転生後、地の文で主人公をどのように呼ぶかについての返信
元記事を読む
転生後、地の文で主人公をどのように呼ぶかについて(元記事)
三人称の転生小説で、主人公を地の文でどう呼ぶかで悩んでいます。
60代の政府高官である主人公が、テロにより爆殺されたことで異世界に転生し、異世界の学生(21才ぐらいを想定)になるという流れです。
困っているのは、転生後、地の文で主人公をどう呼ぶかです。
仮に、転生前を鈴木次郎、転生後をマイク・スミスだとしたときに、”鈴木は思った。”と書くのか、”マイクは思った”と書くのか、ということです。
体はマイク・スミスですが、意識は鈴木次郎なので、”鈴木は思った”と書きたいところですが、一方で、行動については”マイクが~した”と書かないと不自然なきらいもあります。かといって、両方を併用すると、読んでいる人がわからなくなりそうで、どうしたものかなと思っています。
今のところは、”鈴木は~”に統一する案で行こうかと思っていますが、どう思われますか?
ご意見を聞かせてください。
転生後、地の文で主人公をどのように呼ぶかについての返信
投稿者 サタン 投稿日時: : 1
どっちに重きを置くかで違うかな。
転生したあとの冒険が主目的で、「転生しました」という事実は物語の切っ掛けになってるだけで転生前の事はほとんど物語に関係ないって場合は、転生後どころか前世の名前は濁して出さなくてもいいと思う。
でも、転生前の自分ってのが物語の中でも重要な意味を持つ場合、転生前の名前を出せばすぐに読者は「これは今世ではなく前世の主人公にスポットを当ててる」ってわかるから、大事なんじゃないかな。
とはいえ、無職転生とか前世の自分がそこそこ大事な場合も伏せたままで書いてるわけだし、転生後の名前で統一しても問題ないと思う。
そういうのは「自認」や「認証」を表現するツールとしても使えるので、例えば序盤は地の文で「鈴木は言った」と書いて、その序盤で 鈴木 は マイク として生きてく決意をするに至り、それ以降は地の文でも主人公を「マイクは言った」と書くようにする。
こうするとその決意する展開を境に主人公の心情を言外に表現できる。
例えば、鈴木は思いつきで行動しすぐ逃げる性格だとして、魔法を覚えて嬉しくて「この世界で上手く生きていくぞ」と決意するけど、ちょっとした失敗ですぐ逃げてしまう。そんなことが何度か繰り返されて、しかし逃げるわけにはいかない事態に直面し、自分はもう鈴木じゃなくマイクだからマイクの家族を助けないといけないと真剣に生きる覚悟を決め、決意する。って内容があったとして、
けど、何度も逃げてるから今度も「決意した」は嘘かもしれないしまた逃げるかもしれない。そこで地の文でも「鈴木は言った」から「マイクは言った」に変化することで、このとき本当にマイクとして生まれ変わった、今度は嘘ではない、という表現ができるっしょ。
名前ってのはなんでもいいけど、その個を指し示すものだから、二つあるなら 個 が変化したという表現に使えるし、そういう展開は無いのなら、物語がどちらに比重を置いているかによると思う。
鈴木の認識でマイクの話を書いたなら、それは「借り物の身体」というような印象が出てくるし、マイクの認識で統一したなら「鈴木は物語の切っ掛けになってるだけで大した意味はない」って印象になると思う。
だから、まあ、名作にケチつけるのはどんだけ上から目線だって話だけど、例えば無職転生とかはヒトガミの前だと前世の姿になるからそれ用に前世の名前は設定しておいたほうが良かった例じゃないかな、と思うかな。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 転生後、地の文で主人公をどのように呼ぶかについて