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物語には明確なラスボスが必要でしょうか? (No: 1)

スレ主 やとう 投稿日時:

いつもお世話になっております。
長編小説に挑戦中の、やとうです。

このところコロナウィルスで日々の暮らしが大きく変わりましたが、
皆さまはお元気にお過ごしでしょうか。

自宅で過ごすことが増えて、最近家の中も落ち着きだしたのでやっと落ち着いて創作が再開でき、
プロットの構成を見直したのですが、作中のラスボスの存在について、疑問を抱くようになりました。

今書いているものは、例えると〈ハリー・ポッター』のヴォルテモート卿のように、序盤から敵として存在感を示し、これを倒せばクリアというような明確な存在がいないのが現状です。
敵として登場させようと思っているキャラクターの中には、少々書き加えればそのポジションができそうな候補はいますが、いなくても成り立てそうな気もします。
ただ、存在すれば敵側の勢力が色々と作れそうな…とも迷います。
どちらにしても現状のプロット通りにいくと、敵対する存在がまだ薄いので話の流れに合わせた敵キャラクターは追加でいくつか必要だと感じています。
現状だと次々遭遇する中ボスクラスを中~短編ごとにポコポコ戦うような流れです。

共通の黒幕・ラスボスは可能な限り、作れるのならばあったほうがいい存在なのか。
なくても成立するならば、単発の敵だけでそのままやってみても良いのか。

学校も職場も非常事態でお忙しいところ恐縮ですが、皆さまの創作での気付きやご意見を伺えれば幸いです。
よろしくお願いします。

兵藤晴佳様、t様、御茶ノ宮悠理様、以前コメントをいただいていたのに、お返事がなく申し訳ありませんでした。家のごたごた~コロナウィルスで秋から長期にバタバタしていて、返信のタイミングを伸ばしたままで今日まで来てしまいました。
個別のお返事も考えたのですが、そちらにお返事するとほかの方の質問がサイトの表に出てこなくなってしまうためこちらで返信いたします。

兵藤晴佳様
『大君の都』は興味があったのですが、現在図書館がすべて閉館なので、時期を見て必ずゲットしに行きます。
t様
時間がたった後に一章を読み直してみても、この流れは変えられないと思いました。犠牲になった一章をその後にうまくつなげることを優先します。 

御茶ノ宮悠理様 
すこし創作から離れて戻ってくると、設定の至らない部分や違和感に改めて気づきます。設定の浅い見切り発車はうまく続かないと実感しました。

皆様、ありがとうございました。

カテゴリー: ストーリー

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人気回答!物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信 (No: 2)

投稿者 読むせん : 3 No: 1の返信

投稿日時:

セディーと武士とお目付け役の三馬鹿もの?
でしたらもうラスボスは決まってますやん。いつ出すのかとかを困っている感じですか?

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信の返信 (No: 3)

スレ主 やとう : 0 No: 2の返信

投稿日時:

読むせん様

お久しぶりです。いつもお世話になっております。
コロナウィルスが広がっておりますが、お住まいの地域は大丈夫でしょうか。

内容についての説明が不足して申し訳ありません、ヴィクトリア朝風な三馬鹿のお話についてです。
じじ様、いとこ(疑惑)は敵として確定しています。
それとは別に、敵対側には渡英した設定の没落した旧幕臣勢力? とフランスをモデルとした国(ヒロインの故郷)の同業ライバルみたいなものを絡めようと思っています。
迷っているのは、
①単発で国内各地の中ボスをいくつも倒してた手柄を積み重ね祖父に認めてもらう
②最終的に国外の勢力を駆逐→王様が承認→祖父は渋々認める
のような流れのどちらが主人公のサムライを戦いの方面で活躍させられそうか、という点です。

大きな流れは色々事件があって、護衛する少年が祖父に認めてもらうのは変わりません。
ただ、サムライが戦うための敵をどうしようかと悩んでいます。
舞台を国内で終わらせるか、②の場合は植民地へ遠征して海外バトルも考えています。

話を大きくしすぎない方が良いか、それともヴィクトリア時代の広い植民地の舞台も面白そうという欲で迷いが出てきてしまいました。

仮のプロットで全体的な流れは固まってから、書き直しで迷っている段階です。
ご意見いただければ幸いです。

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信の返信の返信 (No: 4)

投稿者 ヘキサ : 1 No: 3の返信

投稿日時:

配置的に横槍になっちゃうけれど、ここからでよいかな?

それは、ラスボスに困っているというよりは、何人かいる別件のボスらを倒していく順番に困っている、という感じに思えますが。

私が今までにやったのは……カレンダー的なものを配置して、「なんとなくこの順番で事件を片付けていこうか」みたいなものをプロット段階でぼんやり作ったかな。敵さんの都合的にこの時まで待ってくれない、というのがあったので、なるべくそれに合わせて、その間に入れられそうなものは入れて、入れられなかったら後日の話にするとか。

日本人の嫌がらせはいつでも起きそうだからじじとの確執の間に入れられるかもしれないけれど、ヒロインの故郷の話は別になりそうだったら外伝というか後日談的に独立した話にするとか。そんな感じで。

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信の返信の返信の返信 (No: 6)

スレ主 やとう : 1 No: 4の返信

投稿日時:

ヘキサ様

いつもお世話になっております。
コロナウィルスで大変な時期ですが、お忙しい中でのご返信ありがとうございます。

カレンダーのような時系列の配置図は今のところ作っていませんが、
重要度の高い内容を中心に並べて、動かせる箇所がないかを見ると、後日に付け加えるときに話を作りやすそうです。

また、主人公、ヒロインの経歴と、関連する国の前後の動きはもう少し決めてはっきりさせていおいたほうがいいのでは、と思い始めていました。

ヒロインの話(対仏関係)は断片的に物語に加えていましたが、
まとめて外伝?のようにした方が主人公と小公子の関係に物語が集中できそうです。
カレンダー方式に時系列の整理をしながら、ヒロインの話だけ別でまとめてみます。

ありがとうございました。

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信 (No: 5)

投稿者 読むせん : 1 No: 1の返信

投稿日時:

あれ?そっち系ですか。勘違いしていました(;´∀`)

てっきりラスボスはセディー・・・・カっ飛んだ武士とお仕置きババアなお目付け役というダブル反面教師に出会えず大人になってしまった【イフの城のセディー】みたいな人物との抗争になるんだとばかり・・・・。
======================
うーん・・・・ハリポタを引き合いにするならば、ハリーは【巌窟王】の天然な息子さんアルベールであり、主人公である復讐者エドモン・ダンテスのポジがスネイプ先生だと思う。
 
トム君ことヴォルデモート卿ってもっと漠然としたテーマみたいな存在でしかないとも思うわぁ~。
ーーーーーーーーーーーーーーー
そこにあるのは巌窟王の選択。アルベールを取るか復讐の完遂(トム)を取るか?・・・みたいな?

ある意味スネイプ先生はトムに出会わなければ、嫁を憎きスカシ野郎(ジェイムズ・ポッター)に奪われもせず、ハリーはハリー・スネイプとして生まれていたかもしれない存在ですから。

 そして全ての復讐の連鎖を投げうってでも「アルベールの未来」をえらんで死んだ。それをアルベール視点で語った物語が【ハリポタ】だと捉えちゃう・・・・・かな?

ヴォルデモートさんって別にそこまで重要じゃない。むしろこいつを重要そうに見せることで真実を見せないようにする「引っ掛け要素」なんだと思う。

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信の返信 (No: 7)

スレ主 やとう : 0 No: 5の返信

投稿日時:

読むせん様

再びご返信いただき、ありがとうございます。

プロットでは小公子のライバルは2人考えています。こちらは早い段階ですんなりと決まりました。
一人はイトコでドラコ・マルフォイのような血統・身分の面で優位。
もう一人はヒロインの縁者で他国の同業家系。
こっちのほうが読むせん様がご指摘いただいたような小公子の影の存在で、革命で運命が狂った危ない人にしようかと予定しています。

二人一緒に登場する方向を考えていましたが、
ヒロインと絡みを考えているので後者をヒロインとの関係をスポットにした外伝のボスの方向で調整していこうと今は考えています。

一番の悩みは、主人公のサムライの敵をどうするか、というところです。
毎度ショッカーばかりをなぎ倒すわけにはいかないので、それなりの強敵を用意しておきたいのですが・・・

物語で決着をつけたい相手、というような存在がまだはっきりしておりません。
候補はいくつかあるのですが、
三幕構成で各幕ごとのボスで進めていくか、各幕共通のボスをようやく最後に倒すか、どちらが良いのかで迷いが出てきています。

主人公の敵と小公子の敵を別々にすると、ややこしくなるので小公子の敵に集中した方が良いのでしょうか。

毎回こちらでコメントをいただけるので、執筆に向けて元気に復活できています。
いつもありがとうございます。

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信の返信の返信 (No: 8)

投稿者 読むせん : 0 No: 7の返信

投稿日時:

サムライに明確な敵を用意しなくてもいいかも?サムライにとって一番の敵は【新しい時代】だと思う

幕末サムライ物の作品とかでの「あるある」って主人公が刀を捨てられずサムライとして戊辰戦争とかに参加し、そのまま討ち死にか、行き方知れずになるから。
新しい【サムライが要らない時代】に付いていけない心の弱さこそが敵。
――――――――――――――――——
なので、例えばになりますが、
 敗北者であるイトコを処刑したりせずサムライもろともアメリカかインドあたりに左遷。そこでサムライの破滅的行動をフォローさせながら自由な生き方を選べるように取り計らう。オチとかは?

たぶんストーリ上従兄弟は殺した方が安全なんですが、運命に弄ばれた挙句、いろいろ責任かぶって死に逃げとかをしようとする従兄弟を、サムライかセディーが許さなかったみたいな?

「なぜ俺の前には、サムライが現れてくれなかったのだろうな?」
「なら今出会ったんだから、今からやり直せや!!」

サムライは戦士なので平和が敵。常に戦場を求めなきゃな面もあります。

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信の返信の返信の返信 (No: 11)

スレ主 やとう : 0 No: 8の返信

投稿日時:

読むせん様

一番の敵は「新しい時代」という言葉に、
主人公の内面の設定でもやもやしていた部分が当てはまると気づきました。
主人公にとっての「普通」が通用しなくなる社会は、舞台となる外国の生活だけなく、政変を経験した母国も同じで、
「要らない存在」になった時に自分がどう生きていくか、ということを悩ませる方向を意識していきたいです。

また主人公と違って時代の変化についていけない存在が、敵という形で主人公と対立している方向で考えると、キャラクターもより定まっていきます。
東西の関係無く、時代の流れに対応できなくなった、過去に固執した姿を見て、主人公と対比させたり、自身の生き方を問われるようにできたらと思います。

物語の中の大事な部分について、まだ自分の中ではっきり言葉にできていなかったものと、ようやく出会えたように感じます。

読むせん様、ありがとうございました。
出来上がったプロットのあいまいな部分も、この方向でより具体的に進めていけます。

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信 (No: 9)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

>共通の黒幕・ラスボスは可能な限り、作れるのならばあったほうがいい存在なのか。
>なくても成立するならば、単発の敵だけでそのままやってみても良いのか。

まず一般論として言えば、ラスボスは「なくても成立するならば」必須ではないと思います。どういう物語なのかによるでしょう。

構想されている物語の最終目標はどこにありますか?

バトル主体のストーリーならラスボスは作る方が引き締まるとは思います。しかしその場合、強敵を倒すこと自体が最終目標になってしまい、それ以外のエピソードがサイドストーリーのように見えてしまう恐れがあります。
つまり御作の場合、小公子がかすんでしまいかねない気がします。

ひょっとすると私が御作の構想をよく理解していないだけかもしれないので、見当はずれでしたらスルーしてください。

一応感じているのは、ややもすると「サムライの物語」と「小公子の物語」に分裂してしまいかねない構想なんじゃないか、ということです。
あ、だからダメだという意味じゃなくて。
二人の物語をどうからませるのか、そこをよく考えておくのが最重要なんじゃないかということです。

強敵を倒すというイベントは「サムライの物語」寄りの流れになりやすいと思うので、その戦いが小公子にとっても重要な意味があるものにするプロット上の工夫が必要かと思います。

追記 (No: 10)

投稿者 あまくさ : 1 No: 9の返信

投稿日時:

それと。
ヒロインの位置づけがよく分からないのですが、扱いによっては「サムライと小公子の物語なのか、サムライとヒロインの物語なのか分からない」という状態になる可能性もありそうな気がします。

誰と誰の物語なのか。
何が最終的な目標なのか。

この二つを決めることによって、ストーリーに軸ができます。それ以外の要素はあまりしゃしゃりすぎないようにして、軸に絡めていく形で考えるといいんじゃないかと。

追記の返信 (No: 12)

スレ主 やとう : 0 No: 10の返信

投稿日時:

あまくさ様

いつも大変お世話になっております。

物語の最終目標は、様々経験の中で強く成長した小公子に押されて今度はサムライが自分の問題を自覚して動く、その行先がヒロイン、という形にして納めたいと考えていました。
あまくさ様の返信をいただいて、もう一度自分の書いたものを読み返しました。
今回の物語はどちらかといえばバトルは主体ではなく、登場人物の関係性がどう変化するか、という方向を大切にしたいと改めて思いました。
また「サムライと小公子」の物語で、間に立つヒロインの存在が薄いのをどうにかしようとしていたところ、どんどん横道に進んでいました。
強敵とのバトルよりも、二人の物語をどう決着させるか。その先の変化が主人公とヒロインの関係に表れるという方向にまとめなおします。
ヒロインとの進展は後日の方に集中して、まずサムライと小公子の関係できちんと決着をつけることを優先しでいきます。

あまくさ様、ありがとうございました。

人気回答!物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信 (No: 13)

投稿者 手塚満 : 3 No: 1の返信

投稿日時:

回答書いてみたら長くなりまして、結論から申し上げますと、ラスボスがいて面白いかどうか次第(少なくとも必須要素ではない)、という月並みなことになります。以下、説明してみます。

「魔王と勇者」みたいなテンプレートないしはジャンルですと、お考えのような悩みは起こらないですよね。ラスボスが世界に災厄を与え、そいつを倒しさえすれば、元の世界に戻る。読者がそう期待してるんですから、作者はいかに禍々しく強そうな魔王を作り出すことに専念すればいい。

ですが、そういうテンプレートでない場合はどうか、ということになりそうです。一応、物語には「勝利条件」とも呼ばれるものがたいていありまして、それを満たせば物語に納得性のある完結を与えられる。それはラスボス不在ではいけないのか。勝利条件を楽々満たしたら面白くもなんともないですから、邪魔するものがないといけない。そいつがラスボスか、みたいに思えることがあります。

ラスボスの必要性で悩みが生じたら、ラスボスを少し掘り下げてみてはどうでしょうか。ラスボスの存在意義や物語上の機能です。それでラスボスの要不要が見えてくるはずですから。

以下は、話が発散しないよう、私なりにご質問文から受けとれた内容で、事例的に絞って考えてみます(ラスボスについて網羅的に語ることは不可能のため)。

1.主人公に対する障壁の擬人化でラスボスを作ることがある

古代からの神話、伝承などでは、悪魔や魔物が人間に災いをもたらす話がよくあります。そこで英雄が登場して倒したりするわけですね。(現代での童話としてマイルド化されていないものでは)かなり容赦ないことが多いです。

例えば「ジャックと豆の木」では、主人公ジャックは人食い鬼(オーガ)の居城に偶然侵入し、人食い鬼の妻にかくまわれて助けてもらったりしておきながら、財宝を盗んで、幸運に恵まれてですが人食い鬼を墜落死させて倒して、ハッピーエンドです。

これには、古代~中世までの自力救済、自警主義もありますが、ラスボスたる人食い鬼が疫病や天災の擬人化キャラらしいことも影響がありそうです。まだ子どもであるジャックは人食い鬼より、ずっと非力ですよね。人間も昔は疫病に対して無力だったし、天災は今でも防ぎきれません。どうしようもないものを擬人化して、弱き者が倒す話に希望を感じることができるわけです(まあ諸説あるところではありますが)。

ですから、ジャックが人食い鬼の妻から保護されても、その居城から盗んでも、人食い鬼を事実上殺害しても、納得されるわけです。ただ、マイルド化された現代の童話化ですとジャックがやり過ぎと思う子どももいるようです。「人食い」が描かれませんから。

「かちかち山」なんかでは、マイルド化されたものでは、狸がお婆さんを蹴飛ばして逃げただけで、仕返しに兎に例の仕打ちで殺されたりします。ですが、原作ではお婆さんを殺して婆汁にしてお爺さんに食わすわけですね。

巨大な人食い鬼(災厄)に対して子どものジャック(災厄に非力な人間)、人を化かす能力がある狸(災厄)に対して兎(非力な人間)が勝つ、で災厄 vs 人間を模しているわけです。そして、現実では不可能だけど、フィクションでは人間が勝つ。

あるいは人間側から飛びぬけて強力な者が出て欲しいという希望としては、例えば古代ギリシア神話ではヘラクレスなどだったし、現代でもヒーロー物は盛んに作られています。これらは話として分かりやすいんです。どこにいるか、そもそもいるかどうか分からない災厄の原因を加持祈祷とかでなくなりました、と言っても、なんだかすっきりしません。目の前に現れて、目の前で倒されることに意味があります。そのためには擬人化が手っ取り早いわけです。

インドの古代伝承などでは、内心の葛藤を擬人化する手法がよくあったとのことです。例えば、釈迦が悟りを開くための瞑想において、愛の神マーラが現れて誘惑し、大悟を妨害します。これは釈迦が内面で性欲に負けそうになり、しかし打ち勝ったことを、外面のイベントで表したとのことです(これも諸説あるんでしょうけど)。

2.ラスボス不在の名作・人気作も多々ある

小松左京の「復活の日」では、生物兵器で人類の大半がやられてしまいます。映画版では設定が簡略化されましたが、原作小説では「ある病原菌が蔓延していると思ったら、致死性を持っていたのは最近の中のウイルスだった」となっています(小説執筆当時は、理論的に予測されていただけで、まだ発見されていなかったもの)。

これを作った奴はいる。盗み出して、事故とはいえバラ撒いた奴もいる。ですが、そいつらを糾弾したり、倒したりしたところで事態が解決しないのは言うまでもありません。ウイルスという、別に人間を敵視したり、生存競争相手でもないもの(むしろウイルスは宿主が必要)にどう対処するかという話で終始します。ですからラスボスはいません。だけど、面白い。

小松左京ではもっと有名なのが「日本沈没」ですね。これも自然現象であり、敵はいない。異変が続く日本に外国が攻撃してきたりもしない。どこへ逃げるか、どうサバイバルするか、あるいは従容として受け入れるか等々です。しかしこれも面白い作品であったのは確かです。

あるいは「首都消失」もラスボスがいません。いてもよさそうです。なにせ、何者かの仕業としか思えない現象で、首都が通過不能の障壁に覆われてしまうわけですから。しかし、その物語の面白さは「首都を失った日本が、どうやって崩壊を防ぎ、再統合できるか」にあります。もっとも、首都消失に対処する前に物語は終わっています(ラストで障壁の消失が暗示されるのみ)。

小松左京の3作品どれも、解決できない問題に対処する人々を描く意図があります。だから、明確な敵、特にラスボスを設定しないわけですが、それだけに何の物語かは分かりにくくなっています。

聞いたところでは、小松左京は社会派小説を書きたかったそうで、例えば「日本沈没」では、日本という国を失い、流浪の民となった生き残りの人々を描きたかったようです。日本が沈没するのはいわゆる冒頭のツカミといったところでしょうか。しかしその部分が受けてしまって、続編が作りにくくなったようです。

「復活の日」も同様です。ウイルスは人間では克服できず(人間は一握りしか生き残らないし)、人類がいない世界で偶然起こった核戦争でウイルスが克服されてしまいます。これも小松左京は本当はその後が描きたかったとも聞きますが、ツカミの「人類ほぼ絶滅」が受けてしまったんでしょうね。

3.やはりキャラで語るほうが面白くしやすい

ですが、我々はエンタメ志向です。受ける部分が大事です。もし「復活の日」類似作品を書くとしたら、勝利条件を分かりやすくする必要が生じます。偶然解決しました、では例えばカタルシスがない。

そこで、ウイルスを擬人化します。例えば、黒幕がばら撒いた増殖型ナノマシンだが、主人公らは分からず、ナノマシン対処に奔走するが一定以上の効果をあげられない。ついに黒幕が常に制御してことが分かり、黒幕を倒して全て解決。みたいな感じですね。主人公が何をすればいいか明快にして(擬人化による勝利条件の提示)、達成されるか否かのドラマを作ることになります。

4.ラスボスの役割面から

ラスボスがどういうキャラか、言い換えれば、主人公に対する物語上の役割、機能があるかも考えてみます。主人公に対する悪役・敵対者で、実は主人公と似ていることがあります。例えば、主人公が一歩間違えば、なっていたかもしれない姿であったりします。

例えば、主人公も敵役も「病弱なヒロインを幸せにしたい」という願いは共通であるとします。敵役はヒロインの病弱を克服できるのが臓器移植と考え、ヒロインの双子の妹の殺害を図る。主人公はヒロインが病弱であっても精神的な安定を得られるよう努めたいと考える。するとヒロインの双子の妹は守らなければならなくなり、主人公と敵役は衝突します。敵役を複数の配下を従える地位に置けば、ラスボスとなります。

悪役・敵対者が主人公と逆の価値観で動くキャラのこともあります。主人公と敵役だけが、常人と超絶する同じ力があるとして、主人公は他人を助けるために使いたい、敵役は己が欲望・快楽を満たすために使いたい。ほぼ必然的に敵役は周囲を虐げ始めますから、主人公の信念と衝突する。敵役が自分の能力の一部を配下に付与できたりすると、敵役はラスボス化します。

ラノベキャラクター小説と言われてまして、物語をキャラクターで語ることを読者は期待していそうです。作者としても、状況や設定でキャラを動かすより、キャラで状況等を動かすほうがやりやすいのではないかと思います。そして、たいていの主人公は自分に欠けたものを見つけ、それを満たすために行動します。

その欠けたもの、あるいは欠けている原因を擬人化するにはラスボスを作るのが便利であり、主人公に欠けた部分をラスボスに持たせるには、主人公との共通性があるほうがやりやすいわけです。

5.ラスボス足り得る敵キャラを退場させて面白くした事例もある

でも、そういうタイプの物語ばかりとは限りません。ラスボスがいることが魅力になるわけではないし、ラスボスがいないと減点、みたいなことは決してない。ボクシングの古典的名作「あしたのジョー」では、主人公の矢吹に対し、序盤では圧倒的に強い力石が登場します。矢吹は力石に勝ちたい一心で、必死にボクシングを続ける。

紆余曲折あって矢吹と力石はボクシング対決に至るんですが、善戦する矢吹を力石は退けるものの、そこで死んでしまう。そこからも矢吹は続々と強敵に立ち向かい勝ち続けるんですが、矢吹の脳裏には常に力石がいます。力石に勝つ、という矢吹の願い(作品テーマ)は満たされない。ですが、そこが魅力なわけです。ラスボス足り得る力石がいなくなってからが面白いわけですから、ラスボスがいないほうが面白いといえます。

6.ラスボスは不可欠な要素ではない

ですので、ラスボスがいないけどどうしよう、とお思いになったら、そもそも論としてその物語にラスボスは必要なのか、どういうラスボスなら適するのか考える必要がありそうです。その結果、面白くできるラスボスを思いつけば、話に入れればいい。逆に、ラスボスを足しても蛇足でありそうなら、ラスボスなんか気にせずに進めればいいはずです。

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信の返信 (No: 15)

スレ主 やとう : 0 No: 13の返信

投稿日時:

手塚満様

いつもお世話になっております。
今書いている話はラスボスを倒す=勝利・終了という流れではないので、不在の状態でも一応成り立っています。
無理にラスボスとしてキャラクターを加えず、今作っている中で掘り下げたキャラクターに担える可能性があれば、ぐらいで考えていきます。
こちらで色々とアドバイスをいただいてから、
主人公と似た境遇でありながら、それぞれ別の選択をした存在を登場させる方向で敵を作っていこうと、プロットを見直し始めました。
もしラスボスの役割が要らなければ、そのままの流れで完結できるように進めていきます。

手塚満様、ありがとうございました。

物語には明確なラスボスが必要でしょうか?の返信の返信 (No: 16)

スレ主 やとう : 1 No: 14の返信

投稿日時:

読むせん様

今回とても良いヒントをいただいたおかげで、今はとてもワクワクしながら進めています。
コロナは落ち着くのにまだまだ時間がかかりそうですね。読むせん様もお気をつけてください。
ありがとうございました。

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いつもお世話になっております。
長編小説に挑戦中の、やとうです。

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敵として登場させようと思っているキャラクターの中には、少々書き加えればそのポジションができそうな候補はいますが、いなくても成り立てそうな気もします。
ただ、存在すれば敵側の勢力が色々と作れそうな…とも迷います。
どちらにしても現状のプロット通りにいくと、敵対する存在がまだ薄いので話の流れに合わせた敵キャラクターは追加でいくつか必要だと感じています。
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