【仮】夜空にあげる~星形成の姫神(プリンセス)~の返信
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【仮】夜空にあげる~星形成の姫神(プリンセス)~(元記事)
質問ばかりしてしまってすみません。
自分で考えてても埒が明かないのでネタバレ承知でまたご相談させてください。
前回、「死んだら星になる」というスレッドで相談した作品を現在も構想中です。
人間は死んだら星になるという伝承を扱っている作品で、現代日本を舞台に、女子高生の主人公がいろいろあって神となり死んだ人間の霊魂を夜空に上げる仕事をすることになるというストーリーなんですが。
クライマックスで、ヴィランに杖を奪われて神の力を悪用されるシーンが書きたいです。で、その悪用の仕方として、星を引き寄せるということをしたいと考えています。
星を引き寄せる、と言っても、恒星を引き寄せたら、地球にちょっと近づいた段階で地球が沸騰して燃え滅ぼされてしまいそうですよね。
なので、ヴィランは神の力を使いこなせずに宇宙のゴミ、デブリや岩石や鉄塊などを引き寄せてしまうことにしようというところまでは考えました。
ここで疑問なのが、(1)宇宙にそんな都合の良いデブリや岩石や鉄塊などは浮かんでいるのでしょうか?
で、それが地球に引き寄せられて来たとして、そのままだと隕石の落下で大変なことになるので、それを地球に届く前に撃ち落したいです。魔法じゃなくて物理で。
地球から打ち落とすというより、(2)月の軌道上辺りに宇宙戦艦を浮かべて打ち落とすってイメージできますか?
で、その場合、(3)地球を守るためにはどの程度の規模の宇宙船があればよいですか?
あと(4)デブリを撃墜するためにはミサイルがあれば良いのでしょうか?
この辺りの設定が、門外漢なので全くわかりません。勉強しようにも、どこから手をつけていいやら。
(5)参考になりそうなライトノベルがあれば、それも合わせて教えて頂けると嬉しいです。
さらに、(6)描写する際のアドバイスとかもあれば最高です。
あと、(7)タイトルを仮で「夜空にあげる~星形成の姫神(プリンセス)~」に決めたんですけど、興味をひかれますか?
全部じゃなくても良いので、アドバイス頂けたらな、と思います。
よろしくお願いします!
【仮】夜空にあげる~星形成の姫神(プリンセス)~の返信
投稿者 にわとり 投稿日時: : 1
空想科学をやりたいわけじゃないんだろうなあと思いつつ、あえてSF的に回答してみる。
杖が夜空の星(=太陽系外の恒星)にまで影響を及ぼすほど広範囲の射程を持っているなら、岩石くらいいくらでも持ってこれそうですが、それだと今度は岩石を地球に到達させるのに何万年とか時間がかかってしまうので、現実的に考えて地球から遠くても100万km程度の距離に最初からちょうどいいサイズのデブリがあったことにしないとキツい気がします。
※サタン氏がワープ案出してるけど、杖の力でデブリをワープさせることが可能なら、最初から月軌道の内側にデブリをワープさせてしまえばいいじゃんって思う。まあSF志向の作品ではないのだろうし、地球は特別な星だからどうのこうの、みたいにうまく理由を付ければどうとでもなるのかもしれないけど……。
とりあえず100万km程度の距離なら、月軌道(地球から38万km)より外側だし、地球に秒速20kmくらいで接近してくると仮定してだいたい衝突まで15時間くらい。物語的にまあまあ現実的なタイムラグかなと思う。
ちなみに恐竜絶滅の原因になったとされる隕石、ウィキってみたところ直径10~15km、秒速20kmで大気圏に突入したと推定されているらしい。これが一つの基準になるかなと。これでも滅茶苦茶速いし、巡航ミサイルの速度(時速900kmくらい)と比較して100倍近いの速度なので、本当にミサイルごときで迎撃できるのか? というのはかなり疑問ですが……。ちなみに物体の運動エネルギーは速度の2乗に比例するので、ミサイルと同じ質量あたり100×100=1万倍の運動エネルギーをもつ計算になります。そんなものが突っ込んできたら、核兵器の100発や200発打ち込んだところで到底止められるとは思えない……。
あと地球から100万km程度の範囲にデブリがどんだけあるのかという問題もある。地球に一番近い惑星である金星の軌道まででも4000万kmあるわけで……。太陽系の小惑星帯で地球に一番近いのは、火星と木星の軌道の間に広がっているアステロイドベルトなんだけれど、それでも数億kmくらい離れてるはずなので、既知の天体で都合よく地球に衝突させることができるものはないと思ったほうがいい。まあ、ワープとか、秒速何万kmみたいな無茶な加速をさせれば不可能ではないけど、ワープ設定の問題点は前述したとおりだし、隕石の速度をそんなに速くしたら迎撃どころか地上からの観測すらまともにできるかどうかわからない。多分気づいたときにはもう死んでる。
で、考えたんですけど、地球のそばに架空の天体が存在している設定にするのがSF考証としては無難かなあ、と。たとえば、月以外にも地球の衛星が存在して、月軌道のはるか外側を回っているとか、たまたま彗星が地球に接近しているとか。
その天体が、杖の力で地球に向かって落ちてくる。杖の魔力で急激に方向転換したせいで、星は潰れてばらばらになり、直径数キロ程度の破片が地球に向かっていくつも迫ってくる。一つでも地上に落ちれば人間の文明はめちゃくちゃになることがわかっている。
地球の科学技術ではどうしようもないのだけれど、月人はゼロポイントエネルギーだか何だかとにかくすごい超科学で、隕石に命中させることさえできれば地上に降り注いでも問題ないサイズにまでデブリを砕くことができる兵器を開発している。それを月軌道上に展開した戦艦から打ちまくって隕石を処理する。
月軌道上といっても、月軌道は半径38万kmもあるので軌道上にまんべんなく戦艦を配置しようとしたら何ヶ月もかかるはずなので、最初からその天体が地球に落ちてくる可能性を想定して戦艦がちょうどいい場所に駐留していた、などとするのがいいかもしれない。
戦艦がわざわざ宇宙空間に浮かんでいる理由ですが、地球に近づきすぎると隕石が加速しすぎて照準を定められないので、月軌道上でないと撃破不可能、ということにしたらどうだろう。隕石が地球に近づくと、万有引力の法則によって距離の2乗に反比例して重力が働くので、地球のそばに隕石が近づいてしまうとぐんぐん加速してしまい、ミサイルが命中しなくなってしまうのでなんとしても月軌道上(地球から38万km)で撃破しなければならない、みたいな。
あとはまあ、ミサイルの100倍速い物体に攻撃を当てることができるのか? ですね。実際にそういう状態になったら、隕石の軌道上にミサイルを"置く"ような感じになるんでしょうか。それか月人のミサイルは性能が良くてもっと速いのか。
とにかく、天文学的な事象ってスケールがものすごく大きいので、それでしょせん地球規模程度の災害を引き起こすって逆に難しいということですね。宇宙はそのくらい広いのです。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 【仮】夜空にあげる~星形成の姫神(プリンセス)~