良い「尊厳破壊」とはの返信
元記事を読む
良い「尊厳破壊」とは(元記事)
以前相談させて頂いた悪役はお飾りの首領にそれなりに大物っぽい奴を設けているとしたのですが、この「お飾り首領」についてです。
不穏すぎるスレタイからもわかる通り、真ラスボスが道化役である人物と割れた後、彼自身は真ラスボスによって梯子を外され、終盤真ラスボスにせめて一矢報いようと再起するまでメインのストーリーラインの傍らで転落劇を演じているという方向で考えております。
武人気質で主人公サイドとは正面から戦ってきた正統派悪役というのがどんな風に落ちぶれていたら衝撃的であるか。
自分はなかなか悪趣味なつもりでしたが、いざ自分のキャラにやろうとするとどうにもつめが甘くなりがちで、いまいちパンチが弱くなってしまうなと実感します。
キャラクターの印象を云々するだけの事であり、ストーリーに対する重要度事態はそれ程高くはないのですが、せめて真ラスボスとはまた違ったベクトルで印象的なものにはしたいと思っております。
何かご意見頂けたら幸いです。
良い「尊厳破壊」とはの返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
確かバッキーさんの構想されているラスボスは、最強のトリックスターにして、最凶の暗躍者という感じでしたね?
敵だけでなく味方も手の中で弄び、破滅させることを愉しむ根っからの陰謀好き。それゆえ敢えて上には立たず、適当な「お飾り首領」を立てて自分は道化役の№2を演じていると。
そんなキャラだったと思います。
一方の「お飾り首領」は、
>武人気質で主人公サイドとは正面から戦ってきた正統派悪役
ですか。
いいですね、その構図。
以前のスレに、悪役には「性格の良い悪役」と「性格の悪い悪役」がいる、と返信したのをご記憶でしょうか?
「性格の良い悪役」というのは、人格者の一面を持ち、何らかの背景があって、誇りと信念のもとに悪事を行う。そういうタイプです。
で、ポイントは、どちらのタイプの悪役も、突き抜ければ魅力があるということです。
人格者型の悪役は、孤高のヒーローとしてハードボイルド的に描きやいですよね。そしてこのタイプは、一部の部下とは強い信頼関係で結ばれていたりします。
それに対して悪のリミッターがはずれたタイプは、味方からも信用されないから真に孤独です。
しかしこのタイプは、そもそも孤独を恐れないんですね。
孤独が恐くないのは、圧倒的に強いから。世界を敵に回しても怯まない。地獄も恐れない。全人類に蔑まれても、まったく気にならない。
そういうのって、それはそれでカッコいいじゃないですか。
なので。
「真ラスボス」と「仮の首領」。二つの違うタイプの悪役として、それぞれのカッコよさを極めさせる方向を意識すればいいかと。
まあ、作者意図によっては「仮の首領」を単なる「お飾り」の引き立て役にしてしまうのもありでしょうが、
>真ラスボスとはまた違ったベクトルで印象的なものにはしたい
というのならば、上記のような悪役としてのタイプの違いを際立たせるのがいいように思います。
真ラスボスは、理由も目的もなく純粋に悪を愉しむタイプ。
それに対して「仮の首領」は何らかの背景と信念を持っているはずなので、没落させるにはその信念と誇りを残酷に突き崩す方向に追い込む一択。
そして誇りの拠り所を失った「仮の首領」が、真の自分にどう向き合うかが、「一矢報いる」という形になるのだと思います。
……唯一の懸念は、この方向だと悪役二人の存在感が強烈すぎて、主人公がかすんでしまわないかということですが。
カテゴリー : キャラクター スレッド: 良い「尊厳破壊」とは