小説の執筆とはゲームの攻略に似ています。
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2019年2月8日
ゲームはモンスターを倒して初めて経験値が手に入ります。モンスターにダメージを与えたことは、なぜか経験に加算されません。
小説の場合も完結させて初めて経験値が手に入ると、多くのプロ作家が口を揃えて言います。これは真理の一つです。
「一から長編を書き上げること」こそが一番実力を高める方法です。
一本の作品を作る工程を何度も体験することによって、頭の使い方を学ぶ、それが私がした唯一のトレーニングだと思います。
長編小説を完結させるコツは2点
1・プロットを作る。
2・初稿は25%の完成度を目安に、とにかく完結させる。
プロットのコツは、ラストを決めて、そこから逆算して物語を作ると良いです。
執筆中に別の筋書きにしたくなった場合に、ラストさえ決めてあれば迷走せずにすみます。
長編を一本書き上げること自体が結構ハードルが高いので、それをトレーニングとして成立させる、つまり長編を何本も書き上げるために、最も役に立った技術は、プロット(物語の設計図)を作ることでした。
作家の餅月望さんのインタビュー記事より
作家兼編集者のお魚1号さんによると、「小説を完結させるコツは、最初から完璧を目指さないこと」だそうです。
「初稿は25%の完成度」を目標に、凝った地の文やクライマックスのシーンなどは後回しにして、屋台骨になる部分だけを最後まで書ききってしまうそうです。
小説の執筆に挫折する最大の要因は、完璧を目指して、途中で何度も改稿を加えてしまうことです。
これをやると、完結までに非常に時間がかかるようになり、自分の物語に飽きたり、自信がなくなったりします。
Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグは「完璧を目指すよりも、まずは終わらせろ」を会社の方針にしています。
これは小説の執筆にも言えることです。
どんなに力を入れても、エンタメなどは100%の完成度になることはなく、ずるずると無駄な時間を食われてしまうことが多々あります。
8割の完成度で良いので、とにかく作ってしまった方が、腕が上がるし、たくさん発表すれば、それだけヒットする可能性も高くなります。
完璧にこだわって一作も発表しなければ、腕は上がらないし、ヒットする可能性は0です。
最初は短編小説を書いて自信をつけよう!
また、いきなり長編小説を書くのではなく、最初は短編小説を書いて練習することをオススメします。
長編小説を完結させるのは、ものすごく時間と労力がかかるので、挫折しやすいです。
短編小説を書いて「自分はできる!」という自信を得ておくと、成功しやすくなります。
最後に、長編小説を完結させることができる人は、間違いなく才能があります。
小説を書こうと思う人は100人に一人、長編小説を完結させることができる人は、そのうちの100人に一人。つまり、小説を完結させることができた人は、1万人に一人の才能の持ち主です!
あなたにも間違いなく才能が眠っているでしょう。