小説を書くことは他人を幸福にする! 文化の本質とは建設的な暇つぶし

この記事は約2分で読めます。

哲学者カントは晩年「人間は真理よりも物語によって幸福になれる」と言ったそうです。
彼は人間にとって癒やしとなる時間とは、趣味を楽しんだり、友達と遊んだりして、自分の心から意識をそらしている時だと語っています。

エンタメノベルラボ・チャンネル

カントによると、人間は自分について考えれば考えるほど、鬱になる性質を持っており、心を覗き込まないよう意識を心からそらしていないと不幸になるそうです。

これは進化学的にも証明されており、自然界では捕食される弱い生き物だった人間は、常に自分にとって悪いことが起こるのではないか?と不安を感じて、警戒していた個体が生き延びたそうです。

現在の人類は、彼らの子孫なので、暇になると悪いことが起きることを勝手に想像して、不安を感じるようにできています。この不安は根拠が無いため、考えれば考える程、増幅していきます。
不幸になるように遺伝子にプログラムされているとも言えるのです。

小説、音楽、絵やゲームなどの文化は、暇になると不安になるため、古代社会において暇を持て余した王侯貴族によって作られました。

スポンサーリンク

文化の本質とは建設的な暇つぶし!

例えば、お酒やギャンブルも、自分の心から意識をそらすのに役立ちますが、中毒性があり、お金をたくさん使うので、不幸に繋がります。非建設的です。

一方、小説や音楽、絵などの文化鑑賞は、あまりお金を使わず、中毒性がありません。
特に読書はストレス解消に役立つと言われており、建設的です。

イギリスのサセックス大学の研究によると、読書する人は、しない人に比べてストレスが68%も低下するそうです。
一日30分間、ゆっくり読書をするのがコツだそうです。

なにより、物語に没頭している時間は、心から意識をそらし、楽しい気分に浸れるので癒やしとなります。

小説を書くこと、この世界に物語を生み出すことは、他者の幸福に繋がるのですね。
小説を書くのは大変、有意義なことですので、これからも自信を持って、書き続けてください。

小説を書く場合、自分について考えすぎるのは危険!

小説を書く場合は、あまり自分について考えすぎないようにすることが大事です。

例えば、太宰治は小説『人間失格』(1948年刊行)を書いた一ヶ月後に自殺しています。
作品に自分の人生を色濃く反映しており、自分について内省しすぎたからだと思われます。

ラノベは楽しい空想の産物なので、ラノベ作家が自殺した話は寡聞にして知りませんが、昔の文豪に自殺者が多いのは、小説に自分の人生や思想を反映しすぎて、鬱になってしまったのが原因だと思われます。

タイトルとURLをコピーしました