こいつはひどい目に合って当然。こいつがひどい目に合うところが見たい、という感情を読者に起こさせてから、ざまぁしないと、ざまぁがおもしろくないです。
ざまぁはやり過ぎると、主人公が嫌な奴に見えるので、コミカルさでデメリットを消します。
バイキンマンが、ざまぁ対象の理想形です
愚か者で自己中心的で、他人に迷惑をかけて反省せず、自業自得でひどい目にあう。
アンパンマンに殴られて当然という感情を視聴者に抱かせます。
かつ、ざまぁはコミカルです。「バイバイキン」と言って空に飛んでいきます。
このためアンパンマンが暴力を振るっても、アンパンマンが嫌なヤツに見えません。
主人公が嫌なヤツに見えないというのが、かなり重要です。
読者は主人公になりきって物語を楽しみます。
主人公が嫌なやつだと、罪悪感を抱いてしまって、没入できません。
主人公は常に善の側に立ち、読者に不快感を与えない工夫がかなり必要なのです。
この工夫が、ヘイトコントロールとコミカルざまぁです。
主人公が善人に見えるように配慮
なろうハイファン年間ランカーや書籍化作家の小説を読むと。
主人公が善人に見える工夫。
嫌なヤツに見えない工夫をかなりしています。
最近の書籍化作品で驚いたのが、主人公がざまぁ対象を気遣っている、応援しているというものです。
これはざまぁ対象が兄弟、幼馴染だからという理由があるのですが。
相手に対する怨念が無いのが良いです。
復讐系というのも、なろうランキングに上がるのですが。表紙までは行きにくい感じがします。
これはやはり、主人公が嫌なヤツに見えてしまうためだと思います。
復讐をすると読者が罪悪感を抱きやすい。暗い気分になりやすいためではないかと思います。
前向きさ、明るさ、ポジティブさが主人公には求めれていると思います。