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ファンタジー衣装を考えたいのですが、どんな本を読めばいいでしょうか。 (No: 1)
スレ主 ヤンク 投稿日時:
異世界に出てくるキャラクターのデザインをしたいです。個人的に用件としては以下の4つがあります。
1. なるべくキャッチーでスタイリッシュに
ツイステとかきららファンタジアとか、その辺の衣装ぐらいには分かりやすく、かっこよくしたいです。
2. 少なくともその章のうちでは登場人物全体で最低限の一貫性がある
一人だけ衣装が浮くようなことが無いようにしたいです。
3. 既存の文化に似すぎない
現代的/西洋的/日本的/中国的/中東的/アメリカといった文化からそのまま捻らずに借りてきたようなのは避けたいです。
4. なるべくその場で調達できる資源で作りたい
想定している文明レベルは、近代的自我がもたらされる以前の地球上のあらゆる場所での発明品を使うことのできる世界であり、場所はまだ決めてはいませんが、日本かイギリスのような気候になると予想しています。できることならこの範囲で可能な限りの衣装を考えたく、魔法やスキルといった超自然的要因に頼るのは本当に最後の最後にしたいです。
この問題を解決するには1.と2.に関しては衣装デザインの知識が必要であり、3.がある種文化類型論のようなものの知識, 4.が地理と服飾史の知識が必要かと思います。特に重視したいのが1.および2.であり、ついで3, 4と続きます。
小説を書く上で外見のイメージは無駄だと思われるかもしれませんが、個人的に前キャラクター態とでも言いますか、それを深めるにしろ裏切るにしろ何かしら視覚的なイメージが欲しいと思った次第です(勿論、それを小説の挿絵として使うかどうかはまた別の議論が必要とは思いますが、少なくとも書く際の参考にしたいです)。
これらの条件を満たすキャラクターデザインを可能とするために、どのような資料を読めばいいでしょうか。教えてください。
カテゴリー: キャラクター
この質問に返信する!ファンタジー衣装を考えたいのですが、どんな本を読めばいいでしょうか。の返信 (No: 2)
投稿日時:
ドラコンと申します。
古い本も多いので、入手は保証できませんが、私が読んだものでは以下の通りです。
まず、このサイトの「ハウツー本」の「創作資料」コーナーに投稿したものから。
『服装の歴史』
『コスチューム―中世衣裳カタログ』
『日本の女性風俗史』
(なお、上二つは「キャラクターの服装研究」、最後の一つは「歴史・文化・民族」に分類)
https://www.raitonoveru.jp/siryou/a4.html
投稿していないものは次の通りです。
『民族衣装』(オーギュスト・ラシネ、マールカラー文庫)
19世紀後半のヨーロッパ、中近東、アジアアフリカの民族衣装をオールカラーで掲載。色の参考になる一冊。文庫本なので見づらい箇所もあり、説明もごく簡単だが、本体価格291円でコストパフォーマンスが良い。
『中国服飾史 五千年の歴史を検証する』(華梅著、施潔民訳、白帝社)
古代~現代までの中国の服装を時代ごとに解説した本。ネットなどで断片的に得た中国伝統衣装の知識を整理するのに向く一冊。細かく見出しが出ていて、図版も豊富。ただ、カラー図版が表紙だけなのと、少数民族の衣装は「オマケ」程度しか書いていないのが玉にキズ。
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去り時を求めて 公式資料設定集』(スクウェア・エニックス)
『ドラゴンクエストX オンライン 設定資料館 アストルティア秘聞録』(スクウェア・エニックス)
『ドラクエ11』『ドラクエ10』設定集。結構高い本ではある(特に『ドラクエ10』の設定集)が、服装はもちろん、街並みやフィールドなど、『ドラクエ』の世界が華麗なカラーページで載っている。『ドラクエ』はファンタジー世界の代表格。押さえておいても損はないのでは?
>3. 既存の文化に似すぎない
>現代的/西洋的/日本的/中国的/中東的/アメリカといった文化からそのまま捻らずに借りてきたようなのは避けたいです。
あまりこれは気にしないほうが良いと存じます。現実のものを参考にしないと生み出しようがありません。それに、『ドラクエ11』の武闘家系ヒロイン・マルティナの衣装は、チャイナドレスから持ってきています(『ドラクエ』で武闘家は「中華系キャラ」)。に、『ドラクエ11』にはチベットや少林寺を模した武道の里「ドゥルダ郷」という町がありました。
追記です。 (No: 5)
投稿日時:
『ドラクエ10』の「エルフ」は、「和風の妖精」として描かれています。そのため、衣装や建物は、わりあい「平安時代っぽい」です。もし、和風ファンタジーをお考えなら、下記のサイトが参考になる一つです。縄文時代~昭和初期の日本の服装について、一通り解説されています。
https://www.iz2.or.jp/fukushoku/f_disp.php?page_no=0000001
追記です。の返信 (No: 6)
投稿日時:
資料をたくさん教えて下さりありがとうございます!
webで読める資料もあるんですね。後で見てみます。
遅ればせながら、参考文献の再追記です。 (No: 11)
投稿日時:
ドラコンです。ご返信ありがとうございます。
遅ればせながら、サタンさん、蛇鷲さんが「染料」について触れられていましたので、参考文献を再度追記します。
『新版 日本の伝統色 その色名と色調』(長崎盛輝、青幻社)
キャラの衣裳をはじめ、作中の「色」全体について、参考になる一冊です。このサイトの「創作資料」コーナーに投稿したものです。
https://www.raitonoveru.jp/siryou/denntousyo.html
投稿時に「新版」の2字を省略してしまったので、リンク先では「旧版」のほうが紹介されています。
内容の紹介は、リンク先の拙投稿の通りです。ただ補足として、序説に「染織物」とあるように、「衣服の色」を前提にした本です。ですので、各色の解説には「染料」についても触れられています。
文章だけで、服の「形」を示すのは難しいでしょう。ですが、素材(室町時代以前なら、麻なら庶民、絹・綿なら上流階級)や色は、書きやすいのではないでしょうか。
ファンタジー衣装を考えたいのですが、どんな本を読めばいいでしょうか。の返信 (No: 3)
投稿日時:
普通にwikiのファッション項目とかで検索した方が良いんじゃね。
自分でキャラ絵投稿するとかならまだしも、そんなもん無くても文字は書けるし描ける。
ちなみにツイステは、黒執事の作者が担当していて、黒執事は最初こそ「なんちゃってゴシック」だったのがガチ☆イングランド化しているので、アホみたいに厳密なイギリスの正式衣装や設定時代のファッションをカバーしてると思う。ちゃんと見てないから断定できへんけど。
ツイステなんか靴がガチで格好よくて調べたことあるけど、名前付きの意匠だったわ。【ドレスコード 靴】で検索したら出た。
レディ・ヴィクトリアンよろしく、女向け歴史マンガほど時代考証ガチになりやすいねん。
フロックコート、鹿射帽、クラヴァット、サッシュ、ビンディー、官位束帯、包衣、ハンボク、ダッチカップ、ディアンドル、つけ襟(ラフス)、サラファン、キトン(χιτών)、サーキュラー・ケープ、シャップス、ウィングチップ、グラディエーターサンダル
名称しらんでも絵は描ける、でも絵を字に変換するならファッションの名称を明記しないと意味ないし、かといってデザイン名称を書かれたって別に分からんで?
ファンタジー衣装を考えたいのですが、どんな本を読めばいいでしょうか。の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
ありがとうございます。なんというかコスチュームの与える印象をキャライメージのざっくりとした指針にしたいもので…。
wiki調べてみます。
ファンタジー衣装を考えたいのですが、どんな本を読めばいいでしょうか。の返信 (No: 4)
投稿日時:
ピンタレストで「民族衣装 ファンタジー」で検索かけりゃいいんじゃないでしょうか。
「デザインをしたい」と言ってる以上、第三者が出来る協力は資料を挙げることくらいで、資料となる以上は実在するもの・既存のデザインが中心になるため、特に3の要件はこちらではどうすることも出来ないでしょう。
んっと。
まず、グーグル画像検索で「古代ギリシャ 衣装」とかで検索かけてみてください。
白地の服に金色のワンポイントないし大きなゴツいアクセサリといった出で立ちの画像が多く出てると思う。
これは、まず古代は染色技術がなかった・乏しかったために白以外の服を作るのが難しかったという理由で白地が多くて、でも白い服だけだと地味なので、金や宝石などを身に着けて着飾っていた。
要するに、古代の貴族王族のアクセサリってむちゃくちゃデカいけど、「服が地味だからアクセサリがでかくなった」って経緯があるのよ。
例えば古代エジプトのファラオが身につけてるような手甲かというほどのブレスレットとかね。
何が言いたいかっていうと、衣装ってのは文化が強く影響してるってこと。
気候とか風土とかそういう土地柄のものももちろんだけど、それ以上に技術レベルやその技術に至るまでの歴史とか、その衣装が出来る背景が重要。
魔法やスキルに頼りたくないと書かれているけど、魔法やスキルが存在する世界観(文化)ならこれに頼らないほうがおかしいですよ。
例えば 王朝時代のイギリスで有名な衣装と言えば「メイド服」なんてのがあるけど、そもそも「メイド」という言葉は「女性」を意味する言葉で、正確には「メイド・サーヴァント」と言って、ヴィクトリア朝時代だから18世紀頃に成立した。
当時は最も労働人口が多い職種だったし、そのイメージが我々にはあるけど、本来は「サーヴァント(使用人)」であって男性の職業。
でも、ヴィクトリア朝時代は産業革命が起こり始めた頃で、イギリスでは爆発的に貴族ではないが金持ちの中流層が増えた。それによって使用人の雇用率も爆発的に増えて、女性の賃金が安かったこともあって、更に、アメリカの独立戦争に伴って戦費捻出のために男性使用人に対して税金をかけたことで女性使用人が大量に増えた。こういう背景があって我々が知る「メイド」のイメージ像が作られた。
ここで話題のメインテーマになる「メイド服」というのは、実は本来はそんなものは無くて、服装は自由で清潔なエプロンを身につける、という程度のルールしかなかった。確か18世紀の後半頃まではそんな感じだった気がする。
でも、前述したように女性の雇用率が上がると女主人から服のお下がりをもらうメイドが増えてきて、すると「主人」か「メイド」かの判別がしにくくなってきたことから、修道服を参考に「女性の使用人っぽい服」を身につけるようになった。
だから、メイド服の意味は「主従関係をハッキリさせるもの」であって、そのようなデザインってことになる。
あとはまったく別の話だけど、日本で衣装的なもので有名なのはやっぱ「新選組の羽織」じゃないかと思うんだけど、これも実はルーツがあって、モデルになったのは「忠臣蔵四十七士の羽織」で、これにも実はモデルがあって、忠臣蔵は赤穂藩の藩主が接待中のパワハラでDQN返しをしたら切腹させられて、その報復にパワハラ野郎を赤穂藩の部下たちがボコボコにしたって話だけども、赤穂藩の藩主の浅井家は消防に力を入れていて「火消し大名」と呼ばれてたりして、切腹させられた藩主の恨みを晴らすんで「火消しの衣装」を身にまとって吉良邸に討ち入りに行った。
それが巡って幕末には新選組が羽織のデザインに採用した。
こういうエピソードを知ってると、例えば「火消し」を「川の氾濫」に置き換えたりして自作のファンタジーに応用できたりする。
>衣装デザインの知識が必要であり、
とあるけど、実際に自分で裁縫して作ろうってんなら必要な知識だし、ベルセルクの故三浦建太郎は衣装は全て実際に作れるレベルにまで作り込む人だったけど、最初からそんな高いレベルを望んでは何も成せないので、デザインの知識は別にいらんと思うよ。
必要なのは「その衣装」の背景ではないかな。
背景が見えてくると、じゃあ素材はこういうのだからこういう形状になって、デザインはこうで、材質的に色はこの色になって、と見えてくるのだと思うよ。
ファンタジー衣装を考えたいのですが、どんな本を読めばいいでしょうか。の返信の返信 (No: 8)
投稿日時:
ありがとうございます。大変参考になります。
背景と文化ですね。
pinterestで検索して出てきた衣装の背景を調べてみることにします。
ファンタジー衣装を考えたいのですが、どんな本を読めばいいでしょうか。の返信 (No: 9)
投稿日時:
仮に架空の衣装デザインを考えたとして、小説である以上は言葉に変換しなければなりません。
そこから更に、挿し絵無しで読者百人が同じ服装を想像できるようにするのは非常に難しいので、「不思議な服装」とだけ書いて詳細は挿し絵に丸投げするのが一番無難だと思います。
ファンタジー衣装を考えたいのですが、どんな本を読めばいいでしょうか。の返信 (No: 10)
投稿日時:
アニメやゲームのイラストワークスや画集、設定資料集はいかがでしょうか?参考にするだけでなく読んでいても面白いものです。
素材云々はあまり気にしない方がいいかと。近代以前でも服自体の素材は布以外に紙や獣皮など自由度が高いですが、染料の方はそうはいかないので色に不自由することになります。
ファンタジー衣装を考えたいのですが、どんな本を読めばいいでしょうか。の返信 (No: 12)
投稿日時:
昔、JHさんがクソ汚いイラスト付きでそういうの出していたと思います。