小説の書き方講座。おもしろい物語を書くコツは「恥ずかしさを捨てること!」

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自分を出すことを恥ずかしがっていたら誰も感動させられないぞ!

おもしろい物語を書くには恥ずかしさを捨てる!

漢字にルビを振った技名を叫ばせたり。
ヒロインからスゴイ!スゴイ!と持ち上げられるくらいのことは平常心でできなくてはなりません。

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小説家にとっても最も大切なのは「自分が面白いと感じるなら臆面もなく徹底的にやりきること」

ラノベ作家、餅月望さんは、「小説家になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?」という質問に対して、以下のように答えています。

≪面白さのためならば恥ずかしさを捨てることができる、ある種の鈍感さ≫が大事なんじゃないかと思います。

自分が面白いと感じるなら臆面もなく、徹底的にやりきることが個性や作風を作るのだと思います。

逆に言うと、羞恥心に妨げられて、いろいろな部分を抑えて勝てるほど、既存作、現役プロ作家の壁は低くはないと思います。

例えば「小学星のプリンセス」という小説を書いたとしてです。それを八十歳を過ぎた祖母に臆面もなく差し出したりとか。それを読んだ従妹に「ちょっぴり心配になった……」と言われてもなお、次の小説のヒロインを堂々とロリヒロインにできるような……。

それでもなおこれが面白いんだと胸を張れるような……そういう鈍感さがどうしても必要になってくるように思います。

小説家に最も必要なのは「面白さのためならば恥ずかしさを捨てることができる、ある種の鈍感さ」ラノベ作家、餅月望さんに創作に関する18の質問
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小説の書き方。キャラクターの個性を極端にする

ラノベのキャラ作りのコツとして、プロ作家たちがよく上げるのは、キャラクターの個性をとにかく極端にすることです。

しかし、常識はずれの極端なキャラを作ることには、どうしても抵抗がでてきてしまうものです。

例えば、『突然ですが、お兄ちゃんと結婚しますっ! そうか、布団なら敷いてあるぞ。 』( 2017/3/25 刊行)では、主人公の妹がお兄ちゃんと結婚したいと言い出して、お金の力で法律を変えてまでそれを実現しようとします。

ラノベのヒロインはキ●ガイだとよく言われるゆえんです。

しかし、こういうキャラ(主人公への愛が過剰すぎるキャラ)こそ、ラノベ読者が求めているものなので、恥ずかしさや常識などかなぐり捨てなければなりません。

『異世界支配のスキルテイカー ~ゼロから始める奴隷ハーレム~』 (2015/6/2刊行)は「小説家になろう」から書籍化された35万部超えのヒット作です。

この作品ではヒロインの方から、主人公の奴隷にして欲しいとお願いしてきます。

読者の承認欲求が満たされる上に、女性を奴隷にする罪悪感もなくせる素晴らしい構造です

以下、ヒロインの名台詞を抜粋します。

「も、申し訳ございません! 私のような若輩者が、ふてぶてしくもユウトさんの奴隷になりたいだなんて……頭が高いにも程がありましたよね! ごめんなさい! 調子に乗りました! 今の発言は忘れて下さい!」

「ご主人様は素晴らしいお方です! 肉体や精神的な強さはもちろんのこと! 誰にでも分け隔てなく接することのできる大きな器を持っています! 断言します! 私の人生における最大の幸福は、ご主人様の奴隷になれたことです!」

ラノベ読者が好きなのは、奴隷、配下、妹など、自分より立場が弱く、絶対に裏切らない女性キャラです。

しかし、ふつうの作者さんは恥ずかしさがあって、ここまで主人公をべた褒めすることも、ここまで都合の良いヒロインを作ることもできません。

しかし、この作品はそこを突き抜けてしまっています。だから人気が出て成功したのです。

『自分が面白いと感じるなら臆面もなく、徹底的にやりきることが個性や作風を作る』ことの好例だと思います。

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