銀賞がヒット作に化けるのはなぜ?/新人賞下読みが回答

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2015/04/15(水曜日) 13:52:13の質問

こんにちは、FROGGERです。

電撃小説大賞に応募したくて受賞作品を読み漁っていた時期がありました。オススメは銀賞です。なぜか銀賞受賞作品がヒット作に成長する可能性が高いからで、「なぜこの作品を素直に大賞にしなかったかなぁ」という良作も多々あるのが銀賞の特徴。ハズレもありますが……

大賞作品を読んで、正直、「あ、この程度なら私にも書ける」と思い余ったのが電撃小説大賞に応募した動機の一つです。玉石混交といいますか、「なぜこの作品を大賞にしたかなぁ」といいますか、その、私のような素人には「大人の事情」にしか見えない所もありまして、ましてやその受賞作家の方が「かつてプロだった方」なもので。

あ、いえ、決して「あんた、ラノベを読んだ事あるんか」とかいうつもりはありませんが……

『「出戻りする時、箔を付けたいからという理由だけで応募する」のはアリなんでしょうか?』

プロなんだから文章が上手いのは当然だし、「まさかその作品、プロの時に書いた物じゃないよね?」とまでは思いませんが、どう考えても「中高生が面白い」とは思えないものもありまして、事実、それから本人の作品が出なくなったという笑えない事実がありまして、まあ……

『下読みをする時、それがプロ「だった人」の作品だと分かった場合、思わずハードルを上げようとした事ってありますか?』

えーと、いろいろ聞いてすいませんが、よろしくお願いします。

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●下読みジジさんの回答

「なぜこの作品を大賞にしなかったかなぁ」という良作も多々あるのが銀賞の特徴。

このあたり、「大賞」というものの性質が関わる問題ではありますね。
立場上多くは語れませんが、マイナス点が少ない――バランスのよい作品だと編集部や審査員が判断したものほど、大きな冠がつけられやすい傾向があります。
もちろん、レーベルとしての意向(後ろ暗いものではなく、このような作品が欲しい、などというレーベルカラーに関わる意向)等も関わってくるものですので、簡単には言えないものではありますが。

『「出戻りする時、箔を付けたいからという理由だけで参加する」のはアリなんでしょうか?』

出戻りというより出直しの話になりますが、多くの作家は1レーベルのみで活動しています。
そこを売り上げの問題等で切られた場合、コネやお声がけがなければ普通に賞へ応募する以外に方法がない。ということになります。
出直しのために新人賞へ応募する元作家は、それほどにはめずらしくない存在です。

『下読みをする時、それがプロ「だった人」の作品だと分かった場合、思わずハードルを上げようとした事ってありますか?』

少なくとも、下読み段階の審査では普通に読みます。
そして相対評価で高評価がつけられるなら普通に上げますし、評価できなければ普通に落とします。

また、商業的な駆け引き(語弊がありますが)は編集部の仕事です。新人賞界隈をよく見ていれば、たまにそのような場面を見かけることもあるかと。

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