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手塚満さんの返信一覧。最新の投稿順3ページ目

元記事:技名口上

異世界系とかで、魔法を放つ時や、剣で斬りかかる前に、技名て書いた方が良いんですか?

あまり書きたくない派です

技名を書かない人がいたら、どういう書き方するのか教えてください。

上記の回答(技名口上の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

魔術や武術等の技名を書くか否かが先決ではなくて、文章で何を描くかによって、技名が必要か否かが決まります。以下、少し説明してみます。

1.北斗の拳の事例(北斗と南斗の相違)

文章と言っておいてなんですが、有名な、もう古典と言っていい「北斗の拳」から少し。主人公ケンシロウは技名を言いますね。おおむね技を放った後です。かつ、しばしばその技でどうなるかも解説してます。すると打たれた敵が驚いて、バーンと破裂。

これは主人公が使う「北斗神拳」の設定によるものです。経絡秘孔を突いて、人体を破壊する技ですね。人体内部で先に起こることなので、何が起こったかは(最初は)見えません。ですので、技名+秘孔名+技効果を説明しないと、威力が感じられないわけです。説明を要するので、打たれた敵が死ぬまでの時間的余裕も設定されています。

「北斗の拳」にはライバルの拳法として南斗聖拳があります。こちらは通常の拳法同様、打った力で破壊です。技名はいくつかつけられていますが、北斗神拳ほど重要ではありません。使い手が殴れば敵は即座に破壊され、手を振った途端に斬られるという、分かりやすいものだからです。
(奥義は別で、後述します→5)

2.とある魔術の禁書目録の事例(魔術と(超)能力)

魔法系では「とある魔術の禁書目録」がありますね。魔法系では魔術と(超)能力に二分されています。(超)能力のほうは単純な性質が設定されているものが多い。御坂美琴ですと電撃です。電気を直接流す場合は説明を要しません。少し応用が入るのが「超電磁砲(レールガン)」ですが、序盤では発動前に少し説明が入る程度です。

魔術のほうは((超)能力との差異を出すため)発動条件が複雑になって、手がかかることになっています。こちらは魔術名よりも段取りがあることが明示されて、魔術だと分かることが多い。ストーリーを左右するほどの魔術だと、一回こっきりしか使われないことが多い。

3.繰り返し使われる(多少でも複雑な)技は名前がつく

どちらも技名が重要ではないわけですが、しばしば使われる(超)能力や魔術については、技・魔術名が便利に使われています。何度か名前と説明付きで技を発動したら、読者が覚えてくれます。そうなれば説明抜きの技名だけで済ますことができ、話を運ぶテンポが良くなります。

あるいは、一度しか発動しないけれど、ストーリーの重要アイテムであれば、キャラがしばしば言及することになります。この場合も技名があるほうが、読者が読みやすいものになります。技名がなかったら、どういうものか説明を繰り返さねばなりませんので。

4.読者が知っている単純な技は名前が不要

しかし、例えば動きが単純な剣技だとどうでしょうか。主人公が居合抜きのような剣技が得意技だとして、「剣に手をかけたと思ったら、もう振り下ろしていた」くらいでしょうか。剣道にあるような基本的な剣技も同様です。技名が必要とは思えません。ルパン三世の石川五ェ門は技名を言いませんし、仮にノベライズしたところで技名は必要にならないでしょう。

5.威力感を出すときも技名ありが多くなる

しかし「るろうに剣心」では奥義クラスの技には名前がついてます。奥義らしくするため、剣の動きなどが目立つようにされているからです。見た目だけでは、ぱっと見で区別がつくものではなく、技名も添えることで、読者が主人公が何をしたかがすぐ理解できるようになっています。かつ、技に名前があることで威力についての説得力も増してます。

例えば、ただのストレートパンチだが岩をも砕く、となれば、技名があったほうが迫力を感じやすい。その技の持ち主だから強い、その技が出そうという緊迫感、といった表現もやりやすくなります。文章作品でも使える手法です。

6.描くものの都合で技名の有無が決まる

いずれも作品で何をどう描くかが先にあって、技名の有無の必要性が決まって来るわけです。ですので、技名の有無から考え始めると、ややこしくなるように思います。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 技名口上

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元記事:描写の書き方

最近、二次創作を始めたものですが、作品の中にこれいいなって思いついた場面を落とし込もうとすると繋ぎの描写が薄くなってしまうのが悩みです。これに似た感じで、セリフとセリフの間に描写を挟もうとすると台本のように1行で終わってしまうことも多く、例えるなら弁当箱の中に好きなおかずしか入っておらず、カップやバランの仕切りが一切入ってないみたいな感じです(分かりにくくてごめんなさい)
なので、
・場面やセリフの繋ぎ方
・描写が上手くなる方法
などがあればご教授いただけますと幸いです。

上記の回答(描写の書き方の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

サタンさんが見抜いてくださったおかげで、地の文と理解しました。自分も以前は同じような混同していた気がします。

御作なしで原因を推測しますので、いろいろ外れるし、説明も長くなりますが、ご容赦ください。

1.文章に向いたシーンを作れているか

何の二次創作なのかでいろいろ原因がわかれそうです。例えば、アニメ作品の文章二次創作だとします。もう古いですがアニメ版「フルメタル・パニック? ふもっふ」を例にしてみます。原作は文章作品(ラノベ)で作者は賀東招二さん。

深夜アニメの通例でサービス回とも呼ばれる温泉回があります。アニメ版ではアニメであることを活かした演出が為されていました。女湯描写で「見えそうで見えない」工夫が凝らしてあるんです。

例えば、ヒロインが柵越しに外を見るが柵でぎりぎり隠す。さらに柵の外の雑草でも隠す。ヒロインが動くと見えそうになりますが、雑草にてんとう虫が止まることによって雑草が動いて、ヒロインの動きに追随する。さらにヒロインが動くとてんとう虫が飛び立って雑草が動いて、またもや隠す。

全年齢向きだから隠す必要があるわけですが、試写を見た原作の賀東招二さんが神業だと感嘆したと聞いています。しかしそもそも文章では全く使えない技法ですね。文章ならモロに書いても全年齢向きです。「ヒロインが温泉から出て、柵越しに外を眺めた」でしかないですから。全裸なのは分かってる。だけどエロくはない。

2.文章は絵を見せられないが心情はダイレクトに書ける

上記は極端な例ですが、書いてみてもパッとしないときには、シーンが文章向きではない可能性があります。上記シーンであれば、「女湯を覗く/聞き耳立てる男湯の面々」の反応を描くことが必要になるわけですね(アニメ版にも入っているが、主たる描写にはされていない)。あるいは、入浴中のヒロインと主人公がハプニングで遭遇するなど、イベントではっきり示すこともよく行われます(いわゆるラッキースケベ等)。

いずれにしても、文章では絵は見せられない。ヒロインの露わな姿を描写するのは不利で、それを見てしまった主人公の動揺を描くのが有利。すると読者は、そういう動揺、興奮をするときの自分の経験や実感から、シーンを想像できるようになります。

つまり文章が得意とするのは絵ではなくて、キャラの心情です。あるいは論理的な仕組み。絵的に冴えたものを思いつけたとしても、それが文章に適するかどうか、よく考える必要があります。文章には不向きと判断すれば、絵面的には劣っても、シーンを変更する必要に迫られることもしばしばです。

3.描写対象全体を見せようとしていないか

やはり絵的なことに関係するのですが、全体を正しく描写しようとして、描写がぼやけてしまうこともあります。よく見るのが例えば「ヒロインは『白を基調』としたワンピを着ている」みたいのです。もしヒロインのイラストを示されると、「白を基調」で正しいことが分かる。が、「白を基調」という言葉だけからヒロインの衣服を想像しようとしても、いろいろありすぎてイメージが曖昧になります。

4.言葉で見せるなら1つのアイテムに絞る

文章による具体的な絵面描写でよく聞くコツは「1つだけ具体的、詳細に描く」です。カフカの「変身」では主人公が巨大な毒虫になってしまうのですが、ほぼ虫の脚の気持ち悪さの描写に終始します。それで毒虫全体がイメージできてしまいます。正確に申せば、分かった気がするんです。

あるポイントが具体的に分かると、他も同じくらい具体的に想像できるからです。やはり正確に申せば、具体的に想像できた気がするとなります。たいてい、分かった気になっても、絵に描こうとすると詰まることが多いですから。しかしそれでいいんです。分かった気がしさえすれば面白く感じ、読み進める気が起きます。

ですので、例えばヒロインの美しさを語るとして、チャームポイントを1つだけ語る。例えば「澄んで深い瞳なのにキラキラ」とかですね。それに加えて、ヒロインを見る主人公の内心の感動を描く。「いつになく心臓がどきどきする」とかですね。後は読者の想像に任せます。

5.台詞と地の文を別物と考えていないか

台詞と台詞の間の地の文でもお悩みとのことですが、これももしかしてですが、台詞はキャラの発するもの、地の文はキャラの様子を語るもの、みたいな役割分担に終始してないでしょうか。あるいは、そういうものだと思ってしまっているとか。

まず、台詞か地の文か以前に、「読者にどんな情報を出せば、シーンが分かってもらえるか」が大事です。例えば「このシーンでは思い切って告白した主人公に対し、内心では好意があるヒロインが照れて、いったん振ってしまう」だとします。単純にやると、こんな感じになるかもしれません。

――――――――――――
 太郎は花子に言った。
「好きだ」
 花子は答えた。
「嫌い」
――――――――――――

第三者が太郎と花子を眺めていたら、そんなことしか起こらないでしょう。しかし、これではいけませんね。では、太郎と花子に台詞でもう少し気持ちを言わせたらいいのか。

――――――――――――
 太郎は花子に言った。
「あの、えーっとな、突然なんだが、好きだ」
 花子は答えた。
「えっ、で、でも、あのね、嫌い」
――――――――――――

これもいけませんね。地の文のせいでしょうか。なにせ台詞の間に挟まってぶった切り、テンポを乱してる感じです。

――――――――――――
「花子、えーっとな、突然なんだが、好きだ」
「えっ、で、でも私、太郎は嫌い」
――――――――――――

台詞に名前を入れると、地の文の必要性が消えます。太郎と花子ということが既に読者に充分分かっている場合(冒頭ではなく、シーンも2人きりなどの場合)、口調だけでいいこともあります。

――――――――――――
「俺、えーっとな、突然なんだが、お前が好きだ」
「えっ、で、でも私、あなたのこと嫌いよ」
――――――――――――

6.地の文は会話文を活かすためにある

地の文は会話文の間にさしはさまなければならないものではありません。できれば地の文を削ったほうが、普通はテンポがよくなりますし、分かりやすくもできます。大事なのはシーンを理解するに必要な情報であって、会話文+地の文みたいなフォーマットではないからです。

しかし、上記ではキャラの雰囲気が充分伝わるとは言えません。そうなると地の文の出番となります。

――――――――――――
「花子、えーっとな」
 太郎はうつむいておずおず喋り出し、突然顔を上げた。
「突然なんだが、好きだ」
 花子は一瞬目を見開いた。
「えっ、で、でも私――」
 ぽっと頬を赤らめたが、プイっと横を向いた。
「……嫌い」
――――――――――――

動作や見た目の変化でやってみましたが、一人称ですと、主人公の内面を語ることもできるでしょう。

――――――――――――
「花子、えーっとな」
 俺は花子の顔が見られずに話しかけた。こんなことではダメだ、思い切って花子の目を見る。
「突然なんだが、好きだ」
 よし、花子もこっち見つめて目を丸くしてる。
「えっ、で、でも私――」
 さらに頬を赤らめる花子に期待した。が、
「……嫌い」
 プイっと横を向きやがった。どっちなんだよ。
――――――――――――

7.会話文で地の文の役目を担うこともできる

地の文を一部、会話文に移すことも可能です。

――――――――――――
「花子、えーっとな」
「なによ、うつむいて」
「突然なんだが、好きだ」
「うわっ急に顔近づけないで、って、え? でも、私――」
 頬を赤らめる花子に期待した。が、
「……嫌い」
 プイっと横を向きやがった。どっちなんだよ。
――――――――――――

練れてなくて済みません。ともかく、ここまでやるとしたら大事なシーンの場合でしょう。例えば、浮気者の主人公がパーティであっちこっちの女性に声をかけるとしたら、こんな描写は読者に嫌がられます。同じことを延々繰り返すことになりますから。

8.地の文で会話を想像させることもできる

「好き」→「嫌い」の短い会話を繰り返しても駄目です。そういう場合は、飽きそう部分をカットしたりします。例えば「女性グループに向かって行った主人公」の後、「顔に赤い手形いっぱいつけて帰ってきた主人公」みたいなシーンを想定して、文章を工夫することになります。
(映像表現の例ですが、黒沢映画の「用心棒」ですと、馬に乗って森に走りこんだ武者→馬だけ森から駆け出て来る→武者が走って追いかけて来る、みたいに間を飛ばして、途中を想像させるテクを使ってます。)

9.会話についてまとめ

会話シーンについて、上記をまとめますと、

・描写は会話文、地の文、どちらにも入れられる。
・地の文はできるだけ省く。
・そのうえで、雰囲気を出す演出の地の文は工夫する。
・全て、読者に飽きさせずにシーン情報を伝えるため。

という感じになります。

10.お悩みの文章を見せれば、具体的なアドバイスも得られるはず

さらに大事なことを申すなら、「実際に書いてみた描写を見てもらってアドバイスを受ける」のが有効です。ここは書ける人ではなく書きたい人が集まり、互いに助け合うサイトです。この掲示板も、そのためにあります。不出来と思っても、途中まででも、書いてみたものを見せてアドバイスを求めてみてはどうでしょうか。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 描写の書き方

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元記事:悪役設定…

最終的には転落する悪役の設定するなのですが、
周りに圧力かけられる(嫌がらせ出来る)職業(?)、身分系ってどんなものがありますか…。

友人に「今勢いのある貿易商」とかは?と言われたんですが、じゃぁその貿易商BがAという人物に嫌がらせをする場合、「なにをしたら嫌がらせになるのか」などが思いつかず…。

上記の回答(悪役設定…の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

どんな物語を作るにしても、「誰が、どこで、何をする話」が大事ということがよく言われます。それを非常に短く具体化するとして、「魔王にさらわれた姫を騎士が救う話」というのは、この掲示板で頻出の例だったりします。

「魔王にさらわれた姫を騎士が救う話」だと、悪役は魔王ですよね。悪役抜きで考えてみますと、「姫を騎士が救う」になります。なんで騎士は姫を救うかといえば、「騎士の姫への忠誠/愛情/etcを描く話」だから。

「騎士の姫への愛」を描くとして、便利なのは「その愛を邪魔する者が出てくる」という設定です。それが例えば魔王ですが、別に他の悪役でもいい。騎士に横恋慕する貴族の娘とか、あるいは姫に惚れる他国の王子とかが騎士の邪魔をしてもいい。

「ロミオとジュリエット」ですと、2人が互いに一目ぼれしました、2人の親はいいよと言いました、では感動物語になりませんよね。「若い2人が互いを己が命より深く愛する」を描くには、2人の親が邪魔すればいい、それには両家に以前から深刻な対立があるとすればいい、と考えると、あの物語が引き出されてきます。

もう少し一般化しますと、「主人公がしたいこと際立たせるために、主人公の目的を阻害するのが悪役」ということです。つまり、悪役がどういう悪役なのかは、主人公から引き出されるということです。物語の最重要ポイントである主人公の望みが決まれば、悪役はそれに対立する者として具体化していけます。

そこを曖昧にしたまま、具体的な悪役をイメージしようとすると、詰まりやすいと思います。お考えの物語では「A」は何をしようとする主人公なのでしょうか。それが分かれば、悪役「B」が何をすれば最も「A」の邪魔になるかは具体化できます。「B」の職業等は詳細であり、後回しにすべき事項です。

例えば「A」が「病気のヒロインのため、外国から貴重な薬を入手したい」のであれば、悪役「B」が貿易商であるのは有効でしょう。「B」が直接的に「A」の利害に関われる立場になるからです。

あるいは「A」が貧しさから脱出したいのであれば、「B」が「富裕である」ことが有効で、その「富裕」は「貿易」によるもの、とできます。この場合「貿易商」であることは副次的な設定です。

繰り返しになりますが、「なにをしたら嫌がらせになるのか」は「主人公がなにをしたいのか」からしか引き出せません。ですので、「誰が、どこで、何をする話」なのかをはっきりさせることが先決だと思います。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 悪役設定…

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元記事:皆さんは「自作の酷評」はどこまで受け止めていますか?

 お久しぶりです。結局、新人賞は三次選考で落ちて、ゼロから始める執筆生活に戻って新作のプロットと業界勉強に勤しんでいる半額です。

 選考で落ちた作品を小説投稿サイトに載せて、次回作に向けて意見を募ろうと考えたのですが、殆どアクセスされずに終わったので、SNS上で「読みますよー」と仰っている方に読んでもらったんですよね。

 すると、「面白いと感じるところがない。序盤のインパクトに欠けるし、ストーリー展開が遅く、世界観設定を語りすぎ」と酷評を受けて、まぁ落ち込むことはなく前向きには考えれたのですが、その方の創作理論が「ん? でもそれって違うくない?」と納得できないところも多くあったんですよね。

 一読者の意見とはいえ、それに振り回されすぎて自分の軸を曲げるのは良くないとは分かるのですが、自分が納得できないことにこそ何か改善の余地があるのではないかとも思ってしまうのです。

 そこでなのですが、皆さんは「酷評なり、批評なりを受けた際、どこまでそれを受け止めて自作の執筆に取り入れているのかな」とお伺いしたいと思い、相談させていただきました。皆さんの考え方や、体験談も交えて話していただけると助かります。
(久々なので、説明不足なら申し訳ありません!)

上記の回答(皆さんは「自作の酷評」はどこまで受け止めていますか?の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

どうも一読者の感想に振り回され過ぎな不安を感じます。感想は活かすべきであって、振り回されないよう気を付けるべきものです。以下、少し説明してみます。

1.感想は刹那的な気分を表した創作物

「感想」といっても、一読者が読んだ気分を表現した文字通りの「感想」、一定の客観性や読者層を想定しての「評論/論評/評価」、より優れた書き方を想定しての「指導」みたなものとか、いろいろなタイプがあります。

「面白いと感じるところがない」というのは一読者が読んだ気分でしょう。「序盤のインパクトに欠けるし、ストーリー展開が遅く、世界観設定を語りすぎ」は評価、さらに指導的なニュアンスを感じます。

しかし、おそらくは全部が「一読者が読んだ気分」です(さらに言えば、「その時の気分」で、別のタイミングで読んでいたら、たいてい別の感想が出てくる)。仮に「小説とはこう書くものだから」みたいな説明が付されていても、気分に説得力持たせようと、それっぽく語るためだけのレトリックに過ぎません。

2.読者は場当たり的な気分しか言わない

なんでかと申せば、読んだ小説を具体的に改善するように感想を書くのは大変すぎるから。小説を読み進めて、ある時点での気分を語るのは簡単です。例えば、主人公がヒロインのピンチに駆けつけ、敵を前に決め台詞吐いたときにスカッとしたら、「ここでスカッとした」と言えばいいだけです。

逆にその決め台詞が浮いているように感じたら、「この台詞は奇妙な感じ」とか言えばいい。しかし感想人(読者)としては、作者に自分の気持ちが響いて欲しいわけです。「あ、そう」くらいに思われたくない。なにせ、きちんと読んで、その気持ちを文章に表して伝えたいわけですからね。感想もある意味、創作物です。

しかし、どう取り繕おうと、その決め台詞一点に絞って言うしかありません。その決め台詞を読んだ時に生じた気分がどうしてそうなのかを、その台詞のみに託します。でも決め台詞って、決め台詞が出てきて然るべきなように前段で準備し、後段でフォローしないといけません。言葉を変えれば、決め台詞が具体的にどんな台詞なのかは、あまり重要でなかったりします。

3.読者は作品を分析して物申してはくれない

しかし読者は「こういう台詞のほうがよくないか?」といった感想を残しがちです。前段と後段の分析までやるのは大変だから。台詞前のこの時点でこういう気分が生じ、主人公の到着がこのタイミングだとこういう気分、少し遅めるとこう、みたいな全体を通してのシミュレーションまではやってくれません。

なぜなら、そんなことを試みるのは作品全体を構想するのと同じ手間がかかるから。むしろ、もっと手間暇が必要かもしれません。作者がどうしようとしてこうなっているか、などの分析も込みとなるからです。そんなことは到底できませんから、読者は感想で気分を言うしかないし、いかに(見せかけの)理論武装しても文脈無視の刹那的な「こうすれば」しか言わないわけです。

ですので、読者の言う通りに作品をいじると、たいてい作品が歪んでおかしくなります。いかに読者の感想がそれらしく感じても、です。読者感想がその読者の創作理論に基づくとしても、作品に適合することは稀でしょう。木を見て森を見ず、ですから。

4.しかし作者としては読者の気分こそ最も聞きたい

しかし、だから読者の言うことなんか放っておけ、というのももったいない。我々小説志望者がなんで小説書くのに拘ってるかって、気分を伝えたいからです。決して、知識の切り売りとか、世相の解説じゃないですよね。キャラ(特に主人公)がドラマを通じてどう感じたかを、読者にも追体験して欲しいわけです。つまり感動して欲しい。

ですので、読者の感じた気分は大事です。問題は我々作者が読者の言をそのままに受け取ることに問題があります。たとえ「序盤のインパクトに欠ける」と言われても、ではもっと刺激的にしよう、と考えるなら安易です。問題は本当に序盤のインパクトなのか、その読者表現はどんな気分を反映したものなのか等々を考えるのが、我々作者の仕事です。

5.読者に生じた気分を分析するのは作者の仕事

読者の感想を読者の気分のエッセンスまで煮詰めてみて、作者が読者の読んだ気分をシミュレーション/追体験して、問題の所在を考える必要があります。そうしてみた結果、感想を切り捨てることもあり得るでしょう。例えば、ターゲットとして想定した読者ではない、とかよくあることです。

逆に「こういう人に読んでほしくて書いた作品なのに、『世界観設定を語りすぎ』と不満を漏らされた」となれば、改善を考えるべきとなります。世界観設定を語りすぎなのかどうか、というところからですね。よくあることですが、世界観設定を必要不可欠にしか語ってないけど、一か所にまとめ過ぎたとか、対応すべきキャラのドラマが連動してないとか、原因はいろいろです。

6.読者は赤の他人、過剰な期待は禁物

読者は読者であり、会社の上司でも学校の先生でもありません。赤の他人で、自分の作品に興味を示してくれた人です。その読者からすれば、我々作者は赤の他人です。ですので、その読者の感想は活かすべきであって、振り回されるべきではありません。

そう申したうえで「酷評」について申せば、ありがたく受けておいたほうがいい、となります。「酷評」って、表現自体も荒れていることがあるわけですが、怒ってるから仕方ないんです。せっかく読んだのにつまらなかったら不快なのは当然です。読んでそういう気分になったんだな、と受け取っておけばいいでしょう。それはそれで示唆になるものがあります。怒りの気分に接すると怒りたくなりますが、こらえるべきです。

(もちろん例外はあって、例えば明らかに読んでないと分かるケース。ひどい場合には定型文で他作品にも同じ感想投下している、いわゆる荒らし行為もよく見ます。上記はあくまでも、こちらの作品を読んでくれている場合についてです。)

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: 皆さんは「自作の酷評」はどこまで受け止めていますか?

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元記事:ストーリーへの助言希望

趣味で創作活動をしている者です。
ストーリーの一部で、人体収集家があるキャラクターの瞳を欲しがるというものがあります。収集家が瞳のことを知るきっかけとなるものがはっきりと浮かばず困っています。情報不足かもしれませんが、よろしければ何かしらのヒントを優しく教えて頂けると幸いです。また、下記のことについても、もっとこうしたほうがいいんじゃないの? などの意見があればお願いします。

・作品はファンタジーものではありません。
・収集家は自ら手を汚しません。殺し屋などを雇います。
・キャラクターと収集家は隣町同士に住んでいて、面識がありません。
・キャラクターは二重人格です。普段はいわゆる糸目なので、よほど近くに寄らなければ、瞳の色が分かりません。しかし、人格が交代すれば目はばっちりと開いて瞳が露わになります。

上記の回答(ストーリーへの助言希望の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

何の話か分からないですから(例えば「誰がどこで何をする話」なのか)、仰ることはほぼ「物語を作ってくれ」に近いものがあります。いろいろ条件をお示しのつもりなんでしょうけど、断片的であいまいな設定の一部に過ぎません。それで他人がアイデアを出してみると、たいてい作者から「考えている物語と全然合わない」になります。

ですので、構想されている物語のためにならないのを承知で、むしろ「やっぱり聞いても仕方がない」というサンプルになるのを覚悟で、例えばでやってみます。

キャラクターは実は一卵性双生児で、そのキャラクターの妹/弟と収集家は面識があった。
収集家はその妹/弟のぱっちりした目の瞳に魅せられ、収集しようと殺し屋に依頼したが、殺し屋は妹/弟を殺害するときに瞳を傷つけてしまった。
収集家はいったん諦めていたが、殺し屋からもたらされたターゲット(妹/弟)の情報で、双子の姉/兄(キャラクター)がいると知った。
探し当ててみると瞳が見えないほどの糸目だったが、同じ瞳に違いないと信じ、狙うことにした。
そのキャラクターは妹/弟が瞳を傷つけられて殺されたことを知ったときから、妹/弟の魂、さらに人格が乗り移ったような感覚が生じ、実際に二重人格となってしまった。
キャラクター本来の目は糸目だが、妹/弟はぱっちりと目が開いていたため、キャラクターは妹/弟の人格となるときは目も開く。」

お示しの条件から、思いつくままに作ってみると、あくまでも一例ですが、こんな感じです。まず間違いなく、ご構想の物語に適合せず、使い物にならないと思います。

設定は物語を離れては存在しえません。例えばプロットを示して頂いて、ここが弱い、といったことでないと回答のしようがないかと存じます。

カテゴリー : ストーリー スレッド: ストーリーへの助言希望

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元記事:四年前の概要と今の概要を書いてみた。添削望む

四年前に書いた、概要を矛盾を取り除いて書いた内容を今書き直した。なんだかんだ、今の奴が30分くらいで書けてびっくりしている。

過去
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薄っすらと雪が積もる真冬のホーム、電車の暖房が心地良い季節に彼――荒船 晃(あらふね こう)も例外ではない、何の計画も無い彼は瞼を閉じ睡魔に身を任せる。 
僕は瞼を開けると電車の中にいたはずなのに、目の前にはデジタル時計が目の前にある。追々分かったが小学五年生の体に彼自身が過去に遡っていた事に、それも二十歳の記憶は残ったまま……。
彼――荒船 晃は小学生時代、不登校だった。奇しくも、過去に遡る前の時間も小学五年生で登校した。そして何の知識、友達の関係も分からなかった晃は、誰にでも優しくして、いじめられても言い返せず一人悔しがっていた。
一週目は中学時代から捻くれて行った晃は、二度目の小学校生活では暗い過去を捨て、明るく、強く声を大きくしていく決心をした。
そして僕の二回目の学校生活はある異変に気付く。一度目の小学校生活で女子の五月女 蒼空(さおとめ そら)の異変。言うならば、活発、元気、笑顔の人間だった彼女はクラスの中心みたいな人間だったはずが二度目の人生、この小学校生活では暗めで誰とも話さず、昼休みになっても図書室で本を読む生活をしていた。
なぜ? 色々考えた。彼女だけが性格が違うのか。それが分かる日が来る、彼女がいる図書室で話をした。ある質問を境に過去に遡った事も、自分たちは二週目の人間に失敗を押し付けているとか、その後も色々な話をした。なぜ、蒼空の性格が暗いのか、彼女が言うには人間関係に疲れたから一人でいたかった。
なぜ、僕は蒼空の異変に気づいたのだろうか……。その答えは……クラスの中心で活発な蒼空に、僕は憧れていたのだ。蒼空は人間関係に疲弊し孤立したかった。正反対な感情を持つ僕達は自然と憧れ、見て、二度目の学校生活で真似をしたのだ。
高校の終わりに、僕は告白をした。彼女の反応は、
「遅い!」晃自身も遅いと自覚していたが蒼空の言葉は嬉しかった。
時は過ぎ、二週目の僕が一週目と重なる。「遡った日もこんな雪の日だったね」蒼空がそんな話をしながら青の信号機を一緒に渡っている時、トラックが僕達の元に突っ込んだ。蒼空が死んでいる、言葉を失った僕は絶句しながら息を引き取った。
目を覚ますと、暖房が心地の良い電車の中だった。遡る前のあの日に戻ったのだった、僕はすぐさま電車から降りる。数分前に轢かれた信号機の元に息を切らしながら走っていたその時だった。赤く点滅している信号が見える、だが青になっても渡らず横断歩道で止まっていると、一人の女の子を遠目で見かける。トラックが青信号だが目の前を横暴に横切り、止まっている僕達の距離を一定にする。( トラック 渡る時間 長い)
目が合うが、不安が過る。(今まで夢 可能性)声を掛けても「知らない」と言われるかもしれない。だが勇気を出して声を掛けた。「遅い!」そうして僕達は笑った。


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電子恋愛
 少し未来の、日本。機械が日本のありとあらゆる単純作業を任せ、人間は0から作る仕事や、機械のメンテナンスそんな仕事がありふれた時代になった大学四年生の就活生の荒川 晃(あらかわ こう)は、自身の記憶力を面接で長所と書くが届いた紙には不合格通知ばかり……。
 そんな日々に嫌気が指していたある日、電車内で頭痛に襲われ、目を覚ますと体が子供時代になり、自分そっくりな容姿な機械になっていた。
 だが、学校にも通い親から可動部に油を注され、科学者からメンテナンスを受けこの事実を受け入れてきた。
 だが、彼は自分の記憶力と照らし合わせていくと同じだった。ほとんど、いや全てだった。会った人物、話した内容、起こる未来。体験したことが、すべて記憶にあった。
 ただ一つ、違うのが彼女の存在だった。前の記憶では、陽気でいつも笑っていた彼女が図書館に入り浸り違う表情をしていた。本当に嬉しそうな表情だ。
 彼女に図書館で出会うと「脳みそ機械」と言われ舌を出されてどこかに行ってしまった。ムカついた自分は、彼女とは会話しない事にした。
 だが、彼女の父親を見た時に酷い頭痛に襲われた。
 「俺……いや、自分の記憶、作り物?」
自分は重い病気で医療中の記憶、彼女の言葉、彼女の父、怖くなり自分の医療中の病院に行った、そこにいた。人間の自分が、こちらを見ていた。
 彼女に会い、話た彼女もまた同じ現象になっていた。病室で寝たきりの自分たちの為に学校で過ごし記憶を病気が治ったら埋め込む。
 今、俺は昔の自分の脳みその中から作られた性格? 本当の自分はあそこにいる、人間? 急に怖くなってきた、死を意識した。仮に俺が治る歳まで来たら? 俺の人格は? 否定して彼女に聞くとそして父親から聞いた。
 彼女が言うには、「人間の脳みそに移しているいる途中なのか、システムのエラーなのか。私達は作りものなんだよ」
「私は記憶とは逆なことをして本体にダメージを与えようとしてるの、あなたもしてみない? 人生は一度きりだよ?」
 二回目の人生でそれは新鮮だった。彼女の言う通り逆の事をして過ごし高校の卒業式彼女に告白をした。「遅い」彼女の言葉は、嬉しかったと同時に笑えた。歳を迎えると、何がどうなっていたかを忘れ電車の中であった。ある研究者にいきさつとそれに対する説明を受けた。電車の合間、ある女の人に出会った。記憶の前面に上書きされた彼女の顔を悩んで声を掛けると「遅い」そういってあの時と同じように僕たちは笑った。

 煮詰めて書いてみたが、過去の話は矛盾が多かったのでそれを添削する意味で今の奴を書きました。ここ変じゃね? みたいな設定や、文字やおしえていただければ幸いです。

上記の回答(四年前の概要と今の概要を書いてみた。添削望むの返信)

投稿者 ヘキサ : 2

本来これはプロット相談掲示板に行ったほうがいいと思うのですが……少しだけ。

プロットの段階で主人公が「彼」だったり「僕・俺」だったり、視点やら何やらが定まっていないのは突っ込みたいけど突っ込んでもしょうがないところなので、実際の執筆時に気をつけてくださいとしか。そこに自信がなければ一人称を推奨します。

過去の話も今の話も別方向でいい話だと思うので、比較する問題ではないと思いますが。細かい矛盾は、視点を固定して丁寧に執筆すれば自然に浮き上がってきます。このプロットは中途半端に局所的に細かく書いてあるので、執筆中に誤差が浮き上がってきそうかもな……という気がしています。

とりあえず、「今」のほうの話、彼女の父親どこいった、ってくらいにやっていることが理解できませんでした。キャラが増えたらちゃんとそのキャラごとに「目的意識」を設定して行動シミュレートしてみましょう。ちゃんと考えてはいるんだけれど書いていないだけ、なら、さっさと執筆に入ってしまっても構わないと思いますよ。

ざっと見た感じ、過去の物語のほうがわかりやすいけれどもありがち、今の物語は少し凝ってはいるけど山場がない、表現力によっては意味が通じないかもしれない、と思いました(特に最後のほう、何故そうなる??の連発でした) 。

おすすめとしては、「過去」の物語を執筆して筆力をつけてから、「今」の物語の執筆を手掛ける、がよさそうに思えました。執筆中は「視点」と「何故」を大事に、頑張ってください。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 四年前の概要と今の概要を書いてみた。添削望む

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投稿日時:

元記事:新人賞応募作品について

初めて書き込ませて頂きます、Yukiと申します。
今回自分の小説をライトノベル文庫の新人賞に応募しようと考えているのですが、募集要項では「完結している作品」と指定されているものが多いと思います。また、調べてみると、指定されていなくとも応募作品は完結していることが望ましいという記述も多くみられます。

この「完結」について質問です。
例えば、勇者に転生した主人公は魔王討伐に興味は無く、異世界で平和に面白おかしく暮らしたい。しかし、旅先で結局様々なトラブルに巻き込まれ、成り行きで魔王軍と戦うことになり、最終的には長い時間を掛けて仲間を集めて魔王を倒す。という長編ストーリーがあったとします。
しかし、応募時に原稿枚数制限がある新人賞で全て描写し、長編を完結することは不可能だと思います。

そこで、
主人公は勇者に転生したが魔王討伐に興味は無く、平和に面白おかしく暮らしたい。
しかし、街で小さなトラブルに巻き込まれながらものんびり暮らしていたところ、偶然現れた魔王軍の幹部と戦うことになり、何とか勝利。
やっぱり戦いは嫌なので、平穏を求めて旅立つ。
という長編ストーリーのうち、第一章のエピソードで応募するとします。

主人公の目的が魔王討伐ではなく平和に暮らすことなので、魔王を討伐せずに終わって平和を求めて旅立ってもおかしくはないと思います。
しかし、ボスと呼べる存在を倒しはしましたが、魔王も魔王軍もまだ存在しています。主人公も平穏を求めて旅立っているし、物語がまだ続くことを匂わせる終わり方です。
ですが作中で魔王を倒すことは明言せず、今後に続く伏線も無く、描写した伏線は全て回収済みとします。
果たしてこれは完結と呼べるのでしょうか。

結局のところ、長編として構想したストーリーを応募用にキリの良いところで纏めたものは、完結と呼べるのでしょうか。ということです。
詳しい方、よろしくお願いします。

上記の回答(新人賞応募作品についての返信)

投稿者 ふ じ た に : 0

お話が日常系っぽい感じがしました。
最後の「旅立つ」が、今までの日常が崩れるイメージがあり、
元の平穏な日常に戻ってない印象を受けるので、
「勇者どうなるんだろうね? 続きが気になる」という印象を受けました。

元の場所で元通りに暮らす終わり方では無理があるんでしょうか?

あまり日常系は読まないので、もしかしたら的外れな意見かもしれません。
合わなければ流して頂いて構いませんので!
ではでは、失礼しました。

カテゴリー : その他 スレッド: 新人賞応募作品について

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投稿日時:

元記事:自分が感情移入できないと物語も書けない?

とあるテレビの特番で、「ONE PIECE」の作者尾田栄一郎さんがこう言っていました。

「泣くシーンを書く場合、自分が泣けないと読者も泣かすことができない」

これって、小説でも同じことが言えるのでしょうか?

自分が感動したと思う場面
自分が胸熱と思うバトルシーン
自分が笑えると思うやり取り
自分の心に突き刺さる台詞
等等

そうやって、自分の心が動くシチュエーションを小説に書いていってこそ、読者の心を動かしたり笑わせたりするのでしょうか?

とはいえ、自分の価値観や感性が読者と同じなのかと聞かれると、なんおとも言えませんが......

よろしくお願いします

上記の回答(自分が感情移入できないと物語も書けない?の返信)

投稿者 大野知人 : 1

 A.無い。

 っていうかね、尾田さんの言っていることは事実だとは思うけど、多分うまたろうさんの解釈は間違ってる。

 例えば、多分虚淵玄がキュウべぇの『わけがわからないよ』と言う台詞にどこまで共感できるか、と聞かれれば多分そこまででもない。
 ガンダムの富野監督がアムロの『親父にもぶたれたことないのに!』に共感してそれを作ったか、と言えばそうでもない。

 小説って言うのは読者の感情や情動に訴えやすい形で、つまり『やや大げさに』表現をしたりするものだから、そもそもからして『文中の実情』と『読者が文章から読み取ること』が同じである訳ではないし、そんな必要は無い。

 その上で、尾田栄一郎が何を言いたかったかって話をするなら。素直に、『自分がどういう物語を読みたいか』考えて、それを読者に分かりやすい形で書けばいい、ってこと。
 うまたろうさん自身が気付いている通り、読者の感性とあなたの感性が同じである訳は無い。
 だから、『書いたもの』自体は読者の感性に合わせなくちゃならないし、『一般的な読者の感性』みたいなのは、大雑把に分析できるから、合わせることが出来る。
 でも、『書こうとするもの』はうまたろうさんの感性で、『どういうシーンで心動かされるか』考えて、ポイントをまとめ上げなきゃいけない。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 自分が感情移入できないと物語も書けない?

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ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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