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元記事:ファンタジー世界の雰囲気が定まらない時

異世界ファンタジーを描こうと思っています。そこで具体的にどういう異世界を想像すれば良いのか、どう決めたら良いのかが分かりません。

モデルとする国に関しては、まあファンタジーなのである程度バラバラでも良いと思うのですが、問題は年代や雰囲気とかの方です。
ひとくちにファンタジーといっても剣と魔法風, エスニック風, ドラクエパロディ, スチームパンク, 絵本風, ゴシックホラー, 原神みたいな奴などと色々あります。
安易に混ぜて使うと雰囲気が壊れるような気がします。

また、ファンタジー世界に銃や電気を出して良いのか、出すとしたら使い手を魔法と別にするか否か、なども考えたいところ。
これに関しては読者個々人の地雷もあると思います。

因みに展開は葬送のフリーレンのような旅物語を予定してます。
勿論外見は絵師の仕事ではあるのですが、ある程度明確なビジョンが欲しいとも思います。

ので、
・モデルを決めるには(ストーリーやバトルシステムやギミックとの噛み合わせ以外では)何を基準に決めれば良いのか
・世界観の「らしさ」を壊さずに複数の雰囲気を混ぜて使うにはどうすればいいか

を教えて下さい。

上記の回答(ファンタジー世界の雰囲気が定まらない時の返信)

投稿者 ドラコン : 1 投稿日時:

 ドラコンと申します。ご質問につき、私見を申し上げます。
 
 >ファンタジー世界に銃や電気を出して良いのか、出すとしたら使い手を魔法と別にするか否か、なども考えたいところ。
 
 この点です。大航海時代をモチーフにするなら、原始的な銃が出てきても、それほど気にはなりません。『ドラクエ10オンライン』の職業「海賊」は、大砲や銃をぶっ放しています。また、オンライン版、オフライン版通じて、移動手段として、バイク的乗り物「ドルボード」と、大陸間鉄道(鉄道は近代文明の象徴)が存在します。

 それに、電気など近代文明は「魔法にお置き換える」というのが一つの方法ですね。『ドラえもん のび太の魔界大冒険』では、もしもボックスで魔法世界を作ってから、魔界星へ乗り込むまでの、のび太の町では科学文明が、次のように魔法文明に置き換わっていました。
 バス=乗り合い魔法のじゅうたん
 ゴミ収集車=ごみ収集魔法のじゅうたん
 自転車=空飛ぶほうき

『現実主義勇者の王国再建記』(どぜう丸、オーバーラップ文庫)では、生放送限定のテレビ番組を放送しています。

 >モデルとする国に関しては、まあファンタジーなのである程度バラバラでも良いと思うのですが、問題は年代や雰囲気とかの方です。

 雰囲気は、レトロな感じなほうが出やすいかと存じます。電気や鉄道のような近代文明を出すにしても、19世紀末~20世紀前半(昭和戦前期)ぐらいの感じが一案でしょうか。

先に『ドラクエ10』に鉄道が存在すると書きましたが、最新の新幹線やリニアではなく、蒸気機関車が主です。ご参考までに動画を貼っておきます。

 https://www.youtube.com/watch?v=HW-0Czoyc_M

 ほかには、参考文献として、岩倉使節団(明治4年―6年〈1871年―73年〉)の視察記録『特命全権大使米欧回覧実記』(全5巻。久米邦武編、田中彰校注、岩波文庫)も一読の価値があります。

 漢文訓読体で、改行も少なく読みやすいとは言えませんが、日本を西洋列強に負けぬ近代国家へと生まれ変わらせるための視察記録ですから、近代西洋文明をいかに日本語に訳したか、という点で参考になる一冊です。また、挿絵が多く、目録(目次)が細かいので、先に解説を読んで概略を把握し、必要な箇所だけ拾い読みしても良いでしょう。

 旅モノとのことで、乗り物は重要でしょう。1巻ではアメリカ大陸横断鉄道のロッキー山脈鉄道について、挿絵入りで詳しく書いてあります。挿絵を見るだけでも、ディズニーの世界ですよ。

 追伸 ドラコン管理の掲示板「エンタメ小説研究交流会」
 https://zawazawa.jp/mp3uipllsbmww3zf/

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: ファンタジー世界の雰囲気が定まらない時

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元記事:ストーリー案がどれもしっくりきません (中華風ファンタジーでの、皇帝・皇后の御召列車での聖地巡礼架空旅行記の再質問)

 ドラコンです。

 繰り返し質問している、「御召列車での皇帝・皇后の聖地巡礼の架空旅行記」についてです。なお、日程、過去質問、設定は後述します。

 とにかくストーリーが決まらないので、漫画で言えば「背景」のような部分である、中国茶、鉄道、中華・モンゴル・チベット料理のうんちくばかり書いています。

●しっくりこないストーリー案
 
過去質問でいただいた案や、自分で出した案で、以下の3つを思い付きました。ただ、何れも、しっくりきません。

 1、呪物を手に入れてしまったため、悪霊を呼び出してしまった。

 聖地巡礼の旅とうまく絡められない。(後述の過去質問「架空旅行記に明確な「悪役」は必要なのか? (スレッド「物語に「対立」「敵役」は必ず必要なのか?」のスレッド立て直し)」「中華風ファンタジーでの皇帝・皇后へのみみっちい嫌がらせは何があるか?」もご参照のこと)

 2、呪物のせいで、タイムリープが起きる。(後述の過去質問「中華風ファンタジーでの「タイムリープ」ネタについて」もご参照のこと)
 
 タイムリープが起きて、峠を越えようとした列車が、ふもとに戻され、「同じ一日」が繰り返される、との案。

 旅行に絡めるのはやりやすそうな感じがした。ただ、呪物を手に入れてから、タイムリープが起きるまでに、現在でも9,300字ほど使っている(さらに増える予定。内容は、タイムリープに直接関係のない、中国茶のうんちく、宴会、遊牧民のテントでのキャンプ、塩湖観光、製塩場視察)。タイムリープが起きるまでが遅く、唐突な感じがする。また、タイムリープは時系列が前後するので、混乱なく書けるかも疑問。

 3、悪天候による交通障害で足止めを食らう。

 峠の上が猛吹雪になったため、24時間ほど、峠の中腹駅で抑止される。これなら書けそうな感じがする。

不安と混雑で混乱する駅の待合室を、「後宮が劇団」との設定を生かして、講談、手品、歌、踊りを披露して、混乱を鎮める、という話にできる。

ついでに、皇帝の名君エピソードも作れそうな気がするが、思い付かない。逆に、暗君エピソードは思い付くが。天候を見極められず、地元の人の制止も聞かず、行軍を強行して、多数の死傷者を出した無能な指揮官の例はいくらでもある。

ただ一方で、「大きな事件」がこれだけ、というも弱い気がする。また、天候急変が「手に入れてしまった呪物のせい(蔵を整理していたら、呪物が出てきた)」なのか、「単なる自然現象」なのかで、迷う。

●日程

 ・出発から4日目~6日目
 塩湖観光、製塩場視察(塩の専売税は国の重要な財源)、想定モンゴル族の遊牧民との宴会、遊牧民のテントでのキャンプ。

 ・出発から8、9日目
 峠越え。今作最大の見せ場。この峠越えまでに、既に9,300字使っている。まだ増えるが、ここで「大事件」が起きるにしても、遅い感じもする。前もって、伏線となる「小事件」を起こすべきか? ただ、その「小事件」が思いつかない。

 ・出発から9日目~12日目
 想定チベットのラサの市内観光、各寺院の参拝、絨毯工場、遊牧民の馬術視察。

 ・出発から13日目~15日目
 聖地の湖で、舞の奉納、呪物の解呪、大祈祷会。

 ・出発から18日目
 帰宅。

●過去質問

「中華風ファンタジーでの「タイムリープ」ネタについて」
https://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/14947

「中華風ファンタジーでの皇帝・皇后へのみみっちい嫌がらせは何があるか?」
https://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/14792

「架空旅行記に明確な「悪役」は必要なのか? (スレッド「物語に「対立」「敵役」は必ず必要なのか?」のスレッド立て直し)」
https://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/14623

●設定

【キャラ・世界観】

 ・張銀鈴(ちょう ぎんれい) 主人公、女、14歳、皇后、好奇心旺盛、天性の無邪気娘、食いしん坊。
 
 ・紀仁瑜(き じんゆ) 皇帝、男、18歳、美形で「女装していなくても『男装の麗人』に間違われる」。銀鈴との関係は「夫婦」というより「兄と妹」。祖父の祖母の皇后が、香々(後述)の弟のひ孫。
 
 ・皇太后 年齢不詳、仁瑜の実母、後宮劇団の娘役トップ女優(娘役なら、100歳越えの老婆から15、4歳の少女まで、役柄も悪役から悲劇の主人公まで何でも演じられる)。ある程度呪術にも通じている。
 
 ・薛霜楓(せつ そうふう) 総女官長兼皇太后と銀鈴の侍女頭、年齢未設定(先々帝の代から後宮仕え)、皇太后の姉分、仁瑜の養育係。
 
 ・越忠元(えつ ちゅうげん) 仁瑜の兄貴分、最高裁長官、後宮太学教師、25歳、男、今作は腹黒軍師か?
 
 ・昌芳雲(しょう ほううん) 判事見習、後宮太学教師手伝い、父は学者。呪術の素質あり。16歳、女、銀鈴や女官たちの姉分。
 
 ・芬秋水(ふん すうすい) 娘子軍(後宮の警備・牢獄の管理担当)の将軍、18歳、女、後宮太学の寮では銀鈴と同室で、親友。

 ・麹香々(きく こうこう) 300年前の人で、銀鈴を気に入り取り付く幽霊皇后、外見年齢25、6歳。野玉雉の嫉妬で投獄され、獄死させられた(表向き急病死)。冊封国・火昌王国(中国新疆ウイグル自治区を想定)の王女で、踊り子。西方(インド、ペルシャ、アラビアを想定)の呪術には多少通じてはいる。だが、東方(中国を想定)の呪術には無知。隣国・胡との軍事的緊張が高まったので、寿国からの保護を求めるための政略結婚。寿国後宮への入内は前々から計画されていたが、胡との関係緊張で、急遽皇后として迎えられた。
 
 ・野玉雉(や ぎょくち) 側室(位は貴妃)。皇后冊立一歩手前で、皇后の座を香々に奪われ嫉妬。初代皇帝の天下取りに貢献した「開国の元勲」の一族。初代皇帝のころは立派な一族だったが、代を経るにつれて劣化。一族全体が吉良上野介。とはいえ、初代皇帝が世話になった一族のため、皇帝や皇族といえども、手を出しづらい。後述の『梨妙音伝』での「悪妃」のモデル。
 
 ・紀広卓(きこ うたく)(元号で「業平帝(「ぎょうへい)」) 300年前の人物。男。女好きのバカ皇帝。董卓や袁術のような感じか? 人の話を妄信しやすい。玉雉と組んで香々の皇后位を剥奪しようとしたが、外交上の配慮で、宰相に阻まれた。玉雉ともども非業死。≪後宮女官伝」での「悪帝」のモデル。
 
 ・バカ皇帝の跡継ぎ(元号で「正光(せいこう)帝」) 300年前の人物。男。バカ皇帝のまた従弟。名君。広卓の女好きに嫌気がさして、皇后以外とは関係を持たない。その後の皇帝もこれに倣う。このため、官界に女性の登用が進む。後宮も女性官吏独身者寮になる。『梨妙音伝』での『新帝』のモデル。

・世界観
【舞台全体】
 王朝名は「寿国(じゅこく)。帝政。鉄道や呪術(『ドラえもん のび太の魔界大冒険』での魔法世界ののび太の町のように、家電置き換えの魔法道具もあり)が存在する、中華時代劇風ファンタジー世界。

【後宮】
 皇帝の子を成す場所というより、女性だけの劇団や芸能学校、女性官吏の独身者寮の意味が強い。

【『梨妙音伝』】
 銀鈴が初主演(梨妙音役)を務めた後宮劇団の演目。香々を獄死させた玉雉の後日譚。舞台の王朝「寿国」とは、別の「架空王朝」での出来事との体裁を取っている。

 【『梨妙音伝』】あらすじと配役
・あらすじ
 嫉妬から、讒言で幽霊皇后の投獄に成功し、幽霊皇后を死に追いやった悪妃は、そのたたりで毎夜悪夢にうなされていた。
 そのストレスのはけ口に、梨妙音を虐待していた。ある朝、梨妙音は悪妃に洗面用の水をぶっかけてしまい、それが「不敬罪」とされ、投獄される。
 梨妙音は、公開で百叩きの上、無期限の重労役の刑に処される。そして、労役として、悪妃宮中庭の石畳磨きを命じられる。
 連日の重労働と虐待、空腹に耐える梨妙音は、夢の中で公主(姫)に転生し、同時に悪妃も公主付侍女に転生。そして侍女頭と共に、公主付侍女(悪妃)を「馬」にして、「お馬さんごっこ」をする。
 悪妃は連夜の夢の中での「馬」扱いの心労で、死亡。悪妃の讒言を聞き入れた≪悪帝≫も、長年の不摂生がたたって死亡。
 ≪悪帝≫のまた従弟の王子が新帝として即位。梨妙音も釈放され、新帝付の侍女となる。その後、梨妙音は新帝に見初められ皇后となった。

●追伸

 一応、ラ研管理人うっぴーさんには断りを入れてあります。

 このたび、エンタメ系小説ライトノベル、キャラ文芸、ウェブ小説)の作者、読者が、エンタメ系小説の研究、相談、交流できる掲示板「エンタメ小説研究交流会」を設定しました。よければブックマークだけでもしていただければ、幸いです。

「エンタメ小説研究交流会」
https://zawazawa.jp/mp3uipllsbmww3zf/

上記の回答(執筆進捗状況報告)

スレ主 ドラコン : 2 投稿日時:

 ドラコンです。執筆開始から10カ月、この古いスレッドを今さら上げるのもどうかとは思ったのですが、質問の中華風ファンタジー(『寿国演義 御召列車篇』〈仮称〉)の執筆進捗状況について報告します。
 
 まず「タイムリープネタ」は、サタンさんのご意見もあって、ボツにしました。もともと「架空旅行記」をやりたかったので、タイムリープを特にやりたいわけでもありませんでしたし。
 
 その代わり、遊牧民相手に西洋料理の教室をやることとなりました。ただ書いてみると、単にレシピを読み上げているだけで、淡々と進んでしまいました。
 
 猛吹雪のために峠の駅で足止めを食らう場面で、香々が真冬なのに怪談話し出して、聴衆を凍り付かせる、とのネタも書いては見ました。部屋を暖めて、聴衆を溶かして、炊き出しのお汁粉を配るとはしましたが、これも淡々と進む、との感じです。
 
 大した事件も起こらず、「面白いのか?」との疑問もあります。一応、書きたかった鉄道ネタや料理ネタは書けましたが。
 
 終わりも見えてきたので、早ければ今春、遅くとも今夏、今秋、最悪年内にも、pixivに投稿しようかとは考えています。他には、「小説家になろう」「カクヨム」への重複投稿はどうしようかな? というところです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: ストーリー案がどれもしっくりきません (中華風ファンタジーでの、皇帝・皇后の御召列車での聖地巡礼架空旅行記の再質問)

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元記事:キャラの名前についての返信

 ドラコンと申します。ご質問の件ですが、ご構想が「どこまで『創作』になるか?」かと存じます。
 
 つまり、ギリシャ神話の話を、「登場人物名や地名を単に『名前を変えただけ』であれば、原典を知る人にとっては、かえってネタ元と作中とを一致させるのに、負担が出てくるでしょう。
 
 実際に負担を感じた例を挙げておきます。
 
『厨娘公主の美食外交録』(一二三文庫、藤春都)
 1900年に起きた義和団事件の終戦処理を元ネタにして、料理人でもある崑崙(中国)皇帝の妹が、料理で列強各国公使の心をつかみ、崑崙の解体を回避する話。登場国の名前を変えただけで、義和団事件の情勢をそのまんま使っていて、創作色が薄い。崑崙(中国)、アメリゴ(アメリカ)、秋津洲(日本)以外の国は、ネタ元がどの国か分かりづらくて、読んでいて負担に感じた。

参考 Wikipedia「義和団の乱」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E5%92%8C%E5%9B%A3%E3%81%AE%E4%B9%B1

 ただ、作中の人名・地名に、神話、伝説、他の創作物の人名・地名(著作権は別問題)をもじって使うことはよくあることなので、そこまで気にされる必要もないかと存じます。

『ドラクエ』でも、神話などからもじってくることは結構ありますから。

YouTube「【歴代ドラクエ】キャラクターたちの衝撃的な元ネタまとめ」
https://www.youtube.com/watch?v=adeyjyy0Mr8&t=32s

追伸 ドラコン管理の掲示板「エンタメ小説研究交流会」
https://zawazawa.jp/mp3uipllsbmww3zf/

上記の回答(追記です)

投稿者 ドラコン : 0 投稿日時:

 追記です。

 マンガやアニメなら絵がありますが、小説は「文章だけで世界観を表現しなければならない」です。こだわりすぎても作者の自己満足でしょうが、ギリシャ神話やギリシャ語の名前にしておけば、ギリシャ神話・ギリシャ語を知っている人からは、「ギリシャ神話っぽい」とイメージしてもらいやすくなるでしょう。モチーフにする素材にちなんだ名前は、有効な一案です。

カテゴリー : キャラクター スレッド: キャラの名前について

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元記事:2024年2月29日に「鍛錬投稿室」が【終了】する旨告知されました

 ドラコンです。
 
「鍛錬投稿室」が、2024年2月29日に【終了】する旨告知されました。

「鍛錬投稿室はサービス終了します。終了日は2024年2月29日です。終了後はすべてのデータが削除されます。
小説の批評を依頼されたい方は、小説家オンラインサロン「エンタメノベルラボ」で行うことができますので、ぜひ入会ください。」
https://www.raitonoveru.jp/kiyaku.html

 誠に僭越ながら、ライトノベル作法研究所トップページには、告知がなく、やや見付けづらい場所にありましたので、こちらへ投稿させていただきました。

 なお、上記告知文には、「鍛錬投稿室」終了の理由と掲示板運営継続の有無について、言及がありません。

「鍛錬投稿室」終了の理由は、規格の古さが一因では? と推測しています。規格の古さのためか、「鍛錬投稿室」から送られてくる、自動返信メールが文字化けして読めません。投稿には、自動返信メールにリンクされているURLへのアクセスが必須です。

 また、「鍛錬投稿室」終了に伴う代替え手段として、「エンタメノベルラボ」への誘導はあります。しかし、「小説家になろう」などの小説投稿サイトに投稿し、そのURLを「ラノベ道場」へ貼り付ける方式には言及がありません。

 このため、掲示板運営継続の有無が不明確で、不安に感じています。

 頻繁に小説や感想を投稿していたわけではありませんが、長年にわたり、小説発表、批評依頼の場であった「鍛錬投稿室」を運営され続けられたうっぴーさんに、感謝と敬意を表します。

追伸
 ドラコン管理の掲示板
「エンタメ小説研究交流会」
https://zawazawa.jp/mp3uipllsbmww3zf/

上記の回答(2024年2月29日に「鍛錬投稿室」が【終了】する旨告知されましたの返信)

スレ主 ドラコン : 2 投稿日時:

 元記事で書いた通り、「鍛錬投稿室」が【2024年2月29日に「終了」】します。

 終了まで1カ月を切りましたので、僭越ながら、周知徹底のために本スレッドを上げさせていただきます。

カテゴリー : その他 スレッド: 2024年2月29日に「鍛錬投稿室」が【終了】する旨告知されました

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元記事:キャラの名前について

 プロットを作成中なのですが、キャラ名の方向性で悩んでいます。ギリシャ神話を世界観のモデルとし、物語の内容はオリジナルです。神や英雄のキャラも同様、モデルがあっても設定はオリジナルです。

 そして名前には元のギリシャ神話との違いを作りつつ、モデルに関連する改名を行うのですが、一~二文字加えたり一文字変えたりといった変化です。

(例)
ゼウス・・・ゼウセス
ヘリオス・・・ナヘリオス
ウラ二ア・・・ウラチア

※実際に考えた名前とは違いますが、文字数や雰囲気は同じです。これより長い場合もありますが、愛称などで上記の文字数以下にしています。

 しかし、世界観や雰囲気を重視するばかり、読者にとって覚えづらい名前になってしまうのではないかと懸念が出てきました。
 このままでいいのか、それとも既に認知されている元の名前を使用すべきか。

 よろしければ、アドバイスをお願いします。

上記の回答(キャラの名前についての返信)

投稿者 ドラコン : 0 投稿日時:

 ドラコンと申します。ご質問の件ですが、ご構想が「どこまで『創作』になるか?」かと存じます。
 
 つまり、ギリシャ神話の話を、「登場人物名や地名を単に『名前を変えただけ』であれば、原典を知る人にとっては、かえってネタ元と作中とを一致させるのに、負担が出てくるでしょう。
 
 実際に負担を感じた例を挙げておきます。
 
『厨娘公主の美食外交録』(一二三文庫、藤春都)
 1900年に起きた義和団事件の終戦処理を元ネタにして、料理人でもある崑崙(中国)皇帝の妹が、料理で列強各国公使の心をつかみ、崑崙の解体を回避する話。登場国の名前を変えただけで、義和団事件の情勢をそのまんま使っていて、創作色が薄い。崑崙(中国)、アメリゴ(アメリカ)、秋津洲(日本)以外の国は、ネタ元がどの国か分かりづらくて、読んでいて負担に感じた。

参考 Wikipedia「義和団の乱」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E5%92%8C%E5%9B%A3%E3%81%AE%E4%B9%B1

 ただ、作中の人名・地名に、神話、伝説、他の創作物の人名・地名(著作権は別問題)をもじって使うことはよくあることなので、そこまで気にされる必要もないかと存じます。

『ドラクエ』でも、神話などからもじってくることは結構ありますから。

YouTube「【歴代ドラクエ】キャラクターたちの衝撃的な元ネタまとめ」
https://www.youtube.com/watch?v=adeyjyy0Mr8&t=32s

追伸 ドラコン管理の掲示板「エンタメ小説研究交流会」
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カテゴリー : キャラクター スレッド: キャラの名前について

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元記事:現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さい

 連投すみません。オミクロンです。前回の質問でご指摘いただいた部分は鋭意見直し中です。

 さて、今回は前回よりもう少し踏み込んで、全体のストーリーと主人公の大まかな言動についてまとめました。少々長くなりますが、それに関する批評をお願いいたします。

ジャンル:異世界転移、精神成長もの、チート要素あり

【起】
 日本で高校2年生だった主人公は、落ちこぼれの烙印を押されていた。本人が怠惰なわけではなく、どれほど努力を重ねても結果が大きく実らないというものだった。更に本人の性格が努力至上型だったため、いつの間にか諦念に塗れて塞ぎ込んでいた。そこで突如として異世界に召喚される。

 同級生も十数名召喚されていた。才能が可視化され、身体能力と技能が数値化された世界においてさえ、その世界独自の忌み嫌われる【規格】を保持していたせいで牢獄行きになる。完全に諦め命を捨てようとした瞬間に、もう一人の罪人(元天才錬金術師)から禁忌の技術を手に入れる。

 それは【規格】を持つ者のみが、他者から才能と技能を奪えるものだった。しかし致命的な欠陥があり、双方の同意を得なければ奪えないという残酷なものだった。それでも主人公は自由になるという夢をかなえるため、異世界で出来た二人の師を同意のもとにその手で殺め、異世界の旅を始める。

【承】
 旅の過程で主人公と仲間たちは複数の国を巡っていく。仲間と共にダンジョンに挑み、時には異世界(地球)の技術をフル活用して大儲けする。また、その強さと行動力を称えられ高位の冒険者に認定される。(要は異世界転移モノのなろう小説みたいな内容です)

【転】
しかし、二人目の師を殺めた時点で手放そうと決めたはずの技術は、不幸な事故によって有効に活用されいていく。(技術の行使は作中5回)危機感と恐怖を抱いた主人公は、技術を封印しようとする。だが、高位冒険者になったことを滞在中の国に利用され、いつの間にか片思いしていたヒロインの一人をその技術によって手をかける。

 失意のどん底に陥りながらも、それでも夢を諦められない主人公は2周目(物理的な意味)の旅に出かける。(シナリオ上世界そのものが狭い設定です)その最中で陰謀に巻き込まれそうになった同級生と幼馴染を救ったり、仇のある国(主人公らを召喚した国)への戦争準備に協力したりする。

 2周目の終点間際で、幼馴染がやむにやまれず件のヒロインに致命傷を負わせた事実に気が付き、自身のほんの些細な機転で回避できたことを知り発狂する。自身に完全に失望した主人公は、かつてと同じように塞ぎ込み始める。

【結】
 その危機を救ったのは死んだヒロインであった。ヒロインは主人公を罪悪感の鎖から解き放ち、主人公は再起する。

 それまでに行ってきた仇の国への工作の結果、その世界では初となる人類同士の世界大戦が勃発する。(他の国も仇の国と戦う理由はあります)そこで再起した主人公は英雄的活躍をする。仇の国は周囲を他の国の連合軍によって包囲され、滅亡する。

 その滅亡と同時に黒幕が登場し、今度は全人類対黒幕の戦争が勃発する。(黒幕に関しては序盤から布石や伏線を張っています)黒幕と主人公の一騎打ちの果てに、主人公は望んでいた自由とは何だったのかを理解し、黒幕に完全勝利する。

 二つの迷いを完全に克服した主人公は、望んだ「自由」を手に蘇生したヒロインと共に生きていく。(蘇生に関することも布石を置いてあります)

【承知している問題点】
シナリオ上必要な仲間のサブキャラの犠牲が5人いる事。しかもその殺害描写をしっかりと書いていること。また間隔が短い為、使い捨てにしていること。

物語の構成上【転】の部分でもう1周世界を回るため、必然的に長く(全体の3分の1ほどに)なり、どうしても重苦しくなること。

【主人公に関して】
 主人公の性格として、基本は自己中心的だが、悪意をもって行動することは滅多にない。周囲の事情を鑑みることが出来る。頼まれたら中々断れない。それでいて決断が甘いときがある。人情に入れ込みやすい為、出会った敵以外の人間を見捨てることが出来ない。

 矛盾しているようですが、自らの欲求を叶えると同時に他者の利益も考えるwin-winを重視する人間といった感じです。

 長くなってしまいましたが、ご意見のほどよろしくお願いします。

上記の回答(現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さいの返信)

投稿者 t : 0

t様の「主人公が2回死んで生き返るそして悟りを開くくらいいる」というのはほぼエンディングを言い当てていました。
そんなことになっていたとは……よし、この調子でサマージャンボ宝くじの6等を当てるしかない。あのユーチューバーの彼は1000万円ぶん買うんだろうか……ヒ〇ル。

批評依頼だったので大変だし余計なことはいいかなと思って書かなかったのですが。どれだけ暗い内容だったとしても面白ければオールオッケー。面白ければ、超つまらないストーリーでも、文章力が最悪でも、一部の読者に酷評されても、それだけその作品には魅力があるということなので別にいいです。(と言い切るのは問題があるかもしれない)
ただ私達には準備する時間が与えられているので、プロットはリスクを減らすために作ります。

このプロットは【結】で、『その世界では初となる人類同士の世界大戦が勃発する。』その後で、『その滅亡と同時に黒幕が登場し、今度は全人類対黒幕の戦争が勃発する。(黒幕に関しては序盤から布石や伏線を張っています)』とあります。

例えば、どうして人類同士の世界大戦が勃発するのか。
いきなり世界大戦というキーワードがでてきた印象があります。
その理由は【起】【承】【転】を読んでも、世界大戦を匂わせるような構成になっていないからです。
『その世界では初となる人類同士の世界大戦が勃発する。』これが主人公の活躍だけであっさり終わってしまうと、読者からすると肩透かしですよね。世界大戦とは何だったのか、ただ作者がやりたかっただけなどと、読者はいちいちこんな感想を残してくれませんが、そう思われます。そこをどう上手く書くかが作者の腕の見せ所なのですが、これはちゃんと用意していないと難しい問題です。
ですがもしかすると、私が今言っていることは間違っているかもしれません。

ではもっとシンプルに、世界大戦がちゃんと盛り上がって読者に熱が伝わるためには、何が必要かと考えてみます。
世界大戦と聞いただけで読者が想像できるように、事前の段階から、それらの背景が分かっていないと本当の意味で楽しめません。この背景を丁寧に書こうと思ったら、『その世界では初となる人類同士の世界大戦が勃発する。』このたった一行の内容に対して長編1作書けてしまいます。

『今度は全人類対黒幕の戦争が勃発する。(黒幕に関しては序盤から布石や伏線を張っています)』も同じです、ただ主人公が活躍してカッコイイ台詞を言って問題が解決するだけなら、戦争とは一体何だったのか駆け足で通り過ぎていったな、ということになってしまいます。
私はオミクロン様を責めているわけではありません。もう少しお付き合いください。

例えば【転】は、『しかし、二人目の師を殺めた時点で手放そうと決めたはずの技術は、』から始まっていますが。私は前に二人目の師を殺めたの、表現が足りないと書いたつもりです。
この【承】の書き方でいえば、【転】で『二人目の師を殺めた』を読んだ読者は「あ、そんなことあったな。二人目の師って誰だっけ?」程度しか思い出してくれません。ここでは、『二人目の師を殺めた』という事実はそんな軽い感じでいいのかという問題が残ります。

そもそも【承】が面白く書けていればいるほど、読者というのはそれ以前に書かれた文章を忘れていくものです。しかし作者としては『二人目の師を殺めた』事実を読者に覚えていて欲しいわけです。
直前になっていきなり想起させるシーンやエピソードを入れるのは少し苦しいので、例えばですが【承】で、
「二人目の師の弟子もしくは、あれが原因で組織から命を狙われている」
「二人目の師の妹のことを好きになった、または告白された」
「二人目の師の呪いを解くために旅が必要だった」
「二人目の師が作ったダンジョンや、異世界(地球)の技術を改良した」
とかとか、二人目の師の痕跡を「キャラ」で、
物語に反映させて狙いをはっきりさせていきます。(よくある手法です)

まとめます。私がこんなことを書く理由は、「説明と描写の違い」は結局のところこういった部分にあるからです、そのことに気付いてほしかっただけです。
「主人公が2回死んで生き返るそして悟りを開くくらいいる」ようは成長要素を入れることはもちろん大切なのですが、これだけではどうしても文章の質で躓きます。

小説は面白ければオールオッケーなので、『その世界では初となる人類同士の世界大戦が勃発する。』これ自体はもちろんいいのですが、こういったキーワードが何の前触れもなくポンとでてくるということは私の経験上、小説本文を読んでいても、これは読者が冷めるだろうなと思ってしまう文章がちょこちょこでてきます。

この台詞は読者に意味が伝わるか。
この表現で読者がちゃんと分かるだろうか。

プロットはこれらのリスクを減らすために書きます。私はいつもプロットをこんな感じで考えていくのですが、でもまぁスタンスの違いかもしれませんね。
オミクロン様があわないと思えば捨ててください。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さい

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投稿日時:

元記事:プロの方がやる間違いについて

https://www.raitonoveru.jp/cms2/2020/11/07/47137/

演劇部の部室にある箱馬が「一抱えもある」と書いてたプロの方がいるんですが、

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887434286/episodes/1177354054887965511#end

ここにツッコむのは「世界観の誤りの指摘」と「ジャガイモ警察」のどちらにあたるんでしょうか。

因みに、箱馬の規格は「6寸×1尺×1尺7寸」(約18cm×約30cm×約51cm)あるいは「6寸×1尺×1尺」(30cm四方に高さ18cm)が中心なので、絶対に「一抱え」はありえません。
WEBで検索すれば済むことなので、取材不足以前の問題だと思うのですが。

上記の回答(プロの方がやる間違いについての返信)

投稿者 かにさん : 0

商品として捉えてみては。

『一部の品質が低かったり、機能が少なくても、別の部分で価値が提供されていればいい』という消費者層がその場に多くいるということではないかと。

逆に、消費者が必要としない部分の機能をリッチにしても、商業的に意味は薄く、費用対効果的には効率が悪いです。

細かいことは気にしないことを無意識的に合意していれば作品を楽しめる。合意できなければ作品を楽しめない。

現市場環境では、前者の方が多いということだけな気がします。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: プロの方がやる間違いについて

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投稿日時:

元記事:地の文が書けない

 寒くなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて今回相談したいことは表題の通りです。正直に申しまして、[なぜかけないのか]どころか[そもそも何を書けばいいのか]すらわかりません。人並み以上に本は読んでいるのですがそれでもさっぱりです。
 以下に現在執筆中の短編の書けた部分を開示しますので、どういったことが足りないのかご教授願いたいです。
ーー以下小説ーー
 少女の前に少年が一人倒れている。
「どうしてこうなったのかって?これには深い事情があるんです」
そんなわけでしばらく時間はまき戻る。

 夜も更けてすっかり暗い林の中、荷物を背負った少年が立ち止まっていた。大きなリュックのためか背を丸め、ヘッドライトをつけた顔には困惑の色が浮かんでいる。
「いやいやこんな始まり方されたら誰だって困るよ」
「開幕早々メタ発言なんかしない」
少年に言葉を返したのはセミロングの少女。こちらは藪打ち用の鉈を持ってはいるがそれ以外の荷物は少なく、身軽な格好をしている。
「いやだって、ウルトラマン第二話みたいな始まり方じゃ真面目な作品とはだれも思わないよ」
「初代バルタン星人は十分真面目な話じゃない。比べるなんて脚本家の方に失礼よ」
「ぬぐ、けどもう少し雰囲気ってもんがさあ」
そんな会話をしつつ、少女が少年を先導し林の中を進む。
「ねえ奏、うちら少年少女って年かな?」
「燈、女性の年に触れないのはマナーだと思うのだけど」
あまりメタ発言ばかりだと話が進まないのですが。
「「お前が努力しろ」」
ごもっともで。
 生暖かい空気の中、ヘッドライトの明かりを頼りに燈と奏は進んでゆく。
「これ、状況説明した方がいいんじゃないかしら」
夜野燈はとある秘密結社所属の改造人間である。今回は幼なじみ兼別の支部所属の月影奏に「水中から白い触手を出すUMAを見せてあげる」言われ、半ば強引に連れ出されたのであった
「説明が雑、それに無理やりすぎるすぎる」
「そうね。これじゃ燈がUMAにつられて40秒で支度してついてきたってことがわからないわね」
「そうじゃなくて。はあ、それよりまだつかないの?」
「え~っと、沼にはもうついてもいいころなんだけど」
問われたことに対し言葉を濁す奏、その態度から燈は嫌な想像をする。
「まさか迷ってる?」
「だ、大丈夫よ。ちゃんとつく、もうすぐだから」
「はあ、もうUMAなんていいから帰りたいよ」
「ここまで来たら退くだけ損よ、口じゃなく足を動かして」
「そんな気質効果は損の元だよ。そもそも奏がいきなり言い出さなければうちが下調べして先導できたのに」
「そんなことされたら…っと、ついたわよ」
 話している間に藪を抜け、二人は林から沼のほとりに出る。
そこそこの大きさはあるが葦など水生植物は少なく、暗くよどんだ水面がよく分かる。
何かが出てもおかしくないという雰囲気に燈の顔色がより悪くなる。
「これはUMAよりも幽霊が出そう・・・あれ、他の人がいる?」
耳聡く人の声を聞きつけ沼の反対側を見る燈。そちらには懐中電灯と思しき明かりが数条動くのがみえる。
「あ~、ちゃんとした道を通れば向こうに出るんだ」
「ちょ、ちょっと待って。ちゃんとした道があるの知っててわざわざ林の中をえっちらおっちら歩かせたの?自分が方向音痴だって自覚してる?」
「だって、もしほかの人と会ったらここがなんなのかバレ…二人っきりになれないじゃない」
「ごまかし方が雑。ここ、UMAが出るんじゃなかったの」
燈の追求に奏は悪びれる様子もなくあっさり口を割る。
「ちゃんと出るわよ。UMAじゃなくお化けだけどね」
お化け。この言葉に燈の顔は青くなる。
「・・・帰る」

上記の回答(地の文が書けないの返信)

投稿者 手塚満 : 0

文字数をカウントしてみますと、約1300字ですね。読むのに2~3分くらいでしょうか。それだけ読んでみても、冒頭のツカミになるイベントも起こらず、読むモチベに大事な「誰がどこで何をする話なのか」も明かされていません。

読んだ感じでは「そもそも作者さんが何の話をしたいかということ自体、ないんじゃないか」と思えてしまうほどです。しかし、話を書き始めておいて書きたいことがないなんて、ちょっとあり得ない。

1.最初の3行だけでも問題山積

もしかすると、以前ご質問の「「わかる」前提で話を作ってしまう」があるのかもしれません。が、もしそうだとしても、それ以前の問題になっているようです。出だしの3行を見てみます。

01>  少女の前に少年が一人倒れている。
02> 「どうしてこうなったのかって?これには深い事情があるんです」
03> そんなわけでしばらく時間はまき戻る。

01で簡単に状況が描写されています。周囲の状況等は分かりませんが、必要な情報としてはミニマムに示されている。だから02の台詞も発することができる。

しかしその02の発話者は誰なんだということは分かりません。倒れた少年が喋ったのか(台詞直前に描写されたキャラは少年)、少女が喋ったのか(少女は特段の描写はなく、喋れそう)。

その02も誰に向けたかは分からない。少年、少女以外にその場にいる誰かかもしれない。ずっと読んでみても、この3行に至る状況は示されていないに等しい。おそらくメタ表現だろうと思えますが、文章中にあからさまにメタ表現と言っていること以外に、以前に「メタ発言の是非について」というご質問があったから、おそらく02もメタ表現だろうと推測できる程度です。

何も分からないで読み進めようとすると、続くのが03で「そんなわけで」と言われる。おそらく、この3行で目を引けると思われたのでしょうか。分からないことがあると知りたくなるはずとのお考えで。しかし、分からなさすぎて読みたくない、になるリスク大です。
(それ以外に、以降が回想になるため、少年・少女に何が起ころうが01の状況になることが分かってしまうデメリットもあるけど、分からなさの害と比べたら些細。)

2.分かってもらおうとしていないのでは?

分かる前提で書いたかどうか以前です。読者(通例、作者とは見ず知らずの赤の他人)に分かってもらおうと思ってすらいないような印象です。頭の中で組み立てたシーン、そこで動くキャラを眺めながら、気になった部分だけ書き出したような、自作への感想を言ったような感じしかしません。

しかし、おそらくこの3行を書いたことで読者が先を知りたくなって読んでくれると思われたのか、キャラも地の文の語り手も駄弁りを始めてしまう。駄弁りの内容が面白おかしければいいですが、申し上げにくいことですが、全くそうではない。

3.メタ発言が有効ではない

ぱっと目につく害はメタ発言です。メタ発言は面白いものもあります。ですが、メタ発言の発言者(キャラ、地の文の語り手)に魅力がないといけません。メタ発言はフィクションであることを思い起こさせる、いわば没入している読者を現実に引き戻す作用があります。

なぜなら読者に直接語り掛けるわけですから。読者が語り掛けて欲しいキャラ出ないと効果が薄いか、下手すると逆効果です。また、メタ発言者が目立ってしまう行為でもあります。メタ発言者(キャラ、地の文の語り手)ストーリー・ドラマ外へ出てくるわけですので。

冒頭って、読者はまだどのキャラへの感情移入も起こっていません。三人称の地の文の語り手だって、名前がないけどキャラの1人です。三人称の地の文の語り手が、例えば読者が分かるよりちょっと詳しく説明したり、読者が気が付くより少し早く説明したりすると、読者として三人称の地の文の語り手を信用できるようになります。この地の文の語り手にガイドを任せてもいいな、といった感覚です。

そうなってから地の文の語り手がメタ表現しても、実は読者としては語って欲しかった気持ちがあるので受け入れられます。主人公などの登場キャラも、読者が感情移入し、共感でき、好きになってからならメタ表現を受け入れ可能になります。好きなキャラがちょっと声をかけてくれたら嬉しい場合もあるわけですので。

ですが、冒頭なんです。どのキャラも、地の文の語り手もまだまだ赤の他人状態です。読者としては地の文の語り手含め「こいつらって何者だ?」と思っている状態です。興味はまだわかず、下手すると警戒感がある状況なわけです。

そういう状況では、メタ表現はリスクが高いです。どこの誰で、何をしたいのか分からないキャラが、いきなり物語外へ出てきたら、「これは物語ではないのかも」「読むものを間違えたか」と読者が思いかねません。地の文の語り手も同様です。

4.メタ発言同士で衝突している

かつ、メタ表現するキャラが地の文の語り手も含めて複数います。あいつもこいつも、どこの誰だか分からないのに、競うように目立とうとしてくる。正直なところ、個人的にはですが、イラっとさえします。

キャラがまだ分かってないのにメタ表現する弊害はまだあります。どれがメタ表現なのか確信が持てないのです。このキャラならこの状況でこう言いそう、そう言ってもおかしくない、といったことがまだ分からない。だから、唐突に他のキャラに語り掛けた台詞か、独り言か、メタ表現なのか区別がつきにくい。

5.あってもいいだけのものはなくてもいい

メタ表現は読者がキャラや地の文の語り手を理解し、好きになるまでは使うべきではありません。もう少し申せば、終始使わないで済むなら、使わないほうがいいほどです。少し大枠で考えれば、あってもなくても構わないものはないほうがいい、ということです。さらに申せば、あってもいいものですら、削れないか考えるべきです。
(もちろん、そう考えてみてもなお、メタ表現を活かせる場合なら使えばいい。そういうものこそ、魅力あるメタ表現となり得るはずです。)

6.物語が設計されていないのでは?

メタ表現以外では、キャラが言ったことを全て収録した感じがあります。まるで字数稼ぎしているかのようです。だけど、おそらく作者さんが少年・少女のキャラが好きで、言ったことを漏らさず書きたいからではなさそう。

冒頭の3分で何を読者に示すべきか、整理できていないからではないかと思います。言い換えれば、どんな情報を、どういう順序で出せば、読者に物語が伝わるかを設計していない。なんとなくこういうシーン、と想定して試行錯誤してしまってないでしょうか。

読者から見て2人の他愛ない駄弁りであっても、作者としては常に狙いを持っているべきです。読者に何を伝えたいか、ですね。決して、いかにも駄弁っているっぽく見えればいい、なんて文章を書いてはいけない。2人の不安を伝えたいのか、状況を飲み込めていない2人の危機を描くのか、目的意識に沿って、会話も描写となるようにすべきです。

最初に申したことを繰り返しますが「誰がどこで何をする話なのか」を伝えるという冒頭の目的から外れています。しかし、単にそれらを説明したって読みたくなる者にはなって行かない。目を引くイベントで間接的に可たる必要があります。

7.誰がどこで何をする話なのかが最重要

くどいですが繰り返します。「誰がどこで何をする話なのか」を見せるイベントを、まず組み立ててみてください。地の文がどうとか、台詞の工夫とか、メタの可否とか、冒頭のイベントの骨子を組み立ててからです。伝えたいこと、伝えるべきものが決まらないのに、些事に拘っても何も始まりません。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 地の文が書けない

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