- 「やばいヒロインと知り合いになってしまった、どうしよう」
- 「やばい奴から追いかけられている、どうしよう」
- 「知ってはいけない事実を知ってしまった、どうしよう」
本題に入るのが早いのが上手い人の特徴です。
GA大賞を取った『ダンまち』なら、主人公のベルくんが、モンスターに追われて焦ってる。
同じく『処刑少女』なら、異世界に召喚されて無一文で橋の下で過ごし、途方に暮れている。
アニメ化された『六花の勇者』は、「主人公がヒロインから追われて殺されそうになっている」
初心者の小説は「本題に入るのが遅い」
最初の3ページを見ただけで、その小説がおもしろいか否か判断できる。
良い作品は最初から読者を楽しませようとしている
と、よくプロ作家や編集者が言うのですが「最初から読者を楽しませようとしている」とはどういう状態なのか?
答えは「本題に入るのが早い」ことです。
例えば、2015年8月に刊行されアニメ化されたヒット作品「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」。
なろうの第1話で、主人公は乙女ゲームの悪役令嬢に転生し、イケメンの王子から婚約を申し込まれます。
書籍化作品は、このように「本題に入るのが早い」です。
逆に初心者の小説は「本題に入るのが遅い」
何を楽しんでよいのかわからない。
思わせぶりなプロローグから、主人公とヒロインの長い自己紹介パートが続きます。
ようやく事件がおきても、物語の方向性が見えない(バトルがやりたいのか恋愛なのか謎解きなのか不明)といった傾向があります。
おそらく、どういった方向で読者を楽しませようとしているのか?
作者本人にもよくわかっていないから「本題に入るのが遅い」のではないかと思います。
このあたりは事前にしっかり考えておきましょう
プロローグの書き方で迷ったら、「キャラが焦っている状態にすること」。早く本題に入ることをおすすめします。