小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

雨オカマさんの返信一覧。得点の高い順2ページ目

元記事:「夢オチになりようのない展開」とは?

 ある漫画の主人公が「自分のことを誰々だと思っている精神異常者」と呼ばれています。フィクションの主人公は、いつでも彼になり得るのでは、と考えていて、例えば「異世界に行って超能力で活躍し、猫耳の少女と結婚!」という小説を書いたとしても、犬耳派の読み手に「という夢を見たんだ」などとコメントされる可能性があるわけで、つまるところ、主人公が精神異常者であり、異世界が全て妄想の産物であるという可能性は排除できないのか、という問題です。

 ゴールを決めておきますけど、そもそも小説が嘘をつくものですから、嘘が、「作者がこの内容で小説を書いている」という点だけであるという状態が、小説が最もリアルな状態(=ゴール)とします。つまり、主人公が精神異常から空想の彼女を作るのはアウトですが、誰かが小説を書いて、その内容がその誰かと無関係な別の誰か同士の恋愛であるというのであればOK、ということにします。「主人公」と「彼女」が同じ次元に居ればひとまず良い訳です。

 最初は三人称小説がそれだと考えていたのですが、「語り手が主人公から聞いた話を、自分の解釈も交えて喋っている」というだけに過ぎないのかもしれませんし、視点が「主人公」と「彼女」で交互に入れ替わる一人称小説であるとしても、「彼女」の存在が、途中から主人公の想像するそれと入れ替わっている可能性も否定できません。
 主人公を高校生という設定にして、高校生の考え付かなそうなことを彼女に言わせるということも考えたのですが、そもそも高校生でも相当な知識を持っている人は居るし、主人公が「自分を高校生だと思っている精神異常者」であるという可能性も捨てきれません。

 この問題を解決するには何をすれば良いでしょうか。教えてください。

上記の回答(「夢オチになりようのない展開」とは?の返信)

投稿者 雨オカマ : 2 投稿日時:

夢オチが悪いのではなく面白くない夢オチが悪いのです。面白くないものをわざわざ書くからダメなのです。

「今までの冒険が夢だった」となればそこでの出来事が意味を失い、謎も「夢だから」で済んでしまい、全然面白くありません。人は、戦いなら「リーチが長いボクサーに、背が低くいボクサーがどのような理屈でその不利を覆して勝つか」とか、謎なら「殺人とは被害者と加害者が同じ場所にいて行われるものなのに密室で行われたのは一体どんな理屈なのだ」といってことの答えを求めてわくわくしながら読むのです。それが夢や精神異常ではなんの理屈もないから楽しくないのです。
夢や精神異常、偏執狂で面白いのは、「一見まともと思える語りがどのように狂っていくか」とか「主観と客観は区別できるのか」とか「正常と異常とは区別できるのか」といった興味深いテーマがあり、そういったものを語るために夢や精神異常を扱うのです。

勇者がめちゃくちゃに敵を倒して、みんなにもてはやされるという物語を描いて見せる。でも実はそれはゲームでした。
これが面白くなるには(moonというゲームの冒頭のように)、「勇者のやってることにどこか反感を覚える」「リアリティをいまいち感じない描写がある」「現実の人物の抱えている問題とゲームの出来事とに関連がある」というようにして、「RPGへの批判性」みたいなものを表現出来なければいけないのです。一例です。
もしそうではなく「勇者の物語」が「ゲームだった」となったあとに、一切関係ない「余命僅かな公務員が、自分の使命として市民公園を整備する話」とかが来たら「無駄な話があった」だけになります。
もちろん、その公務員がゲームの主人公と何か共感するとかそういうのがあればいいのですが、夢やメタフィクションが入り込んだ作品は物語で描かれたことが物理的な因果関係を持たないので、うまくテーマと絡めないと、それまでの描写が「意味のない描写」になってしまうことは多いのです。

答えとしましては、テーマとか面白味とかと関わらないなら「この物語が夢(妄想)だった」とする必要を作者も読者も持たないということです。

精神異常者とか夢オチじゃないかとか実はゲームじゃないかとかシュミレーション仮説じゃないかとかいうコメントがつくというのはよくわかりませんが、私がその手のコメントで思うのは、「そうでも言わないとこの作品矛盾だらけやでw」ということを言ってるのではないかということです(あとはそれが世界設定の分野か主人公の人格かで表現が変わる感じ)。ジャンプ関連のまとめサイトのコメで観察した覚えがあります。
この言い方、文字通り読めば、おっしゃる通り「それを言ったらどんな作品だって夢オチ呼ばわりできるだろうが」となりますが、単純に「すごく矛盾を感じた」ということでしかないのです。この「矛盾を感じた」という素朴な状況の解法は「リアリズム」、すくなくとも「科学的リアリズム」だけではなく、結構いろいろな原因があったりします。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 「夢オチになりようのない展開」とは?

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元記事:ぶっちゃけたこと、聞いていいですか?

昨日はやる気満々なこと書きましたけどー、なんか丁度私が利用し始めたのと前後して散発的にトンチキな荒れ(議論とは絶対言わない)方してるみたいで、よく読んでも記事主がトンチキな場合もあるけど反論してる方も大概同レベルでトンチキなことがあるみたいで、作品掲載したり記事書いた時にそういう同レベルな争いに本人無視して利用されたら、すっっっっっっっっごい嫌なんですけど、今までそういう事に加担して来た人達としてはどうお考えなんですか?
昨日しかり為になる助言は貰ってますけど、その辺やっぱすごい不安なんですけど。

上記の回答(ぶっちゃけたこと、聞いていいですか?の返信)

投稿者 雨オカマ : 2 投稿日時:

荒らしです
こういうスレ立てると私みたいな通りすがりの暇人のウジ虫まで湧くよ

100続いた返信合戦の末にどんないいことがありましたか
苛烈な議論はいいと思いますが、その中身は何だったんですか
第三者にもいい情報が渡るような議論をしようという意識はあったんでしょうか
馴れ合いでもけんか腰でもいいですが、そもそも何を話すべき場所かというところに考えをむけたほうがいいのではないですか

カテゴリー : その他 スレッド: ぶっちゃけたこと、聞いていいですか?

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元記事:設定を作るうえでおすすめの本(主に科学技術)の返信

>ある道具が登場した際、そのフィクション世界を現実のこの世界基準で考えるかぎり、その世界ではどのような道具や技術が存在可能になってしまうか、ということを考えるための知識です。
つまり道具に対する知識だけでなく理解も必要となってしまうので、各々の分野の専門書を読むしかないと思います。
リボルバーを例にしているけど、このように知りたいことだけピンポイントで書いてある、という本は少ないでしょう。
そんな内容じゃ、その本は単なる雑学本としてしか用をなさないためです。
長ったらしく堅苦しいネタに使えそうもない専門的な技術書などを読んでくなかで、一行二行、リボルバーについて書いてある、という感じです。

そもそも「現実基準で考える」と、ほぼ現実と変わらない世界観になるので、あんまり意味ないような気がします。
銃がある以上は火薬があるわけですが、最初期の銃は中国の火槍という武器で、飛び道具というよりでかい音で威嚇するのがメインの武器でした。
例えば剣と魔法ファンタジー世界に銃があるとしたら、そもそもこの火槍(ないし火薬)の役割は魔法で補えるので、火薬が登場することさえない。火薬の代わりに魔法や魔道具を使ってると設定すると、今度は「形が銃に似てるだけ」の別物なので、「現実」とは加工の行程も変わってくる。魔法なら火皿もいらないわけだし。
現実を参考にするならともかく、その知識を使いすぎれば現実と同じ世界感しか生まれず、無理に変えれば歯車が噛み合わない箇所が出てくるので、「現実的にしよう」とか「リアリティある設定を」と思うほど、現実的ではない結果になります。
魔法も神秘もない世界観だと言う場合、科学よりむしろ歴史書のほうが良い参考になるでしょう。

そのうえで、何らかのネタになりそうな雑学が欲しい、という本でオススメなのは、コンビニの単行本コーナーに置いてある500円くらいの本です。
あれは安いし、専門書と比べると一般人を対象にしてるのでやさしく書いてあるし、目立った面白そうなネタを全面に出して購買意欲を刺激してくる構成なので、ネタとして使えそうな話題がすぐ見つかる。
代わりに、細かいことは書いてないうえぶっちゃけ信頼性が低い内容なので、利用するならコレと決めた話題は別途調べる必要があります。
十数年前に買った、「世界の拷問」とか「組織の雑学」みたいなのは未だに資料として使ってる。「拷問辞典」なんて無いし、軽い刑罰から重い拷問まで載ってるので、すごい役立つ。
ただ、コンビニの入荷はオーナーの発注によるので、場所によっては扱ってなかったりもするし、いつどこでどんな本が手に入るかもわからんため、役立つのが買えるかどうかは完全な運だったりもする。

上記の回答(設定を作るうえでおすすめの本(主に科学技術)の返信の返信)

スレ主 雨オカマ : 1 投稿日時:

アドバイスと本の紹介に感謝いたします。
 現実基準というのは、よく考えないで書いちゃいましたが、とりあえずエンタメ物理学(特に理由なく宇宙でレーザーの音が出る、加速装置で衝撃波でない的なお約束)を、設定構築のときに限って、一旦外して、出来うる限り仮説的に考えてみたいという程度のことを言いたかったのだと思います(実際の創作ではある程度お約束に頼るつもりです)。
 やはり個々に知識を増やしていくしかないのですね。一旦は描写等の工夫を意図的に考えないようにして設定を練ってみようと思っていますが、なんとなく無茶も見えてるので、あまり根詰めないようにはするつもりです。全ての技術を魔法でやってることにするか、逆に魔法的な何かでは生活技術に応用できないぐらいにしたほうがいいのかもしれませんね、変に現実にある技術と混ぜ合わせようとせずに。ありがとうございました。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 設定を作るうえでおすすめの本(主に科学技術)

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元記事:ライトノベルでのターゲット層についての返信の返信の返信の返信

 返信ありがとうございます! 議論が全部追えないのは、まあ、これだけ枝が広がったらね。こんなの全部追ってたら一日終わっちゃいますよ(笑)。だからこそNo.77を投稿する必要性を感じたわけでもあるのですが。あれはなるべく中立を期して記述したつもりですが、自分自身がこの議論においてひとつの極の急先鋒みたいな立ち位置なので、もしかしたら他の論者の意見について理解が浅いところがあるかもしれない。そこだけはご了承ください。

 で。あなたの意見は自分がNo.17およびNo.24で述べたこととよく呼応するように思いますね。

>なんでこういう反応ばかりになるのかっていうと、それはここが創作相談掲示板という場だからであり、そこでラノベの実際の対象年齢はもっと高いという話をするとどうしても「俺はラノベのフィールドでもっと文学っぽいやつを書きたいんだ!」っていうステートメントとして読まれてしまうからだろう(もっというと、いわゆるラノベラノベしたラノベを子供だましと見下す目線を読み取った人もいるかも知れない)。でもそうじゃないんですよね? べつに雑魚ラノベワナビは文学をやる力量がなくて子供だましに逃げているとかこき下ろしに来たわけではなくて、文字通り『10代の読者もいるので、わかりやすい文章で書く、という点は理解できるが、ターゲット層を10代だけに絞り、20代以上の年齢層の意見を無視するといった姿勢は明確に謝り』っつう話がしたいんですよね? だったらそれは完全に正しいですよ。何も間違ったことは言ってない。(No.17)

>スレ主はXX代向けを購買層からのみ定義しており、具体的にXX代向けの作品とはどんな内容であるかという話を一切していないので、そもそも『10代向けの作品』という言葉自体がこの文脈においては無意味かつ不適切です。あなたが10代向けという言葉で表現しようとしている作品はスレ主によれば20~30代が主力購買層であり、かつ20~30代の主力購買層はあなたの定義による『10代向け』の内容を好むので、ラノベ作家がこれから書いていくべき内容はさほど変わらず、ただ『10代向け』という言い回しのみが実態にそぐわない不適当なものとして浮かび上がるという話。(No.24)

>>正直、「10代」の定義を明確にしたら、言ってることそんな変わらないと思います。

>その明確になった定義にたいして『10代』という語句を当てはめるのは適切なのか? と問いたいです。
>しかも購買層の話をしているときに全く別定義の『10代』を持ち出して反論したら混乱しか発生しないでしょっていう。(No.24)

 というわけで、自分はあなたの見解に100%同意。そのうえで自分はスレ主に倣って『「十代向け(購買層)」という使い方』をすべし、というところまで踏み込んでますが、状況理解としてはまさにあなたが言ってくれた通りです。

 ただそうなると、スレ主がそもそも問題にしていたラ研の記述は『十代向け(内容形式)』と『十代向け(購買層)』のどちらの用法で使われていたのか、またそれは記述から自明に読み取れるものであったかが気になります。
 スレ主はリンクを張っていませんが、サイト内でそれっぽい記述を探してみると以下のような文言が見つかりました。

 https://www.raitonoveru.jp/howto1/sell/01.html
ライトノベルのメインターゲット層は10代のオタクです。
>20代以上のオタクは、そこに付随しているターゲットで、メインの顧客ではありません。ヒット作は、まず10代のメインターゲット層に受けて話題になってから、次の層に浸透していきます。

 ……これ、No.77で自分が行った分類で言うところのロ-2)『メイン購買者層をターゲットにしても本は売れてくれない、とする立場。』に含まれる、『・10代の流行が上の世代への流行に影響を与えるので、まずは10代の間で流行させることがマーケティング的に正解。』と同型の主張ですよね。これはクロウド氏がNo.12で主張していたことでもあります。
 となるとラ研コラム→スレ主までの流れでは一貫して『十代向け(購買層)』の意味においての議論が続いているのだからここでいきなり『十代向け(内容形式)』が説明なく持ち込まれるのは変じゃないかと思いますね。

>書く人たちは、多分「想定読者(読者ターゲット?)」という概念から、自身の物語に使う要素(語彙、出来事、リアリティ、テンプレ等)とか描写の仕方とか「語の意味」を決めるのだと思います。それは「専門用語を使わない」とか「科学的整合性を重要視しない」とか、あとは「これこれの語をこれこれの意味で使う」とかを決定するための概念として使うのではないでしょうか。これは購買層とは厳密には異なるもので、創作の手順として定めるものではないかと。(これが正しい「想定読者」の使い方かは分かりませんが、そういうものと思っていました)。

 『購買層とは厳密には異なるもので、創作の手順として定めるもの』としての『想定読者』という考え方は興味深いです。作家の中にある"10代の頃の自分"みたいな感じでしょうか。これだけでいろいろ論じられるトピックになりそうです。

上記の回答(ライトノベルでのターゲット層についての返信の返信の返信の返信の返信)

投稿者 雨オカマ : 1 投稿日時:

 返信ありがとうございます。おそらくすでに説明したことを再び語ってくださり、またおそらくのスレ主元の文章を引用していただき、大体の流れが納得出来ました。
 皆さんがその時々で様々な心情や錯綜の下苦慮して書いたスレ全体の内容について、横から偉そうに総括は(量的にも)出来ませんので、まだ色々意見はあるでしょうが、個人的な納得を得られました。
 また自分で書いていて、思ったより「想定読者」という考えが、自分のなかでさえ曖昧なことにも気づきかせてもらいました。

カテゴリー : その他 スレッド: ライトノベルでのターゲット層について

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元記事:物語の考察のさせ方について

こんにちは㎜というものです。
面白い作品は読者に考察させる内容が含まれていることが多いですよね。
読者にはただ一つの答えではなく、様々な答えを考えさせ、議論させるものが私個人的には面白い作品であると考えています。
そこで、考察について4つの質問があります。
①作品によって異なると思いますが、どういった内容が読者にとって考察し甲斐のあるものになるのでしょうか?
②どういった点(例えば、登場人物の言動、舞台の背景等)に考察させる要因を入れたらいいのでしょうか?
③読者に考察させるので、作者側であらかじめ答えを用意しておいたほうがいいのでしょうか?ただ、私としては答えを用意して作品を書き、考察させるとなると、その答えに導かせる作品になってしまい、読者の考察の答えが1つだけになりそうで不安です。
④そもそも、今の読者に考察させるような作品を好むひとはいるのでしょうか?
みなさん回答お願いします。

上記の回答(物語の考察のさせ方についての返信)

投稿者 雨オカマ : 1 投稿日時:

 考察というと、私はもっぱらまとめサイトのツッコミ片手にジョジョの考察をするのです。そしてそれは、なんというか「神学(適切か不明ですが)」なんですね。「好き」というのは決まっていて、「どうやったら自分にとって好きな部分を破壊せず物語の整合性を取るか」というゲームなわけです。つまりは「すでに信仰することは決まっていて、そのうえでより『自分が納得するため』考えるんです」。
 これは、その作品が優れているかというのとは関係がないことです。エンタメの優れている作品というのは、一般常識的な読み方を続けるだけでなんらか良いメッセージや美術性といった満足感を与えるもので、それなのにその満足感のために読者の側に複雑な考察が必要なものは構造的な欠陥を有していると見ております。神学によって生じた価値は一般読者には無効です。
 こういうファン活動もたまに「考察」と言われたりしますけれど、当然除外したほうがいいでしょう。というのも、作者が意図的に読者に「隠れた要素」や「一見した矛盾」を提示してるわけではありませんから。区別できないときはままありますが。
 おそらく聞きたいのは作者が意図的に読者に対してなんらかの考察を誘発する、ないしはある種の「引き」の技法として効果的な情報の出し方をする方法と言うことではないでしょうか。

 ①記憶操作とか精神の障害だとかで回想や見ている世界とそうではない世界があるとか、パラレルワールドやアバターなどの同じ姿だけど違う存在がいるとか、なんらかの陰謀に巻き込まれ、様々な策謀やスパイが暗躍しているとか、「表(人物の同一性、明瞭な認識、正直)」の場面のあと「裏(人物の不同一、信用できない認識、嘘)」があるような設定を示されると、考察、というか諸々の描写を考える意味が生じますね。
 これとは別に「専門用語を理解しないといけない」とか「本が引用されている」とかもある種の考察が必要になりますが・・・。
 ②正面きって謎や矛盾や専門用語を使っちゃって考察してもらうのも男気があるでしょう。謎謎謎、で攻めていくのも考察してくれるでしょう。
 ほかにはギャグの場面、とか日常の場面、とかの副次的な情報に隠しておいて、あとで「裏」が明示されるとその場面の意味が変わるというような仕方も多いと思います(会話というところに焦点が当たった場面での背景や人物の癖とかの副次的要素)。そうすることで細かい描写に考える意味が生じるわけです。
 「ヘボット!」というキッズギャグアニメで、「トゥル子」というへんちくりんなキャラクターが出てきます。これは多分、ギャグ連発型のキッズアニメではよく登場する素材で、「爆釣り!バーハンター」というアニメで「島田のおばちゃん」という「芋食ってオナラをするギャグパート」のためだけにどこからともなく参上するキャラがいるのですが、トゥル子も表向きはその役割を持っていて、(大人の)視聴者にもおそらくそういうものとして認識されています。
 それで、そのキャラがどこからともなく現れて、キャラクターの足を引っかけて転ばせたりするんです。でも、話が進むと、ループ世界の設定が出てきて、そいつが実は味方側の重要キャラで、主人公たちが破滅的な未来を選ばないようにギャグパートのなかに潜んで監視してたことが明らかになります。
 こういう事態が生じると、かつてギャグパートだったものの意味が変化することになり、そういった部分にも焦点となる意味以外のものを考察してくれるようになるでしょう。こういう現象を有効に発生させるのに大事なのは、隠すための表の舞台が見るに値するものであり、かつ裏の舞台と整合性が取れること、明らかになったときに衝撃があること(ギャグキャラがシリアスキャラになるような落差とか)などだと思います。この例では一気に答えを出してしまいましたが、多分情報を小出しにしていって、どこを確定させ、どこを確定させないかのセンスが大事なのでしょう。
 ③個人の感想ですが、私は答えがないと嫌です。ただ、芥川先生の「藪の中」みたいに「確定できないということが確定」というような「認識不安」を扱ってるうえでの「答えはない」は「答えみたいなもの」ってことでOKです。そうでないなら失敗と看做します。裏の舞台が示されたときに、あらゆる矛盾した現象が、その情報の開示によって矛盾なく統合される瞬間こそ快感です。やはり「答えがない」ではなく「答えが作中人物に示されない」、あるいは「答えを出せるものではないという答え(不可知であるという判断、みたいな)」「意味のある無回答」という・・・曖昧ですが、そういう類のものでないと受け入れられません。全体として、考察そのものではなく、常に答えがもたらす快感を求めていると考えています。
 ④個人の感想ですが、竜頭蛇尾になりがちで、そういったものを何回も見た覚えがあるのであんまり期待できないです。何も考えず理解できる本線があれば大体何を仕込まれてもいいような気がしますが、議論するうえではどんなところにも隠れた意味を見出そうとされるとまともに話が出来なくなって、結構うんざりしますね。

 整合性を保ったまま(読者の心ではなく展開を)裏切るには、「嘘」「陰謀」「記憶操作」のような舞台装置もありますから、なんとなく考えれそうですが(作中での表の情報へ裏の情報がどう変換されるか、その整合性はどうであるかというように)、「考察を起こさせる」というのは、実は結構複雑だと思います。読者の想像を奮起する不気味なモンスターの描写とかでも考察は発生しますし(映像作品ですが、青鬼とか)、「想像力を奮起させる文章センス」みたいなものも関わってくると思います。
 もしかしたら「魅力がある作品は続きが気になる」だけで「隠して示唆する技法」や「謎」にどこまで意味があるかも分かりませんが。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 物語の考察のさせ方について

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元記事:ラノベで大人主人公がいけないは、本当か?

迷える狼さんの投稿

 今回の意見は、「主人公の設定について」です。

 ラノベを中心としたメディアというのは、読者層からして主人公の年齢もそれに近くないと、色々と問題があるというのが一般的ですが、「バイオハザード」に代表されるパニックホラーの場合、逆に主人公が未成年だと、色々とまずい事があると思います。
 
 とりあえず、例を挙げてみたいと思います。なお、ジャンルは問いません。

 主な「バイオハザード シリーズ」より。

「クリス=レッドフィールド」
「ジル=ヴァレンタイン」
「レベッカ=チェンバース」
「クレア=レッドフィールド」
「レオン=S=ケネディ」

 クリスは、ジルと同じ初代バイオの主人公で、25歳です。警察官(ラクーンポリスの特殊部隊STARS所属)ですが、空軍の経験もあります。

 ジルは、クリス同様に初代の主人公の1人で、23歳。クリスの同僚で同じSTARSに所属する警察官ですが、特殊部隊グリーンベレーの経験もあります。

 レベッカはクリスとジルの同僚で新米の18歳ですが、すでに大学の学士課程を優秀な成績で卒業しています。なお、18歳の彼女がいきなりSTARS所属になったのは、直接スカウトされた事によって、途中の行程(警察学校への入学や訓練期間など)を全てすっ飛ばしたからです。

 レオンは2の主人公で、21歳。クリスらと違って普通の新米警察官です。

 クレアはクリスの妹ですが、19歳の「ただの女子大生」です。ここは重要ですので、覚えておいて下さい。

「ディノクライシス&2」

「レジーナ」ある政府組織の構成員で23歳。
「ディラン=モートン」陸軍特殊部隊所属で26歳。

「サイレント ヒル」(コナミ)

 主人公の「ハリー=メイソン」は32歳の執筆家で、戦闘経験などは皆無の一般人。

 他にも「アイアム レジェンド」「プレデター」「28時間後」「28日後」など、ゾンビやモンスター、未知のクリーチャーなどによるパニックホラー系は多いですが、これらほとんどに共通しているのは、

「主人公は、分別のついた大人である。」

 と言う事です。

 私が不本意ながらも、時々やり玉に挙げているのは「学園黙示録」ですが、そうせざるを得ない理由が山の様にあるからです。比較しながら話をしたいと思います。

 主に日本を舞台にした話で、未成年が主人公になれない理由ですが、まず1つ目。

「未成年は免許を持っていない。乗り物の運転技術が無い」

 基本的に18歳未満は普通免許が無い為に自動車に乗れませんし、運転技術もありません。バイク程度は乗れるキャラも居ますが、自動車の運転は出来無い事が多いです。
 学園黙示録でも、基本的にバスなどの自動車は教師などの大人が運転しています(なぜか、途中から主人公達も運転していますが……)。

 2つ目は、

「銃器の扱いが出来無い」

 これも、日本なら至極当たり前の話です。引き金を引けば誰でも撃てると思っていたら、大間違いです。
 正しい手順を踏まないと、不発や暴発など事故の危険性があります(仮に、「安全装置はどこ?」と聞かれても、普通は答えられないと思います。それが当たり前です)。

 学園黙示録では、仲間である「平野 コータ」が、夏休み中の短期留学で、元特殊部隊の軍人に師事していたと言う事で、拳銃やライフルを平気でぶっ放したり、工具を改造してハンドメイドガンにするなど、かなりのゴリ押しをしています(しかも、途中から主人公達も平気で銃器を扱う様になっています)。

 次に、

「物語上で必要な専門知識が無い」

 事です。例えば、

「何かの薬品が必要だが、それを作り出す方法を知らない。」

 だったり、

「道路をふさいでる機械の操作方法を知らない」

 などです。

 そして4つ目ですが、これが最も重要です。

「理性的な判断や行動が出来る事」

 です。
 なぜなら、主人公を大人にしないと、何事にも未成熟な未成年の場合、自ら危険に飛び込んであっさり死んでしまい、そこでストーリーが終わってしまう危険があるからです。

 それを防ぐ為には、いわゆる「主人公補正」「デウス・エクス・マキナ」などの神の手(と言う名のご都合主義)を使うしか無く、一瞬で白けさせてその作品の価値を貶めてしまいかねません。

 学園黙示録でも、それらの手法はふんだんに使われており、いくら「奴ら」に囲まれたり、時には自分から奴らの群れに飛び込んでも、案外平気だったりします。

 簡単に言うと、

「大人じゃないと、出来て当たり前の事が出来無かったり、知ってて当たり前の事を知らなかったり、冷静な判断が出来無い為に、生き残る事が出来無いから」

 です。

 ただし、ゲームの場合、実際にキャラクターを操作して行動するのはプレイヤーですので、その気になれば、

「5歳の幼稚園児にピストルを持たせてゾンビを銃殺」

 なんて事も可能です(日本の警察官が貸与される「ニューナンブ」でしたら、子供でも持てるでしょう。小型ですが「デリンジャー」は反動が大きい為、子供では扱えません)。

 なお、「バイオハザード2」において、警官であるレオンの制止を振り切って、クレアとサブキャラである「シェリー(8歳)」が好き勝手に行動する為、レオンが振り回されています。

 さて、バイオ2のクレアは女子大生であり、特に何の訓練や経験もありませんが、兄のクリスから手ほどきを受けているという設定があります(しかし、いくら手ほどきをされたからって、ロケットランチャーやミニガンまで使えるのだろうか)。

 一番良く解らないのは、「コードベロニカ」で登場したサブキャラの「スティーブ」ですが、銃器の扱いはもちろん、監獄島から脱出するのに輸送機を操縦したり、南極では雪上車を運転したりしています。しかも、年齢は17歳となっており、クレアよりも年下です(一体どこで覚えたと言うのか……)。

 なお、彼の場合もキーアイテムである「ゴールドルガー」を持ち出すなど、クレアを振り回しています。

 さて、ここまで来て「結局何が言いたいのか?」と思われるでしょうが、私が言いたいのは、

「大人が主人公では、本当にいけないのか?」

と言う事です。

 最近では「GATE」という作品もありますし、「銀河英雄伝説」など、「戦い」や「戦争」が中心の物語では、主人公が未熟な子供や少年少女だと、まず生き残る事が出来ません。

「どこか隅っこでガクブルしていれば、勝手に助けが来る」

 なんていう、甘い状況はやって来ないのです。

「主人公の成長が大事な要素である」事は認めますが、未熟なキャラクターが主人公では、成長する前に死亡してしまい、話が終わってしまいます。

 また、主人公が大人だと、ヒロインも年齢が高くなると言いますが、銀河英雄伝説の場合、没時33歳の「ヤン」に対して「フレデリカ」が、結構な年下(7歳違い)です。
 もっとも、この作品は登場キャラクター自体が大人であるので、あまり参考にはならないかも知れません(一応、「ユリアン」と「カリン」の例もありますが……)。

 また、前述したGATEの場合、ヒロインは主人公よりかなりの年下(あるいは、そう見える)です。

 つまりは、

「主人公の年齢に見合った内容の作品や、主人公が大人(や青年)じゃなければならない作品を書けば、それで良くは無いですか?」

 という意見です。

 長文すいませんでした。あと、間違いなどあれば遠慮無くご指摘いただきたいと思います。

2016/05/22(Sun)

上記の回答(読者層と主人公の年齢を近づけた方が良い)

投稿者 よしはむ : 1

九重メバルさんの投稿

まずはじめに、あなたは読者に楽しんで欲しいと考えられていますか? それとも独りよがりで自己満足な作品を書きたいと考えていますか?
もしあなたが後者ならお話にならないので、以下のレスは全く読む必要はありません。勝手にあなたが好きな主人公を書いていてください。

ラノベを中心としたメディアというのは、読者層からして主人公の年齢もそれに近くないと、色々と問題があるというのが一般的

一般的ではないと思いますが、たしかに学生(位の年齢)の主人公は数多いですね。中には妖怪であったり転生者だったり非人間だったりもしますが、見た目の年齢は若いケースが多いです。とても納得ができます。

「大人が主人公では、本当にいけないのか?」
学生の主人公が多いからといって大人な主人公が全くいけないというわけではないのは百も承知だと思いますがいかがでしょうか。

主人公が未熟な子供や少年少女だと、まず生き残る事が出来ません。
これはただの思いこみですね。日常に戦争がある世界観であるなら、子どもでも多少の知識くらいは身に着けているものですし、そもそも大人でも未熟な人間は数多くいるのに、子どもだから未熟という意見は通りませんよ。もしその仮定を示すのなら、子どもでも優秀な人間がそこら中にいるとしていただかないと。

また、主人公が大人だと、ヒロインも年齢が高くなると言いますが
これもただの思いこみですね、年齢層が高くてもヒロインが小学生だったりする例もありますし、オッサンにデレる幼女もいますし。探せば多数のヒロインが出てきます。

「主人公の年齢に見合った内容の作品や、主人公が大人(や青年)じゃなければならない作品を書けば、それで良くは無いですか?」
この言葉を見た時一番初めに思いついた台詞は「お前の中ではそうなんだろう お前の中ではな」でした。

 そもそも主人公の年齢に見合った作品というのが理解不能です。私はあなたとは逆でどんな人間でも主人公のなるチャンスが有ると考えております。もちろん徹底的に不出来な主人公もいることはいるのですが。

2016/05/31(Tue)

カテゴリー : キャラクター スレッド: ラノベで大人主人公がいけないは、本当か?

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投稿日時:

元記事:長編書いてる人。設定どうしてますか?

こちらの掲示板を利用するのは初めてです。はじめまして。
僕はこれから長編ファンタジーを書こうと思っていて、今はプロットやネームを組み立てているのですが創作の事全般で誰かと話し合いたいと思いこの場所を見つけたので書き込みさせていただきました。
早速ですが長編小説を書いている方は、みなさんどの程度まで設定を練っていますか?
例えばなろうの規定でいうハイファンタジーなら0から世界観を組むことになりますが、ある程度認知度の高い剣と魔法の世界に少しオリジナリティを加えているという方もいるかもしれません。
ローファンタジーだとどこが現実と違うのかとか、やっぱり設定を考えていると思います。
ファンタジー以外でもSFなどあると思いますが、登場人物の回りで起こることに焦点を向けて肉付けしているのか……はたまた一見全然関係なさそうな食文化とか、モンスターがいたらモンスターの生態系まで考えていたりするのか。
よければ意見を伺いたいです。
堅苦しい文章になってしまいすみませんm(__)m

上記の回答(長編書いてる人。設定どうしてますか?の返信)

投稿者 ドラ猫 : 1

1.誰が何をする物語なのか
2.設定とストーリーを上手く絡めることができるか
3.どんな主人公とヒロインのカップリングをしたいか
4.伏線を上手く仕込んでおいて後から読者を「やられた!」という気分にさせられるか
大体この辺りを意識してプロットを練った後、執筆に進む感じです。主にファンタジーを書いていますがハイとかローとかは特に気にしていないですね。好きなRPGの世界設定を反映させたような感じにしています。
モンスターの生態系は物語に反映させられないのなら特に書きません。下手すれば読者が「これも伏線か?」と思ってしまうので紛らわしくなります。
ある作家はモンスターの生態を詳細に描写した後、その細胞を組み込んだ人間をラスボスとして登場させています(つまりラスボスの設定に説得力を持たせるための描写でした)。
私はこんな風に「物語上意味がある」かどうかでその展開を入れるか判断しています。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 長編書いてる人。設定どうしてますか?

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元記事:他のマンガに登場するキャラクターと偶然名前やキャラが被ってしまったのですが大丈夫でしょうか。

日常系の小説を作りたいと考えており、賞に応募したいと思っております。
私の小説では「ねむにゃん先輩」というキャラクターがおり、高校を1年間休学(結果としては留年)したという設定で主人公たちと同じクラスにいます。
そのキャラクターは猫をモチーフにしたキャラクターで「~にゃ」という口調です。
しかし、まんがタイムきららの「どうして私が美術家に!?」という漫画に「すいにゃん先輩」というキャラクターがいるということを知り、そのキャラクターも猫をモチーフにしたキャラクターで高校を留年して主人公と同じクラスに通うところも共通していることを知りました。違うのは容姿と口調でした。
偶然だとしてもここまで他の商業マンガにいるキャラクターと要素がかぶってしまうとキャラ設定から作り直したほうがいいでしょうか。
ご意見をいただけるとありがたいです。

上記の回答(他のマンガに登場するキャラクターと偶然名前やキャラが被ってしまったのですが大丈夫でしょうか。の返信)

投稿者 あまくさ : 3 人気回答!

既成作に偶然似てしまうということはあるもので、私も経験があります。
ただ、偶然だとしても「ねむにゃん先輩」と「すいにゃん先輩」は語感がかなり特徴的なので、偶然だと信じてくれない人が確実にいます。あらぬ疑いをかけられてしまう方も経験があるので、私としてはこのケースは軽く考えない方が良いと思います。
パクリ云々までいかなくても、「既成作に安易に影響を受け、そのことに自覚のない書き手」「誰でも思いつくようなことしか思いつけない書き手」と見なされてしまう可能性は無いとはいえないので、そんなのは言いがかりなのはもちろんですが、類似に気が付いたのなら変更する方がベターだと思います。プロを目指すのであれば、この種のことに神経質にならないのは脇が甘いと思いますよ。

>キャラ設定から作り直したほうがいいでしょうか。

キャラ設定まで作り直す必要があるのでしょうか?
単にニックネームを変えれば良いだけのことで、大した作業ではないように思えますが。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 他のマンガに登場するキャラクターと偶然名前やキャラが被ってしまったのですが大丈夫でしょうか。

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