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「20世期前半ヨーロッパ」のことがわかるおすすめの資料を教えてください。 (No: 1)

スレ主 睡眠 投稿日時:

こんにちは、初めてサイトを利用させていただきます。

ハイファンタジー物の小説を書こうと考えております。
私たちの世界の歴史を必ず踏襲しなければいけないわけではないのですが、なんとな〜く「20世期前半のヨーロッパ」を舞台に据えたいです。

・ファッション
・食文化
・電気
・水道
・道具(発明品)
・銃(武器)
上記に関する知識を特に要しています。

検索すれば断片的には出てくるのですが、暮らしにどう使われていたのか結びつかない所もあり、資料集めに難航しています。

ここのサイトの皆さんなら知っている可能性が高いのではと思い、質問させていただきました。
特定の分野の資料だけでも構いませんので、お気軽に答えていただけると幸いです。

カテゴリー: 設定(世界観)

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「20世期前半ヨーロッパ」のことがわかるおすすめの資料を教えてください。の返信 (No: 2)

投稿者 ドラコン : 0 No: 1の返信

投稿日時:

 ドラコンと申します。ご質問の件につきお答えします。

 まずこのサイトのハウツー本の創作資料コーナーをご覧になりましたか。

 https://www.raitonoveru.jp/siryou/a4.html

 長らく更新が行われていませんが、一通り役立つ資料が紹介されています。まだでしたら、眼を通されることをお勧めします。
 
 古い本も多いので、新品が入手できない場合もあるかと存じます。その場合は、楽天やAmazonで古本を検索されてはいかがでしょうか。
 
 私が読んだもので、「20世紀前半のヨーロッパ」に近いものではあれば、以下の通りです。

『特命全権大使米欧回覧実記』(岩波文庫、久米邦武編、田中彰校注、全5巻)
 19世紀末(1871年~1873年)の板倉使節団の視察記録。日本を欧米列強と並ぶ国にするための視察なので、各国(1巻はアメリカ、ヨーロッパは2巻以降)の政治、経済、産業、交通、通信について一通り記述されている。漢文訓読体に近い文語文で、改行も少なく、はっきり言って非常に読みにくい。よって、巻頭の目録、巻末の解説を先に目を通すことを勧める。また、挿絵付きなので、ビジュアル面から、この時代の欧米についてイメージを持ちやすい。そして、読みにくいとはいえ、西洋近代文明をどう日本語に訳したかを知るには、格好の1冊。

 以下は、このサイトの創作資料コーナーに私が投稿したものです。

『ハプスブルク家の食卓』
 https://www.raitonoveru.jp/siryou/papusu.html

『ハプスブルク家のお菓子―プリンセスたちが愛した極上のレシピ』
 https://www.raitonoveru.jp/siryou/okasi.html
 
 この両書は姉妹編なので、書評としては共通です。オーストリア帝国事実上最後の皇帝フランツ・ヨーゼフとその妃エリザベートの食生活は、時期的にも睡眠さんのご構想の参考になる1つかと存じます。『ハプスブルク家の食卓』のほうには、厨房や食器にページを割いています。氷を使っての食品保存法や食卓クロス類、食卓クロスに関連して、皇帝の下着やシーツ類の洗濯・管理について記述されています。

『大津事件――ロシア皇太子大津遭難』
 https://www.raitonoveru.jp/siryou/ootu.html
 
 これも、1891年と19世紀末のことで、日本でのことではありますが、皇太子が公式に外国を訪問する場合の仕方が、迎える側も含めて、詳しく書かれています。

「20世期前半ヨーロッパ」のことがわかるおすすめの資料を教えてください。の返信の返信 (No: 6)

投稿者 睡眠 : 0 No: 2の返信

投稿日時:

・特命全権大使米欧回覧実記
・ハプスブルク家の食卓
・ハプスブルク家のお菓子―プリンセスたちが愛した極上のレシピ
・大津事件――ロシア皇太子大津遭難

資料本を四冊もお勧めして頂きありがとうございました。
また、ハウツー本の創作資料コーナーも教えてくださってありがとうございます。
恥ずかしながら知りませんでした。

どれも少し難しそうですが、なんとか頑張って読んでみようと思います。

誤字訂正、および食文化についての追記 (No: 10)

投稿者 ドラコン : 0 No: 2の返信

投稿日時:

 ドラコンです。遅ればせながら、誤字がありましたので、お詫びして、訂正します。

【誤】板倉使節団
【正】岩倉使節団

 訂正ついでに「食文化」について、参考資料を追記します。

 睡眠さんが、食文化も重視されるのは、さすがですね。「衣」は素材はともかく、形は文章だけでは表現しづらいですからね。20世紀前半のヨーロッパなら、コーヒー、紅茶、チョコレート、香辛料について押さえておかれたほうが良いと存じます。
 
 とはいえ、20世紀前半のヨーロッパとの設定なら、西洋料理を出しておけば、あまり神経質になる必要もないかなと存じます。同じ時代の日本なら、西洋料理はまだ珍しいので、その点に注意が必要ですからね。

『食の世界地図』(文春新書、21世紀研究会編)
 ヨーロッパに限らず、世界各国の料理について一通り記述されている(特に巻末の「世界の料理小事典」)。

『食卓の文化史』(岩波現代文庫、石毛直道)
 世界各地の調理器具、調味料について一通り記述されている。コショウとトウガラシについて、それぞれ1章ずつ当てている。

『トウガラシの世界史』(中公新書、山本紀夫)
 ヨーロッパについては、パプリカ関係(ハンガリー料理)についてページが割かれている。
 
『チョコレートの世界史』
 20世紀前半のイギリスのチョコレート工場について詳しい。チョコレートが重要なカロリー源であるとしている。

『茶の世界史』(中公新書、角山栄)
 ヨーロッパ、特にイギリスにおける茶の普及と、19世紀末~20世紀前半にかけての日本から欧米向けの茶葉の輸出に詳しい。

『一杯の紅茶の世界史』(文春新書、磯淵猛)
 第8章で、19世紀末のセイロン(スリランカ)でのイギリス人茶農園主の立志伝を取り上げている。また、紅茶の淹れ方にも記述がある。

 他には、ネットで料理のレシピを検索するのもありますね。下記のようにヨーロッパ滞在経験者が現地で教わったレシピを公開していることもあります。
 https://blog.goo.ne.jp/azumiyashika/e/63b14ddde344a6ebf06393fd2ff71f58

 なお、私も作中の世界観を明確にするため、「食」を重視しています。

 https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/review/novels/thread/1126

誤字訂正、および食文化についての追記の返信 (No: 11)

投稿者 ドラコン : 0 No: 10の返信

投稿日時:

 脱字追記です。『チョコレートの世界史』の出版社と著者は下記の通りです。失礼しました。
 中公新書
 武田尚子著

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。

誤字訂正、および食文化についての追記の返信 (No: 12)

投稿者 睡眠 : 0 No: 10の返信

投稿日時:

○○の歴史シリーズ検索してみました。
色々な題材がピックアップされていて、資料として重宝しそうです。

何度も教えていただきありがとうございました。
少しずつ読み進めてみようと思います。

「20世期前半ヨーロッパ」のことがわかるおすすめの資料を教えてください。の返信 (No: 3)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

NHKスペシャル『映像の世紀』『新・映像の世紀』

これは圧巻です。NHKオンデマンド(有料)で視聴できると思いますが、Youtubeでもけっこう視られてしまうようです。

20世紀前半と一口に言っても、2つの世界大戦が起こった時代です。対戦の前・間・後で劇的に違いますよ。20世紀初頭は19世紀の続き、第2次世界大戦後(1945年~。ここもまだ20世紀前半です)は現代のはじまりです。

20世紀前半はヒトラーに代表されるファシズムが世界を席巻した時代ですが、それよりもむしろ国際金融資本と共産主義の出現が重要です。この2つが世界の様相をまったく変えてしまい、現在に至ります。
また中東に膨大な石油が眠っていることが発見されたのも20世紀前半で、人類史上空前のエネルギー革命を引き起こしました。これが無ければ現在の私たちの生活も無かったのは確実。商品経済・金融・工業化・コンピューター・原子力。これらを生み出したパワーの源泉です。

20世紀前半は間違いなく人類の歴史上で最大の激動期。だからヒトラーみたいな極端な人物が擡頭し、世界大戦が2度も起こったんです。
一筋縄でいく時代ではありません。

『映像の世紀』
第1集 20世紀の幕開け
~カメラは歴史の断片をとらえ始めた~
第2集 大量殺戮の完成
~塹壕の兵士たちは凄まじい兵器の出現を見た~
第3集 それはマンハッタンから始まった
~噴き出した大衆社会の欲望が時代を動かした~
第4集 ヒトラーの野望
~人々は民族の復興を掲げたナチス・ドイツに未来を託した~
第5集 世界は地獄を見た
~無差別爆撃、ホロコースト、そして原爆~
第6集 独立の旗の下に
~祖国統一に向けて、アジアは苦難の道を歩んだ~
第7集 勝者の世界分割
~東西の冷戦はヤルタ会談から始まった~
第8集 恐怖の中の平和
~東西の首脳は最終兵器・核を背負って対峙した~
第9集 ベトナムの衝撃
~アメリカ社会が揺らぎ始めた~
第10集 民族の悲劇果てしなく
~絶え間ない戦火、さまよう民の慟哭があった~
第11集 JAPAN
~世界が見た明治・大正・昭和~

『新・映像の世紀』
第1集 第一次世界大戦・百年の悲劇はここから始まった
第2集 超大国アメリカの出現・グレートファミリー 新たな支配者
第3集 第二次世界大戦・時代は独裁者を求めた
第4集 冷戦・世界は秘密と嘘に覆われた
第5集 激動の1960年代・若者の反乱が世界に連鎖した
第6集 21世紀の潮流・あなたのワンカットが世界を変える

『幼女戦記』 (No: 4)

投稿者 あまくさ : 0 No: 3の返信

投稿日時:

なお『幼女戦記』は20世紀前半(世界大戦時代)のヨーロッパをけっこうリアルに再現しています。
史実との大きな違いは、魔導士が存在してテクノトジー化されていることと、「もし第1次世界大戦を経過せずに第2次世界大戦が起こったら」という思考実験をやっているところです。しかし、それ以外はけっこう正確な知識に基づいているようです。
あの作品、原作を読むと作者が軍事オタクなのがわかります。ミリオタの方はたいてい資料に強いので、わりと信頼できそうですよ。

『幼女戦記』の返信 (No: 8)

投稿者 睡眠 : 0 No: 4の返信

投稿日時:

すみません、間違った場所に返信してしまったかもしれないので変な返信があれば無視してください…。

幼女戦記は名前だけ知っていましたが、そんなに世界観設定が充実しているとは知りませんでした。
かなりの長編というイメージがあるので、余裕がある時になりそうではありますが、機会があれば読んでみたいと思います。

ありがとうございました。

「20世期前半ヨーロッパ」のことがわかるおすすめの資料を教えてください。の返信の返信 (No: 7)

投稿者 睡眠 : 0 No: 3の返信

投稿日時:

映像で見るというのも十分な資料になりそうですね。
NHKの番組という考えは思いつかなかったので目から鱗です。

教えていただきありがとうございました。

「20世期前半ヨーロッパ」のことがわかるおすすめの資料を教えてください。の返信の返信 (No: 9)

投稿者 睡眠 : 0 No: 3の返信

投稿日時:

映像で見るというのも十分な資料になりそうですね。
NHKの番組という考えは思いつかなかったので目から鱗です。

ありがとうございました。

「20世期前半ヨーロッパ」のことがわかるおすすめの資料を教えてください。の返信 (No: 13)

投稿者 大ボイ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

ご存知かもしれませんが、youtubeなるサイトで「現代の驚異(modern marvels)」とか「ヒストリーチャンネル」で調べると、技術系兵器系のドキュメントが見られるという都市伝説があります・・・(見ることをおすすめしているわけではありません)。現代(それでも二十年以上前)の技術の紹介が中心ですが、20世紀につくられたものなら最初に数十分ほどその時代でどう作られたかとかどう使われたかなどの内容が流れます。浴室など古代から現代に至るときもすこし近世付近の技術にも触れますし、技術の概要は分かると思います。詳細がわからないかもしれませんが、それなりに量は多いので雑学程度参考に出来るかもしれません。シークバーで20世紀っぽいとこまで飛ばしたり、倍速にしてもいいでしょう、見る場合。
あまり小説を書くことには精通していないのですが、自伝や日記が小説の視点から描くために良い資料になるのでは、と思います。残念ながら20世紀前半の本は範疇外ですが、19世紀前半の本ですが「出稼ぎ石工の回想」という自伝本を読んだことがあります。その人の幼少から大人になるまでおよそまとめられてます。内容の取捨選択の労や厳密なリアリティを追求すれば検証の労、そもそも読む労、ちょっと退屈の労、がありますが、「朝起きて、その人は何をするか」とか「普段なにをしているか」みたいな習慣や、そのなかでどんな道を行くとかどんな思いであったかなどの個別的な知識は比較的手に入りやすいですし、「遠い親戚に預けられ、そこで街を物乞いをさせられ、様々な街を練り歩いていた」とか「ナポレオンの元兵士の放浪者がおなじ境遇の憲兵隊に逮捕されたが、経歴を証明すると意気投合し、町長に紹介してもらって教師として学校を開いた」とかサブ人物のバックボーンとなる情報もちまちまあります(まぁこういうのは検証のしようもないので小説でもいいかもしれませんがね)。こんな知識が書いてあるような20世紀の自伝本とかを図書館で探してみては。

「20世期前半ヨーロッパ」のことがわかるおすすめの資料を教えてください。の返信 (No: 14)

投稿者 睡眠 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

返信が遅くなり申し訳ありません。

>自伝や日記が小説の視点から描くために良い資料になるのでは
なるほど…!
確かにその人の生活ぶりが事細かに書かれていそうで良さそうです。

新しいジャンルに気づかせていただきありがとうございます。
大変参考になりました。

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タイトル:「20世期前半ヨーロッパ」のことがわかるおすすめの資料を教えてください。 投稿者: 睡眠

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