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魂を空に上げる力への探求の軌跡の返信の返信の返信

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魂を空に上げる力への探求の軌跡の返信の返信(元記事)

ちょっと話がかみ合っていないようです。
まあ、私の書き方も悪かったかもしれませんが。

>>婚約者を名乗る月兎族の賢人が現れ、 悪霊化する幽霊の霊魂を夜空に上げる月の神になれるのは夜白しかいないと言われる。

>こちらの方がテーマに近いと思うんですね。

>ううん。他の方の意見と違う&私の意見と違うので混乱しています。

いや、テーマに近いとは言いましたが、テーマそのものだとは言っていませんよ?
というより私としてはテーマの話をしているつもりはありませんでした。セントラル・クエスチョンをテーマから逆算して考えるなら、案外これが一番つながりやすいんじゃないかと考えたんです。
みりんさんだって、

>テーマの提示:大切な人が死んでも、一緒に生きてほしい(「パパはお星様になってママと私を見守ってくれているよ」となぐさめることで提示)

(「パパはお星様になってママと私を見守ってくれているよ」となぐさめることで提示)と仰っていたじゃないですか。これって、死んだ大切な人への想いを表すと共に、後に出てくる霊魂を夜空にあげて星にする力の伏線にもなっていますよね?

最初に、

>というか、セントラル・クエスチョンとテーマの違いって何でしょうか?

と質問されていましたね。
セントラル・クエスチョンとテーマはもちろん違います。
セントラル・クエスチョンというのは、序盤に起こる事件を受けて読者を物語に引き込む興味のことです。そしてその興味が、ストーリー全体を通じて変化しながらラストまで読者を引っ張ってくれるのが理想。だからファースト・クエスチョンではなくセントラル・クエスチョンなんです。

なので失踪した母を探すというのは、この構想の場合、セントラル・クエスチョンとしては物足りません。そもそも「大切な人が死んでも、一緒に生きてほしい」というテーマとは少しずれているし、一度は死んだものと思い込まされるならそれも主人公にとっての「大切な人の死」かもしれませんが、それだと母は実は生きていたということが分かった時点で解消してしまいます。だからテーマまで行きつかないモチーフだと思ったんです。
それよりも、魂を空にあげて星にするという能力は死んだ大切な人への想いを象徴的に表現しているわけですから、こちらの方がテーマに近くないですか?

繰り返しますが、それはテーマそのものではありません。読者にテーマを強く意識させながら終盤まで導く牽引力であればいいんです。それがセントラル・クエスチョンです。

みりんさんの物語には、大切な人の死というモチーフがいくつも散りばめられています。父の死。実は嘘だった母の死。摩耶の息子の死。父を想う母が望む自らの死。
母の失踪と摩耶の登場がインサイティング・インシデントだとすると、読者はまず「そこにどんな秘密があるのだろう?」という興味を抱くと思うんですね。だからこそ、セントラル・クエスチョンが生じるわけです。
次に婚約者を名乗る月兎族の賢人が現れて、魂を空にあげて星にする能力という新たな世界に主人公を導きます。この能力は死んだ大切な人への想いを象徴。これが摩耶にからんだ後半の波乱要因に発展し、ラストではその摩耶も死んだ息子への想いに憑かれていたことがわかる。
こういう流れなのだから、魂を星に変える能力はバラバラな要素を一つに繋ぐ一本の線になっていると思うのですが、いかがでしょうか?

魂を空に上げる力への探求の軌跡の返信の返信の返信

投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0

ああ、そうか。
最初のご質問の真意がやっと理解できました。
母の失踪と、主人公の前に摩耶が現れたこと。これをインサイティング・インシデントと規定すると、そこからラストやテーマに繋がり、かつ序盤の時点で明確に読者に伝えられるセントラル・クエスチョンを発生させるのが難しい。どうしたらよいか?
そういうことだったんですね。

いや、それがまったく分からなかったというわけではないのですが、ちょっと軽視したというか。
別にクエスチョンという言葉にそんなにこだわらなくてもいいんじゃないの? という方向に私の思考が進んでしまったんです。要は読者の興味を強く引き付ける要素が作れて、それをラストまで持続させることができればいいわけなので。
みりんさんの場合、そこで無理に「母の失踪、摩耶の登場」に結び付けて「主人公は~ができるのか?」という形の問いを作ろうとお考えになったから、「摩耶を倒すことができるか?」がセントラル・クエスチョンになるのかなあという感じになったんですね。
しかし、それはやはり型にはめようとしすぎなんじゃないでしょうか?

>セントラル・クエスチョンが暗示的でも面白い作品になると思いますか?

これは一番最初のご質問ですが、暗示的でも読者が受けるインパクトが強く、何らかの方向性が示せればいいと、個人的には思います。
母の失踪と摩耶の登場から読者の興味を引き出せるのではないかと何度か書きましたよね?
何か大きな秘密があると読者に予感させれば、真相を知りたいという欲求を読者は抱くのではないかと。ですからこの時点でのセントラル・クエスチョンは強いて言えば「主人公は真実を知って、不安定な状況から解放されることができるか?」でもいいと思うんですよ。
で、この場合のクエスチョンは一種のミスリードになります。しかし、婚約者を名乗る月兎族の賢人が現れることによってステージが変わり、「死者は星になって見守っている」という伏線を拾いながら新たな展開に話は進みます。それもまた壮大なミスリードかもしれないわけですが、何度も書いたように、後半~終盤の摩耶や母の真情に繋げることが可能な内容にもなっています。

私見になってしまうかもしれませんが、セントラル・クエスチョンはこのように変化しながらラストに繋がっていく形でもいいのではないかと。そこに一貫性を与える象徴的な要素として、魂を空にあげて星に変えるというモチーフが有効に使えるのではないかというイメージでここまで書いてきました。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 三幕構成のセントラル・クエスチョンとは暗示的でもいい?

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