えられていない状況」に置かれているからです。

更に言うと、設定で読者の興味を引けるようなキャッチーな物ばかり書いてはいますが、描写や世界観などは私自身の持ち味である筈なので、そこに見向きされない状態が少々辛くはあります。

つまり、この部分です。
これをざっくり整理すれば、「持ち味を評価されないことが辛い」となり、今得ている評価や書くという行為がモチベーションを上げる力を持っていないことがわかります。
この部分の引っかかりが大きすぎて、すべてにマイナス作用しているのではないかということになりますね。

モチベーションを上げることを最優先に考えるとするなら、結局は「読者のことを考えず、ご自身が評価されたいと思うものを書き、その評価を問う」以外ないのではないかと思います。

これは非常に重要なことなので、言葉を選ばず述べさせていただきます。
ご自身がどうやら天才ではないことを自覚しましょう。
その上で、なりたいご自身を目ざしましょう。

私も業界に入ってすぐに自分が天才でないことを思い知り、愕然としたものですが、今でもそれなりに全力でやれています。
世界は天才だけのものではないので、意外に付け入る隙はあるものですから。

と、なんだか偉そうなことを延々と述べてしまいましたが、

この状態を打破するには、やはり自分の持ち味を見つけて磨くというのが最善でしょうか?

読者さんのことは置き去り、書きたいものを書きたいように書いてみるのが現状ではベターかなと思います。