脳科学者の中野信子さんによると、アイディアを次から次へと出すために有効なのは、「アイディアを人に話すこと」だそうです。
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2019年2月20日
何か小説のネタを思いついたら、家族や友達に話すようにすると、アイディアがマシンガンのように出やすい脳になるそうです。
妻からアドバイスをもらいながら、大ベストセラーを書いたスティーヴン・キング
実は大作家には、家族や友人などに相談して小説を書いた人がいます。
例えばスティーヴン・キングは、売れなかった時代、超能力を使う少女の物語を書きますが、つまらないと思って3ページで捨ててしまいました。
しかし、妻から「これ、おもしろいわよ!」と言われて思い直し、大ヒット作『キャリー』1974年刊行を書きました。
実は、スティーヴン・キングは女性を書くのが苦手で、キャリーをボツにしかけたのはこれが原因でした。
妻はキングに女性について教え、女性キャラを作るのに協力したそうです。
そのかいあってキングは、大ヒット作を完成させることができました。(キャリーは3回映画化されています)
タイトルを友達に考えてもらった夏目漱石
夏目漱石は、デビュー作となった「吾輩は猫である」1905年発表を、俳句友達に見せて意見をもらい、何度も改稿しています。
タイトルも最初は「猫伝」にする予定でしたが、友達の高浜虚子が、もっと良い物を考えてくれました。
彼らの協力がなかったら、文豪、夏目漱石は生まれなかったかも知れません。
小説の質を高めるのに有効なのは、信頼できる人に見せて意見をもらうことです。
また、得意な人にタイトル決めをお願いしたり、相談するのも有効です。タイトルは小説の人気の9割を決めると言われています。
迷ったら、どのタイトルにもっとも惹かれるか? いくつか案を出して、他人に選んでもらうのが良いでしょう。
褒めてくれる人が近くにいると、成功しやすい!
なにより、キングの妻のように作品の良さを認めて褒めてくれる人がいると、大変有利です。ボツ原稿の中にベストセラーに化ける作品がある場合もありますし、自信がつきます。
実際に作家を志してプロになった人に話を聞くと、成功の理由は「兄弟から小説を褒められたから」「作品を褒めてくれる友人がそばにいたから」と答える人が何人かいました。
人間は能力を認められると、自分はできると思って、能力が伸びる傾向があるのですね。
「小説は一人で執筆する物」というのは、実は割と固定観念です。
プロ作家は編集者と一緒に作品を作ります。
信頼できる友人や家族に見せて意見をもらう、あるいは長所を指摘してもらうことは、大いにプラスになると言えるでしょう。
注意点として、ラノベやなろう小説を書く場合は、ラノベやなろうの読者から意見をもらいましょう。
小説の評価は、読者の好みや価値観に大きく左右されます。
普段から、ラノベを読んでない人にはラノベの良さがわかりません。
私はプロ作家や作家志望が集まるオンラインサロン「エンタメノベルラボ」の運営をしているので、近くに作品を読んで意見をくれる人がいなかったら、ぜひ仲間に加わってください!