小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

若宮 澪さんの返信一覧。最新の投稿順5ページ目

元記事:物語開始後の説明パートについて

 ※この書き込みには嘔吐描写を含む小説の抜粋があります。ご留意くださいますようお願いします。

 ご無沙汰しています、若宮澪です。今回は物語の冒頭について相談したく思い、スレッドを立ち上げる次第です。
 さて長々書くのもあれなので本題に入るのですが、以下のような描写(a)で物語が始まる場合、次にどのような説明が来てほしいのでしょうか? あまり「どんな説明が来てほしいか」ということを意識して書いたことがなかったので、ご教授いただけると幸いです。
 ちなみに私は描写(b)のように続けてしまったのですが、多分よくないんだろうなあ、と。惰性で文章を書きがち、という悪癖があるので直していきたいです。

 またコメントする際には恐れ入りますが、そうお考えになった理由を出来うる限り事細かに説明していただけると幸いです。「こうするべきだよ〜」と言っていただけるのは嬉しいのですが、私としてはその理由の方をより知りたく思っております。
 ここからは、問題となる描写です。内面描写が明らかに濃すぎるのは分かっているので、そこを指摘していただく場合は、できればオブラートに包んでお願いします。(性癖丸出しの習作として書いていたものをそのまま転載しちゃっているので……)

(a)物語冒頭

 今となっては見かけることも稀になった旅客用の列車に揺られながら、私はその手紙を読んでいた。夕暮れ時を告げるかのような朱色の陽光が、その手紙の透明な白色を紅く染める。

 『拝啓、私のもと婚約者様へ』

 その文言を、果たして私は幾度見たのだろうか? けれども見るたびごとに心の奥底が薔薇の棘に突き刺される。痛みも苦しみも、決して癒えはしない。

 『このような形であなたに手紙を送らなければならないこと、心から謝罪させていただきます。何せ私の袖の涙を乾かす間もなかったものでして。もしも事前にお伝えいただければ、ことわりを通したうえでお諌めの手紙を送りましたのに。』

 彼女は、冷静に手紙を書いたつもりだったのだろうか?
 この手紙の書き出しを読むたびに、そう思う。辛うじて令嬢の手紙の体裁を保ってこそいるが、行間から怒りと哀しみとを感じる。

 ─それも、仕方ないことだ。
 直接頬を張りに飛んできてもおかしくない、とすら考えていただけに、当時は拍子抜けした。いや、安心したというべきだろうか?
 そして、安堵したと気づいた瞬間にこれでもかというほど気分が悪くなった。

 「うっ……」

 思い返すだけで、胃の中を全部ぶち撒けたい気持ちになる。自分勝手で独り善がりで、それでいて情けなくて甘えてばかりの私自身が、本当にどうしようもなく気持ち悪い。
 胃の中がぎりぎりと痛む、まるで薔薇の棘をそこらかしこに刺されたかのよう。胸も詰まって苦しい、何かどす黒いものが体をのみ込もうとしているかのように。

 熱い、痛い、辛い、苦しい。
 何度、いったい何度これを繰り返しているのだろう。どす黒い何かが体を焼き払うかのような熱さに変わって、胸や胃を焼き払って、溶かして、灰を食らい尽くして。身体の中にある血管も、細胞も、それに意識も、ありとあらゆるものが不調を訴えてくる。
 落ち着いて深呼吸、すうと息を吸おうとして肺が詰まる。ゲホゲホと咳込み、それにつられて胃の中が出てきそうになる。胃酸が気管まで上がってきて、そこを溶かす。熱くて痛くて、耐えられそうにもない。
 もう一度深呼吸を……だめだ息がちゃんと吸えない、浅い呼吸が体に堪える。節々が痛くて仕方ない、どうやっても無理だ……っ!

 急いで車両の中のトイレに駆け込む、周りの奇異の視線を一瞬だけ感じたが、それどころではない。口元を押さえながら、慣れない体を動かしてドアをこじ開ける。
 便器の蓋を上げて、ドアを閉めて、そして耐えていたソレを吐き出した。口の中に酸味と痛みと、気持ち悪い感覚とが広がって、そしてそれらが消えていく。けれども体中に広がった黒い何かは、決して出ていきはしない。頭の中がぐちゃぐちゃになって、何もかもがめちゃくちゃで。
 つん、と鼻を突く匂いが鼻腔の中に広がる。その感覚に誘われて、喉の奥に手を突っ込む。喉に爪が当たって痛い、喉の中に異物が入り込む感覚がどうしようもなく気持ち悪い。少し指を動かす、肺がむせ返るように空気を送り出し、胃がそれにつられて中の物をもう一度食道から胃へと逆流させる。嘔吐感がまたやってきて、手を引っこ抜く。
 また、胃からソレが出てくる、吐き出される、飛び散る。全身から力が抜けそうになるのを必死に堪えながら、中にあるものを全部吐き出す。意識が飛びそうになる、視界がぐらついて耳鳴りも酷い。それでもようやく気分が落ち着いてきて、吐き気も収まってくる。ふう、とようやく深呼吸できるようになり、大きく息を吸ったあと流水レバーを引いた。

 「……汚い」

 あはは、と。たぶん、力なく笑った。あーあ、いったい誰のせいでこうなったと思ってるんだか。こんな事態を引き起こしたのは、全部の責任を取ると言ったのは、そして彼女に傷を負わせたのは、さて誰だろうか。

 「全部、俺のせいだろ?」

 久しぶりに、自分自身のことを俺、と呼んだ。
 あの日から─彼女から何もかもを奪ってから、久しく私という一人称で自分のことを誤魔化し続けてきた。いや、誤魔化してさえいない。

 仮面を被った。

 自分は冷徹で非情な貴族だと、そういう仮面をかぶって、それを演じ続けてきた。だから、こうして吐く資格も、感情のままにトイレに駆け込む資格も、本当はありはしない。私は貴族だから。
 これまで私は、何人傷つけてきたのだろうか。あるいは、サイン一つで何人を死刑台に送った? 声一つで何人を不幸に、紙一枚で何人を犯罪者にしてきた?
 言い出したらきりが無い、それくらいには悪行を重ねてきた身だ。それにもかかわらずこうして吐く日々も珍しくなかったあたり、私は徹頭徹尾子供でしか無かったのだろう。所詮は子供が大人のロールプレイをしてきただけ、まあ欠けた自分にはふさわしいのかもしれないが。

 はあ、と。一つ、また溜息をついた。

 つい先程までそこにあった吐瀉物は綺麗に何処かへと消えていて、それと同時にどす黒い何かが胸の中へとしまい込まれていくのを感じた。

(b)直後のパート

 財力と教育、そして大きな権利と権限を与えられる代わりに、それを国のために使うのが貴族であるという。であるのならば、今のこの国に貴族という概念はほとんど残っていないだろう。
 列車の外を覗き見る、広がっているのは古来からの田園風景ではなく、鉄筋コンクリートとガラスに彩られた都市だ。それに、夕方の赤い光を丸ごと打ち消すかのように光り輝くネオンサインと、人工灯と、そしてそれに酔いしれた人々と。そんな街を分断するかのように敷かれたこの鉄道は、しかしもともとは田園を走っていた。

 ここ数十年の間に、この国は大きく変わった。

 もともとこの国の科学技術は諸外国と比べても遜色ないほどには高かった。だが精密機械工業と電気電子工学の飛躍的発達、いわゆる産業革命は既存の社会や環境を丸ごと塗り替えていった。
 その影響はもちろん社会規範や道徳、それに社会システムにも変革を強制した。伝統的な支配体制だった貴族制は能力制へと取って代わられ、かつてはお見合いの会場として栄えた旅館は、今となっては風俗バーとしてわずかに残る程度。街中では声高に自由が叫ばれ、親が結婚相手を決める時代など遠の昔のものと言わんばかりに自由恋愛が盛んとなっている。

 「……良いこと、だったんだろうか?」

 窓から目線を外し、手紙へと目を遣る。先ほどの嘔吐のせいで視界がぼやけて仕方ないので、外部入力端子を使って視覚補正を行った。多重に見えていた手紙の文字がすっきりと一つの形へと縮退していく。
 先ほど吐いたこともあって読むのをやめようかとも思ったが、ここでまた逃げたら昔と変わらない。覚悟を決めて、手紙と向かい合う。胸の中にある黒い何かが、また胸を切り裂いて喉元へと迫ってくるのを感じる。(以降省略)

上記の回答(物語開始後の説明パートについての返信)

スレ主 若宮 澪 : 0 投稿日時:

 読むせん様、再度のコメントありがとうございます! 構ってちゃん構文と言われて何も否定できない……っ! 一応婚約破棄「された」側じゃなくて「した」側が嘔吐してるので、読み飽きた判定まではされないと信じる気持ちを大切にしたいです()

−−−−

 一応今回の物語に関してですが、ぶっちゃけますと「嘔吐してやたら内省してる主人公書きたいーっ!」から始まってます。だから、正直な話婚約破棄ものにしないほうが良いんじゃないかな、とは思いますね。まあそれ以前に「習作」というか私の歪んだ欲求の捌け口を求めて書いた感じなので、人に見せるなって言われたらそれまでなんですが。書いてて「あっ、これ人に見せてもギリギリ読でもらえるんじゃね? なら、どう改善するべきかな……?」ってなってこんな風に掲示板へ投稿したわけです。
 なので、「そもそもとして読みやすい構造をしていない(=読者に興味を持ってもらえる構造じゃない)」と言われたら本当にそれまでですね……。いやまあ、嘔吐描写削ればそれで済む話かもですが。
 ただ、「やたらネガティブ思考な男性主人公が、婚約破棄で相手に負わせたであろう傷に悩み、内省して自己嫌悪していた」のが「婚約破棄した相手の足跡を辿る中で段々と変化していき、救済されていく」というのを物語のコンセプトとして置いている都合上、最初から読みにくい構造を内包している(つまり読者を上手く期待させられない)わけですよね……? うーん、それはキツい。いやまあ、何も考えずにコンセプト決めたらそうなるんだろうけども。

 っと、徒然なるままに書きすぎてそろそろ長文失礼でも許されなくなりますね。これにて失礼します、改めましてコメントありがとうございました!

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 物語開始後の説明パートについて

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元記事:補足2

一方で世界観などを早めに読者に伝えることも重要ですが、それは例えば元婚約者とどこで出会ったかなどを書けば自然に伝わるのではないかと。
状況説明の文章が長めに入るのが絶対にダメということもありませんが、そういうのを読むのをめんどくさがる読者もいることは考慮した方がいいかと。

上記の回答(補足2の返信)

スレ主 若宮 澪 : 0 投稿日時:

 旧利用者様、補足1,2の方ありがとうございます! 確かにaでの掴みを活かせてないですね、というかそもそも「掴みとしてどのような効果があるのか」というのを意識できてなかったです。書き始めた段階だと「婚約者に婚約破棄された貴族様っていうのが雰囲気で伝わるかな?」程度にしか思っておらず、なら一度、昂るであろう読者の不快感情を中和するためにも世界観の描写を差し込んだほうが良いかな、と判断していました。まあそれ以上に、「次は取り敢えずこれを置いておくべきかな?」と体裁を整えるためにbの描写に走っちゃった感じですが(9割がたこっちの理由)
 他の御二方の意見も合わせると、「主人公や婚約者がどんな人物なのか、内省ではなく会話や情景、回想などによる描写が欲しい」といったところですね。端的に言っちゃえば、「嘔吐だの内面描写だのされても二人がどんなやつだったのか分かんないから、さっさとそれを描写しろ」ってところでしょうか?

 対象読者に関しては特に想定していないです。というか書き始めた段階では自分が読んで楽しむための物語だったので……。実際に公開するなら、対象はライト〜文芸の中間層になると思います。
 今回世界観を早めに提示したのはあくまでも「読者の不快な感覚を取り除くため」ですので、書き直す際には提示段階をもう後に回そうかな、と思っています。今のところは、aとbの間に二人の婚約破棄前の回想シーンを入れる予定です。具体的には、二人が将来を語り合うシーンかな? そこである程度、世界観を会話とか情景描写から伝えたあとにbへと回そうかな、と。
 二人はこんな理想を思い描いていたけれど、実際はこうなってしまった(しかも婚約破棄のせいで)といった感じにすれば上手いこと繋がる、と思いますし。

 何にせよコメントありがとうございした! 少し持ち帰ってもう一度じっくりと考えてみようと思います。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 物語開始後の説明パートについて

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元記事:物語開始後の説明パートについて

 ※この書き込みには嘔吐描写を含む小説の抜粋があります。ご留意くださいますようお願いします。

 ご無沙汰しています、若宮澪です。今回は物語の冒頭について相談したく思い、スレッドを立ち上げる次第です。
 さて長々書くのもあれなので本題に入るのですが、以下のような描写(a)で物語が始まる場合、次にどのような説明が来てほしいのでしょうか? あまり「どんな説明が来てほしいか」ということを意識して書いたことがなかったので、ご教授いただけると幸いです。
 ちなみに私は描写(b)のように続けてしまったのですが、多分よくないんだろうなあ、と。惰性で文章を書きがち、という悪癖があるので直していきたいです。

 またコメントする際には恐れ入りますが、そうお考えになった理由を出来うる限り事細かに説明していただけると幸いです。「こうするべきだよ〜」と言っていただけるのは嬉しいのですが、私としてはその理由の方をより知りたく思っております。
 ここからは、問題となる描写です。内面描写が明らかに濃すぎるのは分かっているので、そこを指摘していただく場合は、できればオブラートに包んでお願いします。(性癖丸出しの習作として書いていたものをそのまま転載しちゃっているので……)

(a)物語冒頭

 今となっては見かけることも稀になった旅客用の列車に揺られながら、私はその手紙を読んでいた。夕暮れ時を告げるかのような朱色の陽光が、その手紙の透明な白色を紅く染める。

 『拝啓、私のもと婚約者様へ』

 その文言を、果たして私は幾度見たのだろうか? けれども見るたびごとに心の奥底が薔薇の棘に突き刺される。痛みも苦しみも、決して癒えはしない。

 『このような形であなたに手紙を送らなければならないこと、心から謝罪させていただきます。何せ私の袖の涙を乾かす間もなかったものでして。もしも事前にお伝えいただければ、ことわりを通したうえでお諌めの手紙を送りましたのに。』

 彼女は、冷静に手紙を書いたつもりだったのだろうか?
 この手紙の書き出しを読むたびに、そう思う。辛うじて令嬢の手紙の体裁を保ってこそいるが、行間から怒りと哀しみとを感じる。

 ─それも、仕方ないことだ。
 直接頬を張りに飛んできてもおかしくない、とすら考えていただけに、当時は拍子抜けした。いや、安心したというべきだろうか?
 そして、安堵したと気づいた瞬間にこれでもかというほど気分が悪くなった。

 「うっ……」

 思い返すだけで、胃の中を全部ぶち撒けたい気持ちになる。自分勝手で独り善がりで、それでいて情けなくて甘えてばかりの私自身が、本当にどうしようもなく気持ち悪い。
 胃の中がぎりぎりと痛む、まるで薔薇の棘をそこらかしこに刺されたかのよう。胸も詰まって苦しい、何かどす黒いものが体をのみ込もうとしているかのように。

 熱い、痛い、辛い、苦しい。
 何度、いったい何度これを繰り返しているのだろう。どす黒い何かが体を焼き払うかのような熱さに変わって、胸や胃を焼き払って、溶かして、灰を食らい尽くして。身体の中にある血管も、細胞も、それに意識も、ありとあらゆるものが不調を訴えてくる。
 落ち着いて深呼吸、すうと息を吸おうとして肺が詰まる。ゲホゲホと咳込み、それにつられて胃の中が出てきそうになる。胃酸が気管まで上がってきて、そこを溶かす。熱くて痛くて、耐えられそうにもない。
 もう一度深呼吸を……だめだ息がちゃんと吸えない、浅い呼吸が体に堪える。節々が痛くて仕方ない、どうやっても無理だ……っ!

 急いで車両の中のトイレに駆け込む、周りの奇異の視線を一瞬だけ感じたが、それどころではない。口元を押さえながら、慣れない体を動かしてドアをこじ開ける。
 便器の蓋を上げて、ドアを閉めて、そして耐えていたソレを吐き出した。口の中に酸味と痛みと、気持ち悪い感覚とが広がって、そしてそれらが消えていく。けれども体中に広がった黒い何かは、決して出ていきはしない。頭の中がぐちゃぐちゃになって、何もかもがめちゃくちゃで。
 つん、と鼻を突く匂いが鼻腔の中に広がる。その感覚に誘われて、喉の奥に手を突っ込む。喉に爪が当たって痛い、喉の中に異物が入り込む感覚がどうしようもなく気持ち悪い。少し指を動かす、肺がむせ返るように空気を送り出し、胃がそれにつられて中の物をもう一度食道から胃へと逆流させる。嘔吐感がまたやってきて、手を引っこ抜く。
 また、胃からソレが出てくる、吐き出される、飛び散る。全身から力が抜けそうになるのを必死に堪えながら、中にあるものを全部吐き出す。意識が飛びそうになる、視界がぐらついて耳鳴りも酷い。それでもようやく気分が落ち着いてきて、吐き気も収まってくる。ふう、とようやく深呼吸できるようになり、大きく息を吸ったあと流水レバーを引いた。

 「……汚い」

 あはは、と。たぶん、力なく笑った。あーあ、いったい誰のせいでこうなったと思ってるんだか。こんな事態を引き起こしたのは、全部の責任を取ると言ったのは、そして彼女に傷を負わせたのは、さて誰だろうか。

 「全部、俺のせいだろ?」

 久しぶりに、自分自身のことを俺、と呼んだ。
 あの日から─彼女から何もかもを奪ってから、久しく私という一人称で自分のことを誤魔化し続けてきた。いや、誤魔化してさえいない。

 仮面を被った。

 自分は冷徹で非情な貴族だと、そういう仮面をかぶって、それを演じ続けてきた。だから、こうして吐く資格も、感情のままにトイレに駆け込む資格も、本当はありはしない。私は貴族だから。
 これまで私は、何人傷つけてきたのだろうか。あるいは、サイン一つで何人を死刑台に送った? 声一つで何人を不幸に、紙一枚で何人を犯罪者にしてきた?
 言い出したらきりが無い、それくらいには悪行を重ねてきた身だ。それにもかかわらずこうして吐く日々も珍しくなかったあたり、私は徹頭徹尾子供でしか無かったのだろう。所詮は子供が大人のロールプレイをしてきただけ、まあ欠けた自分にはふさわしいのかもしれないが。

 はあ、と。一つ、また溜息をついた。

 つい先程までそこにあった吐瀉物は綺麗に何処かへと消えていて、それと同時にどす黒い何かが胸の中へとしまい込まれていくのを感じた。

(b)直後のパート

 財力と教育、そして大きな権利と権限を与えられる代わりに、それを国のために使うのが貴族であるという。であるのならば、今のこの国に貴族という概念はほとんど残っていないだろう。
 列車の外を覗き見る、広がっているのは古来からの田園風景ではなく、鉄筋コンクリートとガラスに彩られた都市だ。それに、夕方の赤い光を丸ごと打ち消すかのように光り輝くネオンサインと、人工灯と、そしてそれに酔いしれた人々と。そんな街を分断するかのように敷かれたこの鉄道は、しかしもともとは田園を走っていた。

 ここ数十年の間に、この国は大きく変わった。

 もともとこの国の科学技術は諸外国と比べても遜色ないほどには高かった。だが精密機械工業と電気電子工学の飛躍的発達、いわゆる産業革命は既存の社会や環境を丸ごと塗り替えていった。
 その影響はもちろん社会規範や道徳、それに社会システムにも変革を強制した。伝統的な支配体制だった貴族制は能力制へと取って代わられ、かつてはお見合いの会場として栄えた旅館は、今となっては風俗バーとしてわずかに残る程度。街中では声高に自由が叫ばれ、親が結婚相手を決める時代など遠の昔のものと言わんばかりに自由恋愛が盛んとなっている。

 「……良いこと、だったんだろうか?」

 窓から目線を外し、手紙へと目を遣る。先ほどの嘔吐のせいで視界がぼやけて仕方ないので、外部入力端子を使って視覚補正を行った。多重に見えていた手紙の文字がすっきりと一つの形へと縮退していく。
 先ほど吐いたこともあって読むのをやめようかとも思ったが、ここでまた逃げたら昔と変わらない。覚悟を決めて、手紙と向かい合う。胸の中にある黒い何かが、また胸を切り裂いて喉元へと迫ってくるのを感じる。(以降省略)

上記の回答(物語開始後の説明パートについての返信)

スレ主 若宮 澪 : 0 投稿日時:

 読むせん様、三度目のコメントありがとうございます! あまり婚約破棄もの(というか受けているラノベ全般)を嗜まないもので昨今の事情はよくわからないのですが、確かに広告などでは「あれだけ自分を押し殺して尽くしたのに婚約者や家族から裏切られた→ふざけんな! もう好き勝手させてもらいますからね!」みたいな漫画が沢山流れてきますね。あれが主流となると、女性の自罰傾向、内省が珍しくないというのも理解できます。というか、寧ろ一昔前に流行っていたゲーム世界への悪役令嬢転生ものの方が若干奇をてらっていたのかも?とも思いました。

−−−−

 んまあ内面描写と内省が読み飛ばされるのはある意味想定内ではあります。というか今回こんなに自罰傾向の強い主人公を書いたのって、もとをただせば「書きたいから」というだけですからね……。やっぱりちゃんと公開するときには減らすように心がけます、あんまり濃いと読みにくいですしね。

 っと、ここまで少し長くなっちゃいましたが。実のところ、書きたいものは「婚約破棄もの」じゃないんですよね。どちらかと言えばロミオとジュリエットみたいな「悲恋」を書きたい。それなのに「婚約破棄」というジャンルを利用しちゃってる。だから「婚約破棄」ジャンルに分類しようとしている割には異常に内面描写が濃くなってしまうわけです。(という言い訳、実際は自罰傾向の強いメンタル限界の男性を描きたいだけ)

 だからこの物語って、ヒロインが悪役として展開していくわけじゃないんですよね。強いて言うなら公太子、婚約破棄もので喩えるなら「バックにいる国王陛下」が悪役で、彼が婚約破棄の直接的な原因となる。けれどもなぜ彼が婚約破棄を強いたのかといえば、結局は国の構造や体制、価値観にその根本的な原因がある。それゆえ主人公は……みたいな感じで展開していく。まあ正確には、主人公が行動してから随分と経ってるので、物語としては過ぎ去って戻らない過去への回想、という形になるのですが。その過ぎ去って戻らない最悪の過去を主人公と結びつけているのが冒頭の「手紙」なわけです。だから始めに、内面描写を色濃くしておく必要があったんですね(後付け) 主人公が、これ以外の過去を選べたんじゃないか、というのも込みで公太子に強いられた婚約破棄を受け入れたことを後悔し、嘔吐さえしてしまう。こんな感じを描きたかったからこそのあの冒頭になっております。

−−−−

 凄い長くなっちゃったので、軽くまとめます。

 《内面描写は流し読みしちゃうかも》→習作なので(言い訳) 公開するときにはある程度減らすつもりです、あんまり濃いと読みにくいと思うので。
 《傷つけた側は知るかヴォケ!》→とならないように頑張って描写していきたい。ここに貼り付けた時点では一応、女性が「手紙の送り主」に感情移入すると想定して「こいつ婚約破棄して女のこと傷つけたんだろうけど、本人なりには愛してたんだろうな」&「嘔吐するくらい後悔しててざまあみろ!」となるようにした。機能しているかは知らない。
 《いやいやいやいや、それ主人公悪くないじゃん????ヒロイン悪質やん?主人公そこまで自分を責めんなよー!!!》→大丈夫ヒロインも悪くない、悪いのは世界だ(某ルルーシュ)という物語の流れなので前提条件が違う(本当は最初に提示するべきでしたね、すみませんでした)

 といったところでしょうか? 書きながら私も頭の中も整理していたので、特に中盤は文章が崩壊しているかもです。読みにくかったらごめんなさい……。
 ちゃんと整理して思ったのは「そういう構造にするなら、そもそも婚約破棄ものとして期待させない方が良い」っていうことですね。あとは、主人公や婚約者の人格を早めに、回想などで提示した方が良さそうな感じもします。

 色々と意見を頂きましたので、一度持ち帰ってどう書くか検討し直してみます。コメントありがとうございました!

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 物語開始後の説明パートについて

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元記事:物語開始後の説明パートについての返信

 読むせん様、三度目のコメントありがとうございます! あまり婚約破棄もの(というか受けているラノベ全般)を嗜まないもので昨今の事情はよくわからないのですが、確かに広告などでは「あれだけ自分を押し殺して尽くしたのに婚約者や家族から裏切られた→ふざけんな! もう好き勝手させてもらいますからね!」みたいな漫画が沢山流れてきますね。あれが主流となると、女性の自罰傾向、内省が珍しくないというのも理解できます。というか、寧ろ一昔前に流行っていたゲーム世界への悪役令嬢転生ものの方が若干奇をてらっていたのかも?とも思いました。

−−−−

 んまあ内面描写と内省が読み飛ばされるのはある意味想定内ではあります。というか今回こんなに自罰傾向の強い主人公を書いたのって、もとをただせば「書きたいから」というだけですからね……。やっぱりちゃんと公開するときには減らすように心がけます、あんまり濃いと読みにくいですしね。

 っと、ここまで少し長くなっちゃいましたが。実のところ、書きたいものは「婚約破棄もの」じゃないんですよね。どちらかと言えばロミオとジュリエットみたいな「悲恋」を書きたい。それなのに「婚約破棄」というジャンルを利用しちゃってる。だから「婚約破棄」ジャンルに分類しようとしている割には異常に内面描写が濃くなってしまうわけです。(という言い訳、実際は自罰傾向の強いメンタル限界の男性を描きたいだけ)

 だからこの物語って、ヒロインが悪役として展開していくわけじゃないんですよね。強いて言うなら公太子、婚約破棄もので喩えるなら「バックにいる国王陛下」が悪役で、彼が婚約破棄の直接的な原因となる。けれどもなぜ彼が婚約破棄を強いたのかといえば、結局は国の構造や体制、価値観にその根本的な原因がある。それゆえ主人公は……みたいな感じで展開していく。まあ正確には、主人公が行動してから随分と経ってるので、物語としては過ぎ去って戻らない過去への回想、という形になるのですが。その過ぎ去って戻らない最悪の過去を主人公と結びつけているのが冒頭の「手紙」なわけです。だから始めに、内面描写を色濃くしておく必要があったんですね(後付け) 主人公が、これ以外の過去を選べたんじゃないか、というのも込みで公太子に強いられた婚約破棄を受け入れたことを後悔し、嘔吐さえしてしまう。こんな感じを描きたかったからこそのあの冒頭になっております。

−−−−

 凄い長くなっちゃったので、軽くまとめます。

 《内面描写は流し読みしちゃうかも》→習作なので(言い訳) 公開するときにはある程度減らすつもりです、あんまり濃いと読みにくいと思うので。
 《傷つけた側は知るかヴォケ!》→とならないように頑張って描写していきたい。ここに貼り付けた時点では一応、女性が「手紙の送り主」に感情移入すると想定して「こいつ婚約破棄して女のこと傷つけたんだろうけど、本人なりには愛してたんだろうな」&「嘔吐するくらい後悔しててざまあみろ!」となるようにした。機能しているかは知らない。
 《いやいやいやいや、それ主人公悪くないじゃん????ヒロイン悪質やん?主人公そこまで自分を責めんなよー!!!》→大丈夫ヒロインも悪くない、悪いのは世界だ(某ルルーシュ)という物語の流れなので前提条件が違う(本当は最初に提示するべきでしたね、すみませんでした)

 といったところでしょうか? 書きながら私も頭の中も整理していたので、特に中盤は文章が崩壊しているかもです。読みにくかったらごめんなさい……。
 ちゃんと整理して思ったのは「そういう構造にするなら、そもそも婚約破棄ものとして期待させない方が良い」っていうことですね。あとは、主人公や婚約者の人格を早めに、回想などで提示した方が良さそうな感じもします。

 色々と意見を頂きましたので、一度持ち帰ってどう書くか検討し直してみます。コメントありがとうございました!

上記の回答(返信補足)

スレ主 若宮 澪 : 0 投稿日時:

 すみません、書きながら頭の中の考えを整理していたので書き損ねが。

 >悲劇感を盛るんじゃなくて坦々(たんたん)壮絶な過去を描き、それを見せた後は、悲劇のヒロインぶらせず、むしろポジティブ風な空(から)元気をアピールさせて、トドメに絶望

 確かにそうですね、「内面描写でグダグダしている」よりも「空元気を頑張って演じてる」方が読んでてメンタル来ます。実際、このあとのシーンで人と会ったときとかにはできるだけ自然に振る舞う主人公の描写がありますし。ただ、その「悲劇」の範疇がかなり広い、具体的には「婚約破棄」から始まり貴族社会が崩壊するまでの長い年月そのものが本人にとっては「悲劇」になっちゃうんですよね。だから、やるにしても回想シーンとかで、婚約破棄した後に友人が訪ねてきた所を平常心で返す、とかになりますね。

−−−−

 主人公の自罰傾向について補足しておくと、婚約破棄の負い目を完全に払拭し切ることもできずに貴族社会のトップとなり貴族社会を崩壊させていった、この一連の行動の中で段々と強まっていった感じです。というのも、主人公の主観から見ると「婚約破棄」の負い目から目を逸らすために「貴族社会が悪いんだ」と責任転換して貴族社会の破壊に走ったわけでして。その責任転換に薄々本人自身も気がついていたがゆえに、「社会が変化していき、誰かが没落するたびに」自分のせいだと思いこむようになり、物語冒頭での自己嫌悪×自罰思考へと沈んでいくことになる。
 っと、まあこんな感じの背景があります。それでまあ、これを全部一気に語ると面白くないので、旅をしながらかつての自分を思い返していく感じの構造にしているんですよね……。

 となると、aの内面描写を削る代わりにかつての回想シーンで「婚約破棄後の本人」を描いてあげたほうが良い、のかな? それで空元気を演出、いやでもそれだと婚約者を捨てたあげく自罰してる、よく見かけるDV夫みたいな印象が強過ぎるような気がしますよね。

 うーん、やっぱり読み飛ばされてもいいからaはそのまま放置したほうが良さげな気もしますね。後出しで設定語っちゃっててすみません。あくまでもaの次の段階としてbが相応しいかを聞くつもりだったのですが、いつの間にやらaが妥当かみたいな話になっちゃったので……。

 改めましてコメントありがとうございました!

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 物語開始後の説明パートについて

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元記事:補足2の返信の返信

内省って叙述トリックに使われることが多いのもあります。ワタシがホラー好きな面が大きいですけど、
ーーーーーーーーーーーーー
仮に、【AさんBさんの話】、とかで
⓵Aさんは「Bさんの事を親友と思っていて、いつも一緒に頑張っている」と主観で叙述する。

②次にBさんサイドの話だと「Aさんの本性は、迷惑パワハラモラハラ怪物。そんなAさんに連帯保証人扱いされ続け、Bさんはイライラもやもや、とうとうブチ切れてAさんに復讐を企て断罪成功させる。Aさんは死んだ。ザマー!!」

こうすると、Aさんは独善的な脳内お花畑カス。Bさんはザマァ復讐者に見えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
で、ここで第三者C氏の視点を投入。

③C氏から見て、AさんはBさんに対し、かなり配慮と親愛のある接し方をしていた。

むしろBさんのほうが自意識過剰で被害妄想的な人間で、全人類に冤罪をかけまくるクズ。
Bさんは、クラス内の全員といちいち喧嘩を起こした事があり、C氏もBさんに冤罪かけられた事がある。
 冤罪だとわかった時も「自分のほうが被害者だもん」アピールばっかりで謝ってくれなかったBさんをC氏は、いまだに嫌っている。

Bさんは総嫌われになるくらい癖が強く、独善的なメンヘラだとクラスメイト全員が理解していた。

だが、クラスの人気者であるAさんがBさんの代わりに謝ったり、冤罪証明を調べてくれたり、真犯人探しをしてくれたりと、うまいこと取り成しているから、Aさんに免じてBさんは許されていた。
そこまで尽くしてもAさんに感謝もしないBに、クラスメイト全員が、半ば呆れている状態だった。
だが、それでも「ハイスペックで、お人良しなAさん」に、クラスメイト全員が好感を抱いていた。

そしてAさんは殺された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こう続くと、Bのほうが独善的な脳内お花畑カスで【独善的なザマァを実行した殺人者者。Aさんは冤罪でザマられてしまった被害者(でも、Bさんに依存していたので、いつかこうなるのは当然だった)

になる感じ。こういう叙述トリックを狙うためにも
>内省ではなく会話や情景、回想などによる描写【も】欲しい」って感じですねー

上記の回答(読むせん様への返信)

スレ主 若宮 澪 : 0 投稿日時:

 なるほど、確かにそういう叙述トリックは狙っていきたいですね。この物語の展開って要は「過剰な自罰傾向」を持つ主人公がその「過剰さ」に気がついて、前を向いていくみたいな感じなので、「内省だけでなく会話や情景、回想などによる描写【も】欲しい」というのは凄い同意します!
 ただまあ、主人公の回想なのでどのみち内省描写も入ってきちゃうので……。でも、叙述トリックとして狙っていくという観点はなかったのでありがたいです!

 コメントありがとうございました、読むせん様!

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 物語開始後の説明パートについて

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一人称での戦闘シーンの書き方について

投稿者 さんまDX 回答数 : 11

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具体性がなく漠然とした質問で申し訳ないのですが… 戦闘シーンは一般的に三人称で書くのが良いとされていると思います。 しかし今書い... 続きを読む >>

応募する作品のタイトルについて。

投稿者 うぐいす 回答数 : 6

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新人賞の選考の際、タイトルで落とすって事はあるのでしょうか? また、少しでも目立ったタイトルをつけた方が良いのでしょうか?。 続きを読む >>

「剣と銃のファンタジー異世界」

投稿者 悪魔 回答数 : 11

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Nolaという下書きサイトアプリで知人にしか見せないほぼ非公開の一次創作と二次創作を書いているのですが「剣と銃のファンタジー異世界」... 続きを読む >>

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元記事:無為な一日を過ごしてしまう

今学校が休みで、ほとんど毎日自由にできるのですが、何をやろうとしてもモチベが上がらず、SNSや動画サイトを見るに終始してしまいます。
何かをやろうとしたとき、長時間それに夢中であり続けることによる時間のロスや疲れを想像してしまって、(時間は有り余っているのに)それが何故か嫌に感じられ、結果何もできません。

以下のことを試してみました。

・動画サイトで見た「やる気の出るポーズ」を試してみる
・5分間だけやってみようと思う

しかし、いずれもあまり効果は出ませんでした。
また、作業に入ったときの寒さ、暖房をつけたときの暑さを想像してしまい、机ではなくストーブからちょうどいい距離に収まってしまいます。

自分は、絵を描く、本を読む、配信サイトの番組を見る、ゲームをクリアするといった、休みの間にやりたいことがあるのですが、それらのうちいずれも思う通りに進めることができず、結果眠るのが遅くなってしまい、結局それらを済ませる時間も、小説を書く時間も確保することができない状態です。

直接的には小説を書くこととは関係ありませんが、こうしたタスクを効率よく最大限行うには、どういうことをすれば良いのでしょうか。

・やりたいことに順位をつける
・一日の時間割を組む
・日程を組む
・努力している自分と達成された自分を同時に想像してみる

これらのことはまだ行っていますが、行えば改善されるでしょうか。
あるいは、他に何か方法はあるでしょうか。

長くなってしまいましたが、よろしくお願いします。

上記の回答(無為な一日を過ごしてしまうの返信)

投稿者 のん : 1

したい事が決まっているなら、あとはもう考えないことです。どうしようとか思わずに、したいと思った瞬間動きましょう。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 無為な一日を過ごしてしまう

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投稿日時:

元記事:少し珍しい設定の男の娘キャラクターを考えています

「男の子として生きていくのが辛いと感じているために、女装をして女の子として暮らしている」という設定の男の娘キャラクターを作りたいと考えています。ですが、参考になる作品がないために苦労しています。皆さんいいアイデアはないでしょうか?

性格としては「大人達から男の子としてぞんざいに扱われた過去があり、それ故に大人が好きではない。自分と違って恵まれた環境にいる女の子達や女性たちを妬ましく思っている。それも甲斐あって女性不信の状態」という感じです。

思い浮かんだプロットとしては
彼は小学校、中学校と大人や女子たちからの抑圧やハラスメントを受け続け、それに耐えられなくなり高校生になってから完全な女の子として暮らし始める。が、上記の過去もあってかクラスでは浮いた存在になってしまっている。
そして高校二年生の時、彼のクラスに堂々と男子生徒の服を着て男装をしている女の子がやって来る。彼女は自分が女子であることを公にしているため、クラスの人気者に、しかしこの男の娘は男として差別され、女装しても差別され、男を捨ててやっと自由を掴んだものの、結局周りから浮いた存在になってしまっている自分と、堂々と女だと明かして男装して皆の人気者になった彼女を比べてしまい、劣等感と嫉妬を感じるようになってしまいました。
そして、二人が偶然一緒になったとき、他に誰もいないのを見計らってウィッグをとり、第一人称を変え、敵意むき出しでこう言います。「どうして僕とあなたはあんなにも違うんですか?」と。
突然の暴露に衝撃を受けた彼女は…

という内容です、どうでしょうか?
よくある差別をテーマにしたメッセージ作品を作りたいと思っており、この手の訴える系の作品には男性差別について伝える作品が全くなかったので考えました。

ここで問題点はいくつかあります。
1:模写、表現について
この男の娘キャラクターが女の子として暮らしたくなるほどの理不尽な抑圧をどう表現するかで行き詰まっていること。
2:男装女子の立ち位置について
二人目の男装女子を男の娘キャラに味方、あるいは同情するようなキャラにしたいが男の娘キャラに拒絶されているため恋愛に発展させることが難しい為、浮いた存在になってしまっていること。
3:主役について
この二人のキャラのうち、どちらを主人公にして、どちらの目線で物語を展開するべきか?
4:その後の展開、作風について
シリアスにどっぷりと浸かった重い作品にするか、その中で希望を見つけようとする明るい作品のどちらにするか?

以上です、作風が珍しい為参考になるキャラクターが見つからず、手探り状態です。ご意見お待ちしております。

上記の回答(少し珍しい設定の男の娘キャラクターを考えていますの返信)

投稿者 にわとり : 0

これはあれですじゃないですか? イデオロギーを出しすぎるとダサくなるやつ。『メッセージ作品』という意識は少なくとも執筆中は捨てたほうがいいと思います。

1.作品のイデオロギーに合わせて作中現実を都合よく改変したらそれはメッセージ作品じゃなくてアジテーション作品になってしまいます。エンタメなんだから面白けりゃ正義って考え方もありますが、リーフェンシュタールの『意思と勝利』に似た倫理的問題を孕まざるをえないでしょう。ぶっちゃけ個人的には悪趣味だと思う。
周囲の大人や女子たちを悪人に仕立てるより、その男の娘が偏屈で神経質なために、善意の行動やちょっとした言葉尻をつかまえて「男性差別だッ!」と考えてしまうみたいな方向性が良いんじゃないだろうか。たとえば「担任から教材をふた箱運んでほしいと頼まれたとき、重い箱を自分が、軽い箱を一緒に呼び出された女子が運ぶことになんとなく決まった」とか、「隣の席の女子が生理痛で早退してしまったので日直をひとりでやる羽目になった」とか、「クリスマスプレゼントに童話の王子様みたいなかっこいい服が欲しいってねだったのにサンタさんが枕元においてくれたのは新幹線のイラストが描かれたダサTシャツで、一方妹はフリフリしたスカートをもらって"お姫様みたい~"とはしゃいでいた」とか。そういう日常生活のちょっとした不公平感を大げさに捉えてしまう性格ゆえに勝手に追い詰められて次第に世間と感覚がずれていく未来の男の娘……。うん、生々しくて良いんじゃないですか? じっさい女装界隈って、女性嫌悪をこじらせて参入してくる人間そこそこいますよね……。
まあ、元々の性格がそうだったっていうのはエンタメとして地味なので、少年時代の彼に思想を吹き込んで、形のない日常生活の違和感を「男性差別による被害者意識」に誘導していく年長者とか、少年の女性嫌悪の原型になる「男性一般を異様に憎んでいて、少年を男だというだけの理由で理不尽な目に合わせる悪女」を一人づつ配置するくらいはあってもいいかもしれない。このふたりが親戚のおじさんと母親とかだったら設定としてコンパクトにまとまりそう。

2.現実問題、男装女子とかメンヘラっしょ(ド偏見)。自己肯定感が低すぎて、周囲からちやほやされても「みんな本当の私を見てくれない……」と内心卑屈になっていたところ、男の娘になじられて「彼だけは本当の私を見てくれる……!」みたいになったってことでどうでしょ? 男の娘がクラスで浮いてることも気づいてて、逆に「私だけが彼の理解者なんだわ! 運命!」みたいなテンションで近づいてくる。イメージとしては、芽が出ないバンドマンのDV彼氏に尽くしちゃう系の依存体質サブカル女子みたいな感じ。恋愛にも発展させられるし、不安要素によってサスペンス感も出せるので悪くないと個人的には思います。
ていうか逆に男装女子の思惑にどこかいびつさや勘違い要素がないと、心を開かない男の娘と恋愛にはなりようがない気が……。

3.質問からは男装女子の内面や問題意識、行動原理が全然設定されてないので比較不能。現状だと男の娘のほうが人格のディテールが揃っているのでこっちを主人公にするのが順当という感じがする。それと、あとはこの先の展開をどうしたいか、ですかね。物語上の"試練"が男の娘と男装女子のどっちに主に降りかかる予定なのか? 試練を受けるほうが主人公です。

4.一般論としてコメディタッチの軽い読み味のほうがとっつきやすいので、まずは表面的にポップで明るい作風を検討するのがいいかとおもいます。シリアスを前面に出すのは次善のアイデアじゃないでしょうか。自分が1~3で提示したアイデアはコメディタッチでもシリアスでもいけそうな感じがしますが、コメディ調にしても「生まれ持った性役割を全うできなかったはぐれ者たちの哀愁」みたいな感じは多分残るので、そんなに軸がブレることはないと思います。

作品のコンセプトを半ば否定するような意見になってしまいましたが、気を悪くされたらもうしわけないです。
ただやっぱり、キャラの思想に正当性を与えるために周囲をサゲるのはいいやり方じゃないと思います。それをやるとどうしても作品世界がチープにならざるをえない。
質問の筋立てを読んでも、女性には女性の生きづらさがあるのにそれが男の娘からは見えていないだけという印象がやはり強いです。
……いや。あるいは逆に、出てくる女性を悪女ばかりにして男の娘の女性一般への復讐劇という方向で、爽快感一点突破を狙う手もエンタメ的にはありっちゃありかもしれない。男の娘の女性一般に対する嫉妬心や敵意に読者をしっかり共感させることができれば、歩道に車で突っ込んで女性の集団をなぎ倒しても理論上はハッピーエンドになりうるわけで……。読む人を選びそうだけど需要はそれなりにあると思う……。それならそれで過剰なくらい女性の言いなりに社会が回ってる世界を描く必要があります。たとえば学校では女子グループから凄惨ないじめを受けているが、勇気を出して大人に告発しても「女がそんなことをするわけ無いだろう嘘つきめ!」とか「女にいじめられるような軟弱者が恥を知れ!」みたいなめちゃくちゃな論理で逆に殴られるとか、担任はいじめを知っているがロリコンのドMなので女子グループの言いなり状態で助けてくれないとか、家に帰ると母親が給与明細を片手に「この甲斐性なしが!」とかわめきながら父親に暴力をふるっていて、帰宅した息子を見るとこれみよがしに「男なんて産むつもりじゃなかった! 苦労して育ててもどうせ大人になればこの男みたいになるんだわ!」吐き捨てたり、「あんなふうに育たないように子供のうちに矯正してあげてるの! 感謝なさい!」といいつつ少年を柱に縛り付けて折檻したり……みたいなひたすら露悪的でハードな展開がいい。こっち方向に振るなら今度はリアリティを完全度外視しないといけないでしょう。女なら往来で人を刺してもお咎めなしくらいの世界じゃないと盛り上がらない。その場合主人公は男の娘で、男装女子は主人公の手管によって恋愛感情を持つようになり弄ばれて最後は捨てられるか死ぬか……。男の娘は女性一般への復讐を心に決めてからは計画的かつ冷徹に立ち回り、文体はシリアス寄り。……って感じでしょうか。世界観が倒錯してますが一種のピカレスクロマンですねこの場合。これはこれで面白いようにも思います。

まともな意見はもう出揃ってるようだったので妄想で好き勝手言わせてもらいましたが少しでもなにかの参考になれば。ではでは。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 少し珍しい設定の男の娘キャラクターを考えています

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元記事:現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さい

 連投すみません。オミクロンです。前回の質問でご指摘いただいた部分は鋭意見直し中です。

 さて、今回は前回よりもう少し踏み込んで、全体のストーリーと主人公の大まかな言動についてまとめました。少々長くなりますが、それに関する批評をお願いいたします。

ジャンル:異世界転移、精神成長もの、チート要素あり

【起】
 日本で高校2年生だった主人公は、落ちこぼれの烙印を押されていた。本人が怠惰なわけではなく、どれほど努力を重ねても結果が大きく実らないというものだった。更に本人の性格が努力至上型だったため、いつの間にか諦念に塗れて塞ぎ込んでいた。そこで突如として異世界に召喚される。

 同級生も十数名召喚されていた。才能が可視化され、身体能力と技能が数値化された世界においてさえ、その世界独自の忌み嫌われる【規格】を保持していたせいで牢獄行きになる。完全に諦め命を捨てようとした瞬間に、もう一人の罪人(元天才錬金術師)から禁忌の技術を手に入れる。

 それは【規格】を持つ者のみが、他者から才能と技能を奪えるものだった。しかし致命的な欠陥があり、双方の同意を得なければ奪えないという残酷なものだった。それでも主人公は自由になるという夢をかなえるため、異世界で出来た二人の師を同意のもとにその手で殺め、異世界の旅を始める。

【承】
 旅の過程で主人公と仲間たちは複数の国を巡っていく。仲間と共にダンジョンに挑み、時には異世界(地球)の技術をフル活用して大儲けする。また、その強さと行動力を称えられ高位の冒険者に認定される。(要は異世界転移モノのなろう小説みたいな内容です)

【転】
しかし、二人目の師を殺めた時点で手放そうと決めたはずの技術は、不幸な事故によって有効に活用されいていく。(技術の行使は作中5回)危機感と恐怖を抱いた主人公は、技術を封印しようとする。だが、高位冒険者になったことを滞在中の国に利用され、いつの間にか片思いしていたヒロインの一人をその技術によって手をかける。

 失意のどん底に陥りながらも、それでも夢を諦められない主人公は2周目(物理的な意味)の旅に出かける。(シナリオ上世界そのものが狭い設定です)その最中で陰謀に巻き込まれそうになった同級生と幼馴染を救ったり、仇のある国(主人公らを召喚した国)への戦争準備に協力したりする。

 2周目の終点間際で、幼馴染がやむにやまれず件のヒロインに致命傷を負わせた事実に気が付き、自身のほんの些細な機転で回避できたことを知り発狂する。自身に完全に失望した主人公は、かつてと同じように塞ぎ込み始める。

【結】
 その危機を救ったのは死んだヒロインであった。ヒロインは主人公を罪悪感の鎖から解き放ち、主人公は再起する。

 それまでに行ってきた仇の国への工作の結果、その世界では初となる人類同士の世界大戦が勃発する。(他の国も仇の国と戦う理由はあります)そこで再起した主人公は英雄的活躍をする。仇の国は周囲を他の国の連合軍によって包囲され、滅亡する。

 その滅亡と同時に黒幕が登場し、今度は全人類対黒幕の戦争が勃発する。(黒幕に関しては序盤から布石や伏線を張っています)黒幕と主人公の一騎打ちの果てに、主人公は望んでいた自由とは何だったのかを理解し、黒幕に完全勝利する。

 二つの迷いを完全に克服した主人公は、望んだ「自由」を手に蘇生したヒロインと共に生きていく。(蘇生に関することも布石を置いてあります)

【承知している問題点】
シナリオ上必要な仲間のサブキャラの犠牲が5人いる事。しかもその殺害描写をしっかりと書いていること。また間隔が短い為、使い捨てにしていること。

物語の構成上【転】の部分でもう1周世界を回るため、必然的に長く(全体の3分の1ほどに)なり、どうしても重苦しくなること。

【主人公に関して】
 主人公の性格として、基本は自己中心的だが、悪意をもって行動することは滅多にない。周囲の事情を鑑みることが出来る。頼まれたら中々断れない。それでいて決断が甘いときがある。人情に入れ込みやすい為、出会った敵以外の人間を見捨てることが出来ない。

 矛盾しているようですが、自らの欲求を叶えると同時に他者の利益も考えるwin-winを重視する人間といった感じです。

 長くなってしまいましたが、ご意見のほどよろしくお願いします。

上記の回答(設定・構想は秀逸かもしれません)

投稿者 あまくさ : 1

>そして【結】の1行目の死者との再会で「自分たちは望んで手にかかったのに、それをいつまでも気に病みすぎた」と主人公に諭して、再起させるという流れでした。

うん。ここがポイントの一つのようですね。(良い意味でです)

この主人公、少し潔癖すぎるところがあるような印象です。自分を責めすぎるために、かえって事態を悪くしてしまうという。そこにどうやって気づかせ、立ち直らせていくかが重要になりそうです。
ジャンプ型の主人公であれば、多少言動がいい加減であっても「主人公補正」によって好結果を獲得していくのではないかと思います。しかし、御作では主人公にそういう免罪符を与えていないのが興味深いです。
言ってみれば、最近うっぴーさんがしきりに強調されている「承認欲求充足型」主人公の真逆です。そういう意味では読者に煮え切らない印象を与えるかもしれませんが、それは庵野秀明さんの主人公が読者を苛立たせることがあるのと本質的に同根と言ったら褒めすぎでしょうか?
でも、少なくとも私はそういう物語の方が読みたいです。

問題の「技術」ですが。

1)他人の力を奪うことができる。
2)その結果、相手の命を奪ってしまうことになる。
3)ただし命を奪って力を得るためには、相手の同意が絶対条件。

この理解で合っているでしょうか?
これ、たいへん秀逸な設定だと思うんですね。
3の設定があることで、相手も何らかの理由から命を差し出しても主人公に助力したいと願っていたことが理解できます。そして、それは主人公が自分では気づいていなくても、どこか「他人に信頼されるいいやつ」であることを示いてもいます。

それでも主人公が悩むのは当然。たとえ正当な目的や相手の同意があったとしても、大切な人々の命をいくつも奪ってしまったことには変わりはないからです。
つまり、ストーリーの初期設定の段階で、主人公に「ジレンマ」が与えられているんですね。「あちらを立てればこちらが立たず」という、解を出すのが難しい残酷な方程式。
そういうのを「キャラクター・プロブレム」というのですが、それがしっかりと押さえられているのではないかと感じました。そして、そのジレンマをいかに克服するかという暗中模索の行動の軌跡そのものが、ストーリーを紡ぎ出すことになります。

ジレンマの提示は序盤に置く。

    ↓

物語の真ん中あたり(サタンさんの仰るミッドポイント)に折り返し地点をつくり、ジレンマ克服のヒントを拾わせる。主人公自身は、それがヒントであることにまだ気づかなくてもよいが、物語は様相を変えて終末に向けて収束していく流れが開始する。

    ↓

しかし、ジレンマは簡単には解決せず、むしろ物語全体を通しての最大の破滅要素に主人公は直面する。

    ↓

最大の破滅を乗り越えて、主人公は克服のヒントを明確に自覚する。ここから物語の最終局面が始まる。物理的な戦いとしてはまだ大きな危機の連続になるが、主人公は精神的には吹っ切れている。
つまり、すでに成長は完了していて、続く困難な戦いは成長の結果を確かめる「卒業試験」のようなもの。

作劇術としては、こういう感じの流れが一つの有力な形だろうと考えています。
これに照らして、

>そして【結】の1行目の死者との再会で「自分たちは望んで手にかかったのに、それをいつまでも気に病みすぎた」と主人公に諭して、再起させるという流れでした。

このイベントが、いいところに置かれていると思うんですね。
ジレンマ克服のストーリーは、肝心の克服パートを読者が納得できるかどうかに成否がかかっています。
御作の構想を拝見するかぎり、そのあたりについてはスレ主様はよく考えていらっしゃると思える設定が散見されます。

巧いと感じる点は他にもあり、例えば、

>主人公に関する捕捉としては、端的に言えば「ジャンプ型の主人公になりたかったけど、なれない人間」と言えばもう少ししっくりくるでしょうか。

>友人との衝突に関しては、その友人は主人公とは真逆であり、まさにジャンプ型主人公そのものに近い人間です。

こういう対比によって主人公のキャラを際立たせそうです。

それから、後半に置かれた2周目についは、主人公の成長を描く過程の中でどういう位置づけを考えていらっしゃるのか気になるところです。ここは1周目とは何かしら違った意味合いが求められるところだろうと思います。

重く切実な要素の多い主人公やストーリー展開ですが、ラストはハッピーエンドに辿り着く構想は、個人的には必ずしも「虫が良い」とは思いません。読者が十分に納得するように細部をつめて描き切るのはかなりの力技になるとは思いますが、物語の骨格は間違っていないのではないかと感じました(私ごときが偉そうに言って、申し訳ありません)。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 現在書いている物語の概要と主人公についての批評を下さい

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