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起承転結の「起」で悩んでいます (No: 1)

スレ主 麒麟 投稿日時:

初めまして。趣味でSSとかを書いている麒麟と申します。
今書こうと考えている青春ストーリーで、いわゆる起承転結の「承転結」はざっくり考えているのですが、「起」の部分で悩んでいます。なんか変な悩みだなと我ながら思いますが、始まりが肝心でもあると思うので、皆様のご感想やご意見をいただければなと思います。

音楽の話で、日本楽器の厳しい名家の生まれである主人公が、家を離れて高校でバンド活動を通して青春を楽しむ、という話なのですが、主人公が家を離れるきっかけがどんなのが良いかと悩んでいます。
ざっくりとした起承転結を書くと…

「起」厳しい家から離れたくて家出
「承」軽音部でのバンド活動でいろいろな思い出(本編ではここを膨らませていくつもりです)
「転」名家の人(父母とか祖父母とか関係者とか)が主人公を連れ戻す
「結」和解してバンド活動が認められる

てな感じです。ざっくり書いたから仕方ないとはいえ、この「起」ではいくらなんでも主人公が忍耐不足過ぎて共感が得られないから無しかなと。ただ、この家元は厳しすぎて、食事と勉学と睡眠以外はみっちり稽古といったスパルタ体制なので、逃げ出したくなるのは伝えたいなと思うのです。実際その家を継ぐつもりがないから主人公にとってはリアルガチ地獄といった感じです。
そこで考えたのが「唯一の心の支えとなっていた身内が他界して精神崩壊、他の身内(分家等)が見かねて主人公を連れ出す」といったものです。
例①:父と兄が自分の心の支えだったが、兄が他界。見かねた父が離婚届を出して主人公を引き取る
例②:父が唯一の心の支えだったが、他界。見かねた親族(例えば父の姉・主人公から見たら伯母)が主人公を預かる
スパルタなのが「母」と仮定して例を挙げましたが、一応「頭を冷やせば私が正しいとわかる」と言って渋々家を出るのを許可します。そうして「転」で連れ戻す展開を作りたいので(家を出るのは絶対認めません!だと「承」につなげられず話が進まないので、スパルタ側はあまり必死にせず、少しは余裕を見せます)

すみません、乱筆乱文になってしまいましたが、こんな「起」でどのように感じたかの感想(さすがに身内殺しちゃダメだよ!というのも一意見として受け入れます)や、「こんな『起』はどうだろうか」みたいな提案・アドバイスがありましたら、参考にしますのでコメントいただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

カテゴリー: ストーリー

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起承転結の「起」で悩んでいますの返信(スレ主追伸) (No: 2)

スレ主 麒麟 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

すみません、補足します。
このスパルタ家では外出とか娯楽とか友達と遊ぶのとかまで禁止しているので、主人公は学内でほぼ強制的に孤立し、流行にもすごく疎くなっています。そこで外の世界の楽しさを教えてあげるのが心の支えとなる身内、というわけです。

人気回答!起承転結の「起」で悩んでいますの返信 (No: 3)

投稿者 サヴァ : 3 No: 1の返信

投稿日時:

 ゴールが決まっているのであれば、スタートはゴールと真逆の状況にするのがいいと思います。結で家族と和解し仲間と共に音楽を楽しんでいるのであれば、起では家族とは不仲・疎遠であり、孤独で音楽を嫌っているという具合に。主人公は物語を通じて自身の欠落・トラウマを解消していくのがストーリーとしては無難でしょう。
 物語の導入部としては、例えばガルパンではストーリーの開始時点ではすでに主人公は一人暮らし(寮生活?)を始めており、転校の理由や戦車道を嫌がるわけ(トラウマ)が明かされたのはストーリーの中盤に差し掛かったあたりだったと思います。
 既に家出した場面からストーリーを始めて、サブプロットで家出の理由を明かすというのはいかがでしょうか?

起承転結の「起」で悩んでいますの返信の返信 (No: 9)

スレ主 麒麟 : 0 No: 3の返信

投稿日時:

サヴァ様。ありがとうございます。
いきなり「起」となる場面から書かないという考えは確かにありまして、徐々に(もしくは一気に)主人公の闇が明らかにされるという書き方をしようと思っています。軽音部のお誘いが出る時も「俺(私)はもう音楽はやりたくない!」と言い出す場面も考えています。もちろん「承」の中で心を開いていくので、トラウマ解消&成長も描けたらなと思います。ご意見いただき、ありがとうございます。あと、ガルパンはいいですよね!

人気回答!起承転結の「起」で悩んでいますの返信 (No: 4)

投稿者 としき : 3 No: 1の返信

投稿日時:

はじめまして。
面白そうな設定だったので、私も私なりに考えてみました。
どんなボリューム感や、作風で、といった辺りが分からないので、
それによっては的外れな意見になる気もしますが、なにかの一案となれば。

初案を読んだ限りのパッと感じた点3つ
1)家出は「転」じゃないかなと思いました。
2)主人公を連れ戻すのが、名家の人(大人?)というのもどうなのかな、とも。
3)展開のために、設定上とはいえ、人を死なすのはやはり発想が乱暴な気がします。

少し具体的に補足しますと
1)書かれた内容を読む限り、「環境」の変化ばかり書かれていて、主人公の「心」の変化が分かりません。
 一般的に推測してみて、名家を家出するほどなら、かなりのものである。そこに至るまでの過程を積み重ねて、
 いよいよ爆発して家出する、といった流れにした方が、読者として共感は得られるだろうなと思いました。

2)青春ものなら、やっぱり本人が問題を解決した方がいいんじゃないかな、と。
 第三者の協力をとするにしても、それは親族とかじゃなく、友人・仲間じゃないかな、と。

3)やり方次第かもですが、必要以上に「重く」なりそうな気もしますから。

ですので、一応、私なりの案としては(粗い思いつきですが)

主人公:名家に生まれ厳しい生活が当たり前、将来は継ぐことも当然と生きていた。諦めにも似た冷めた人格。
親友orヒロイン:主人公をバンドに誘う。彼を通じて、主人公の世界・価値観が変化していく。

「起」バンド(で使われる楽器?)に触れ、新たな世界を知る
「承」家に隠れて、軽音部入部。バンド仲間といろいろな思い出。表と裏の顔の二重生活。初めて逃げ出したくなる
「転」家にばれる。大喧嘩の末、家出。学園祭だかライブハウスで、初めてのライブ出演決定
「結」親をライブに呼び、思いを伝え、一定の和解を見せる

一定の和解、といっているのが、親が完全に認める必要はないんだと思ってます。
「勝手になさい」で事実上の容認、期限付きの許容など、それは展開次第でどうとでも。
多分、バンドの楽しさに気づくのも、日本楽器で培った素養があったからだと思いますので、
日本楽器を完全否定してバンドに走るのは、キャラ的にはいまいちな気がします。(勝手、幼稚)
主人公や母が、そこら辺の認識の溝を埋めて、とりあえずの落としどころを探るってところまでが
ちょうどいいんじゃないでしょうか。

以上、ざっくりとですが、私が感じたことです。参考になりそうなところがあれば幸いです。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信の返信(としき様宛) (No: 10)

スレ主 麒麟 : 1 No: 4の返信

投稿日時:

としき様。ありがとうございます。
名家にいながら隠れてバンド活動をする、というのもありだということがわかり、参考になりました。そうなると「外出とか娯楽とか友達と遊ぶのとかまで禁止」(すみません、No.1で書き漏らしてしまい、No.2のセルフ返信で追記した設定です)という背景がなしになりますが、監禁に近い軟禁にするよりかはこういうパターンも良いかなと感じました。
ところで、2)主人公を連れ戻すのが名家の人はどうなのか、の部分ですが、これは「起」で家出した主人公を名家の人間が実家へ連れ戻してスパルタ再開、という筋書きでして、そこを指摘されて「あれ?」と思ってしまいました。もしかして「起」の案である「他の身内が主人公を名家から『連れ出す』」ことについての指摘でしたのでしょうか?まったくの見当違い、解釈違いでしたら本当にごめんなさい。
ですが、問題解決の手段として自分自身が解決する(友達や仲間のサポートもありながら)というのは、トラウマ解消等の過程で描きたいと思っていたので、ぜひ参考にさせていただきます。ありがとうございます。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信の返信(としき様宛)の返信 (No: 15)

投稿者 としき : 0 No: 10の返信

投稿日時:

こんばんは。再訪です。

>これは「起」で家出した主人公を名家の人間が実家へ連れ戻してスパルタ再開、という筋書きでして、

あ、そうだったんですね。少し思い違いです。

>「転」名家の人(父母とか祖父母とか関係者とか)が主人公を連れ戻す
>「結」和解して

こうあったので、てっきり「和解」のための仲介役みたいな存在だと思ってしまいました。
なので、いまいちという印象でした。どちらかといえば敵役の方なんですね。なら、前言撤回です。
お騒がせしてすみませんでした。

ではでは。執筆、頑張ってください。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信 (No: 5)

投稿者 サタン : 2 No: 1の返信

投稿日時:

このプロットは、理由はどうあれ主人公が実家から離れれば成立するんじゃないかな。
あくまで私ならって形で設定無視してガッツリ変えてみるけども、
主人公には弟がいて、弟のほうが優秀。高校進学を機にスパルタで病みそうだったから弟に押し付ける形で遠くの高校へ進学。親戚の家に下宿し、実家から離れる。
という序盤にしちゃうかな。
終盤は弟が病んで倒れたことで母親が主人公に戻ってこいと命令する。主人公としては弟は才能あって好きでやってるもんだと思ってたけど、自分と同じく病んでたことがわかって責任を感じ、弟を助けるために母親と対面、弟には責められると考えていたものの、弟は軽音部でのデモテープを褒めてくれて、バンド活動を続ける決意をする。みたいな。
まあ、設定無視してるので案どころかこれは単なる妄想でしかないです。

主人公が家を離れれば成立するので、
1.主人公が自分の意思で家を出る。
  ・進学・家出
2.主人公の意思とは関係なく家から離される。
  ・親戚に引き取られる・親に見捨てられる
3.状況や環境の変化が主人公を家から離す。
  ・弟子入り・親の離婚・家の没落
パッと考えられるパターンはこんなとこでしょうか。
家出案も引き取られる案も親の離婚案もあるので、一応一通り考えられてるような気はします。
ではどれがふさわしいかなと考えてみると、サヴァさんが提案されてますが、ラストと真逆の要素、ないし落差のある要素を当てはめるのが設計的には妥当です。
転で母親に連れ戻されるので、序盤は親から見捨てられる(見捨てられたと思い込む)というのが良いかなと個人的には思います。
まあ、そんなわけで私の妄想案では才能ない主人公が遠くの高校へ通うのを止めない母親、つまり進学という形が見捨てられた形になってる設計です。

厳しい母親(母親案は一例だと思うが)なので、そもそも主人公が出ていくことを強く止めない部分で違和感が出てしまう。
主人公や身内に説得されるような母親だと厳しい母親ってキャラが立ちにくい。母親のキャラを考えるなら絶対反対してくれないとイカンのだけど、ストーリー上それをしたくないと書かれているので、では何故母親は強く反対しなかったのか、という疑問が出てくる。
それに答える事で案は出てくるんじゃないかなと思う。
私の進学・弟がいる案は、弟がいるから兄は見捨てられたし強く反対されなかった、という事ですね。というか、強く反対されなかった事が「見捨てられた」という思い込みの表現になってる感じ。
それで言うと、母親が反対しにくい状況、親の離婚で強引に家から離れる・母親が親戚に責められて主人公を取り上げる(保護する)という案①②も悪くない展開だと思います。
でも②の親戚案は、母親と親戚が対立してしまうので後半書きにくいと思う。
この対立が解決しないことには主人公が家に連れ戻される展開に出来ないので、「主人公のバンド生活」という本編以外に書くことが増えてしまう。
なので、案①か②かで言えば①かな。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信の返信(サタン様宛) (No: 11)

スレ主 麒麟 : 1 No: 5の返信

投稿日時:

サタン様、ありがとうございます。
主人公を一人っ子にするか、家を継ぐ他の兄弟を追加するかも悩みの一つとなっています。それはサタン様がご指摘している通り、厳しい母親キャラの問題があるからです。
自分でも書いてて「あまり必死にせず少しは余裕を見せるとは書いたけど、本当は母親も『家出絶対許さへんで』キャラで行きたいんだよな」と思っていました。黙って家出するか!とも思いましたが、それだとスパルタ家庭じゃなくても通報案件になってしまうし、下手したら主人公を誘拐したという冤罪で逮捕されると思い、やめにしました。
また、案①②へのご意見もいただき、ありがとうございました。「起・頭冷やせば私が正しい」→「転・頭冷えたでしょ?さ、帰りましょう」という強制的に連れ戻される展開(伯母夫婦もやっと主人公が回復したと思った矢先に、置手紙で連れ戻されたと知る)を考えていたので、対立関係の解決については考えていませんでした。
今回の意見を参考にしながら主人公の兄弟構成をどうするか、厳しい家庭でありながら家を離れられる状況はどうすればいいか(「転」で実家に戻されることも考慮して)を考えていきたいと思います。ご意見、ありがとうございました。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信 (No: 6)

投稿者 手塚満 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

重みを持たせようと、信頼する肉親の死という案は頷けるものがあります。しかし「起」は冒頭のツカミです。読者はまだ登場キャラの誰にも感情移入できていない。設定上、主人公が肉親の誰かの死が非常にショックだとしても、読者からしたらまだまだ他人事です。

冒頭は目を引く出来事が欲しいわけですが、人として一般的には最も重大事である死を出したところで、推理物でもない限り、興味を引けるとは思われません。いくら重い出来事でも「起」が浮いてしまう感じですね。

「起」を単発の出来事にせず、続く「承転結」に関与するようにするべきでしょう。それには、例えば「起」を完結させない方法が考えられます。主人公は出だしから既にフラストレーションを溜めている状態で描写(持ち物を叩き壊すとか)。読者に「なんでだろう?」という疑問が生じます。

そうしておいて、スパルタ母親といきなり大ゲンカさせます(母親から主人公の芸の拙さを嫌味たっぷりになじられた、とかがきっかけで)。主人公は激怒のあまり、母親を突き飛ばしてしまう。そのせいで母親が手に流血の怪我をする。けがはぱっと見で、楽器奏者として致命的になりそうなくらいがいいでしょう。

母親はおとなしかった主人公の激変に、怪我の痛みも忘れて呆然と主人公を見上げる。主人公は我に返り、自分がしでかしたことにショックを受け、どうしていいか分からず家を飛び出してしまう。しかし行く当てもなく、近所の公園でぼんやりする(ブランコに座らせるとそれっぽいかも)。

そこで叔父さん(母親の弟)が登場。都合よすぎる登場ですが、終盤で真相を明らかにします。叔父さんは主人公に声をかけ、叔父の家に連れて行く。叔父は母親のことは自分に任せておけ、実家と完全に離れ、当面は自分の家に住んで学校に行けと言い、主人公は話に乗る。そこからお示しの「承」の軽音部のバンド活動ですね。

軽音部で主人公は個性的な演奏で感心されるようになる。特にアドリブ演奏ですね。才能あると言ってもらえるようになっていく。しかし突き飛ばした母親のことがときどき頭をよぎり、落ち込むこともある。主人公は次第に「母親の指導で身に着けた和楽器の腕前が応用できているからだ」と気が付く。そこで真に後悔しまして、「転」で実家に帰って、「結」で母親と和解する。

この間、叔父は最初は主人公が実家にできるだけ早く戻れないか、気をもむ様子があるものの、次第に主人公の軽音部活動を応援するようになり、実家について言わなくなる。この叔父の態度の変化は母親のせい。叔父と母親は連絡を取っていて、母親はタイミングを見て主人公と話したいと叔父に伝えていた。冒頭の主人公の態度の激変で、自分(母親)の教育に問題があったと自覚したため。

しかし、叔父から聞く主人公の様子(バンド活動を楽しんでいる)を聞き、母親は次第にやりたいところまでやらせようと思うようになる。それを伝えられた叔父も母親の意図を体現するわけです。母親のほうも主人公に負けず劣らずの変化があり、それが叔父の態度で点描的に示されていた。これを「結」で流れとして一気に明かす(母親の告白で可、でしょうか)。

別の方法も考えられます。例えば、お示しの構想で「承」を冒頭にしてしまう。家出するだけの理由を冒頭で示そうとするからやりにくいわけで、最初は楽しい学園生活と軽音部バンド活動でいいノリを描き、ときおり主人公に暗い影が見られると描写しておきます。

当然、軽音部仲間が心配しますよね。そこで小出しに家出の理由を語る。地味だが長期にわたるためのフラストレーションですね。聞いた軽音部仲間は当然、問題解決に手を貸そうとするはずです。それを「転」~「結」に絡ませて、自然な運びを作る。

いずれも例に過ぎませんが、いろいろな手が考えられると思います。要は(繰り返しで申し訳ありませんが)「起」を目を引くだけの単発のイベントにしないことです。「起」を「承」にきちんとつなぐか「承転結」から「起」を逆算する、あるいは話の出だしをずらせて「起」を変える、などとしてみてはどうかと思います。

(ご参考)
和楽器が洋楽器演奏者に影響を与えることがあるようです。聞いた事例では、今ではもう年配のエレキギタリストのリッチー・ブラックモア。若いころ、津軽三味線にいたく感心し、来日したときは大量の津軽三味線レコード(当時はまだCD出現前)を買い込んだとのこと。リッチー・ブラックモアの演奏は、確かに津軽三味線の影響が見られます(高音部の早弾き、同じフレーズの繰り返し、低音と高音の激しい行き来等々)。

ちょっと思い出したことがあります。大学時代に聞いたもので、ある教授個人の説です。日本の伝統行事で奏でる、極めてゆっくりとした古い曲は、テンポだけを速めると、庶民の祭りなどでよくあるようなお囃子になるそうです(聞いてみて、確かにそうだった)。全く異なるタイプと感じる日本の古い曲も根っこはつながっているようです。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信の返信(手塚満様宛) (No: 12)

スレ主 麒麟 : 0 No: 6の返信

投稿日時:

手塚満様、ありがとうございます。
別の方への返信にも書きましたが、いきなり「起」ではなく、序盤は「承」から書こうという考えが確かにあります。いきなり心の支えとなった親が死んだとか言われても感情移入がまだできてない、というのはごもっともだと思うので、「承」の中で少しずつ(もしくは一気に?)「起」の詳細を伝えられたらなと思います。また、親戚と母親が連絡を取り合うという、対立関係ではない構造もあるんだなと思いました。母が「物理的に」傷つくことまでは想定していなかったので、そういった思い切りも必要なことがあるんだなと参考になりました。ありがとうございました。
そして、和楽器と洋楽器との関係性については切っても切れないことがあるなと思い、和楽器に影響されたロックアーティストについても調べようと思っていました。和楽器教育は決してこのストーリーにおいて無駄ではないことも書いていければなと思います。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信 (No: 7)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

サヴァさんがガルパンを例にあげていますが、確かにあの作品は好例だと思うので便乗します。

ガルパンでは主人公(西住みほ)が戦車道の家元(西住流)の次女という設定。序盤ですでに家出していますが、その理由が明確です(ストーリー上は中盤で明かされる)。みほと西住流の戦車道に対する姿勢がはっきり違うんですね。

西住流の戦車道は、「撃てば必中、守りは固く、進む姿は乱れ無し、鉄の掟、鋼の心」。わかりやすいです(笑)。
しかし主人公は対戦中に川に転落した味方を助けるために戦闘を離脱し、それが味方の敗北の原因になってしまいます。この事件が原因で主人公は西住流の落ちこぼれと看做されるようになり、彼女自身も戦車道に嫌気がさして家を離れることになります。

ここまではストーリーの上からは前日談になりますが、注目してほしいのは、

1)主人公をめぐる対立の構図が簡潔にわかりやすく示されている。

2)終盤のストーリー展開が、この対立(葛藤)に対する答えになっている。

という2点です。

2についてですが、これもわかりやすいエピソードが一つ置かれていました。
戦車道大会決勝戦の対戦中、渡河中の味方戦車の1台がエンジントラブルを起こしてストップしてしまいます。敵が迫っている危急の状況下で、主人公はチーム全体をストップさせて味方を助けることを選ぶんですね。

このときの、チームの一人、五十鈴華のセリフ。

「私、この試合絶対に勝ちたいです。みほさんの戦車道が間違っていないことを証明するためにも、絶対に勝ちたいです!」

このセリフ、大袈裟に言えば価値観の革命が起こっています。
「西住流」の思想では、作戦に齟齬が生じるのを無視して味方を助けることは「敗北主義」なんです。
しかし上のセリフは、主人公のやり方から「敗北ではなく勝利をめざすモチベーション」が生まれ得るというパラダイムシフトを含んでいます。
この主人公の性格は、優しい人間味が好感を持たれるタイプ。しかし一方で戦車道のリーダーとしての持ち味も描かれています。それは柔軟性と臨機応変な対応力です。それらすべてが戦闘中に味方を助けるという行動と結びついており、それに感銘を受けた仲間の心に「みほさんの戦車道が間違っていないことを証明するためにも、絶対に勝ちたい」というモチベーションを生み出すという、実にもって素晴らしい発想に辿り着いています。

最終話は「鉄の掟」の西住流を体現した主人公の姉(西住まほ)との一騎打ち。このラストバトルに主人公が紙一重の勝利を得るのは、まあ、予定調和といえば予定調和です。ですが少なくとも主人公の戦車道が西住流の戦車道に勝つことがあってもおかしくはないというところまでは納得できるプロットが作られていたと思います。
注目してほしいのは、「勝敗」と「優しさ」の二者択一ではなく、戦車戦による勝敗という同じ土俵で決着をつけてみせ、「優しいから負ける」のではなく「優しいから勝つこともある」という第3の道を示していたことです。

何が言いたいかというと、ガルパンでは主人公をめぐる対立の図式が明確で、それに係わる問題提起と結末に矛盾がないようにしっかりと考えられているということ。
そこが先決なのだと思われます。

で、ご質問の件に戻ります。

>「起」厳しい家から離れたくて家出

>ざっくり書いたから仕方ないとはいえ、この「起」ではいくらなんでも主人公が忍耐不足過ぎて共感が得られないから無しかなと。

いいえ。
ぜんぜん無しではありません。
ただし、厳しさのどこに問題があるのかを熟慮する必要があります。
例にあげたガルパンの発端だって、主人公が「厳しい家から離れたくて家出」したと纏めても間違いではないですよね? ただガルパンでは、主人公が西住流のどういう厳しさと合わなかったのか、それをどのように乗り越えたのかが具体的に描かれていました。

>「承」軽音部でのバンド活動でいろいろな思い出(本編ではここを膨らませていくつもりです)

膨らませるにあたって、主人公と実家との対立を克服するヒントを何らかの形で含ませる必要があります。そのへん、考えていらっしゃいますか? 考えているのなら、それと結びつけることによって起をどうするかという方向性は見えてくるはずです。

>さすがに身内殺しちゃダメだよ!というのも一意見として受け入れます

どうしてダメなのでしょうか?
身内の死が上に書いたようなことに結びついてくるのなら、誰を何人殺そうと問題ないと思いますよ。
まあ、序盤からあまり刺激が強いのは読者の反発をまねくかもという配慮ならわかりますが。そういう配慮も作品の仕様として軽視はできないかもしれませんが、このスレの質問の本筋とは無関係だと思います。
もっと重要なのは、そもそもプロット上、身内の死を持ってくる必要が本当にあるのかどうかということです。
どうも文面を拝見するかぎりでは、家の方針が厳しすぎるから家出したという動機では情けない感じがするから、もっとインパクトの強そうな理由付けを入れようとされたように窺われます。私の勘違いでしたら謝罪しますが、もしそういうことならその考え方には問題があります。
繰り返しますが主人公が実家と合わなかった具体的な理由、それが中盤とラストにどう係るのか、などを具体的に考えることが大切かと。
そういうことを考慮しないで取ってつけたように身内の死という要因を入れただけでは、それを中盤~終盤に活かすことが難しく、結果的に主人公はただ他力本願に動いているだけというストーリーになりかねません。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信の返信(あまくさ様宛) (No: 13)

スレ主 麒麟 : 0 No: 7の返信

投稿日時:

あまくさ様。ありがとうございます。
ガルパンの例を見て、確かに家元から離れているという点では無意識にも共通点があると実感しました。
厳しさのあまりに家出するなら、身内の死を入れるなら、以降のストーリーにどう活かしていけるかが大事ということを改めて実感いたしました。やはり「起」はしっかり書く必要がありますね。ご意見ありがとうございました。

そういう悩みへの解決策としては、序盤をいくらいじっても無駄です (No: 16)

投稿者 あまくさ : 1 No: 13の返信

投稿日時:

ん~。
言いたいことが伝わっていないような気がしたので、補足してみます。

>この「起」ではいくらなんでも主人公が忍耐不足過ぎて共感が得られないから無しかなと。

これが気になったんです。
そもそも麒麟さんの主人公は「忍耐不足」な性格なのでしょうか? 承の部分がきっちりできているのなら、主人公に忍耐力が有るのか無いのかは明確に決まっていて、それを示すエピソードなどもあるはずなのでは?
そこがちゃんとできていて仮に忍耐力のある主人公として確立しているのなら、起を考えるにあたって忍耐力のなさそうな行動をさせてしまうという発想がでてくるはずはありません。そうなるとしたらキャラがブレているということです。(序盤では忍耐力に欠ける主人公が中盤の経験を経て成長する設定なら話は別ですが、だとしてもそういうストーリーができているなら序盤の描き方は逆算して決まってくると思います)

そもそも私としては、厳しすぎる名家から逃げ出したいと思うことが読者の共感が得られないほど「忍耐不足」なのかどうか疑問を感じないでもありません。
が、仮にそうだとして。

>唯一の心の支えとなっていた身内が他界して精神崩壊、他の身内(分家等)が見かねて主人公を連れ出す

つまり「忍耐不足」な主人公を甘やかしてくれる身内がいて、その人が死んだから忍耐ができなくなった、という話じゃないですか? それぐらいなら身内の死などという大袈裟な設定を使わず、主人公が自分のやりたいことと家の事情の齟齬について考え、自らの意思で家を出たことにした方がよほど男らしいです。
つまり考えていらっしゃる設定は逆効果なんじゃないですかという指摘をさせていただいたのです。他力本願と書いたのもそういうこと。

>やはり「起」はしっかり書く必要がありますね。

むしろ承が大事じゃないかというのが私の意見です。
承の詳しい内容や主人公のキャラ設定をしっかり考えれば、起の部分の主人公の行動についてそこまで迷うことはないと思います。繰り返しますが忍耐不足で情けないと読者に思われてしまう主人公を作ってしまったのであれば、序盤をいくらいじったところで誤魔化せることではないでしょう。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信 (No: 8)

投稿者 ドラ猫 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

↑の話を聞いて自分なりにストーリーを考えてみました。参考になれば幸いと思い、ペタらせていただきます。

※起
母「貴方はこの辺りでは一番の素封家の生まれなのですから相応の人間とつき合わなくてはいけません」
主「はい」
母「今後は勝手にご学友を屋敷に上げてはいけませんよ。ああいう教養のない子たちと遊んでいると頭の悪さが伝染りますからね。お友達ならママが選んであげますから」
主「はい」
母「ゲーム、漫画、アニメなんていう低俗なものは見る必要はありません。貴方は勉強だけをやっていればいいのです」
主「……はい」
母「良い学校に入って、良い友人とつき合って、良い恋人を作って、良い職場に就職する。そうすれば絶対に幸せになれるのです。ママの言いつけを守っていれば貴方もそうなれますからね」
主「………………」
 小学生の頃からこんな扱いを受けてきた主人公は、高校受験を目前にある決意をする。それは全寮制の高校に通って母のもとから離れることだった。
主「高校は公立に行かせてほしいんだ。ちゃんと勉強して大学は良いところに入るから。母さんだって結婚する前は一般市民だったんだろ? だから俺も母さんみたいな立派な人になるためにそういう生活を知っておきたいんだよ」
 口八丁で母を説き伏せ、主人公は念願の一人暮らしを送ることに。
主「っしゃあ! これであのモンスターババアから離れられたぜ! 今までできなかった青春を追う存分謳歌するぞーっ!」
 だがロクな人づき合いもしてこなかった主人公は、入学早々孤立。そこへヒロインが声を掛けてきて、軽音部に勧誘される。
(ヒロインは軽音に情熱を持っているキャラで、部がないので自分で作ろうとしている)

※承
 部員勧誘に奔走する二人。ここでラブコメったりして、ヒロインサブヒロインたちと絆を深めていく。部員(候補)も段々と集まってくる(全員女の子)
 そこへ主人公の許嫁(お嬢様)が襲来。母に頼まれて監視にやってきた。
許「まさか主人公様が本当にこんな低俗な学校に通っているなんて……ああ、ショックですわ」
主「やばい、ヘタなことしたら母さんにあることないこと吹き込まれて連れ戻されるかもしれない。なんとか機嫌をとらないと」
 許嫁は本当に主人公が好きで、ハーレムな軽音部にいるのが気に入らない。そこで粗探しをして主人公を軽音部から切り離そうと画策する。
(許嫁の追及を避けながらラブコメする方向になる。また許嫁の機嫌をとるためにデートまがいのことをしたりする)

※転
 主人公がヒロインにラッキースケベを炸裂した現場を見た許嫁がブチギレ。権力を使って軽音部を潰そうとする。
(許嫁の親族が校長と繋がりがあるとか、そういう理由で権力が行使できる)
 許嫁が「バンドなんてくだらないですわ」と言ったことでヒロインが怒り、言い合いになって勝負することになる。
 ヒロイン率いる軽音部と、許嫁が率いる吹奏楽部、どちらが観客を湧かせられるかで勝負する。
 当日。勝負の場に母が現れ、緊張のあまり固まる主人公。しかしヒロインたちの励ましにより立ち直り、バンドを楽しむ自分を見てもらうべく全力で音楽する。
 その姿を見た母は、自分が「教育」している時は息子が全然が笑っていなかったことに気づき改心。

※結
母「もう勝手にしなさい。ただし成績が落ちるようでしたらバンドなんてやめてもらいますよ」
 こんな感じで母は引き下がり、許嫁も主人公たちのバンドに感動して和解する。
 ただし主人公争奪戦はまだまだ続く。というところで終幕。

起承転結の「起」で悩んでいますの返信の返信(ドラ猫様宛) (No: 14)

スレ主 麒麟 : 0 No: 8の返信

投稿日時:

ドラ猫様 ありがとうございます。
なるほど、あの起承転結からこんなストーリーも作れるんだと脱帽しました。「承」の段階でいろいろと想像を掻き立てられますね。ブチギレ許嫁こわいw
この「起」での主人公は相当フラストレーションがたまっていたようですね。「あぁうぜぇマジ出ていきてぇ…」て感じで。このようなシンプルなのもありだなと参考になりました。ありがとうございました。

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タイトル:起承転結の「起」で悩んでいます 投稿者: 麒麟

初めまして。趣味でSSとかを書いている麒麟と申します。
今書こうと考えている青春ストーリーで、いわゆる起承転結の「承転結」はざっくり考えているのですが、「起」の部分で悩んでいます。なんか変な悩みだなと我ながら思いますが、始まりが肝心でもあると思うので、皆様のご感想やご意見をいただければなと思います。

音楽の話で、日本楽器の厳しい名家の生まれである主人公が、家を離れて高校でバンド活動を通して青春を楽しむ、という話なのですが、主人公が家を離れるきっかけがどんなのが良いかと悩んでいます。
ざっくりとした起承転結を書くと…

「起」厳しい家から離れたくて家出
「承」軽音部でのバンド活動でいろいろな思い出(本編ではここを膨らませていくつもりです)
「転」名家の人(父母とか祖父母とか関係者とか)が主人公を連れ戻す
「結」和解してバンド活動が認められる

てな感じです。ざっくり書いたから仕方ないとはいえ、この「起」ではいくらなんでも主人公が忍耐不足過ぎて共感が得られないから無しかなと。ただ、この家元は厳しすぎて、食事と勉学と睡眠以外はみっちり稽古といったスパルタ体制なので、逃げ出したくなるのは伝えたいなと思うのです。実際その家を継ぐつもりがないから主人公にとってはリアルガチ地獄といった感じです。
そこで考えたのが「唯一の心の支えとなっていた身内が他界して精神崩壊、他の身内(分家等)が見かねて主人公を連れ出す」といったものです。
例①:父と兄が自分の心の支えだったが、兄が他界。見かねた父が離婚届を出して主人公を引き取る
例②:父が唯一の心の支えだったが、他界。見かねた親族(例えば父の姉・主人公から見たら伯母)が主人公を預かる
スパルタなのが「母」と仮定して例を挙げましたが、一応「頭を冷やせば私が正しいとわかる」と言って渋々家を出るのを許可します。そうして「転」で連れ戻す展開を作りたいので(家を出るのは絶対認めません!だと「承」につなげられず話が進まないので、スパルタ側はあまり必死にせず、少しは余裕を見せます)

すみません、乱筆乱文になってしまいましたが、こんな「起」でどのように感じたかの感想(さすがに身内殺しちゃダメだよ!というのも一意見として受け入れます)や、「こんな『起』はどうだろうか」みたいな提案・アドバイスがありましたら、参考にしますのでコメントいただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

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